「PCで作業中に、iCloudのポップアップが何度も出てくる」
「『iCloudストレージがいっぱいです』という通知がしつこい」
「サインインを求める画面が消えない」
パソコンで作業している時に、突然現れるiCloudのポップアップ通知。一度や二度ならいいのですが、何度も表示されると本当にストレスになりますよね。
実は、これらのポップアップは簡単に無効化したり、表示頻度を減らしたりできるんです。
この記事では、Windows・Mac両方での、iCloudポップアップ通知を消す方法を詳しく解説します。
iCloudポップアップの種類と原因

まず、どんなポップアップが出るのか整理しましょう。
よくあるポップアップ通知
1. ストレージ容量警告
「iCloudストレージがいっぱいです」
「iCloudストレージの容量が残りわずかです」
原因: iCloudの無料容量(5GB)を使い切っている
2. サインイン要求
「iCloudにサインインしてください」
「Apple IDのパスワードを入力してください」
原因: 認証エラー、パスワード変更、セキュリティ設定
3. 同期エラー通知
「ファイルを同期できませんでした」
「写真のアップロードに失敗しました」
原因: ネットワーク問題、ファイルサイズ、権限エラー
4. アップデート通知
「iCloud for Windowsの新しいバージョンが利用可能です」
原因: 新しいバージョンのリリース
なぜ何度も表示されるのか
繰り返し表示される理由:
- 根本的な問題が解決されていない
- 通知設定が「繰り返し表示」になっている
- iCloudアプリがバックグラウンドで常駐している
- 同期が失敗し続けている
ポップアップを一時的に閉じても、原因が残っていれば再び表示されます。
Windows PCでポップアップを消す方法
Windows版iCloudの通知を無効化する手順です。
方法1:Windows通知設定から無効化
最もシンプルな方法です。
手順(Windows 11):
- 「設定」 を開く(Windowsキー + I)
- 「システム」 → 「通知」 を選択
- 下にスクロールして 「通知を送信するアプリ」 を確認
- リストから 「iCloud」 を探す
- トグルスイッチを オフ にする
これで、iCloud関連の通知が一切表示されなくなります。
Windows 10の場合:
- 設定 → 「システム」 → 「通知とアクション」
- 「次の送信者からの通知を取得する」を確認
- iCloud をオフにする
方法2:iCloudアプリ内で通知を無効化
手順:
- タスクバーの通知領域(右下)で iCloudアイコン を探す
- アイコンを右クリック
- 「設定を開く」 または 「iCloud設定」 を選択
- iCloud for Windowsの設定画面が開く
- 各機能の 「オプション」 をクリック
- 通知に関する設定を確認してオフにする
機能ごとに細かく設定できます。
方法3:特定の通知だけ無効化
ストレージ警告だけ消したい場合:
残念ながら、ストレージ警告だけを無効化する公式の方法はありません。
回避策:
- iCloud容量を増やす(不要なデータを削除)
- 有料プランにアップグレード
- または、iCloudの通知全体を無効化
方法4:フォーカスアシスト機能を活用
作業中だけ通知を止める方法です。
手順:
- アクションセンターを開く(Windowsキー + A)
- 「集中モード」 または 「フォーカスアシスト」 をクリック
- モードを選択:
- 優先順位のみ:重要な通知だけ表示
- アラームのみ:アラーム以外すべて非表示
- 作業中はオンにする
一時的に通知を止められます。
Macでポップアップを消す方法
Mac版のiCloud通知を無効化する手順です。
システム設定から通知をオフ
手順(macOS Ventura以降):
- システム設定 を開く
- 「通知」 を選択
- 左側のリストから 「iCloud」 を探す
- iCloudを選択
- 「通知を許可」 をオフにする
macOS Monterey以前:
- システム環境設定 → 「通知と集中モード」
- 左側から iCloud を選択
- 「通知を許可」のチェックを外す
おやすみモードの活用
作業に集中したい時に便利です。
手順:
- メニューバーの コントロールセンター をクリック
- 「集中モード」 を選択
- 「おやすみモード」 をオン
- または、カスタム集中モードを作成
すべての通知が一時的に非表示になります。
iCloudの特定機能だけ無効化
手順:
- システム設定 → Apple ID
- iCloud を選択
- 不要な機能をオフにする:
- iCloud Drive
- 写真
- メール
など
使わない機能からの通知も止まります。
根本的な解決:原因別の対処法
ポップアップを消すだけでなく、原因を解決しましょう。
ストレージ容量警告の解決
「iCloudストレージがいっぱい」を根本から解決します。
対処法1:不要なデータを削除
- iCloud.com にアクセス
- 各サービス(写真、iCloud Driveなど)を確認
- 不要なファイルを削除
- 特に古いバックアップを削除:
- 設定 → ストレージを管理 → バックアップ
- 使っていないデバイスのバックアップを削除
対処法2:ストレージプランのアップグレード
根本的な解決は、有料プランへの移行です。
料金(日本):
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
月130円で警告から解放されます。
対処法3:iCloud機能を選別する
すべてをiCloudに保存する必要はありません。
- Windows:iCloud for Windowsを開く
- 容量を使う機能をオフに:
- 写真(特に大容量)
- iCloud Drive
- 必要最小限だけオンにする
サインイン要求の解決
何度もサインインを求められる場合:
対処法:
- 完全にサインアウト
- PCを再起動
- 最新版のiCloudアプリを確認・更新
- 再度サインイン
- パスワードを正確に入力
- 二段階認証コードも入力
パスワードを忘れた場合:
- iforgot.apple.com にアクセス
- Apple IDを入力
- パスワードをリセット
- 新しいパスワードでサインイン
同期エラーの解決
ファイル同期の失敗が原因の場合:
対処法:
- インターネット接続を確認
- 問題のファイルを特定:
- iCloud Drive で同期されていないファイルを探す
- ファイル名に特殊文字がないか確認
- 使えない文字:/ \ : * ? ” < > |
- ファイルサイズを確認(50GB以下か)
- 一時的にファイルを削除して再アップロード
完全無効化:iCloudを使わない設定
「もうiCloudは使わない」という場合の方法です。
Windows:iCloudアプリをアンインストール
手順:
- 「設定」 → 「アプリ」 → 「インストールされているアプリ」
- リストから 「iCloud」 を探す
- 「…」メニューをクリック → 「アンインストール」
- 確認画面で「アンインストール」
- PCを再起動
完全に削除されます。
Windows:自動起動を無効化
アンインストールせず、起動だけ止める方法:
手順:
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「スタートアップ」 タブ
- 「iCloud」 を選択
- 右下の 「無効にする」 をクリック
次回起動時からiCloudは起動しません。
Mac:iCloudからサインアウト
手順:
- システム設定 → Apple ID
- 下にスクロールして 「サインアウト」
- 確認画面で、データをMacに残すか選択
- サインアウト実行
iCloud関連の通知がすべて止まります。
注意: サインアウトすると:
- iCloud Drive のファイルにアクセスできなくなる
- iCloud写真が見られなくなる
- iCloudメールが使えなくなる
本当に必要か、よく考えてから実行してください。
トラブルシューティング
設定しても通知が止まらない時の対処法です。
設定したのにまだ表示される
原因: キャッシュや設定の反映遅延
解決策:
- PCを完全にシャットダウン(再起動ではなく)
- 再度起動
- iCloudアプリを手動で終了:
- タスクマネージャーで「iCloud」関連プロセスを終了
- 設定を再確認
通知は消えたが、タスクバーに残る
対処法:
- タスクバーのiCloudアイコンを右クリック
- 「終了」 を選択
- 自動起動もオフにする(前述の方法)
一部の通知だけ消したい
できること・できないこと:
- ✅ アプリ全体の通知オフ:可能
- ❌ 「ストレージ警告だけオフ」:公式には不可能
細かい制御は難しいので、全体をオフにするか、根本原因を解決しましょう。
アンインストール後も通知が出る
稀なケース:
- コントロールパネル → プログラムと機能
- Apple関連のプログラムを確認
- 「Apple Software Update」なども削除
- レジストリクリーナーを使う(上級者向け)
バランスの良い設定:おすすめの使い方

通知を完全に止めるのも、放置するのも極端です。
推奨設定パターン
パターン1:iCloudを積極的に使う人
- 通知:オン(ただし音は消す)
- ストレージ:有料プラン契約
- 自動起動:オン
- 理由:問題があればすぐ気づける
パターン2:たまに使う人
- 通知:オフ
- 自動起動:オフ
- 必要な時だけ手動起動
- 理由:邪魔にならず、必要時は使える
パターン3:写真だけ使う人
- 写真以外の機能:オフ
- 通知:オン(写真の同期完了だけ知りたい)
- 自動起動:オン
通知の「音」だけ消す
ポップアップは見たいが、音は邪魔な場合:
Windows:
- 設定 → システム → 通知
- 「通知が届いたときに音を鳴らす」をオフ
Mac:
- システム設定 → 通知
- iCloudを選択
- 「サウンド」をオフ
視覚的には通知されますが、音は鳴りません。
よくある質問と答え
ポップアップ通知に関する疑問にお答えします。
Q1:通知をオフにしても、機能は使える?
A:はい、使えます。
通知を無効化しても、iCloudの同期やバックアップは通常通り動作します。ただし、エラーに気づきにくくなるので注意してください。
Q2:スマホのiCloud通知も消える?
A:いいえ、消えません。
PC側の設定は、PCだけに適用されます。iPhone・iPadの通知は別々に設定する必要があります。
Q3:ストレージ警告を無視し続けるとどうなる?
A:新しいデータがバックアップされなくなります。
容量がいっぱいだと:
- 新しい写真が同期されない
- バックアップができない
- ファイルがアップロードされない
警告を無視し続けるのはおすすめしません。
Q4:一時的に通知を止める方法は?
A:集中モード・フォーカスアシストを使いましょう。
作業中やプレゼン中など、一時的に止めたい時に便利です。終わったらオフにすれば、通常通り通知されます。
Q5:アンインストールしたら、iPhoneに影響は?
A:影響ありません。
PC版のiCloudをアンインストールしても、iPhone・iPad・Macのiクラウドは通常通り使えます。PC側が同期されなくなるだけです。
まとめ:自分に合った通知設定で快適に
iCloudのポップアップ通知は、適切に設定すればストレスなく使えます。
この記事のポイント:
✓ Windows:設定→通知でiCloudをオフ
✓ Mac:システム設定→通知でiCloudをオフ
✓ 根本解決:容量確保、サインイン問題解決、同期エラー修正
✓ 完全無効:アンインストール、自動起動オフ、サインアウト
✓ 一時的:集中モード・フォーカスアシストを活用
原因別の対処:
通知内容 | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
ストレージ警告 | 容量不足 | データ削除/有料プラン |
サインイン要求 | 認証エラー | 再サインイン/パスワードリセット |
同期エラー | ネットワーク/ファイル問題 | 接続確認/ファイル修正 |
アップデート通知 | 新版リリース | アップデート実行 |
おすすめの設定:
- 頻繁に使う → 通知オン + 有料プラン
- たまに使う → 通知オフ + 手動起動
- 特定機能のみ → その機能だけオン
注意点:
- 通知オフでも機能は動作する
- ただしエラーに気づきにくくなる
- 完全無効化は慎重に判断
ポップアップ通知は、適切に管理すれば有用な情報源です。邪魔だからと全部オフにするのではなく、必要な通知だけ残す工夫をしましょう。
この記事を参考に、快適なPC環境を実現してくださいね!
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