「Zoomで本名が表示されて恥ずかしい…」
「会議中に表示される名前を変えたい」
Zoomを使っていると、表示される名前を変更したくなることがありますよね。本名で登録してしまった、ニックネームにしたい、会社名を追加したいなど、理由は様々です。
実は、Zoomの名前は簡単に変更できます。この記事では、会議前の事前変更から、会議中のその場での変更まで、あらゆる状況での名前変更方法を分かりやすく解説していきます。
Zoomで表示される名前の種類
名前を変更する前に、Zoomの名前の仕組みを理解しておきましょう。
アカウントプロフィール名
Zoomアカウントに登録している基本の名前です。
特徴
- アカウント作成時に設定した名前
- Webサイトやアプリの設定から変更可能
- 変更すると、今後参加する全てのミーティングに反映される
- 過去のミーティング記録の名前は変わらない
この名前が、ミーティングに参加したときのデフォルト(初期設定)の表示名になります。
ミーティング中の表示名
実際に会議に参加しているときに表示される名前です。
特徴
- ミーティングごとに個別に変更できる
- そのミーティング中だけ有効
- 次回のミーティングでは元の名前に戻る
- 会議中でも変更可能
状況に応じて使い分けられるため、柔軟な対応ができます。
ゲスト参加時の入力名
アカウントにログインせずに参加する場合の名前です。
特徴
- 参加するたびに入力する
- アカウントに紐付かない
- そのミーティング限定
一時的な参加や、サブアカウントを持っていない場合に使用します。
アカウント名を事前に変更する方法【パソコン版】
根本的に名前を変更したい場合、アカウント設定から変更します。
Webブラウザからの変更手順
最も確実で推奨される方法です。
ステップ1:Zoom Webサイトにアクセス
- ブラウザで「zoom.us」にアクセス
- 右上の「サインイン」をクリック
- メールアドレスとパスワードでログイン
ステップ2:プロフィール設定を開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「プロフィール」を選択
- 個人情報の画面が表示される
ステップ3:名前を編集
- 名前の横にある「編集」ボタンをクリック
- 姓(名字)と名(下の名前)を変更
- 「変更を保存」ボタンをクリック
これで、次回からのミーティングで新しい名前が表示されます。
Zoomアプリからの変更手順
デスクトップアプリからも変更できます。
手順
- Zoomアプリを起動してログイン
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「マイプロフィール」を選択
- ブラウザが開いてプロフィールページが表示される
- Web版と同じ手順で編集
アプリ内では直接編集できないため、ブラウザに転送される仕組みです。
変更が反映されるタイミング
名前の変更は即座に反映されますが、以下の点に注意してください。
反映される場所
- 新しく参加するミーティング
- 今後開催するミーティング
- プロフィールページ
- 他のユーザーがあなたを検索したとき
反映されない場所
- すでに参加中のミーティング(退出して再入室すれば反映)
- 過去のミーティング記録
- スケジュールされた会議の招待状(再送信が必要)
スマートフォンでのアカウント名変更
外出先でも名前を変更できます。
iPhoneでの変更方法
Zoomアプリから変更
- Zoomアプリを開く
- 右下の「設定」をタップ
- 上部の自分の名前をタップ
- 「プロフィール」を選択
- ブラウザが開く
- 名前の「編集」をタップ
- 新しい名前を入力
- 「変更を保存」をタップ
Safariから直接変更
- Safariで「zoom.us」にアクセス
- サインイン
- プロフィールから編集
スマホの小さな画面でも、問題なく操作できます。
Androidでの変更方法
基本的にiPhoneと同じ手順です。
アプリからの変更
- Zoomアプリを起動
- 右下の「設定」アイコンをタップ
- 自分の名前の部分をタップ
- 「マイプロフィール」を選択
- ブラウザに移動して編集
Chromeから直接変更
- Chromeで「zoom.us」にアクセス
- ログイン
- プロフィール設定から変更
ミーティング参加前に名前を変更する
会議に入る直前に、その会議だけの名前を設定できます。
招待リンクから参加する場合
手順
- 招待URLをクリック
- Zoomアプリが起動
- 名前入力画面が表示される
- 好きな名前を入力
- 「ミーティングに参加」をクリック
この方法なら、アカウント名を変更せずに、一時的に別の名前で参加できます。
ミーティングIDで参加する場合
手順
- Zoomアプリを起動
- 「参加」ボタンをクリック
- ミーティングIDを入力
- 名前欄に表示したい名前を入力
- 「参加」をクリック
ここで入力した名前が、そのミーティング中の表示名になります。
ログアウト状態での参加
アカウントからログアウトしておくと、毎回名前を入力できます。
メリット
- ミーティングごとに自由に名前を決められる
- 複数の立場で使い分けられる
- プライバシーを保護できる
デメリット
- 毎回入力が必要
- ミーティング履歴が残らない
- 一部の機能が制限される
ミーティング中に名前を変更する方法
会議が始まってから名前を変えたくなった場合です。
自分の名前を変更(参加者として)
パソコンでの手順
- ミーティング画面下部の「参加者」ボタンをクリック
- 参加者リストが表示される
- 自分の名前にマウスを合わせる
- 「詳細」(三点リーダー)をクリック
- 「名前の変更」を選択
- 新しい名前を入力
- 「OK」をクリック
即座に全員に新しい名前が表示されます。
スマホでの手順
- 画面をタップしてメニューを表示
- 「参加者」をタップ
- 自分の名前をタップ
- 「名前の変更」を選択
- 新しい名前を入力
- 「完了」をタップ
他の参加者の名前を変更(ホストとして)
ホスト権限とは?
ミーティングを主催する人に与えられる管理権限のことです。ホストは参加者の名前を変更できます。
変更手順
- 「参加者」リストを開く
- 変更したい参加者の名前にマウスを合わせる
- 「詳細」をクリック
- 「名前の変更」を選択
- 正しい名前を入力
- 「OK」をクリック
よくある使用場面
- 参加者が間違った名前で入室した
- 本名ではなくニックネームに統一したい
- 役職や部署名を追加したい
- 「iPhone」などデバイス名で入っている人を修正
名前に特殊文字や絵文字を使う
個性的な表示名にしたい場合のテクニックです。
使える文字の種類
Zoomでは以下の文字が使用できます。
使用可能
- 日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)
- 英数字
- スペース
- 一般的な記号(括弧、ハイフンなど)
- 絵文字
注意が必要な文字
- 特殊記号(一部は表示が崩れる)
- 制御文字
- 極端に長い名前
絵文字の入れ方
Windowsの場合
- 名前入力欄にカーソルを置く
- Windowsキー + . (ピリオド)を押す
- 絵文字パネルが表示される
- 好きな絵文字を選択
Macの場合
- 名前入力欄にカーソルを置く
- Control + Command + スペースキーを押す
- 絵文字パネルが開く
- 絵文字を選択
例
- 🎤 佐藤(音楽担当)
- 📊 田中(資料作成者)
- ⭐ 山田(新入社員)
視覚的に分かりやすくなりますが、ビジネスシーンでは控えめに使いましょう。
名前の長さ制限
Zoomの表示名には文字数制限があります。
制限
- 最大64文字まで
- 日本語でも英語でも同じカウント
64文字を超えると、入力できないか自動的に切り詰められます。
シーン別の名前変更活用術
状況に応じた名前の使い分け方です。
ビジネスミーティング
推奨される表示名の形式
- 「山田太郎(株式会社ABC)」
- 「田中花子 / マーケティング部」
- 「佐藤次郎 – プロジェクトリーダー」
会社名や部署、役職を入れることで、参加者が理解しやすくなります。
オンライン授業
学生の場合
- 「学籍番号 + 氏名」が一般的
- 例:「12345678 山田太郎」
- 先生の指示に従う
教員の場合
- 「科目名 + 氏名」
- 例:「数学 田中先生」
大規模イベント・ウェビナー
参加者として
- 簡潔な名前
- 質問時に分かりやすい名前
パネリスト・スピーカーとして
- 「【登壇者】山田太郎」
- 「🎤 田中花子(専門家)」
役割が一目で分かる表示にします。
プライベートな集まり
友人との会話
- ニックネームでOK
- 絵文字を使って個性を出す
- 「たろちゃん🐶」など
オンライン飲み会
- 呼びやすい名前
- 場の雰囲気に合わせる
よくあるトラブルと解決方法
名前変更でつまずきやすいポイントです。
Q1. 名前が変更できない
考えられる原因
- ホストが参加者の名前変更を禁止している
- ブラウザ版を使っている(一部制限あり)
- アカウントが管理者によってロックされている
対処法
- ホストに変更を依頼する
- アプリ版を使用する
- 管理者に確認する
Q2. 変更した名前が反映されない
チェック項目
- ミーティングを一度退出して再入室する
- Zoomアプリを再起動する
- キャッシュをクリアする
- 別のデバイスからアクセスしてみる
変更が反映されるまで、数分かかる場合もあります。
Q3. 漢字が文字化けする
原因
古いバージョンのZoomや、システムの文字コード設定の問題です。
対処法
- Zoomを最新版にアップデート
- カタカナやひらがなで入力
- ローマ字表記を使用
Q4. 毎回名前を入力しなければならない
原因
ログインせずに参加しているためです。
解決方法
- Zoomアカウントを作成
- アプリにログイン
- プロフィール名を設定
これで、名前が自動入力されるようになります。
Q5. ホストが名前を勝手に変更した
ホストには参加者の名前を変更する権限があります。
背景
- 全員の表示を統一するため
- 間違った名前を修正するため
- 管理上の理由
気になる場合は、ミーティング後に自分で戻すか、ホストに確認しましょう。
プライバシーを守る名前の付け方
個人情報を保護しながらZoomを使うコツです。
本名を避けるべき場面
公開ウェビナーや大規模イベント
不特定多数が参加する場合、本名の使用はリスクがあります。
推奨される対応
- イニシャル(「Y.T」など)
- ニックネーム
- 役職名のみ
- 「参加者A」など匿名的な名前
部分的な情報開示
完全に匿名にする必要はない場合の折衷案です。
例
- 下の名前だけ「太郎」
- 苗字だけ「山田」
- ニックネーム + 所属「たろう(ABC社)」
状況に応じて調整しましょう。
子供がZoomを使う場合
お子様のプライバシー保護は特に重要です。
注意点
- フルネームは避ける
- 学校名や学年を含めない
- 保護者が管理するアカウントを使用
- 先生の指示に従う
「〇〇ちゃん」程度の情報に留めることが推奨されます。
企業・組織での名前管理
会社や学校でZoomを使う場合の管理方法です。
管理者による一括設定
企業アカウントでは、管理者が従業員の表示名を統一できます。
管理者ができること
- 全社員の名前フォーマットを強制
- 名前変更の可否を設定
- プロフィール写真の使用ルールを決定
一般的なフォーマット
- 「部署名 – 氏名」
- 「氏名(役職)」
- 「社員番号_氏名」
名前変更ポリシーの策定
組織として名前のルールを決めておくと便利です。
含めるべき項目
- 基本フォーマット
- 使用可能な文字
- 絵文字の可否
- 変更頻度の制限
全員が同じルールに従うことで、会議がスムーズに進行します。
まとめ
Zoomの名前変更は、状況に応じて柔軟に対応できます。
この記事のポイント
- アカウント名とミーティング名は別々に管理される
- 事前変更はWebサイトから、会議中変更は参加者リストから
- スマホでもパソコンでも変更可能
- ホストは参加者の名前を変更できる
- 絵文字や記号も使用可能
- プライバシー保護には匿名的な名前を使う
名前の変更方法を知っておくことで、ビジネスでもプライベートでも、適切な表示名で会議に参加できるようになります。
初めての会議で本名が表示されて焦った経験がある方も、次回からはこの記事を参考に、事前に適切な名前を設定しておきましょう。
自分に合った表示名で、快適なZoomライフを送ってくださいね!
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