「Zoomのログイン名を変えたいけど、どうすればいいの?」
「メールアドレスを変更したら、Zoomにログインできなくなった…」
Zoomを使っていると、ログイン情報を変更したくなることがありますよね。転職やメールアドレスの変更、プライバシーの理由など、様々な事情があります。
実は、Zoomの「ログイン名」には複数の意味があり、それぞれ変更方法が異なります。この記事では、Zoomに関する「名前」の種類と、それぞれの変更方法を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Zoomの「名前」の種類を理解する
変更する前に、Zoomには3種類の「名前」があることを知っておきましょう。
1. ログイン用メールアドレス
Zoomにサインインするときに使うメールアドレスのことです。
特徴
- アカウントを識別する最も重要な情報
- 変更には手続きが必要
- 変更すると古いアドレスではログインできなくなる
例
- yamada@example.com
- taro.suzuki@company.co.jp
これが一般的に「ログイン名」と呼ばれるものです。
2. アカウントプロフィール名
Zoomアカウントに登録されている姓名のことです。
特徴
- ミーティング参加時のデフォルト表示名になる
- 比較的簡単に変更できる
- 姓と名を分けて登録
例
- 姓:山田、名:太郎
- 姓:Suzuki、名:Hanako
3. ミーティング表示名
実際の会議中に表示される名前です。
特徴
- 会議ごとに個別に変更可能
- 会議中でも変更できる
- その会議だけで有効
例
- 山田太郎(営業部)
- Taro Y.
- たろちゃん🎵
この記事では、主に1と2の変更方法を詳しく解説します。
ログイン用メールアドレスの変更方法
最も重要なログイン情報の変更手順です。
変更前の重要な注意点
メールアドレスの変更は慎重に行う必要があります。
注意すべきポイント
- 変更後は古いアドレスではログインできなくなる
- 新しいアドレスで認証メールを受信できる必要がある
- スケジュール済みのミーティングには影響しない
- 変更には新旧両方のメールアドレスへのアクセスが必要
特に会社のメールアドレスを使っている場合、退職後もアカウントにアクセスできるよう、事前に個人のアドレスに変更しておくことをおすすめします。
パソコンからの変更手順
ステップ1:Zoom Webサイトにログイン
- ブラウザでzoom.usにアクセス
- 現在のメールアドレスとパスワードでサインイン
ステップ2:プロフィール設定を開く
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「プロフィール」を選択
- 個人情報のページが表示される
ステップ3:メールアドレスの編集
- サインインメールの横にある「編集」ボタンをクリック
- 新しいメールアドレスを入力
- 「変更を保存」をクリック
ステップ4:メール認証
- 新しいアドレスに確認メールが届く
- メール内の「メールアドレスを確認」リンクをクリック
- 確認が完了すると変更が反映される
確認メールは数分以内に届きます。迷惑メールフォルダも確認してください。
スマートフォンからの変更
スマホのブラウザからも変更できます。
手順
- スマホのブラウザ(Safari、Chrome)でzoom.usにアクセス
- ログイン
- PC版と同じ手順でプロフィールから変更
注意点
Zoomアプリからは直接変更できません。必ずブラウザを使用してください。
確認メールが届かない場合
チェック項目
- 迷惑メールフォルダを確認
- メールアドレスの入力ミスがないか確認
- 新しいアドレスのメールボックスが正常に機能しているか
- 数分待ってから再送信
再送信の方法
プロフィールページに「確認メールを再送信」というリンクがあれば、それをクリックします。
プロフィール名(姓名)の変更方法
ミーティングで表示される基本の名前を変更します。
Webサイトからの変更
手順
- zoom.usにログイン
- プロフィールページを開く
- 名前の横にある「編集」ボタンをクリック
- 姓(名字)と名(下の名前)を変更
- 「変更を保存」をクリック
即座に反映され、次回からのミーティングで新しい名前が表示されます。
アプリからの変更
パソコン版Zoomアプリ
- アプリを起動してログイン
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「マイプロフィール」を選択
- ブラウザが開く
- Web版と同じ手順で変更
スマホアプリ
- Zoomアプリを開く
- 「設定」をタップ
- 自分の名前の部分をタップ
- 「プロフィール」を選択
- ブラウザに移動して変更
アプリ内では直接編集できないため、ブラウザに転送される仕組みです。
変更が反映されるタイミング
すぐに反映される場所
- 新しく参加するミーティング
- プロフィールページ
- 他のユーザーがあなたを検索したとき
反映されない場所
- すでに参加中のミーティング(退出・再入室が必要)
- 過去のミーティング記録
- すでに送信済みの会議招待
ソーシャルログインアカウントの名前変更
Google、Facebook、Appleアカウントでログインしている場合です。
Googleアカウントの場合
Zoomの表示名は、Googleアカウントの名前と連動しています。
変更手順
- Googleアカウントにアクセス
- 「個人情報」を開く
- 名前を編集
- Zoomからログアウトして再ログイン
Googleアカウントの名前を変更すると、GmailやGoogleドライブなど全てのGoogleサービスに反映されます。
Facebookアカウントの場合
変更手順
- Facebookにログイン
- 設定とプライバシー → 設定
- 名前を変更
- Zoomで再度ログイン
Facebookには名前変更の回数制限があるため、慎重に決めましょう。
Appleアカウントの場合
Apple IDの名前を変更する必要があります。
変更手順
- appleid.apple.comにアクセス
- サインイン
- 個人情報を編集
- Zoomで再ログイン
ソーシャルログインから通常ログインへの切り替え
Googleなどのアカウントではなく、メールアドレスとパスワードでログインしたい場合です。
注意点
一度ソーシャルログインで作成したアカウントは、通常ログインに切り替えることができません。新しいアカウントを作成する必要があります。
データ移行の方法
残念ながら、ミーティング履歴やクラウド録画などのデータは移行できません。可能な範囲で以下を保存しておきましょう。
- 重要な録画をダウンロード
- 連絡先をエクスポート
- 定期ミーティングのIDとパスワードをメモ
組織アカウント・管理者アカウントの場合
会社や学校のZoomアカウントの場合、変更に制限がある可能性があります。
管理者による制限
制限される可能性がある項目
- メールアドレスの変更
- プロフィール名の変更
- プロフィール写真のアップロード
- パスワードの変更
組織の管理者がこれらの設定を制御している場合、個人で変更できません。
変更が必要な場合の対応
手順
- IT部門またはZoom管理者に連絡
- 変更理由を説明
- 管理者側で変更してもらう
特にメールアドレスの変更は、組織のドメインを維持する必要がある場合があります。
SSO(シングルサインオン)の場合
SSOとは?
企業や学校の一つのアカウントで複数のサービスにログインできる仕組みです。
SSOを使っている場合、ログイン情報は組織の統合認証システムで管理されています。
変更方法
組織のIT部門に連絡し、統合認証システム側で変更してもらう必要があります。
よくあるトラブルと解決方法
名前変更でつまずきやすいポイントです。
Q1. メールアドレスを変更したらログインできなくなった
原因
新しいアドレスの確認が完了していない可能性があります。
解決方法
- 新しいアドレスに届いた確認メールを探す
- 確認リンクをクリック
- それでもダメなら、パスワードリセットを試す
Q2. 変更した名前が反映されない
原因
- ブラウザのキャッシュが残っている
- すでに参加中のミーティングでは反映されない
- 変更が完了していない
解決方法
- ブラウザのキャッシュをクリア
- Zoomアプリを再起動
- ミーティングから一度退出して再入室
Q3. 「このメールアドレスは既に使用されています」と表示される
新しいアドレスが既に別のZoomアカウントで使われています。
解決方法
- 別のメールアドレスを使用する
- 既存のアカウントを削除してから変更
- 既存アカウントと統合できないか検討
Q4. ソーシャルログインのアカウントで名前が変えられない
原因
連携しているサービス(Google、Facebookなど)の名前が優先されています。
解決方法
連携元のサービスで名前を変更する必要があります。Zoom側では変更できません。
Q5. 旧メールアドレスにアクセスできない
転職や卒業でメールアドレスが使えなくなった場合です。
解決方法
- 現在のアドレスでログインできるうちに新しいアドレスに変更
- すでにログインできない場合はZoomサポートに連絡
- 本人確認のため、身分証明書の提示を求められる場合あり
予防策
会社や学校のアドレスを使っている場合、退職・卒業の前に個人のアドレスに変更しておきましょう。
複数アカウントの管理
仕事用とプライベート用など、複数のアカウントを持つ方法です。
複数アカウントの作成
一人で複数のZoomアカウントを持つことは可能です。
作成方法
- 別のメールアドレスを用意
- 通常の新規登録手順で新しいアカウントを作成
- 異なるメールアドレスとパスワードを設定
アカウントの切り替え方法
パソコンアプリ
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「ログアウト」を選択
- 別のアカウントでログイン
スマホアプリ
- 設定から「ログアウト」
- 別のアカウント情報でログイン
同時に複数アカウントにログインすることはできないため、切り替えが必要です。
使い分けのコツ
推奨される使い分け
- 仕事用:会社のメールアドレスで登録
- プライベート用:個人のメールアドレスで登録
- セミナー用:公開しても問題ないアドレスで登録
目的に応じて使い分けることで、プライバシーと利便性を両立できます。
セキュリティとプライバシーの注意点
名前変更に関するセキュリティ対策です。
個人情報の保護
公開される情報
- プロフィール名(ミーティング参加時に表示)
- メールアドレス(同じ組織内では見える場合あり)
非公開の情報
- ログイン用パスワード
- 二段階認証の設定
- 支払い情報
本名を避けるべき場面
公開ウェビナーや大規模イベント
不特定多数が参加する場合、本名の使用にはリスクがあります。
推奨される対応
- イニシャルのみ(Y.T.など)
- ニックネーム
- 役職名や組織名のみ
プロフィール写真の管理
名前と一緒にプロフィール写真も管理しましょう。
変更方法
- プロフィールページを開く
- プロフィール写真の上にマウスを置く
- 「変更」をクリック
- 画像をアップロード
推奨される写真
- 顔写真(ビジネスの場合)
- アイコンやロゴ(プライベート)
- 風景写真(匿名性を保ちたい場合)
企業・教育機関での一括管理
組織での名前管理の方法です。
管理者による一括設定
大規模な組織では、管理者が従業員や学生の情報を一括管理できます。
管理できる項目
- 表示名のフォーマット統一
- メールアドレスのドメイン制限
- プロフィール写真の使用ルール
- 名前変更の可否
命名規則の策定
組織として名前のルールを決めておくと便利です。
一般的なフォーマット
- 「部署名 – 氏名」
- 「氏名(役職)」
- 「社員番号_氏名」
- 「氏名 / プロジェクト名」
統一されたフォーマットにより、会議の進行がスムーズになります。
ライセンス移行時の注意
従業員の入退社に伴うアカウント管理です。
退職時の対応
- 個人用アドレスへの変更を促す
- または管理者がライセンスを回収
- データのバックアップを忘れずに
新入社員の対応
- 組織のドメインでアカウント作成
- 命名規則に従った名前を設定
- 必要な権限を付与
まとめ
Zoomのログイン名変更は、種類を理解すればスムーズに行えます。
この記事のポイント
- ログイン用メールアドレスとプロフィール名は別物
- メールアドレス変更には確認メールの受信が必要
- プロフィール名は簡単に変更できる
- ソーシャルログインは連携元で名前を変更
- 組織アカウントは管理者の許可が必要な場合あり
- 旧アドレスが使えなくなる前に変更を
特にメールアドレスの変更は、転職や卒業の前に済ませておくことをおすすめします。
あとからアクセスできなくなると、アカウントの復旧が困難になる可能性があります。
この記事を参考に、あなたの状況に合った名前変更を行って、快適なZoomライフを送ってくださいね!
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