Safariのプライベートモードをロックする完全ガイド【Face ID/Touch ID対応】

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Safariのプライベートブラウズモードを使っていても、誰かにiPhoneを渡した瞬間、見られたくないページが丸見えになってしまう…そんな心配、ありませんか?

実は、iOS 17以降のSafariには、プライベートブラウズをFace IDやTouch IDでロックできる機能が追加されました。

これを設定しておけば、プライベートモードのタブを開こうとした時に、本人認証が要求されます。家族や友人にiPhoneを貸す時も、プライバシーをしっかり守れるんです。

この記事では、Safariのプライベートモードをロックする方法を、iPhone、iPad、Macそれぞれで詳しく解説します。設定方法から、ロックが解除できない時の対処法まで、すべてカバーします。

プライバシーを大切にしたいあなたに、ぜひ知っておいてほしい機能です。

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  1. プライベートブラウズモードとは?基本を理解しよう
    1. プライベートブラウズの特徴
    2. プライベートブラウズの使い道
    3. プライベートブラウズの限界
  2. プライベートモードのロック機能とは
    1. ロック機能でできること
    2. 対応デバイス
    3. 認証方法
  3. 【iPhone/iPad編】プライベートモードのロック設定方法
    1. 前提条件の確認
    2. ロック機能を有効にする手順
    3. 実際の動作を確認
  4. 【Mac編】プライベートモードのロック設定方法
    1. 前提条件の確認
    2. ロック機能を有効にする手順
    3. Macでの動作確認
  5. プライベートブラウズの基本的な使い方
    1. iPhone/iPadでプライベートブラウズを開始
    2. Macでプライベートブラウズを開始
    3. プライベートブラウズを終了
  6. ロックが解除できない時の対処法
    1. 対処法1:パスコードで認証する
    2. 対処法2:デバイスを再起動
    3. 対処法3:設定を確認し直す
    4. 対処法4:Face ID/Touch IDの再設定
    5. 対処法5:Safariをリセット
  7. プライベートモードロックのよくある質問
    1. Q1:ロックを設定すると毎回認証が必要?
    2. Q2:認証に失敗したらどうなる?
    3. Q3:プライベートタブを開いたまま誰かに渡したら?
    4. Q4:家族とデバイスを共有している場合は?
    5. Q5:設定をオフにするとどうなる?
    6. Q6:VPNとの併用は?
  8. プライベートブラウズをさらに活用する方法
    1. 方法1:トラッキング防止機能を有効にする
    2. 方法2:プライベートリレーを使う
    3. 方法3:定期的にCookieとキャッシュを削除
    4. 方法4:パスワード管理を強化
  9. 他のブラウザとの比較
    1. Chromeのシークレットモード
    2. Firefoxのプライベートブラウジング
    3. Safari(iOS 17以降)の優位性
  10. 子供のデバイス利用を管理する場合
    1. スクリーンタイムの活用
    2. ファミリー共有の活用
  11. まとめ:プライベートモードのロックでプライバシーをしっかり守ろう

プライベートブラウズモードとは?基本を理解しよう

まず、プライベートブラウズモードについて基本を押さえておきましょう。

プライベートブラウズの特徴

簡単に言うと:

閲覧履歴やCookie(サイトの訪問記録)を残さないブラウジングモードです。

何が記録されないのか:

  • 閲覧履歴
  • 検索履歴
  • 自動入力の情報
  • Cookie(一時的なものを除く)

何が記録されるのか:

  • ブックマークに追加したページ
  • ダウンロードしたファイル

プライベートブラウズの使い道

使い道1:プレゼントの検索

家族共用のiPadでプレゼントを探す時、履歴を残したくない場合に便利です。

使い道2:共用デバイスでの利用

職場や学校の共用パソコンで、自分のログイン情報を残したくない時。

使い道3:広告追跡の回避

Cookieによる行動追跡を最小限に抑えたい時。

プライベートブラウズの限界

注意点:

プライベートブラウズは、デバイス上の履歴を残さないだけです。以下は防げません:

  • ISP(インターネットサービスプロバイダ)による記録
  • 会社や学校のネットワーク管理者による監視
  • 訪問したウェブサイト側の記録

完全な匿名性を求める場合は、VPNやTorブラウザなど別の手段が必要です。

プライベートモードのロック機能とは

iOS 17、iPadOS 17以降で追加された新機能です。

ロック機能でできること

主な機能:

プライベートブラウズのタブを開く時に、Face ID、Touch ID、またはパスコードでの認証を要求できます。

どんな時に役立つか:

  • iPhoneやiPadを誰かに貸す時
  • デバイスを置いたまま席を離れる時
  • 家族と共用しているデバイスで使う時

ロックされると:

プライベートタブを開こうとすると、「プライベートブラウズのロックを解除」という画面が表示され、認証が求められます。

対応デバイス

iPhone:

iOS 17以降を搭載したiPhone

iPad:

iPadOS 17以降を搭載したiPad

Mac:

macOS Sonoma(14.0)以降を搭載したMac

認証方法

デバイスによって使える認証方法が異なります。

Face ID搭載デバイス:

顔認証でロック解除

Touch ID搭載デバイス:

指紋認証でロック解除

どちらもない場合:

パスコードでロック解除

【iPhone/iPad編】プライベートモードのロック設定方法

それでは、実際の設定手順を見ていきましょう。

前提条件の確認

設定を始める前に、以下を確認してください。

確認1:iOSのバージョン

iOS 17以降が必要です。

確認方法:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「一般」→「情報」
  3. 「システムバージョン」を確認

確認2:Face IDまたはTouch IDの設定

デバイスでFace IDまたはTouch IDが設定されている必要があります。

確認方法:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」
  3. 設定済みか確認

ロック機能を有効にする手順

ステップ1:設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」アプリをタップします。

ステップ2:Safariの設定に移動

下にスクロールして「Safari」をタップします。

ステップ3:プライベートブラウズのロックをオンにする

  1. 「プライベートブラウズ」のセクションを探す
  2. 「プライベートブラウズを使用するにはFace IDが必要」(またはTouch ID)をオンにする
  3. トグルが緑色になれば設定完了

設定完了後:

次回からプライベートブラウズのタブを開く時に、Face IDまたはTouch IDでの認証が必要になります。

実際の動作を確認

設定が完了したら、実際に動作するか確認しましょう。

確認手順:

  1. Safariアプリを開く
  2. タブボタン(右下の四角が重なったアイコン)をタップ
  3. タブグループの一覧で「プライベート」をタップ
  4. Face IDまたはTouch IDでの認証画面が表示される
  5. 認証が完了するとプライベートタブが開く

認証をスキップした場合:

認証画面で「キャンセル」をタップすると、通常のタブに戻ります。

【Mac編】プライベートモードのロック設定方法

Macでも同様の機能が使えます。

前提条件の確認

確認1:macOSのバージョン

macOS Sonoma(14.0)以降が必要です。

確認方法:

  1. Appleメニューから「このMacについて」
  2. バージョン番号を確認

確認2:Touch IDまたはパスワード

Mac本体にTouch IDが搭載されているか、Appleパスワードが設定されている必要があります。

ロック機能を有効にする手順

ステップ1:システム設定を開く

Appleメニューから「システム設定」を選択します。

ステップ2:Safari設定に移動

  1. 左側のサイドバーから「Safari」を選択
  2. または検索ボックスで「Safari」を検索

ステップ3:プライベートブラウズのロックをオンにする

  1. 「プライベートブラウズ」のセクションを探す
  2. 「プライベートブラウズを使用するにはパスワードが必要」をオンにする
  3. チェックボックスにチェックが入れば設定完了

Touch ID搭載Macの場合:

Touch IDでの認証が可能になります。

Touch IDがないMacの場合:

ユーザーパスワードでの認証になります。

Macでの動作確認

確認手順:

  1. Safariを開く
  2. 「ファイル」メニュー→「新規プライベートウインドウ」
  3. または既存のプライベートウインドウを選択
  4. 認証画面が表示される
  5. Touch IDまたはパスワードで認証

プライベートブラウズの基本的な使い方

ロック機能と合わせて、プライベートブラウズの使い方もマスターしましょう。

iPhone/iPadでプライベートブラウズを開始

方法1:タブグループから切り替え

  1. Safariを開く
  2. タブボタン(右下の四角アイコン)をタップ
  3. 下部のタブグループ名をタップ
  4. 「プライベート」を選択
  5. 認証を完了(ロック設定している場合)

方法2:長押しから開始

  1. Safariを開く
  2. タブボタンを長押し
  3. 「新規プライベートタブ」をタップ
  4. 認証を完了(ロック設定している場合)

Macでプライベートブラウズを開始

方法1:メニューから

  1. Safariを開く
  2. 「ファイル」メニュー→「新規プライベートウインドウ」
  3. 認証を完了(ロック設定している場合)

方法2:ショートカットキー

Command + Shift + N

認証が必要な場合は、ショートカット実行後に認証画面が表示されます。

プライベートブラウズを終了

iPhone/iPad:

  1. タブボタンをタップ
  2. タブグループ一覧で通常のタブグループを選択
  3. またはすべてのプライベートタブを閉じる

Mac:

プライベートウインドウを閉じるだけです。

ロックが解除できない時の対処法

認証がうまくいかない場合の対処法です。

対処法1:パスコードで認証する

Face IDやTouch IDが反応しない場合、パスコードで認証できます。

手順:

  1. 認証画面で「パスコードを使用」をタップ(またはキャンセル後に選択)
  2. デバイスのパスコードを入力

Mac の場合:

ユーザーパスワードを入力します。

対処法2:デバイスを再起動

一時的な不具合の可能性があります。

iPhone/iPad:

  1. 電源ボタンと音量ボタンを長押し
  2. 「スライドで電源オフ」
  3. 電源を切ってから再度起動

Mac:

Appleメニューから「再起動」

対処法3:設定を確認し直す

ロック設定が正しく有効になっているか確認します。

iPhone/iPad:

  1. 設定 → Safari
  2. 「プライベートブラウズを使用するにはFace IDが必要」がオンか確認
  3. オフになっていたら再度オンにする

Mac:

  1. システム設定 → Safari
  2. 「プライベートブラウズを使用するにはパスワードが必要」がオンか確認

対処法4:Face ID/Touch IDの再設定

認証システム自体に問題がある可能性があります。

iPhone/iPad:

  1. 設定 → Face IDとパスコード(またはTouch IDとパスコード)
  2. パスコードを入力
  3. 顔または指紋を再登録

Mac(Touch ID):

  1. システム設定 → Touch IDとパスワード
  2. 指紋を削除して再登録

対処法5:Safariをリセット

最終手段として、Safariの設定をリセットできます。

注意:

この操作を行うと、履歴やWebサイトデータが削除されます。

iPhone/iPad:

  1. 設定 → Safari
  2. 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
  3. 確認画面で「履歴とデータを消去」

Mac:

Safariのメニューから「Safari」→「すべての履歴を消去」

プライベートモードロックのよくある質問

Q1:ロックを設定すると毎回認証が必要?

A: はい、プライベートブラウズのタブを開くたびに認証が必要になります。

ただし、プライベートタブを開いたままであれば、そのセッション中は認証不要です。プライベートタブを閉じたり、通常タブに切り替えて再度プライベートタブに戻る時に認証が求められます。

Q2:認証に失敗したらどうなる?

A: プライベートブラウズのタブは開けず、通常のブラウジング画面に戻ります。

データが削除されたり、アカウントがロックされたりすることはありません。

Q3:プライベートタブを開いたまま誰かに渡したら?

A: プライベートタブを開いたままデバイスを渡すと、そのタブの内容は見られてしまいます。

完全にプライバシーを守りたい場合は、プライベートタブを閉じてから渡しましょう。

Q4:家族とデバイスを共有している場合は?

A: ロック機能は有効ですが、Face IDやTouch IDに家族の顔や指紋が登録されていると、その人も開けてしまいます。

完全に分けたい場合は、ユーザーアカウントを分けるか、個別のデバイスを使うことをおすすめします。

Q5:設定をオフにするとどうなる?

A: プライベートブラウズのタブは、認証なしで誰でも開けるようになります。

既存のプライベートタブの内容は保持されます。

Q6:VPNとの併用は?

A: 問題なく併用できます。

ロック機能はアクセス制御、VPNは通信の暗号化なので、目的が異なります。両方使うことで、より強固なプライバシー保護が可能です。

プライベートブラウズをさらに活用する方法

ロック機能と合わせて、プライバシーを守る他の方法も紹介します。

方法1:トラッキング防止機能を有効にする

Safariには、ウェブサイトによる追跡を防ぐ機能があります。

設定方法(iPhone/iPad):

  1. 設定 → Safari
  2. 「プライバシーとセキュリティ」のセクション
  3. 「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンに
  4. 「IPアドレスを隠す」を設定

Mac:

  1. Safari → 設定
  2. 「プライバシー」タブ
  3. 「サイト越えトラッキングを防ぐ」にチェック

方法2:プライベートリレーを使う

iCloud+加入者向けの機能です。

プライベートリレーとは:

あなたのIPアドレスと閲覧内容を誰にも見られないようにする機能です。

有効化方法:

  1. 設定 → 自分の名前
  2. iCloud → プライベートリレー
  3. オンにする

方法3:定期的にCookieとキャッシュを削除

プライベートブラウズを使っていない時のデータも定期的に削除しましょう。

手順:

  1. 設定 → Safari
  2. 「履歴とWebサイトデータを消去」
  3. 定期的(週1回など)に実行

方法4:パスワード管理を強化

プライベートブラウズと併せて、パスワード管理も見直しましょう。

おすすめ:

  • iCloudキーチェーンを使う
  • 強力なパスワードを自動生成
  • 2要素認証を有効にする

他のブラウザとの比較

Safari以外のブラウザのプライベートモード機能も確認しておきましょう。

Chromeのシークレットモード

特徴:

  • 履歴を残さないモード
  • デフォルトではロック機能なし
  • 拡張機能で追加の保護が可能

開き方:

「新しいシークレットタブ」から

Firefoxのプライベートブラウジング

特徴:

  • トラッキング防止が標準で強力
  • ロック機能は別途設定が必要

開き方:

「新しいプライベートタブ」から

Safari(iOS 17以降)の優位性

Safariの強み:

  • OS標準のロック機能
  • Face ID/Touch IDとの統合
  • 設定が簡単
  • Appleエコシステム全体で統一

iPhoneやMacを使っているなら、Safariのロック機能が最も手軽で安全です。

子供のデバイス利用を管理する場合

家族で使う場合、お子さんのプライバシーも考慮しつつ、適切な管理が必要です。

スクリーンタイムの活用

できること:

  • Safariの使用時間を制限
  • 特定のウェブサイトへのアクセス制限
  • 年齢に応じたコンテンツ制限

設定方法:

  1. 設定 → スクリーンタイム
  2. 「コンテンツとプライバシーの制限」
  3. 「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」

ファミリー共有の活用

家族それぞれにApple IDを持たせて管理できます。

メリット:

  • 個別のプライバシー設定
  • 年齢に応じた制限
  • 親が管理できる範囲を設定

まとめ:プライベートモードのロックでプライバシーをしっかり守ろう

Safariのプライベートモードをロックする方法をまとめます。

設定方法(iPhone/iPad):

  1. 設定アプリ → Safari
  2. 「プライベートブラウズを使用するにはFace IDが必要」をオン
  3. 次回からプライベートタブを開く時に認証が必要

設定方法(Mac):

  1. システム設定 → Safari
  2. 「プライベートブラウズを使用するにはパスワードが必要」をオン
  3. 次回から認証が必要

必要な条件:

  • iOS 17以降(iPhone/iPad)
  • macOS Sonoma以降(Mac)
  • Face ID、Touch ID、またはパスコードの設定

ロック機能のメリット:

  • デバイスを貸す時も安心
  • プライバシーを二重に保護
  • 簡単な設定で使える
  • 追加のアプリ不要

覚えておきたいポイント:

  • プライベートタブを開くたびに認証が必要
  • パスコードでも解除可能
  • タブを開いたままだと認証は不要
  • Face ID/Touch IDが使えない時はパスコードで

プライバシー保護の組み合わせ:

  1. プライベートブラウズのロック機能
  2. サイト越えトラッキング防止
  3. プライベートリレー(iCloud+)
  4. 定期的なデータ削除

こんな人におすすめ:

  • 家族とデバイスを共用している
  • 職場でiPhoneを使っている
  • プライバシーを重視している
  • デバイスを人に貸すことがある

iOS 17以降の新機能なので、まだ知らない人も多いかもしれません。でも、設定はとても簡単。たった数タップで、プライバシーをぐっと強化できます。

プライベートブラウズは「履歴を残さない」機能、ロック機能は「アクセスを制限する」機能。この2つを組み合わせることで、より安心してインターネットを楽しめるようになります。

今すぐ設定して、あなたのプライバシーをしっかり守りましょう!

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