「リンクをクリックしただけなのに、なぜか新しいタブで開いてしまう」
「前は普通に同じタブで開いていたのに、急に動作が変わった」
こんな悩みを抱えていませんか?意図せず新しいタブが開き続けると、タブが増えすぎて管理が大変になりますよね。
実は、Chromeで勝手に新しいタブが開く原因はいくつかあります。拡張機能、マウスの誤操作、ウェブサイト側の設定など、様々な可能性が考えられるんです。
この記事では、Chromeが勝手に新しいタブで開いてしまう原因の特定方法から、それぞれの対処法まで分かりやすく解説していきます。
元の快適な状態に戻しましょう!
まず理解しておきたい基本知識

対処法に入る前に、新しいタブが開く仕組みを理解しておきましょう。
リンクが新しいタブで開く3つのパターン
1. ウェブサイト側の設定
ウェブサイトの作成者が、リンクに「新しいタブで開く」という指定をしている場合があります。
これはサイト側の意図的な設定なので、正常な動作です。外部サイトへのリンクなどでよく使われますね。
2. ユーザーの操作
Ctrlキーを押しながらクリックしたり、マウスの中ボタンをクリックしたりすると、新しいタブで開きます。
意図的にこの操作をしている場合は問題ありません。
3. 拡張機能や設定の影響
インストールした拡張機能や、何かの設定が原因で、普通のクリックでも新しいタブで開くようになっている可能性があります。
これが「勝手に開く」問題の主な原因です。
正常な動作と異常な動作の見分け方
正常なケース
- 外部サイトへのリンクが新しいタブで開く
- PDFやダウンロードリンクが新しいタブで開く
- サイト内の一部のリンクだけが新しいタブで開く
これらは意図的な設計なので、問題ではありません。
異常なケース
- すべてのリンクが新しいタブで開く
- 以前は同じタブで開いていたのに急に変わった
- 他のブラウザでは正常に動作する
これらの場合は、Chrome側に何か問題が起きている可能性が高いです。
原因を特定する方法
まず、何が原因なのか調べてみましょう。
シークレットモードで確認する
一番簡単な原因特定方法です。
手順
- Ctrl + Shift + N(Macは Command + Shift + N)でシークレットウィンドウを開く
- 問題が起きているウェブサイトにアクセス
- リンクをクリックしてみる
シークレットモードで正常に動作する場合
拡張機能やCookieが原因の可能性が高いです。
シークレットモードでも同じ現象が起きる場合
Chrome本体の設定、またはウェブサイト側の仕様が原因です。
別のブラウザで確認する
EdgeやFirefoxなど、別のブラウザで同じサイトを開いてみましょう。
他のブラウザでは正常な場合
Chrome特有の問題です。設定や拡張機能を見直す必要があります。
他のブラウザでも同じ現象が起きる場合
ウェブサイト側の仕様か、マウス・キーボードの問題の可能性が高いです。
マウスの動作を確認する
意図せず中ボタンをクリックしていないか確認しましょう。
確認方法
メモ帳などのテキストエディタを開いて、マウスの各ボタンをクリックしてみます。
- 左ボタン:カーソルが移動するだけ
- 右ボタン:メニューが表示される
- 中ボタン:何も起きない(または別の機能が動作)
中ボタンを押したつもりがないのに反応する場合、マウスの故障や感度設定に問題があるかもしれません。
拡張機能が原因の場合の対処法
最も多い原因が、拡張機能です。
拡張機能を無効化して確認
すべての拡張機能を一時的にオフにする方法
- Chrome のアドレスバーに「chrome://extensions/」と入力
- 右上の「デベロッパーモード」をオンにする必要はありません
- 各拡張機能のスイッチをオフにする
すべてオフにした状態で、問題が解決するか確認してください。
原因の拡張機能を特定する
問題が解決した場合、どの拡張機能が原因か特定しましょう。
手順
- 拡張機能を1つずつオンに戻す
- 都度、問題が再発するか確認
- 問題が再発した時点で、その拡張機能が原因
問題のある拡張機能への対処
よくある原因の拡張機能
- 「Force Open Links in New Tab」系の拡張機能
- 広告ブロッカーの一部
- タブ管理系の拡張機能
- マウスジェスチャー拡張機能
対処法1:拡張機能の設定を変更
拡張機能のアイコンをクリックして、設定画面を開きましょう。
「すべてのリンクを新しいタブで開く」のような設定があれば、オフに変更してください。
対処法2:拡張機能をアンインストール
設定で解決しない場合、または必要ない拡張機能なら、アンインストールしましょう。
拡張機能管理画面で「削除」ボタンをクリックすれば、すぐに削除できます。
対処法3:代替の拡張機能を探す
その拡張機能が必要な場合、同じ機能で問題のない別の拡張機能を探してみてください。
レビューを確認して、評価の高いものを選びましょう。
マウス設定が原因の場合の対処法
マウスの中ボタンが誤動作している可能性もあります。
マウスの感度設定を確認
Windowsでの確認方法
- 設定 → デバイス → マウス
- 「その他のマウス オプション」をクリック
- 「ホイール」タブを開く
ここで、ホイールボタンのクリック感度を調整できることがあります。
マウスドライバーの設定
Logicool、Razer、Microsoftなどのマウスメーカー専用ソフトウェアがインストールされている場合、そちらで設定を確認しましょう。
確認ポイント
- 中ボタンに「新しいタブで開く」機能が割り当てられていないか
- クリック感度が高すぎないか
- 意図しないボタンマッピングがないか
設定を変更したら、保存して確認してみてください。
マウスの物理的な問題
マウスが古い場合、ボタンの接触不良で勝手に中ボタンがクリックされることがあります。
確認方法
別のマウスに交換するか、マウスなしでタッチパッドだけで操作してみましょう。
問題が解決すれば、マウスの買い替えを検討してください。
キーボード操作が原因の場合
意図せずCtrlキーを押している可能性もあります。
Ctrlキーの固着を確認
キーボードのCtrlキーが物理的に押されたままになっていないか確認しましょう。
確認方法
メモ帳を開いて文字を入力してみます。
すべての文字が正常に入力できれば、Ctrlキーは正常です。何か変な動作をする場合は、キーボードに問題があるかもしれません。
固定キー機能の確認(Windows)
Windows には「固定キー機能」があり、これがオンになっているとCtrlキーが押されっぱなしのような状態になります。
確認と解除方法
- 設定 → 簡単操作 → キーボード
- 「固定キー機能を使用する」がオフになっているか確認
オンになっていたらオフに変更しましょう。
ワイヤレスキーボードの電池
ワイヤレスキーボードの電池が少なくなると、誤動作することがあります。
電池を新しいものに交換して、問題が解決するか試してみてください。
Chrome本体の設定を確認する
Chrome自体の設定が原因の場合もあります。
設定をリセットする
Chromeの設定を初期状態に戻す方法です。
手順
- Chrome の設定を開く(右上の三点メニュー → 設定)
- 左メニューから「設定のリセット」を選択
- 「設定を元の既定値に戻す」をクリック
- 「設定のリセット」ボタンをクリック
注意点
- 拡張機能は無効化されます
- ホームページやスタートページの設定がリセットされます
- ブックマークやパスワードは削除されません
リセット後、問題が解決するか確認してください。
Chrome を再インストール
設定リセットで解決しない場合、Chrome を完全に再インストールしてみましょう。
手順
- Windows の設定 → アプリ → インストールされているアプリ
- Google Chrome を見つけて「アンインストール」
- 公式サイトから最新版をダウンロードしてインストール
再インストール前に、必要なブックマークなどはエクスポートしておくと安心ですよ。
ウェブサイト側の仕様の場合

サイト側が意図的に新しいタブで開くようにしている場合もあります。
サイト側の設定かどうか確認する方法
他のユーザーやデバイスで確認
家族や友人のパソコン、またはスマホで同じサイトを開いてみましょう。
全員が同じ動作をするなら、サイト側の仕様です。
サイトごとの違いを確認
特定のサイトだけで起きるなら、そのサイトの仕様の可能性が高いです。
複数のサイトで起きるなら、Chrome側の問題でしょう。
サイト側の仕様の場合の対処
残念ながら、サイト側の設定を変えることはできません。
受け入れる
外部リンクを新しいタブで開くのは、一般的なウェブデザインの手法です。
むしろ、元のサイトに戻りやすくなるというメリットもあります。
スクリプトを無効化する(非推奨)
技術的には JavaScript を無効にすればサイト側の制御を無視できますが、サイトが正常に動作しなくなるのでおすすめしません。
広告やポップアップが原因の場合
悪質な広告が勝手に新しいタブを開くこともあります。
症状の特徴
- サイトを開いた瞬間に新しいタブが開く
- クリックしていないのに広告タブが開く
- 怪しいサイトへリダイレクトされる
これらの症状がある場合、マルウェアや悪質な広告が原因の可能性があります。
対処法
1. ポップアップブロックを有効化
- Chrome の設定 → プライバシーとセキュリティ
- 「サイトの設定」をクリック
- 「ポップアップとリダイレクト」を選択
- 「サイトがポップアップを送信したりリダイレクトを使用したりすることを許可しない」をオンに
2. 広告ブロッカーをインストール
「uBlock Origin」などの信頼できる広告ブロック拡張機能を使いましょう。
悪質な広告をブロックしてくれます。
3. 怪しいサイトを避ける
無料の動画サイトや、違法コンテンツを扱うサイトは避けるのが賢明です。
4. セキュリティスキャンを実行
Windows Defender や他のセキュリティソフトでフルスキャンを実行してください。
マルウェアが見つかったら、指示に従って削除しましょう。
応用的な対処法
上記の方法で解決しない場合の対処です。
Chrome のプロファイルを新規作成
現在のプロファイルが破損している可能性があります。
新しいプロファイルの作成方法
- Chrome 右上のアイコンをクリック
- 「追加」を選択
- 新しいプロファイルを作成
新しいプロファイルで問題が起きなければ、古いプロファイルが原因だったということですね。
フラグ設定の確認(上級者向け)
Chrome の実験的機能が影響していることもあります。
確認方法
- アドレスバーに「chrome://flags/」と入力
- 「Default」になっていない項目を探す
- 怪しいものがあれば「Default」に戻す
- Chrome を再起動
ただし、フラグ設定は上級者向けなので、よく分からない場合は触らない方が安全です。
Chrome Canary版で確認
最新の開発版Chromeで同じ問題が起きるか確認してみましょう。
Chrome Canary をインストールして試すことで、バグが原因なのか判断できます。問題がある場合、Googleにフィードバックを送ると良いですね。
予防策と快適な使い方
問題を解決したら、今後同じことが起きないようにしましょう。
拡張機能の管理
定期的な見直し
月に1回程度、拡張機能の一覧を確認しましょう。
使っていないものは削除し、本当に必要なものだけ残します。
信頼できるものだけインストール
拡張機能をインストールする前に、以下を確認してください。
- レビュー数が多いか
- 評価が高いか
- 最近更新されているか
- 開発元が信頼できるか
Chrome を最新版に保つ
古いバージョンには不具合があることも。
Chrome は自動更新されますが、念のため定期的に確認しましょう。
更新の確認方法
- 右上の三点メニュー → ヘルプ → Google Chrome について
- 自動的に更新チェックが始まります
最新版なら「Google Chrome は最新版です」と表示されます。
定期的なメンテナンス
キャッシュのクリア
月に1回程度、閲覧データを削除すると動作が軽快になります。
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- 「閲覧履歴データの削除」
- 「キャッシュされた画像とファイル」を選択して削除
不要なタブを閉じる習慣
タブを開きっぱなしにせず、使い終わったら閉じる習慣をつけましょう。
Ctrl + W で素早く閉じられます。
よくある質問
Q1. 特定のサイトだけ新しいタブで開くのは正常?
はい、正常です。
そのサイトが外部リンクを新しいタブで開く設計になっています。サイト側の意図的な設定なので、問題ではありません。
Q2. シークレットモードでは起きないのはなぜ?
拡張機能やCookieが原因の可能性が高いです。
シークレットモードでは拡張機能が無効化されるため、問題が起きなくなります。
Q3. 設定リセットしたら元に戻る?
ほとんどの場合、元に戻ります。
ただし、ブックマークなどの重要なデータは事前にバックアップしておくと安心です。
Q4. スマホ版Chromeでも同じ問題は起きる?
起きる可能性はありますが、パソコン版ほど多くはありません。
スマホでは拡張機能が使えないため、原因が限定されます。
Q5. 他のブラウザに乗り換えるべき?
問題が解決できないなら、選択肢の一つです。
ただし、多くの場合は拡張機能や設定の問題なので、対処すれば解決できますよ。
まとめ:原因を特定して適切に対処しよう
Chromeが勝手に新しいタブで開く問題について、重要なポイントをまとめます。
主な原因
- 拡張機能の設定
- マウスの誤動作や故障
- キーボードの固着や設定
- ウェブサイト側の仕様
- 悪質な広告やマルウェア
原因の特定方法
- シークレットモードで確認
- 別のブラウザで確認
- マウス・キーボードの動作確認
- 特定サイトのみか、すべてのサイトか確認
対処法の手順
- 拡張機能をすべてオフにして確認
- 原因の拡張機能を特定して設定変更または削除
- マウス・キーボードの設定を確認
- Chrome の設定をリセット
- 必要なら再インストール
予防策
- 拡張機能を定期的に見直す
- 信頼できる拡張機能だけインストール
- Chrome を最新版に保つ
- 定期的なメンテナンス
すぐ試せること
- シークレットモードで動作確認
- 拡張機能を1つずつオフにして原因特定
- 別のマウスで試す
- Chrome の設定リセット
ほとんどの場合、拡張機能が原因です。落ち着いて一つずつ確認すれば、必ず解決できます。この記事を参考に、快適なブラウジング環境を取り戻してくださいね!
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