「Windowsのパスワードを変更したいけど、どこから設定すればいいか分からない…」
「パスワードを忘れてしまって、ログインできない!」
パソコンを使っていると、こんな場面に遭遇することがありますよね。
実は、Windowsのパスワード変更は意外と簡単です。でも、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントでは手順が少し違います。また、パスワードを忘れた場合の対処法も知っておくと安心です。
この記事では、Windows 10/11でのパスワード変更方法から、セキュリティ強化のポイント、トラブル時の対処法まで、分かりやすく解説します。自分のアカウントをしっかり守りましょう。
Windowsのアカウント種類を理解しよう

2種類のアカウント
Windowsには大きく分けて2種類のアカウントがあります。
1. Microsoftアカウント
特徴:
- メールアドレスが必要
- クラウドサービスと連携
- 複数のデバイスで共有
- OneDrive、Outlook等と連動
見分け方:
ログイン時にメールアドレスを入力する
2. ローカルアカウント
特徴:
- そのパソコンだけで使える
- クラウド連携なし
- オフライン使用が基本
- シンプルな管理
見分け方:
ログイン時にユーザー名のみ表示
どちらを使っているか確認する方法:
- 設定を開く
- アカウントをクリック
- ユーザーの情報を確認
- メールアドレスが表示されていればMicrosoftアカウント
アカウントとは?
パソコンにログインするための身分証明のようなもの。ユーザー名とパスワードで個人を識別します。
【Windows 11】パスワード変更方法
Microsoftアカウントのパスワード変更
手順:
- 設定を開く
- スタートボタン→設定(歯車アイコン)
- またはWindowsキー + I
- アカウントを選択
- 左側メニューから「アカウント」
- サインインオプション
- 「サインインオプション」をクリック
- パスワードを選択
- 「パスワード」の項目をクリック
- 変更を開始
- 「変更」ボタンをクリック
- 現在のパスワードを入力
- セキュリティのため本人確認
- 新しいパスワードを設定
- 新しいパスワード(2回入力)
- パスワードのヒント(任意)
- 次へ→完了
- 確認して完了
注意点:
新しいパスワードは8文字以上、英数字と記号の組み合わせを推奨します。
ローカルアカウントのパスワード変更
手順:
- 設定→アカウント
- サインインオプション
- パスワード→変更
- 現在のパスワード入力
- 新しいパスワード設定
- 新しいパスワード
- パスワードの確認
- パスワードのヒント(必須)
- 次へ→完了
ヒントの重要性:
ローカルアカウントの場合、パスワードのヒントは重要です。忘れた時の手がかりになります。
【Windows 10】パスワード変更方法
Microsoftアカウントのパスワード変更
手順:
- 設定を開く
- スタートメニュー→設定(歯車アイコン)
- アカウントを選択
- サインインオプション
- 左側メニューから選択
- パスワード
- 「パスワード」セクションの「変更」
- 本人確認
- 現在のパスワード入力
- 新しいパスワード設定
- 新パスワードを2回入力
- 次へ→完了
ローカルアカウントのパスワード変更
手順:
- 設定→アカウント→サインインオプション
- パスワード→変更
- 現在のパスワード確認
- 新しいパスワード入力
- 新パスワード
- 確認入力
- ヒント設定
- 完了
Ctrl + Alt + Delete からの変更方法
より伝統的な方法です。すべてのWindowsバージョンで使えます。
手順
操作:
- Ctrl + Alt + Delete を同時押し
- 「パスワードの変更」を選択
- 現在のパスワード入力
- 新しいパスワード設定
- 新しいパスワード
- パスワードの確認
- Enter または OK
メリット:
- 素早い変更
- セキュアな画面での操作
- シンプルな手順
オンラインでMicrosoftアカウントのパスワード変更
Webブラウザから変更する方法です。
手順
操作:
- ブラウザでMicrosoftアカウントページにアクセス
- account.microsoft.com
- サインイン
- メールアドレスとパスワードでログイン
- セキュリティを選択
- 上部メニューの「セキュリティ」
- パスワードのセキュリティ
- 「パスワードの変更」をクリック
- 本人確認
- セキュリティコードの受け取り
- メールまたはSMSで受信
- コード入力
- 現在のパスワード入力
- 新しいパスワード設定
- 新パスワードを2回入力
- 保存
メリット:
- 他のデバイスからも変更可能
- パスワードを忘れた時にも使える
- すべてのMicrosoft連携デバイスに反映
パスワードを忘れた場合の対処法
Microsoftアカウントの場合
リセット手順:
- ログイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリック
- アカウントの回復
- メールアドレスを入力
- 本人確認方法を選択
- 電話番号にSMS
- 別のメールアドレス
- セキュリティの質問
- セキュリティコード受信
- 選択した方法でコードが届く
- コード入力
- 新しいパスワード設定
- サインイン
重要:
登録している電話番号やメールアドレスにアクセスできることが前提です。
ローカルアカウントの場合
ローカルアカウントのパスワードリセットは、より複雑です。
方法1:パスワードリセットディスク使用
前提条件:
事前にパスワードリセットディスク(USBメモリ)を作成している
手順:
- ログイン画面で「パスワードのリセット」
- USBメモリを挿入
- ウィザードに従う
- 新しいパスワード設定
方法2:セキュリティの質問
Windows 10バージョン1803以降:
- ログイン画面でパスワード入力(間違えてOK)
- 「パスワードのリセット」をクリック
- セキュリティの質問に回答
- 新しいパスワード設定
方法3:管理者アカウントから変更
手順:
- 別の管理者アカウントでログイン
- コンピューターの管理を開く
- スタート右クリック→コンピューターの管理
- ローカルユーザーとグループ
- システムツール→ローカルユーザーとグループ→ユーザー
- 対象ユーザーを右クリック
- 「パスワードの設定」
- 警告を確認して続行
- 新しいパスワード設定
注意:
この方法では、暗号化されたファイルにアクセスできなくなる可能性があります。
強力なパスワードの作り方
良いパスワードの条件
推奨要素:
✅ 12文字以上
✅ 大文字と小文字の混在
✅ 数字を含む
✅ 記号を含む(!@#$%など)
✅ 意味のある単語の組み合わせ避ける
✅ 他のサービスと別のパスワード
悪いパスワード例:
❌ password123
❌ 12345678
❌ 生年月日
❌ 名前や電話番号
❌ qwerty
パスワード作成のコツ
方法1:フレーズ方式
好きな文章の頭文字を取る方法です。
例:
「私は毎朝7時に起きて、コーヒーを飲む」
→ Wma7tokwd!
方法2:ランダム生成
パスワード生成ツールを使用します。
おすすめツール:
- ブラウザの自動生成機能
- パスワード管理ソフト
- オンライン生成サイト
方法3:4ワード方式
4つの無関係な単語を組み合わせます。
例:
Sakura#Train$Moon@2025
覚えやすく、推測されにくい。
パスワード管理のベストプラクティス

定期的な変更
推奨頻度:
- 重要アカウント:3〜6ヶ月ごと
- 一般アカウント:6〜12ヶ月ごと
- 情報漏洩の疑いがある場合:即座に
ただし:
最近の専門家の意見では、定期変更より「強力で一意なパスワード」の方が重要とされています。
使い回しを避ける
危険性:
1つのサービスから漏洩すると、他のサービスも危険にさらされます。
対策:
- サービスごとに異なるパスワード
- パスワード管理ソフトの活用
- ベースを少し変える程度では不十分
パスワード管理ソフトの活用
おすすめツール:
無料:
- ブラウザの標準機能(Chrome、Edge)
- Bitwarden
- KeePass
有料:
- 1Password
- LastPass
- Dashlane
メリット:
✅ 複雑なパスワードを覚える必要なし
✅ 自動入力が便利
✅ 安全に保管
✅ デバイス間で同期
二段階認証の設定
パスワードだけでなく、追加の保護層を設けます。
二段階認証とは?
パスワードに加えて、もう一つの認証方法を使う仕組みです。
認証方法:
- SMSでコード受信
- 認証アプリ(Microsoft Authenticator等)
- メールでコード受信
- 生体認証(指紋、顔認証)
二段階認証とは?
パスワードを知っていても、本人しか持っていないもの(スマホなど)がないとログインできない仕組み。セキュリティが格段に向上します。
Microsoftアカウントでの設定
手順:
- account.microsoft.com にアクセス
- セキュリティ→詳細セキュリティオプション
- 2段階認証を有効にする
- 認証方法を選択
- アプリ、SMS、メールから選択
- 設定完了
推奨:
必ず設定することを強くおすすめします。
Windows Hello の活用
パスワード不要のログイン方法です。
Windows Hello とは?
特徴:
- 顔認証
- 指紋認証
- PIN(暗証番号)
パスワードより安全で便利です。
設定方法
顔認証の設定:
- 設定→アカウント→サインインオプション
- 顔認証(Windows Hello)を選択
- セットアップ
- Webカメラで顔を登録
- 完了
指紋認証の設定:
- 設定→アカウント→サインインオプション
- 指紋認証を選択
- 指紋を登録
- 指紋リーダーに複数回タッチ
- 完了
PINの設定:
- 設定→アカウント→サインインオプション
- PIN(Windows Hello)を選択
- PINの追加
- 現在のパスワード入力
- 4桁以上のPINを設定
- 完了
メリット:
- 素早いログイン
- パスワードより安全
- 覚えやすい(PINの場合)
パスワード変更時のトラブル対処
トラブル1:新しいパスワードが受け付けられない
原因:
- 複雑さの要件を満たしていない
- 最近使ったパスワード
- 禁止文字を含んでいる
対処:
- 要件を確認
- 8文字以上
- 大文字、小文字、数字、記号
- 別のパスワードを試す
- ポリシーを確認
- 会社のPCなら管理者に確認
トラブル2:変更後にログインできない
原因:
- 新しいパスワードの入力ミス
- CapsLockがオン
- 言語入力モードが違う
対処:
- CapsLockを確認
- オフになっているか
- 入力モードを確認
- 英語入力になっているか
- もう一度変更
- 前のパスワードに戻すことも検討
トラブル3:「現在のパスワードが正しくありません」
原因:
- 入力ミス
- パスワードを忘れている
- アカウント種類の混同
対処:
- 慎重に再入力
- ゆっくり確認しながら
- パスワードを表示
- 目のアイコンで表示できる場合あり
- リセット手順へ
- 本当に忘れた場合はリセット
トラブル4:変更が他のデバイスに反映されない
Microsoftアカウントの場合:
- インターネット接続確認
- サインアウト→サインイン
- 他のデバイスで一度ログアウト
- 同期を確認
- 設定→アカウント→同期の設定
ローカルアカウントの場合:
- 各デバイスで個別に変更が必要
会社・学校のパソコンでの注意点
ドメインアカウント
会社や学校のパソコンでは、ドメインアカウントを使用していることがあります。
特徴:
- ネットワーク管理者が管理
- ポリシーで制限される
- 自分では変更できない場合あり
パスワード変更:
- Ctrl + Alt + Delete
- パスワードの変更
- 古いパスワード入力
- 新しいパスワード設定
- ポリシーに従う必要あり
注意:
- 会社のポリシーを確認
- 定期変更が強制される場合あり
- 複雑さ要件が厳しい
管理者に確認すべきこと
確認事項:
- パスワードの複雑さ要件
- 変更可能な頻度
- 最小・最大パスワード有効期間
- 履歴の保持数(同じパスワード再利用の制限)
セキュリティを高めるその他の対策
画面ロックの習慣
重要性:
席を離れる時は必ずロックしましょう。
ロック方法:
- Windowsキー + L
- Ctrl + Alt + Delete → ロック
- 画面右下のユーザーアイコン→ロック
自動ロックの設定
手順:
- 設定→アカウント→サインインオプション
- サインインを求める
- 「PCのスリープを解除する時間」を選択
- 時間を設定
- 「常に」または短時間を推奨
共有パソコンの使い方
注意点:
- パスワードを保存しない
- ブラウザの自動ログイン無効
- 使用後は必ずサインアウト
- プライベートブラウジング使用
よくある質問(Q&A)
Q1:パスワードを定期的に変更する必要はありますか?
最近の専門家の意見では、強力で一意なパスワードを使っていれば、定期変更は必須ではないとされています。ただし、情報漏洩の疑いがある場合は即座に変更しましょう。
Q2:パスワードを書き留めてもいいですか?
紙に書いて安全な場所に保管するなら問題ありません。むしろ、覚えきれず弱いパスワードを使うよりは安全です。ただし、パスワード管理ソフトの方が便利で安全です。
Q3:PINとパスワード、どちらが安全ですか?
PINはそのデバイスでのみ有効なので、ネットワーク経由で盗まれるリスクがありません。適切に設定すれば、パスワードと同等以上に安全です。
Q4:家族でパソコンを共有していますが、それぞれパスワードは必要ですか?
はい、プライバシーとセキュリティのため、各ユーザーに個別のアカウントとパスワードを設定することをおすすめします。
Q5:Microsoftアカウントのパスワードを変更すると、Outlookやスカイプも変わりますか?
はい、Microsoftアカウントは共通なので、すべての関連サービスで新しいパスワードが必要になります。
Q6:パスワード変更後、古いパスワードは使えませんか?
システムによっては、パスワード履歴が保存され、最近使ったパスワードは再使用できない場合があります。
まとめ:安全なパスワード管理で大切なデータを守ろう
Windowsのパスワード変更方法を解説しました。
パスワード変更の基本手順:
- 設定→アカウント→サインインオプション
- パスワード→変更
- 現在のパスワード入力
- 新しいパスワード設定
アカウント別の方法:
📧 Microsoftアカウント
- 設定から変更
- オンライン(account.microsoft.com)でも可能
- すべてのデバイスに反映
💻 ローカルアカウント
- 設定から変更
- パスワードのヒント必須
- そのPC専用
パスワードを忘れた場合:
- Microsoftアカウント:オンラインでリセット
- ローカルアカウント:セキュリティの質問、リセットディスク、管理者アカウント
強力なパスワードの条件:
✅ 12文字以上
✅ 英大小文字・数字・記号の組み合わせ
✅ 推測されにくい
✅ 他のサービスと別
セキュリティ強化のポイント:
⚠️ 二段階認証を有効化
⚠️ Windows Helloの活用
⚠️ パスワード管理ソフト使用
⚠️ 定期的な見直し
⚠️ 画面ロックの習慣
覚えておくべきこと:
- パスワードは他人に教えない
- 使い回しは絶対に避ける
- 定期的にセキュリティ設定を見直す
- 疑わしいアクティビティがあれば即変更
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