「iCloudメールを送信しようとしたら、エラーが出た…」
「送信ボタンを押しても、いつまでも送信中のまま!」
こんな困った状況に陥っていませんか?
大切なメールが送れないと、仕事やプライベートで大きな支障が出てしまいますよね。急ぎの連絡なのに送信できないと、本当に焦ります。
この記事では、iCloudメールが送信できない原因から、症状別の具体的な解決方法まで詳しく解説します。すぐに試せる対処法を順番に紹介していくので、あなたのトラブルも必ず解決できるはずです!
iCloudメールが送信できない主な原因

1. ネットワーク接続の問題
最も多い原因がこれです。インターネットに接続されていないと、メールは送信できません。
よくあるケース:
- Wi-Fiがオフになっている
- モバイルデータ通信が制限されている
- 機内モードがオンになっている
- ネットワークが不安定な場所にいる
2. メールサーバーの問題
Apple側のサーバーに一時的な障害が発生している可能性があります。
サーバー障害の特徴:
- 突然送信できなくなった
- 複数のデバイスで同じ症状
- 受信はできるが送信だけできない
3. アカウント設定の不具合
iCloudアカウントの設定が正しくない、または破損している場合です。
設定の問題:
- Apple IDのパスワードが変更された
- 2ファクタ認証の問題
- メールの設定が無効になっている
4. 添付ファイルのサイズ超過
iCloudメールには、1通あたり20MBの容量制限があります。
容量オーバーの症状:
- 大きなファイルを添付すると送信できない
- 「メッセージが大きすぎます」とエラー表示
- 複数のファイルを添付している
5. 宛先アドレスの入力ミス
意外と見落としがちなのが、単純な入力ミスです。
よくあるミス:
- スペルミス
- 全角・半角の間違い
- コンマやセミコロンの入力間違い
- 存在しないメールアドレス
6. iOSやアプリのバグ
古いバージョンのiOSやメールアプリにバグがある場合もあります。
まず確認すべき基本事項
ネットワーク接続を確認
手順:
- 画面上部のステータスバーを確認
- Wi-Fiアイコンが表示されているか
- 4G/5Gなどのアイコンが表示されているか
- Safariで適当なWebサイトを開いてみる
- 開けない場合はネットワークの問題
- 設定→「Wi-Fi」を確認
- オフになっていればオンにする
- 機内モードの確認
- 設定→「機内モード」がオフか確認
サーバーステータスを確認
Apple側のサーバー障害かどうかをチェックします。
確認方法:
- Safariで「Apple システム状況」と検索
- Appleの公式ステータスページを開く
- 「iCloud メール」の項目を確認
- 緑色:正常
- 黄色:問題が発生中
- 赤色:障害発生中
サーバー障害の場合:
こちら側では何もできないので、復旧を待つしかありません(通常は数時間以内に解決)。
送信トレイを確認
メールが「送信トレイ」に残っていないかチェックします。
手順:
- メールアプリを開く
- メールボックス一覧で「送信トレイ」を探す
- 送信待ちのメールがある場合:
- メールをタップして開く
- 右上の「送信」ボタンをタップ
- エラーメッセージが表示されたら、その内容をメモ
基本的な解決方法【すぐ試せる】
方法1:デバイスを再起動
シンプルですが、多くの問題が解決します。
iPhoneの再起動:
- サイドボタンと音量ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 完全に電源が切れたら、サイドボタンを長押し
- Appleロゴが表示されたら起動中
- 起動後、メール送信を再試行
方法2:メールアプリを再起動
アプリだけを再起動する方法です。
手順:
- ホーム画面で下から上にスワイプ(または2回ホームボタンを押す)
- メールアプリのプレビューを上にスワイプして終了
- ホーム画面からメールアプリを再度起動
- 送信を試す
方法3:機内モードのオン・オフ
ネットワーク接続をリセットします。
手順:
- コントロールセンターを開く
- iPhone X以降:右上から下にスワイプ
- iPhone 8以前:下から上にスワイプ
- 飛行機アイコンをタップ(機内モードON)
- 10秒待つ
- もう一度タップして機内モードをオフ
- ネットワークが復帰したら送信を試す
方法4:Wi-Fi接続をリセット
Wi-Fiの再接続を試します。
手順:
- 設定→「Wi-Fi」
- 接続中のWi-Fiをタップ
- 「このネットワーク設定を削除」
- 確認画面で「削除」
- Wi-Fi一覧から再度同じネットワークを選択
- パスワードを入力して接続
- メール送信を試す
アカウント設定を確認・修正

iCloudメールが有効か確認
手順:
- 設定アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「メール」のスイッチを確認
- オフになっていたらオンにする
- デバイスを再起動
- 送信を試す
Apple IDに再サインイン
アカウント情報をリフレッシュします。
手順:
- 設定→自分の名前
- 一番下までスクロールして「サインアウト」
- パスワードを入力してサインアウト
- データを残すかの確認
- 「iPhoneに残す」を選択(データは保持される)
- 再度「設定」を開いて「iPhoneにサインイン」
- Apple IDとパスワードを入力
- 2ファクタ認証のコードを入力
- メール送信を試す
注意:
サインアウト前に、Apple IDのパスワードを確認しておきましょう。
メールアカウントを削除して再追加
手順:
- 設定→「メール」→「アカウント」
- 「iCloud」をタップ
- 「アカウントを削除」をタップ
- 確認画面で「削除」(データは削除されません)
- 「アカウント」画面に戻って「アカウントを追加」
- 「iCloud」を選択
- Apple IDとパスワードを入力
- 「メール」をオンにする
- 送信を試す
添付ファイルの問題を解決
ファイルサイズを確認
確認方法:
- 添付したいファイルを長押し
- 「情報」を選択
- ファイルサイズをチェック
20MBを超える場合の対処法:
1. 圧縮する
- Zipファイルとして圧縮
- 写真なら画質を下げる
2. Mail Dropを使う
- iCloudメールは自動的にMail Dropを使用
- 20MBを超えるファイルは自動的にiCloudリンクに変換
- 受信者はリンクからダウンロード
3. クラウドサービスのリンクを送る
- iCloud Drive、Dropbox、Google Driveなどにアップロード
- 共有リンクをメール本文に貼り付け
複数ファイルの添付を見直す
多数のファイルを添付している場合:
- 数回に分けて送信
- 各メールの合計サイズを20MB以内に
- または、Zipファイルにまとめる
エラーメッセージ別の対処法
「メッセージを送信できません」
原因:
ネットワークまたはサーバーの問題です。
解決法:
- ネットワーク接続を確認
- 機内モードのオン・オフを試す
- Wi-Fiとモバイルデータを切り替える
- 時間をおいて再送信
「受信者のアドレスが無効です」
原因:
メールアドレスの入力ミスです。
解決法:
- メールアドレスを再確認
- スペルミスがないか
- 全角文字が入っていないか
- @の前後にスペースがないか
- 連絡先から選び直す
- 相手に正しいアドレスを確認
「SMTPサーバーに接続できません」
原因:
送信用のサーバー設定に問題があります。
解決法:
- 設定→「メール」→「アカウント」→「iCloud」
- 「アカウント」をタップ
- 「SMTP」をタップ
- 「プライマリサーバ」の「smtp.mail.me.com」をタップ
- 以下を確認:
- ホスト名:smtp.mail.me.com
- ユーザ名:あなたのApple ID
- パスワード:Apple IDのパスワード
- SSLを使用:オン
- 認証:パスワード
- サーバポート:587
- 設定を保存して送信を試す
「認証に失敗しました」
原因:
Apple IDのパスワードが間違っているか、変更されています。
解決法:
- Apple IDのパスワードを確認
- パスワードを変更した場合は、デバイスで更新
- 設定→自分の名前→「パスワードとセキュリティ」
- 「パスワードを変更」して正しいパスワードに
- メールアカウントに再サインイン
iOS・アプリの更新
iOSを最新版にアップデート
手順:
- 設定→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 利用可能なアップデートがあればダウンロード
- 「今すぐインストール」をタップ
- デバイスが再起動する
- アップデート完了後、メール送信を試す
注意:
- Wi-Fi接続とバッテリー充電(50%以上)が必要
- バックアップを取ってからアップデート推奨
キャリア設定のアップデート
手順:
- 設定→「一般」→「情報」
- キャリア設定のアップデートがあれば通知が表示される
- 「アップデート」をタップ
高度なトラブルシューティング
ネットワーク設定をリセット
すべてのネットワーク設定を初期化します。
手順:
- 設定→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 確認画面で「ネットワーク設定をリセット」
- デバイスが再起動
- Wi-Fiに再接続
- メール送信を試す
注意:
Wi-Fiパスワードなど、すべてのネットワーク設定が消去されます。再設定が必要です。
すべての設定をリセット
最終手段です。データは消えませんが、設定がすべて初期化されます。
手順:
- 設定→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」→「すべての設定をリセット」
- パスコードを入力
- 確認画面で実行
- デバイスが再起動
- 各種設定を再度行う
MacでiCloudメールが送信できない場合
メールアプリの接続状況を確認
手順:
- メールアプリを開く
- 「ウインドウ」メニュー→「接続状況」
- iCloudアカウントの状態を確認
- 「接続中」なら正常
- 「オフライン」なら接続に問題あり
メールアカウントの再認証
手順:
- メール→「設定」→「アカウント」
- iCloudアカウントを選択
- 「サーバ設定」タブを開く
- 送信用メールサーバ(SMTP)を確認
- パスワードを再入力
- 「保存」をクリック
メールアプリの再インストール
手順:
- メールアプリを終了
- Finderで「アプリケーション」→「Mail」
- ゴミ箱に移動(心配ならTime Machineでバックアップ)
- App Storeからメールアプリを再インストール
- iCloudアカウントを再設定
予防策と日常メンテナンス
定期的な再起動
週1回はデバイスを再起動する習慣をつけましょう。
効果:
- メモリがクリアされる
- 一時的な不具合が解消
- アプリの動作が改善
iOSを最新に保つ
アップデート通知が来たら、なるべく早く適用しましょう。
メリット:
- バグ修正
- セキュリティ向上
- 新機能の追加
添付ファイルのサイズに注意
送信前にファイルサイズを確認する習慣をつけましょう。
目安:
- 写真:1枚あたり5MB以下
- 動画:短い動画のみ、または別の方法で共有
- 書類:PDF化して圧縮
代替メールアプリの準備
いざという時のために、GmailやYahoo!メールなども設定しておくと安心です。
それでも解決しない場合
Appleサポートに問い合わせ
連絡方法:
- Apple サポートアプリをダウンロード
- 「メール」のトピックを選択
- 「サポートを受ける」→「今すぐ話す」または「後で話す」
- 状況を詳しく説明
準備しておく情報:
- デバイスのモデル
- iOSバージョン
- エラーメッセージの内容
- 試した解決方法
代替手段を検討
緊急の場合は、他の方法でメールを送りましょう。
代替案:
- iCloud.comからブラウザでメール送信
- 別のメールアドレスを使用(Gmail、Yahoo!メールなど)
- SMSやメッセージアプリで連絡
- 別のデバイス(Mac、iPad)から送信
まとめ:段階的に解決していこう
iCloudメールが送信できない問題は、ほとんどの場合、簡単な対処で解決できます。
この記事のポイント:
- まずネットワーク接続とサーバー状況を確認
- 再起動と機内モードのオン・オフを試す
- アカウント設定の見直しと再サインイン
- 添付ファイルのサイズに注意
- エラーメッセージから原因を特定
- 定期的なメンテナンスで予防
解決の流れ:
- 基本的な確認(ネットワーク、サーバー)
- 簡単な対処(再起動、機内モード)
- 設定の確認と修正
- 高度なトラブルシューティング
- サポートへの連絡
焦らず、順番に試していけば必ず解決できます。
それでも解決しない場合は、遠慮なくAppleサポートに連絡しましょう。快適なメールライフを取り戻してください!
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