「Zoomアプリが英語表示になっていて使いにくい…」
「急に言語が変わってしまった。日本語に戻したい」
Zoomを使っていると、突然英語や中国語の表示になって困ることがありますよね。メニューやボタンが読めないと、基本的な操作すら分かりにくくなってしまいます。
実は、Zoomの言語設定は簡単に変更できます。この記事では、パソコンやスマートフォンでZoomアプリを日本語表示にする方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Zoomの言語設定の基礎知識

変更方法を学ぶ前に、基本を理解しておきましょう。
Zoomで設定できる言語
Zoomは多言語に対応しており、以下の言語が選択できます。
主な対応言語
- 日本語
- 英語(English)
- 中国語(簡体字・繁体字)
- 韓国語
- スペイン語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- ロシア語
- ポルトガル語
- その他多数
世界中で使われているサービスのため、40以上の言語に対応しています。
デバイスごとの設定
Zoomの言語設定は、デバイスごとに個別に管理されています。
独立した設定
- パソコンのZoomアプリ
- iPhoneのZoomアプリ
- AndroidのZoomアプリ
- Web版Zoom
それぞれ別々に設定が必要です。パソコンで日本語にしても、スマホは別途変更する必要があります。
なぜ英語表示になるのか
よくある原因
- 初回インストール時の自動設定
- OSの言語設定が英語になっている
- アップデート後に設定がリセットされた
- 海外版をダウンロードした
- 誤って言語を変更してしまった
特に、海外のサイトからダウンロードすると、英語版がインストールされることがあります。
パソコン(Windows/Mac)での日本語設定
デスクトップ版Zoomの言語変更方法です。
Windowsでの設定手順
ステップ1:Zoomアプリを起動
デスクトップのZoomアイコンをダブルクリックして起動します。ログインしていない場合はログインしてください。
ステップ2:設定画面を開く
- 画面右上のプロフィールアイコン(自分の写真または名前のイニシャル)をクリック
- メニューから「Settings」(設定)を選択
英語表示の場合、「Settings」と書かれています。
ステップ3:言語設定を変更
- 左側のメニューから「General」(一般)を選択
- 右側の画面をスクロールして「Language」(言語)の項目を探す
- プルダウンメニューをクリック
- 「日本語」を選択
ステップ4:再起動
言語を変更すると、「Zoomを再起動する必要があります」というメッセージが表示されます。
- 「Restart」(再起動)ボタンをクリック
- Zoomが自動的に終了し、再起動する
- 再起動後、日本語表示になっている
これで完了です。全てのメニューやボタンが日本語で表示されます。
Macでの設定手順
基本的にWindowsと同じ手順です。
手順
- Zoomアプリを起動
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「Settings」を選択
- 「General」タブを開く
- 「Language」で「日本語」を選択
- アプリを再起動
Macでも、設定後は必ず再起動が必要です。
ログインしていない場合
アカウントにログインせずに使っている場合でも変更できます。
手順
- Zoomアプリを起動
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「General」→「Language」から日本語を選択
- 再起動
ログインしていなくても、基本的な流れは同じです。
スマートフォンでの日本語設定
モバイル版Zoomの言語変更方法です。
iPhoneでの設定方法
iPhoneの場合、Zoomアプリ内ではなく、iPhoneのシステム設定から変更します。
手順
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Zoom」を探してタップ
- 「言語」を選択
- 「日本語」にチェックを入れる
- Zoomアプリを再起動
または、iOS全体の言語を変更
Zoomだけでなく、iOS全体を日本語にする方法もあります。
- 「設定」→「一般」→「言語と地域」
- 「iPhoneの使用言語」をタップ
- 「日本語」を選択
- 「日本語に変更」をタップ
この方法だと、iPhone全体が日本語になります。
Androidでの設定方法
Androidでも、基本的にはシステム設定から変更します。
手順
- スマートフォンの「設定」アプリを開く
- 「アプリと通知」または「アプリ」を選択
- アプリ一覧から「Zoom」を探してタップ
- 「言語」を選択
- 「日本語」を選ぶ
Android全体の言語変更
- 設定 → システム → 言語と入力
- 言語の設定
- 「日本語」を一番上に移動
機種によってメニュー名が若干異なる場合があります。
タブレットでの設定
iPadやAndroidタブレットでも、基本的にスマートフォンと同じ手順です。
デバイスの設定から、Zoomアプリの言語、またはシステム全体の言語を変更しましょう。
Web版Zoomの言語設定
ブラウザで使うZoomの言語変更方法です。
Zoomウェブサイトでの変更
手順
- ブラウザでzoom.usにアクセス
- ログイン
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「プロフィール」を選択
- 「言語」の項目を探す
- プルダウンから「日本語」を選択
- 「変更を保存」をクリック
これで、Webサイトの表示言語が日本語になります。
ブラウザの自動翻訳機能
Google Chromeの自動翻訳
英語のページが表示されたとき、Chromeが自動的に翻訳を提案してくれます。
使い方
- アドレスバー右側の翻訳アイコンをクリック
- 「日本語に翻訳」を選択
完璧な翻訳ではありませんが、おおよその内容は理解できます。
ブラウザの言語設定
ブラウザ自体の優先言語を設定することもできます。
Chromeでの設定
- 設定 → 詳細設定 → 言語
- 「日本語」を一番上に移動
- 「この言語でページを表示」をオンにする
言語が変わらない場合のトラブルシューティング
設定しても日本語にならないときの対処法です。
再起動を忘れている
最も多い原因です。
対処法
言語設定を変更したら、必ずZoomアプリを完全に終了して再起動してください。
完全終了の方法
- Windows:タスクトレイのZoomアイコンを右クリック → 「終了」
- Mac:Zoomメニュー → 「Zoomを終了」
単にウィンドウを閉じただけでは、バックグラウンドで動作し続けています。
アプリが最新版でない
古いバージョンでは日本語対応が不完全な場合があります。
対処法
- Zoomアプリを起動
- プロフィールアイコン → 「Check for Updates」(更新を確認)
- 最新版があればインストール
- 再起動後、言語設定を確認
キャッシュの問題
アプリのキャッシュが原因で設定が反映されないことがあります。
Windows での対処法
- Zoomを完全に終了
- 「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Zoom」フォルダを開く
- 「cache」フォルダを削除
- Zoomを再起動
Mac での対処法
- Zoomを終了
- Finder → 移動 → フォルダへ移動
- 「~/Library/Application Support/zoom.us」と入力
- キャッシュファイルを削除
- Zoomを再起動
アプリの再インストール
上記の方法でも解決しない場合、再インストールが有効です。
手順
- Zoomアプリをアンインストール
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール
- 初回起動時に言語を日本語に設定
データは全てクラウドに保存されているため、再インストールしても失われません。
ミーティング中の言語関連機能

会議中に役立つ言語機能です。
リアルタイム字幕(クローズドキャプション)
クローズドキャプションとは?
音声を自動的に文字に変換して画面に表示する機能のことです。
利用方法
- ミーティング中に「字幕」ボタンをクリック
- 「自動字幕」を選択
- 話された内容が画面下部に文字で表示される
対応言語
2025年現在、英語の認識精度が最も高く、日本語にも対応しています。ただし、精度は完璧ではありません。
同時通訳機能
大規模な国際会議などで使用される機能です。
同時通訳とは?
専門の通訳者がリアルタイムで別の言語に翻訳する機能です。
使い方
- ホストが同時通訳を有効化している場合のみ使用可能
- 画面下部の「通訳」ボタンをクリック
- 聞きたい言語チャンネルを選択
これは有料プランのホストが設定できる機能です。
チャットの翻訳
Zoomアプリ自体には自動翻訳機能はありませんが、外部サービスを併用できます。
方法
- 受け取ったメッセージをコピー
- Google翻訳などの翻訳サービスに貼り付け
- 翻訳結果を確認
よくある質問
言語設定に関する疑問に答えます。
Q1. 日本語と英語を切り替えて使える?
はい、いつでも切り替え可能です。
設定画面から何度でも変更できます。ただし、変更のたびにアプリの再起動が必要です。
Q2. 会議の主催者の言語設定は影響する?
いいえ、影響しません。
各参加者が自分のデバイスで設定した言語で表示されます。主催者が英語設定でも、参加者は日本語で使えます。
Q3. ミーティング中に言語を変更できる?
できません。
言語変更にはアプリの再起動が必要なため、会議中の変更はできません。会議の前に設定しておきましょう。
Q4. 日本語設定でも一部英語が残る場合がある?
あります。
新機能や一部のエラーメッセージなどは、日本語翻訳が追いついていない場合があります。アップデートで徐々に改善されます。
Q5. OSの言語とZoomの言語を別々にできる?
パソコン版では可能です。
デスクトップアプリは独立した言語設定ができます。スマホ版は、デバイスの言語設定に依存する傾向があります。
Q6. 日本語キーボードでの入力は?
問題なく使えます。
チャットや名前入力など、日本語での入力は全て対応しています。日本語IMEをそのまま使用できます。
IMEとは?
日本語入力システムのことで、ローマ字入力を日本語に変換する機能です。
企業・組織での言語管理
複数ユーザーを管理する場合の設定です。
管理者による一括設定
企業のZoomアカウント管理者は、ユーザーの言語をある程度制御できます。
管理できる項目
- デフォルト言語の設定
- 使用可能な言語の制限
- 招待メールの言語
ただし、個々のユーザーが自分のアプリで言語を変更することは可能です。
多言語環境での運用
国際チームでZoomを使う場合のヒントです。
推奨される対応
- 会議の主要言語を事前に共有
- 必要に応じて通訳を手配
- 字幕機能の活用
- 重要事項はチャットで文字でも共有
言語の違いを理解し、お互いに配慮することが大切です。
教育機関での設定
学校や大学でZoomを使う場合です。
学生・生徒への案内
- 初回ログイン時の言語設定方法を資料化
- IT担当者によるサポート体制
- 保護者向けの多言語マニュアル
特に留学生や外国人教員がいる場合、多言語対応が重要になります。
言語設定に関する便利なヒント
より快適に使うためのコツです。
ショートカットキーは言語に依存しない
キーボードショートカットは、言語設定に関係なく同じです。
主なショートカット
- Alt + A(Windows)、Command + Shift + A(Mac):マイクのミュート/解除
- Alt + V(Windows)、Command + Shift + V(Mac):ビデオのオン/オフ
- Alt + S(Windows)、Command + Shift + S(Mac):画面共有
ショートカットを覚えれば、どの言語でも効率的に操作できます。
ヘルプセンターの多言語対応
Zoomの公式ヘルプセンターは日本語に対応しています。
アクセス方法
- support.zoom.usにアクセス
- 右上の言語選択で「日本語」を選択
- 検索や記事閲覧が日本語で可能
困ったときは、公式の日本語ヘルプを参照しましょう。
コミュニティフォーラムの活用
日本語のZoomコミュニティもあります。
利用できる場所
- Zoom公式コミュニティ(日本語セクション)
- 日本のユーザーグループ
- SNSの日本語Zoomユーザーコミュニティ
同じ言語を使うユーザー同士で情報交換できます。
まとめ
Zoomアプリの日本語設定は、簡単な手順で変更できます。
この記事のポイント
- パソコン版は設定→一般→言語から変更
- 変更後は必ずアプリを再起動
- スマホ版はデバイスの言語設定に依存
- Web版はプロフィール設定から変更
- トラブル時はアプリの再インストールが有効
- 会議中の言語変更はできない
言語が日本語になれば、Zoomの操作がずっと分かりやすくなります。
メニューやボタンの意味が理解できるだけで、安心して会議に参加できますよね。英語表示で困っている方は、この記事を参考に、ぜひ日本語設定に変更してみてください。
快適な日本語環境で、Zoomを存分に活用しましょう!
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