「Zoomでミーティングを開きたいけど、どうすればいいの?」
「招待された会議にスムーズに参加したい」
リモートワークやオンライン授業が当たり前になった今、Zoomミーティングは生活に欠かせないツールとなりました。でも、初めて使う方にとっては「どこから始めればいいのか分からない」という不安がありますよね。
この記事では、Zoomミーティングの基礎から、開催方法、参加方法、便利な機能まで、誰でもすぐに実践できるように詳しく解説していきます。
Zoomミーティングとは?
まずは基本的な知識から確認しましょう。
Zoomミーティングの定義
Zoomミーティングとは、インターネットを通じて複数人が同時に顔を見ながら会話できるビデオ会議サービスのことです。
主な用途
- 企業の会議やプレゼンテーション
- オンライン授業や研修
- 医療のオンライン診療
- 友人や家族との交流
- ウェビナー(大規模なオンラインセミナー)
世界中で3億人以上が利用しており、最も人気のあるビデオ会議ツールの一つです。
無料版と有料版の違い
Zoomには無料プランと有料プランがあります。
無料版(Basic)でできること
- 1対1のミーティング:時間無制限
- グループミーティング:40分まで
- 最大100人まで参加可能
- 画面共有、チャット機能
- バーチャル背景
有料版(Pro以上)の追加機能
- グループミーティング:30時間まで
- クラウドレコーディング(録画をクラウドに保存)
- 管理者機能の拡張
- カスタマイズオプション
多くの個人ユーザーや小規模チームには、無料版で十分な機能が揃っています。
必要な環境
快適にミーティングを行うための推奨環境です。
必須
- インターネット接続(1.5Mbps以上推奨)
- パソコン、スマートフォン、またはタブレット
- マイク(音声用)
- スピーカーまたはイヤホン
あると良い
- Webカメラ(顔を映す)
- ヘッドセット(音質向上)
最近のデバイスにはこれらが内蔵されているため、追加購入は不要な場合がほとんどです。
ミーティングを開催する方法【ホスト編】
自分が主催者(ホスト)としてミーティングを開く手順です。
即座にミーティングを開始
今すぐ会議を始めたい場合の方法です。
パソコンでの手順
- Zoomアプリを起動してログイン
- ホーム画面の「新規ミーティング」ボタンをクリック
- ビデオのオン/オフを選択
- 「開始」をクリック
ミーティングルームが開き、参加者を招待できる状態になります。
スマホでの手順
- Zoomアプリを開く
- 「新規ミーティング」をタップ
- ビデオの設定を確認
- 「ミーティングの開始」をタップ
数秒でミーティングルームが立ち上がります。
参加者を招待する方法
ミーティングを開始したら、参加者を招待しましょう。
招待リンクを送る方法
- ミーティング画面下部の「参加者」ボタンをクリック
- 「招待」ボタンをクリック
- 「URLのコピー」を選択
- メール、LINE、Slackなどで参加者に送信
メールで招待する方法
- 「招待」ボタンから「メール」を選択
- 使用するメールアプリを選択
- 宛先を入力して送信
招待メールには、ミーティングURL、ID、パスコードが自動的に含まれます。
ミーティングIDとパスコード
ミーティングには固有の識別情報があります。
ミーティングIDとは?
11桁の数字で構成される、ミーティングを識別するための番号です。
種類
- 個人ミーティングID(PMI):自分専用の固定ID
- ランダムミーティングID:毎回異なるID
セキュリティの観点から、ランダムIDの使用が推奨されます。
パスコードとは?
ミーティングに参加するための4〜10桁の暗号です。不正参加を防ぐために重要な機能です。
デフォルトで有効になっており、無効化は推奨されません。
ミーティングをスケジュールする
事前に日時を決めて会議を予約する方法です。
パソコンでのスケジュール設定
手順
- Zoomアプリのホーム画面で「スケジュール」をクリック
- ミーティング情報を入力
設定項目
- トピック(会議の名前)
- 開始日時
- 所要時間
- ビデオのオン/オフ設定
- オーディオオプション
- 「保存」をクリック
スケジュールされたミーティングは、カレンダーに自動的に追加されます。
カレンダーアプリとの連携
GoogleカレンダーやOutlookと連携できます。
連携のメリット
- スケジュールの一元管理
- 自動リマインダー
- 参加者への自動通知
- ワンクリックで参加
連携方法
- スケジュール画面で「カレンダー」を選択
- 使用するカレンダーアプリを選択
- 予定が自動的に作成される
定期ミーティングの設定
毎週同じ時間に開催する会議に便利です。
設定手順
- スケジュール画面で「定期的なミーティング」にチェック
- 繰り返しのパターンを選択
- 毎日
- 毎週(曜日を指定)
- 毎月
- 終了日または回数を設定
同じミーティングIDで繰り返し開催されるため、参加者は毎回同じリンクから入室できます。
ミーティングに参加する方法【参加者編】
招待されたミーティングへの参加方法です。
招待URLから参加
最も簡単な方法です。
手順
- 主催者から送られてきたURLをクリック
- Zoomアプリが自動的に起動
- 名前を入力(必要に応じて変更)
- 「ミーティングに参加」をクリック
- パスコードを入力(URLに含まれている場合は自動入力)
ブラウザからも参加できますが、アプリの方が機能が豊富で安定しています。
ミーティングIDで参加
IDを直接入力して参加する方法です。
手順
- Zoomアプリを起動
- ホーム画面の「参加」ボタンをクリック
- 11桁のミーティングIDを入力
- 表示名を入力
- 「参加」をクリック
- パスコードを入力(求められた場合)
待機室について
セキュリティ機能の一つです。
待機室とは?
参加者がミーティングルームに入る前に待つ仮想的な部屋のことです。ホストが承認すると本会議室に入れます。
待機室で待っているとき
- 「ホストがまもなくミーティングへの参加を許可します」と表示される
- ホストが承認するまで待つ
- 通常は数秒〜数分
焦らず待ちましょう。ホストが気づけば承認されます。
音声とビデオの設定
参加時の初期設定です。
音声への参加
「コンピューターオーディオで参加」をクリックします。これで、パソコンやスマホのマイクとスピーカーが使用されます。
ビデオのオン/オフ
参加時にカメラをオンにするか選択できます。
- 顔を映したい → ビデオ付きで参加
- 映したくない → ビデオなしで参加
会議中もいつでもオン/オフを切り替えられます。
ミーティング中の基本操作
会議中に使う主要な機能です。
マイクとカメラのコントロール
マイクのミュート/ミュート解除
画面下部のマイクアイコンをクリックします。
- マイクに斜線:ミュート中(音声が相手に届かない)
- マイクのみ:ミュート解除(音声が伝わる)
ショートカット
- Windowsの場合:Alt + A
- Macの場合:Command + Shift + A
カメラのオン/オフ
ビデオアイコンをクリックして切り替えます。
「ビデオの停止」を選択すると、カメラがオフになり、名前やアイコンだけが表示されます。
画面共有機能
自分のパソコン画面を参加者に見せる機能です。
画面共有の手順
- 画面下部の「画面を共有」ボタンをクリック
- 共有したい画面やウィンドウを選択
- デスクトップ全体
- 特定のアプリケーションウィンドウ
- ホワイトボード
- 「共有」ボタンをクリック
共有を停止する
画面上部の「共有の停止」ボタンをクリックします。
注意点
画面共有中は、デスクトップに表示されている全ての情報が見えてしまいます。プライベートな情報やメッセージ通知に注意しましょう。
チャット機能
テキストでメッセージを送る機能です。
使い方
- 画面下部の「チャット」ボタンをクリック
- メッセージを入力
- 送信先を選択(全員または特定の参加者)
- Enterキーで送信
活用場面
- 音声で話しにくい質問をする
- URLやファイルを共有する
- 議事録を取る
- 投票や意見収集
リアクション機能
言葉を使わずに意思表示できます。
使える機能
- 拍手
- いいね(親指を立てる)
- ハート
- 笑顔
- 驚き
使い方
- 画面下部の「リアクション」ボタンをクリック
- 表示したい絵文字を選択
数秒間、ビデオ画面に絵文字が表示されます。
手を挙げる機能
発言したいときに使います。
手順
- 「リアクション」または「参加者」メニューを開く
- 「手を挙げる」を選択
ホストに通知が届き、参加者リストに手のアイコンが表示されます。指名されたら「手を降ろす」を選択しましょう。
ミーティングのレコーディング(録画)
会議の内容を記録として残す機能です。
ローカルレコーディング
パソコンに直接保存する方法です。
開始手順
- 画面下部の「レコーディング」ボタンをクリック
- 「このコンピューターにレコーディング」を選択
- 録画が開始される(画面左上に表示)
停止と保存
- 「レコーディングを停止」をクリック
- ミーティング終了後、自動的にMP4形式に変換される
- デフォルトでは「ドキュメント」→「Zoom」フォルダに保存
注意点
- 無料版でも利用可能
- ホストまたはホストから許可された人のみ録画可能
- 参加者に録画中であることが通知される
クラウドレコーディング
Zoomのクラウドサーバーに保存する方法です。
特徴
- 有料プラン(Pro以上)限定
- パソコンの容量を使わない
- 録画ファイルを簡単に共有できる
- 自動文字起こし機能(英語のみ)
開始方法
- 「レコーディング」から「クラウドにレコーディング」を選択
- ミーティング終了後、Zoom Webサイトで確認
- ダウンロードまたはリンクで共有
セキュリティとプライバシー設定
安全にミーティングを運営するための機能です。
待機室の有効化
不正参加を防ぐ基本機能です。
設定方法
- ミーティング中に「セキュリティ」ボタンをクリック
- 「待機室を有効化」にチェック
これにより、全ての参加者がホストの承認を待つようになります。
ミーティングのロック
定刻に全員が揃ったら、ミーティングをロックできます。
ロックの手順
- 「セキュリティ」ボタンをクリック
- 「ミーティングをロックする」を選択
ロック後は、新しい参加者が入室できなくなります。
参加者の権限管理
ホストは参加者の行動を制限できます。
制限できる項目
- 画面共有(ホストのみに制限)
- チャット(全員宛のみ、または無効化)
- 名前の変更
- 自分のミュート解除
設定方法
「セキュリティ」メニューまたは「詳細」設定から各項目を調整します。
パスコードの設定
必ずパスコードを設定しましょう。
確認方法
- スケジュール時に「パスコードが必要」にチェック
- 自動生成または手動で設定
- 招待リンクに自動的に含まれる
パスコードなしのミーティングは、誰でも参加できてしまうリスクがあります。
よくあるトラブルと解決方法
ミーティング中に起こりやすい問題への対処法です。
Q1. 音声が聞こえない・届かない
チェック項目
- マイクやスピーカーがミュートになっていないか
- 正しいデバイスが選択されているか
- 音量が小さすぎないか
- 「コンピューターオーディオに参加」を押したか
対処法
設定画面からオーディオをテストし、デバイスを切り替えてみましょう。
Q2. カメラが映らない
考えられる原因
- 他のアプリがカメラを使用中
- カメラへのアクセス許可がない
- ビデオがオフになっている
対処法
- 他のアプリを全て終了
- システム設定でZoomにカメラ権限を付与
- ビデオボタンをクリックしてオンにする
Q3. 画面共有ができない
原因
- ホストが画面共有を制限している
- システムの権限設定
対処法
- ホストに画面共有の許可を依頼
- Macの場合:システム設定 → プライバシーとセキュリティ → 画面収録でZoomを許可
Q4. ミーティングから退出させられた
理由
- ホストが退出させた
- ネットワーク接続が切れた
- ミーティングが終了した
対処法
もう一度招待リンクから参加してみましょう。繰り返し切断される場合は、インターネット接続を確認してください。
Q5. 40分で切れてしまう
無料版のグループミーティングは40分の時間制限があります。
対処法
- もう一度同じリンクから参加(新しいミーティングが始まる)
- 有料プランにアップグレード
- 1対1のミーティングにする(時間無制限)
Zoomミーティングのマナーとコツ
快適な会議のためのエチケットです。
ビジネスミーティングでのマナー
基本的なルール
- 時間の5分前には参加する
- 静かな環境を確保する
- 適切な服装と背景
- 発言しないときはミュート
- カメラは基本的にオン
進行のコツ
- アジェンダ(議題)を事前共有
- 一人ずつ順番に発言
- チャットも活用する
- 時間を守る
オンライン授業での注意点
生徒・学生として
- カメラとマイクの設定を確認
- 教材を手元に用意
- メモを取る準備
- 質問は手を挙げる機能で
教員として
- 画面共有でスライドや資料を表示
- 定期的に質問を促す
- レコーディングして復習用に
- ブレイクアウトルームで小グループ学習
プライベートな使い方
友人との交流
- リラックスした雰囲気で
- バーチャル背景で楽しむ
- 画面共有で一緒に動画鑑賞
- 録画して思い出を保存
オンライン飲み会
- 各自飲み物と食べ物を用意
- ゲームや余興を企画
- 深夜になりすぎないよう注意
- 途中退出しやすい雰囲気作り
まとめ
Zoomミーティングは、慣れてしまえば誰でも簡単に使えるツールです。
この記事のポイント
- ミーティングの開催は「新規ミーティング」ボタンから
- 参加は招待URLをクリックするだけ
- 無料版は40分制限だがほとんどの機能が使える
- 画面共有、チャット、録画などの便利機能が豊富
- セキュリティ設定で安全に運営
- マナーを守って快適なコミュニケーション
初めてホストをする方も、参加者として使う方も、この記事を参考にすれば自信を持ってZoomミーティングに臨めるはずです。
まずは友人や家族との気軽な会話から始めて、徐々にビジネスやオンライン授業でも活用していきましょう。
Zoomを使いこなして、距離を超えた豊かなコミュニケーションを楽しんでくださいね!
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