「Steamのゲームのセーブデータをバックアップしたい」
「PCを買い替えるから、セーブデータを移行したい」
「セーブデータが消えた…どこに保存されているの?」
Steamでゲームを楽しんでいると、こんな疑問や悩みに直面することがありますよね。
実は、Steamのセーブデータはゲームごとに保存場所が異なるんです。しかも、複数のパターンがあるので、少し複雑に感じるかもしれません。
この記事では、Steamのセーブデータがどこに保存されているか、バックアップや移行の方法まで、詳しく解説します。
Steamのセーブデータ保存パターン

まず、セーブデータがどこに保存されるか理解しましょう。
3つの主な保存場所
Steamのゲームは、主に以下の3つの場所にセーブデータを保存します。
パターン1:Steam Cloud
クラウド(インターネット上)に自動保存されるタイプ
パターン2:ローカルフォルダ
PC内の特定のフォルダに保存されるタイプ
パターン3:両方使用
クラウドとローカルの両方に保存されるタイプ
ゲームによって異なるので、一つずつ見ていきましょう。
Steam Cloudとは
Steam Cloudとは、Steamが提供するクラウドストレージ(インターネット上の保存場所)のことです。
特徴:
✓ 自動的にバックアップされる
✓ 別のPCでも続きから遊べる
✓ データ消失のリスクが低い
✓ 手動バックアップ不要
ただし、すべてのゲームが対応しているわけではありません。
ローカル保存とは
ローカル保存とは、自分のPC内にセーブデータを保存することです。
特徴:
✓ オフラインでもセーブできる
✓ 読み込みが速い
✓ 自分で管理する必要がある
✓ PC故障時にデータが消える可能性
古いゲームや一部のゲームは、ローカルのみの保存です。
セーブデータの保存場所(Windows)
Windowsでの具体的な保存場所を紹介します。
場所1:Steamインストールフォルダ内
パス:
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\[ユーザーID]\[ゲームID]\remote
説明:
- [ユーザーID]:数字の羅列(例:123456789)
- [ゲームID]:ゲームごとの識別番号
確認方法:
- Steamのインストールフォルダを開く
- デフォルト:
C:\Program Files (x86)\Steam
userdata
フォルダを開く- 数字のフォルダ(自分のユーザーID)を開く
- さらに数字のフォルダ(ゲームID)を開く
remote
フォルダ内にセーブデータがある
この場所には、Steam Cloud対応ゲームのローカルコピーが保存されます。
場所2:マイドキュメント
パス:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\My Games\[ゲーム名]
例:
- Skyrim:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\My Games\Skyrim
- The Witcher 3:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\The Witcher 3
多くのゲームがこの場所を使用します。
場所3:AppDataフォルダ(隠しフォルダ)
パス:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\[ゲーム名]
または
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\[ゲーム名]
AppDataフォルダの表示方法:
- エクスプローラーを開く
- 上部の「表示」タブをクリック
- 「隠しファイル」にチェックを入れる
これで、AppDataフォルダが見えるようになります。
場所4:ゲームインストールフォルダ内
パス:
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\[ゲーム名]\saves
または
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\[ゲーム名]\[ゲーム名]_Data
一部の古いゲームや独自のゲームで使われます。
自分のゲームのセーブデータを探す方法
具体的な手順を紹介します。
Steam Cloud対応か確認
確認手順:
- Steamクライアントを開く
- ライブラリから該当ゲームを右クリック
- 「プロパティ」 を選択
- 左側のメニューで「一般」を確認
- 「Steam Cloudを有効にする」の項目があればSteam Cloud対応
対応ゲームなら、自動的にクラウドに保存されています。
PCゲーミングWikiで調べる
便利なサイト:
PCGamingWiki(英語サイト)
- URL:https://www.pcgamingwiki.com
使い方:
- サイトにアクセス
- 検索バーにゲーム名を入力(英語)
- ゲームのページを開く
- 「Save game data location」の項目を確認
- Windowsのパスが記載されている
ほとんどのゲームの保存場所が載っています。
ファイル検索で探す
検索方法:
- エクスプローラーを開く
- Cドライブを選択
- 右上の検索バーで検索:
- ゲーム名
- または「.sav」「.save」などのセーブファイル拡張子
- 更新日時で絞り込み
- 最近プレイした日時のファイルを探す
時間はかかりますが、確実に見つかります。
セーブデータのバックアップ方法
大切なセーブデータを守る方法です。
手動バックアップ
手順:
- 上記の方法でセーブデータの場所を特定
- セーブデータフォルダ全体をコピー
- 別の場所に貼り付け:
- デスクトップに「ゲーム名_バックアップ」フォルダを作成
- 外付けHDDにコピー
- Googleドライブなどにアップロード
- 日付を付けて管理
- 例:「Skyrim_バックアップ_20250107」
Steam Cloudを活用
Steam Cloud対応ゲームなら:
自動的にバックアップされるので、特別な操作は不要です。
確認方法:
- Steamクライアント → 右上の「表示」
- 「ダウンロード」 を選択
- 「Steam Cloud」の状態を確認
定期的なバックアップ習慣
おすすめ:
- 長時間プレイした後
- 重要な進行ポイントをクリアした後
- PCのメンテナンス前
- 月1回の定期バックアップ
大切なセーブデータは、複数の場所に保存しましょう。
新しいPCへのセーブデータ移行
PC買い替え時の手順です。
Steam Cloud対応ゲームの場合
最も簡単な方法:
- 新しいPCにSteamをインストール
- 同じアカウントでログイン
- ゲームをインストール
- 起動すると、自動的にクラウドからセーブデータがダウンロードされる
手動操作は不要です。
ローカル保存ゲームの場合
移行手順:
- 旧PCでセーブデータをバックアップ
- USBメモリや外付けHDDにコピー
- 新PCにSteamとゲームをインストール
- ゲームを一度起動して終了
- セーブデータフォルダが自動生成される
- 新PCのセーブデータフォルダを開く
- バックアップしたセーブデータを貼り付け
- 上書き確認が出たら「上書き」を選択
- ゲームを起動して確認
ネットワーク経由で転送
同じネットワーク内なら:
- 旧PCと新PCを同じWi-Fiに接続
- Windowsの共有機能を使用
- 旧PCのセーブデータフォルダを共有
- 新PCからアクセスしてコピー
大容量のデータも速く転送できます。
セーブデータが消えた時の復元方法

データが消失した場合の対処法です。
Steam Cloudから復元
手順:
- Steamクライアントでゲームを右クリック
- 「プロパティ」 → 「インストール済みファイル」
- 「ゲームファイルの整合性を確認」 をクリック
- 確認完了後、ゲームを起動
Steam Cloudからセーブデータが再ダウンロードされる場合があります。
Windowsの「以前のバージョン」機能
復元手順:
- セーブデータがあったフォルダを右クリック
- 「以前のバージョンの復元」 を選択
- 利用可能な復元ポイントが表示される
- 適切な日時を選択
- 「復元」 をクリック
ただし、システムの復元が有効になっている必要があります。
バックアップから復元
手順:
- 事前に取っていたバックアップを開く
- セーブデータをコピー
- 元の場所に貼り付け
- ゲームを起動して確認
定期バックアップの重要性が分かりますね。
ゲーム別のセーブデータ場所(人気タイトル)
代表的なゲームの保存場所を紹介します。
The Elder Scrolls V: Skyrim
場所:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\My Games\Skyrim\Saves
Steam Cloud対応:あり
Dark Souls III
場所:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\DarkSoulsIII\[数字]
Steam Cloud対応:あり
Elden Ring
場所:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\EldenRing\[数字]
Steam Cloud対応:あり
Stardew Valley
場所:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\StardewValley\Saves
Steam Cloud対応:あり
Minecraft(Java版)
場所:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\.minecraft\saves
Steam Cloud対応:なし(Steam版でない場合)
よくある質問と答え
セーブデータに関する疑問にお答えします。
Q1:Steam Cloudの容量制限はある?
A:ゲームによって異なります。
一般的に:
- 小さいゲーム:数MB
- 大きいゲーム:数百MB
ユーザー側で容量を気にする必要はほとんどありません。
Q2:セーブデータを友達と共有できる?
A:技術的には可能ですが、推奨されません。
理由:
- 不正行為と見なされる可能性
- ゲームバランスが崩れる
- マルチプレイでBANされる恐れ
自己責任で行ってください。
Q3:複数のPCで同時にプレイできる?
A:できません。
Steamアカウントは、同時に1台のPCでしか使えません。ただし、オフラインモードなら例外的に可能です。
Q4:アンインストールしたらセーブデータも消える?
A:ゲームによって異なります。
- Steam Cloud対応:残る
- ローカルのみ:消える場合が多い
アンインストール前にバックアップ推奨です。
Q5:セーブデータの互換性は?
A:基本的に同じOS間なら互換性あり。
ただし:
- Windows → Mac:互換性なしの場合が多い
- ゲームのバージョンが違うと読み込めないことも
まとめ:セーブデータを守る習慣を
Steamのセーブデータは、大切なゲームの進行記録です。
この記事のポイント:
✓ 保存場所:Steam Cloud、マイドキュメント、AppData、ゲームフォルダ
✓ 確認方法:PCGamingWiki、プロパティ、ファイル検索
✓ バックアップ:手動コピー、Steam Cloud活用、定期習慣
✓ 移行:Steam Cloud対応なら自動、ローカルは手動コピー
✓ 復元:Steam Cloud、以前のバージョン、バックアップ
セーブデータの主な保存場所:
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\[ID]\[ID]\remote
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\My Games\[ゲーム名]
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\[ゲーム名]
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\[ゲーム名]
今すぐやるべきこと:
- プレイ中のゲームのセーブデータ場所を確認
- Steam Cloud対応か確認
- 重要なセーブデータをバックアップ
- 外付けHDDやクラウドに二重保存
- 定期バックアップの習慣化
トラブル予防:
- 月1回のバックアップ
- 重要な進行後は即バックアップ
- Steam Cloud対応ゲームを優先的にプレイ
- PCメンテナンス前は必ずバックアップ
何十時間、何百時間もかけたゲームのセーブデータ。一瞬で消えてしまったら、取り返しがつきません。
この記事を参考に、大切なセーブデータをしっかり守ってくださいね!
楽しいゲームライフをお過ごしください!
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