Chromeのインターネットオプションに相当する設定ガイド|IE からの移行も安心

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「Internet ExplorerやEdgeで使っていた『インターネットオプション』が、Chromeでは見当たらない…」

そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

実は、「インターネットオプション」という名前の設定メニューは、Chrome には存在しません。これはInternet Explorer(IE)やEdge特有の呼び方なんです。でも心配は無用。Chromeにも同じような設定項目はちゃんとあります。

この記事では、IEの「インターネットオプション」に相当するChromeの設定がどこにあるのか、どうやって変更するのかを分かりやすく解説していきます。

IEやEdgeから移行した方も、これを読めばChromeの設定をスムーズに使いこなせますよ!


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  1. まず理解しておきたい基礎知識
    1. 「インターネットオプション」とは
    2. Chromeには「インターネットオプション」がない理由
    3. Chromeの設定画面の開き方
  2. IEのインターネットオプションとChromeの対応表
    1. 全般タブの項目
    2. セキュリティタブの項目
    3. プライバシータブの項目
    4. コンテンツタブの項目
    5. 接続タブの項目
    6. 詳細設定タブの項目
  3. Chrome設定画面の基本的な使い方
    1. 設定画面の構造
    2. 検索機能を活用する
  4. 重要な設定項目を詳しく解説
    1. ホームページと起動時の設定
    2. 閲覧履歴データの削除
    3. Cookie とサイトデータの管理
    4. セキュリティ設定
    5. サイトの設定(権限管理)
  5. プロキシ設定の変更方法
    1. Chrome からプロキシ設定を開く
    2. Windows のプロキシ設定
  6. パスワードと自動入力の管理
    1. パスワードの保存と管理
    2. 自動入力の設定
  7. Windows の「インターネットオプション」との関係
    1. Windows のインターネットオプションとは
    2. Chrome は Windows のインターネットオプションを使う?
    3. IE/Edge から Chrome への移行
  8. よくあるトラブルと解決法
    1. 設定が保存されない
    2. ホームページが変わらない
    3. Cookie を削除してもログイン状態が保持される
    4. プロキシ設定が変更できない
  9. 設定のベストプラクティス
    1. セキュリティ重視の設定
    2. プライバシー重視の設定
    3. パフォーマンス重視の設定
  10. よくある質問
    1. Q1. IE の「インターネットオプション」はどこ?
    2. Q2. Windows の「インターネットオプション」は使うべき?
    3. Q3. IE から設定を移行できる?
    4. Q4. 設定を変更したら元に戻せない?
    5. Q5. 会社のポリシーで設定が変更できない場合は?
  11. まとめ:Chrome の設定を使いこなそう

まず理解しておきたい基礎知識

設定に入る前に、基本的な違いを理解しておきましょう。

「インターネットオプション」とは

「インターネットオプション」は、Internet ExplorerとEdge(レガシー版)で使われていた設定画面の名称です。

Windowsのコントロールパネルから開くこともできて、以下のような項目を設定できました。

  • ホームページの設定
  • セキュリティレベル
  • プライバシー設定
  • 閲覧履歴の削除
  • Cookie の管理
  • プロキシ設定

Chromeには「インターネットオプション」がない理由

Chromeは、Windowsだけでなく、Mac、Linux、ChromeOSなど様々なOSで動作します。

そのため、Windows特有の「インターネットオプション」という概念ではなく、独自の設定画面を持っているんです。名前は異なりますが、機能はほぼ同じものが用意されています。

Chromeの設定画面の開き方

Chrome の設定は「設定(Settings)」という名前で統一されています。

開き方は3つ

  1. 右上の三点メニュー(︙)→「設定」
  2. アドレスバーに「chrome://settings/」と入力
  3. ショートカット:Alt + F → S(Windows)

どの方法でも同じ設定画面が開きますよ。


IEのインターネットオプションとChromeの対応表

IEの設定項目が、Chromeのどこにあるか一覧で確認しましょう。

全般タブの項目

ホームページ設定

  • IEの場所:インターネットオプション → 全般 → ホームページ
  • Chrome:設定 → 起動時 → 特定のページまたはページセットを開く

閲覧履歴の削除

  • IEの場所:インターネットオプション → 全般 → 閲覧の履歴
  • Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → 閲覧履歴データの削除

検索エンジン

  • IEの場所:インターネットオプション → 全般 → 検索
  • Chrome:設定 → 検索エンジン → アドレスバーで使用する検索エンジン

タブの設定

  • IEの場所:インターネットオプション → 全般 → タブ
  • Chrome:設定に該当項目なし(動作は標準化されている)

セキュリティタブの項目

セキュリティレベル

  • IEの場所:インターネットオプション → セキュリティ
  • Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → セキュリティ

信頼済みサイト

  • IEの場所:インターネットオプション → セキュリティ → 信頼済みサイト
  • Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定

プライバシータブの項目

Cookie の設定

  • IEの場所:インターネットオプション → プライバシー → 設定
  • Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → Cookie とサイトデータ

ポップアップブロック

  • IEの場所:インターネットオプション → プライバシー → ポップアップブロック
  • Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定 → ポップアップとリダイレクト

コンテンツタブの項目

証明書

  • IEの場所:インターネットオプション → コンテンツ → 証明書
  • Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → セキュリティ → 証明書の管理

オートコンプリート

  • IEの場所:インターネットオプション → コンテンツ → オートコンプリート
  • Chrome:設定 → 自動入力とパスワード

接続タブの項目

プロキシ設定

  • IEの場所:インターネットオプション → 接続 → LAN の設定
  • Chrome:設定 → システム → パソコンのプロキシ設定を開く

ダイヤルアップ設定

  • IEの場所:インターネットオプション → 接続
  • Chrome:該当なし(OS側で設定)

詳細設定タブの項目

各種詳細オプション

  • IEの場所:インターネットオプション → 詳細設定
  • Chrome:設定画面の各セクションに分散

設定のリセット

  • IEの場所:インターネットオプション → 詳細設定 → リセット
  • Chrome:設定 → 設定のリセット → 設定を元の既定値に戻す

Chrome設定画面の基本的な使い方

実際に Chrome の設定画面を見ていきましょう。

設定画面の構造

Chrome の設定は、左側にメニュー、右側に詳細設定という構造です。

主なカテゴリ

  • あなたと Google:同期やアカウント設定
  • 自動入力とパスワード:フォーム入力の自動化
  • プライバシーとセキュリティ:最も重要な設定が集まっている
  • デザイン:外観やテーマ
  • 検索エンジン:デフォルトの検索エンジン設定
  • 既定のブラウザ:Chromeをデフォルトにする
  • 起動時:ブラウザ起動時の動作
  • システム:プロキシやハードウェアアクセラレーション

検索機能を活用する

設定画面上部に検索ボックスがあります。

探したい設定のキーワード(「Cookie」「プロキシ」など)を入力すると、関連する設定項目がハイライトされます。これを使えば、目的の設定が素早く見つかりますよ。


重要な設定項目を詳しく解説

よく使う設定項目の詳細を見ていきましょう。

ホームページと起動時の設定

設定場所:設定 → 起動時

Chromeを開いたときに表示されるページを設定できます。

選択肢

  1. 新しいタブページを開く:Googleのロゴと検索ボックスが表示される標準画面
  2. 前回開いていたページを開く:前回の終了時に開いていたタブを復元
  3. 特定のページまたはページセットを開く:指定したURLを自動的に開く

おすすめ設定

毎日チェックするサイト(ニュース、メールなど)がある場合は、3番目の選択肢で設定すると便利です。

閲覧履歴データの削除

設定場所:設定 → プライバシーとセキュリティ → 閲覧履歴データの削除

IEの「閲覧の履歴の削除」に相当する機能です。

削除できるデータ

  • 閲覧履歴:訪問したウェブサイトの記録
  • Cookie とサイトデータ:ログイン状態やサイト設定
  • キャッシュされた画像とファイル:表示高速化のための一時ファイル
  • パスワードとその他のログイン データ
  • 自動入力フォームのデータ
  • サイトの設定

期間の選択

全期間、過去4週間、過去7日間、過去24時間、過去1時間から選べます。

定期的に(月1回程度)キャッシュをクリアすると、動作が軽快になりますよ。

Cookie とサイトデータの管理

設定場所:設定 → プライバシーとセキュリティ → Cookie とサイトデータ

主な設定項目

  • Cookie をすべて許可する:すべてのサイトで Cookie を保存
  • シークレットモードでサードパーティの Cookie をブロックする:推奨設定
  • サードパーティの Cookie をブロックする:より厳格なプライバシー保護
  • Cookie をすべてブロックする:ほとんどのサイトが正常に動作しなくなるので非推奨

サイト別の設定

「すべての Cookie とサイト データを表示」から、特定のサイトの Cookie を確認・削除できます。

セキュリティ設定

設定場所:設定 → プライバシーとセキュリティ → セキュリティ

セーフブラウジング

危険なサイトからユーザーを守る機能です。

  • 保護強化機能:最も厳格な保護(推奨)
  • 標準保護機能:バランスの取れた保護
  • 保護機能なし:非推奨

通常は「標準保護機能」で十分ですが、セキュリティを最優先するなら「保護強化機能」を選びましょう。

証明書の管理

HTTPS通信で使われる証明書を管理できます。

「証明書の管理」をクリックすると、Windowsの証明書マネージャーが開きます。通常、ここを変更する必要はありませんが、企業のシステム管理者から指示があった場合に使います。

サイトの設定(権限管理)

設定場所:設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定

各ウェブサイトに許可する機能を細かく設定できます。

主な設定項目

  • 位置情報:サイトが現在地を取得できるか
  • カメラ:ビデオ通話などで使用
  • マイク:音声通話や録音で使用
  • 通知:サイトからの通知を許可するか
  • ポップアップとリダイレクト:新しいウィンドウの表示制御
  • 広告:煩わしい広告のブロック
  • ダウンロード:ファイルの自動ダウンロード設定

必要最小限の権限だけ許可することで、プライバシーとセキュリティを守れます。


プロキシ設定の変更方法

企業や学校のネットワークで必要になることがある設定です。

Chrome からプロキシ設定を開く

手順

  1. 設定 → システム
  2. 「パソコンのプロキシ設定を開く」をクリック

これで、Windowsのプロキシ設定画面が開きます。

Windows のプロキシ設定

Windows 10/11 の場合

  1. 設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ
  2. 「プロキシサーバーを使う」をオンに
  3. アドレスとポート番号を入力

注意点

通常、家庭のインターネット環境ではプロキシは不要です。

企業や学校から指示された場合のみ設定してください。間違った設定をすると、インターネットに接続できなくなります。


パスワードと自動入力の管理

IEのオートコンプリートに相当する機能です。

パスワードの保存と管理

設定場所:設定 → 自動入力とパスワード → Google パスワード マネージャー

保存されているパスワードの一覧が表示されます。

できること

  • 保存されているパスワードの確認
  • パスワードの編集や削除
  • パスワードの強度チェック
  • 漏洩したパスワードの警告

セキュリティのポイント

定期的に「パスワード チェックアップ」を実行しましょう。

脆弱なパスワードや、他のサイトで漏洩したパスワードを教えてくれます。

自動入力の設定

設定場所:設定 → 自動入力とパスワード

設定できる項目

  • パスワード:ログイン情報の自動入力
  • お支払い方法:クレジットカード情報
  • 住所やその他の情報:名前、住所、電話番号など

頻繁に使う情報を登録しておくと、フォーム入力が楽になりますよ。


Windows の「インターネットオプション」との関係

ここまで Chrome の設定を見てきましたが、Windows には別に「インターネットオプション」が存在します。

Windows のインターネットオプションとは

コントロールパネルから開ける、システム全体のネットワーク設定です。

開き方

  1. コントロールパネル → ネットワークとインターネット
  2. 「インターネット オプション」をクリック

または、検索ボックスで「インターネットオプション」と入力。

Chrome は Windows のインターネットオプションを使う?

一部の設定は共有されますが、基本的には独立しています。

共有される設定

  • プロキシ設定
  • 証明書の一部
  • システムのネットワーク設定

Chrome 独自の設定

  • Cookie の管理
  • 閲覧履歴
  • パスワード
  • セキュリティレベル

つまり、Chrome の動作を変更したい場合は、Chrome の設定画面から行う必要があるということですね。

IE/Edge から Chrome への移行

設定は自動的に引き継がれない

IEやEdgeの設定は、自動的にChromeに移行されません。

ブックマークやパスワードは、Chromeの「ブックマークと設定をインポート」機能で移行できますが、細かい設定は手動で行う必要があります。

インポート方法

  1. Chrome の設定 → あなたと Google
  2. 「ブックマークと設定をインポート」
  3. インポート元のブラウザを選択
  4. 移行する項目にチェックを入れて実行

よくあるトラブルと解決法

Chrome の設定でつまずきやすいポイントです。

設定が保存されない

原因:シークレットモードで操作している

シークレットモードでの変更は、ウィンドウを閉じると消えます。

通常のウィンドウで設定を変更してください。

ホームページが変わらない

原因:拡張機能が上書きしている

一部の拡張機能が、ホームページ設定を上書きすることがあります。

拡張機能を確認して、怪しいものは削除しましょう。

Cookie を削除してもログイン状態が保持される

原因:Google アカウントでログインしている

Chrome にログインしていると、同期によってデータが復元されます。

完全に削除したい場合は、同期をオフにしてから削除してください。

プロキシ設定が変更できない

原因:企業ポリシーで制限されている

会社のパソコンでは、管理者がプロキシ設定をロックしていることがあります。

「組織によって管理されています」と表示される場合、個人では変更できません。


設定のベストプラクティス

快適に使うためのおすすめ設定です。

セキュリティ重視の設定

最低限やっておきたいこと

  • セーフブラウジング:標準保護機能を有効
  • サードパーティ Cookie:ブロック
  • 通知:必要最小限のサイトのみ許可
  • ポップアップ:ブロック

プライバシー重視の設定

より厳格に保護したい場合

  • セーフブラウジング:保護強化機能
  • すべてのサードパーティ Cookie をブロック
  • 「送信前にページをプリロード」をオフ
  • 「検索とブラウジングを改善する」をオフ

ただし、一部のサイトが正常に動作しなくなる可能性もあります。

パフォーマンス重視の設定

Chrome を軽快に動かしたい場合

  • メモリセーバー:オン
  • ハードウェアアクセラレーション:オン(通常は推奨)
  • 定期的にキャッシュをクリア
  • 不要な拡張機能を削除

よくある質問

Q1. IE の「インターネットオプション」はどこ?

Chrome には「インターネットオプション」という名前のメニューはありません。

代わりに「設定」メニューから、同様の機能にアクセスできます。

Q2. Windows の「インターネットオプション」は使うべき?

Chrome を使う場合、基本的には Chrome の設定だけで十分です。

プロキシ設定など、一部の設定は Windows のインターネットオプションと連動しています。

Q3. IE から設定を移行できる?

ブックマークとパスワードは移行できますが、詳細な設定は手動で行う必要があります。

設定 → 「ブックマークと設定をインポート」から実行してください。

Q4. 設定を変更したら元に戻せない?

「設定のリセット」機能で、初期状態に戻せます。

設定 → 設定のリセット → 設定を元の既定値に戻す、を選択してください。

Q5. 会社のポリシーで設定が変更できない場合は?

「組織によって管理されています」と表示される場合、IT管理者に相談してください。

個人では変更できないよう制限されています。


まとめ:Chrome の設定を使いこなそう

IE の「インターネットオプション」と Chrome の設定について、重要なポイントをまとめます。

基本の理解

  • 「インターネットオプション」はIE/Edge の用語
  • Chrome には同名のメニューはない
  • 機能は Chrome の「設定」にある

Chrome 設定の開き方

  • 右上のメニュー → 設定
  • アドレスバーに「chrome://settings/」
  • ショートカット:Alt + F → S

主な設定項目の場所

  • ホームページ:起動時
  • 閲覧履歴削除:プライバシーとセキュリティ
  • Cookie:プライバシーとセキュリティ
  • セキュリティ:プライバシーとセキュリティ
  • プロキシ:システム

おすすめの設定

  • セーフブラウジング:標準保護機能
  • サードパーティ Cookie:ブロック
  • メモリセーバー:オン
  • 定期的なキャッシュクリア

IE からの移行

  • ブックマークはインポート可能
  • 詳細設定は手動で再設定
  • Chrome の設定は独立している

IE や Edge から Chrome に移行した方も、この記事を参考にすれば、Chrome の設定を迷わず使えるようになります。快適なブラウジングを楽しんでくださいね!

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