放課後の教室で、ベランダから「シャカシャカ」という奇妙な音が聞こえてきたら、あなたはどうしますか?
それはただの風の音じゃないかもしれません。
日本の学校の怪談として語り継がれる「シャカシャカ女」は、上半身だけの姿でベランダを這い回る恐ろしい存在なんです。
この記事では、多くの学生たちを震え上がらせてきた怪異「シャカシャカ女」について、その不気味な特徴や恐怖の伝承を詳しくご紹介します。
シャカシャカ女ってどんな怪異なの?

シャカシャカ女は、日本の学校の怪談として知られる上半身だけの女の子の霊です。
主に学校のベランダに現れ、独特の「シャカシャカ」という音を立てながら移動する姿が目撃されています。
この怪談は『怪異百物語』などの書籍にも収録され、全国的に広まった現代の妖怪・怪異として定着しているんですね。
シャカシャカ女の特徴
この怪異には、はっきりとした特徴があります。
外見的な特徴
- 長い黒髪の女の子の姿
- 胸から上しか存在しない(最も恐ろしいポイント)
- 学校の制服を着ていることが多い
- 顔は普通の女の子だが、不気味な笑みを浮かべる
行動パターン
- 主に放課後の教室のベランダに出現
- しゃがんでいるように見えるが、実は上半身だけ
- 「シャカシャカ」という独特の音を立てて移動
- ベランダの手すりの上を這うように進む
この「シャカシャカ」という音は、まるで何かを引きずっているような、あるいは布がこすれるような不気味な音だと言われています。
伝承

シャカシャカ女の最も有名な目撃談は、ある男子生徒の体験です。
恐怖の遭遇体験
部活動を終えた男子生徒が、忘れ物を取りに教室へ戻ろうとしていました。
ふと校舎を見上げると、自分のクラスのベランダに人影が見えたんです。
長い髪の女の子がしゃがんでいるように見えました。
ほとんどの生徒が下校した時間なのに、なぜ一人でベランダにいるんだろう?
心配になった男子生徒は教室に入り、「まだ帰らないの?」と声をかけながらベランダに近づきました。
すると…
女の子には胸から下が存在しなかったんです。
恐怖で立ちすくむ男子生徒に向かって、その女の子はにやりと笑いました。
そして「シャカシャカ」という音を立てながら、ベランダの手すりの上を這うように走り去っていったのです。
バリエーション
この怪談には、いくつかのバージョンが存在します。
パターン1:親切心が仇になる
- 優しさから声をかけた生徒が恐怖体験をする
- 人助けのつもりが裏目に出る皮肉な展開
パターン2:目撃だけで終わる
- 遠くから見ただけで逃げ出す
- 直接対面はしないが、強烈な恐怖を味わう
パターン3:追いかけられる
- シャカシャカ女に追いかけられる
- 校舎から逃げ出すまで追跡される
どのパターンでも共通しているのは、上半身だけという異様な姿と、シャカシャカという不気味な音です。
類似の怪異との関連
興味深いことに、シャカシャカ女と似た特徴を持つ怪異が他にも存在します。
上半身の怪
- 『怪異百物語』に収録されている別の上半身だけの怪異
- 名前や特徴に共通点が多い
- 学校という舞台設定も同じ
これらの類似性から、シャカシャカ女は日本の学校怪談の系譜に連なる、現代的な怪異として位置づけられているんですね。
まとめ
シャカシャカ女は、学校という身近な場所に現れる恐怖の存在です。
重要なポイント
- 上半身だけの女の子の姿で現れる学校の怪異
- 「シャカシャカ」という独特の音を立てて移動
- 主に放課後の教室のベランダに出現
- 親切心から声をかけた生徒が恐怖体験をする
- 全国的に知られる現代の学校怪談の代表例
もし放課後、誰もいないはずの教室のベランダに人影を見かけたら…
それが本当に「人」なのか、よく確認してから近づいた方がいいかもしれません。
「シャカシャカ」という音が聞こえてきたら、すぐにその場を離れることをおすすめします。


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