「Google Driveに保存した書類を印刷したいけど、わざわざダウンロードするのは面倒…」
「スマホからも印刷できるの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
実は、Google Driveに保存されているファイルは、ダウンロードせずにそのまま印刷できます。PDF、Word、Excel、画像など、様々な形式のファイルに対応しています。
この記事では、パソコンとスマホそれぞれの印刷方法を、画像のように分かりやすく解説します。印刷設定のコツやトラブル対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Google Driveから印刷するメリット

まずは、Google Driveから直接印刷する利点を知っておきましょう。
ダウンロード不要で時短になる
ファイルをパソコンにダウンロードして、アプリで開いて印刷…という手間が省けます。ブラウザ上で数クリックするだけで印刷できるので、作業時間を大幅に短縮できます。
ストレージ容量を節約できる
一時的に印刷するだけのファイルを、わざわざパソコンに保存する必要がありません。デバイスの空き容量を無駄に消費せずに済みます。
最新版を確実に印刷できる
共有ファイルの場合、他の人が編集した最新の内容を確実に印刷できます。ダウンロードした古いバージョンを誤って印刷してしまう心配がありません。
【パソコン版】Google Driveから印刷する基本手順
方法1:ブラウザから直接印刷(PDF・画像)
PDFファイルや画像ファイルは、ブラウザのプレビュー機能を使って簡単に印刷できます。
手順:
- Google Driveにアクセス
- ブラウザで drive.google.com を開く
- ログインしていることを確認
- ファイルを開く
- 印刷したいファイルをダブルクリック
- プレビュー画面が表示されます
- 印刷メニューを開く
- 画面右上の「︙」(3点メニュー)をクリック
- 「印刷」を選択
- またはキーボードの「Ctrl + P」(Windows)「Command + P」(Mac)
- 印刷設定
- プリンター選択
- 印刷部数
- カラー/モノクロ
- 用紙サイズ
- ページ範囲など
- 印刷実行
- 「印刷」ボタンをクリック
対応ファイル形式:
- JPEG、PNG、GIFなどの画像ファイル
- テキストファイル
方法2:Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドの印刷
Google独自の形式で作成されたファイルは、専用の印刷メニューから出力します。
Googleドキュメント(文書)の場合:
- ファイルを開く
- 印刷したいドキュメントをダブルクリック
- 印刷メニューを表示
- 左上の「ファイル」→「印刷」
- または「Ctrl + P」(Windows)「Command + P」(Mac)
- 詳細設定
- ページ設定:余白、ページの向き
- ヘッダー・フッター:ページ番号の有無など
- 印刷範囲:全ページまたは特定ページ
- 印刷実行
- 設定を確認して「印刷」
Googleスプレッドシート(表計算)の場合:
- ファイルを開く
- スプレッドシートをダブルクリック
- 印刷設定を開く
- 「ファイル」→「印刷」
- 印刷オプション設定
- 印刷範囲:現在のシート/すべてのシート/選択したセル
- 用紙サイズとページの向き
- 拡大縮小:実際のサイズ/ページに合わせる/用紙に合わせる
- 配置:中央揃えなど
- グリッド線と見出し
- グリッド線を印刷するか選択
- 行番号・列番号の表示設定
- 印刷実行
- 右上の「次へ」→プレビュー確認→「印刷」
Googleスライド(プレゼン)の場合:
- ファイルを開く
- スライドをダブルクリック
- 印刷メニュー
- 「ファイル」→「印刷」
- レイアウト選択
- 1スライド/ページ
- 配布資料(2、3、4、6、9スライド/ページ)
- ノート付き
- 印刷実行
- プレビュー確認後、「印刷」
方法3:Office形式ファイル(Word・Excel・PowerPoint)の印刷
Microsoft Office形式のファイルは、Googleの対応アプリで開いてから印刷します。
手順:
- ファイルを右クリック
- Word文書→「アプリで開く」→「Googleドキュメント」
- Excelファイル→「アプリで開く」→「Googleスプレッドシート」
- PowerPointファイル→「アプリで開く」→「Googleスライド」
- 変換して開く
- 自動的にGoogle形式に変換されて表示
- 印刷
- 前述の方法2と同じ手順で印刷
注意点:
変換時にレイアウトが若干崩れる場合があります。重要な書類は、印刷プレビューで確認してから出力しましょう。
【スマホ版】Google Driveから印刷する方法
Wi-Fi対応プリンターでの印刷
スマホから直接印刷するには、Wi-Fi機能を搭載したプリンターが必要です。
iPhone(iOS)の場合:
- Google Driveアプリを開く
- 印刷したいファイルを選択
- メニューを開く
- ファイルの右側にある「︙」をタップ
- 印刷を選択
- 「印刷」をタップ
- AirPrint対応プリンターが表示されます
- プリンター選択
- 使用するプリンターを選択
- 部数や範囲を設定
- 印刷実行
- 右上の「プリント」をタップ
Android端末の場合:
- Google Driveアプリを開く
- 印刷したいファイルを選択
- メニューを開く
- ファイルの右側にある「︙」をタップ
- 印刷を選択
- 「印刷」をタップ
- または「アプリで開く」→対応アプリで印刷
- プリンター選択
- Googleクラウドプリント対応機器を選択
- またはメーカー提供のアプリを使用
- 印刷設定と実行
- 用紙サイズ、部数などを設定
- 印刷ボタンをタップ
コンビニプリントの活用
Wi-Fiプリンターがなくても、コンビニエンスストアのマルチコピー機で印刷できます。
セブンイレブンの場合:
- netprintアプリをダウンロード
- App StoreまたはGoogle Playから入手
- ファイルを登録
- Google Driveからファイルを選択
- 「共有」→「netprint」でアップロード
- 予約番号を取得
- 登録完了後に8桁の予約番号が発行されます
- コンビニで印刷
- セブンイレブンのマルチコピー機で番号を入力
- 料金を支払って印刷
ローソン・ファミリーマートの場合:
- PrintSmashアプリをダウンロード
- 無料アプリをインストール
- コンビニのマルチコピー機前で操作
- 機械で「プリントサービス」を選択
- スマホアプリと接続
- ファイル選択と印刷
- アプリからGoogle Driveのファイルを選択
- 料金を支払って印刷
料金目安:
- 白黒印刷:1枚10〜20円
- カラー印刷:1枚50〜60円
- サイズや用紙により変動
印刷設定のコツと便利な使い方

用紙とインクを節約する方法
印刷コストを抑えるための設定を紹介します。
節約テクニック:
- 両面印刷を活用
- 印刷設定で「両面」を選択
- 用紙の使用量が半分に
- 複数ページを1枚にまとめる
- 「1枚あたりのページ数」を2〜4ページに設定
- 資料の下書きや確認用に最適
- モノクロ印刷を選択
- カラーが不要な書類はモノクロに
- インク代を大幅に節約
- 下書きモードを使用
- プリンター設定で「下書き」「高速」モードを選択
- インク消費量が少なくなります
- 必要なページだけ印刷
- ページ範囲を指定(例:1-3, 5, 7-10)
- 不要なページは省く
印刷プレビューで確認する
印刷する前に、必ずプレビューで仕上がりをチェックしましょう。
確認ポイント:
- ページの向き(縦/横)
- 余白の大きさ
- 文字の切れや見切れ
- 画像の配置
- ページ数
プレビュー画面で問題を見つけたら、印刷設定を調整してから出力します。これにより、失敗印刷を防げます。
印刷できない時のトラブル対処法
ケース1:印刷ボタンが表示されない
原因と対処法:
- 閲覧権限しかない
→ ファイルの所有者に印刷権限をリクエスト - ダウンロード・印刷が禁止されている
→ 所有者が制限をかけている場合は印刷不可 - ファイル形式が非対応
→ 一度ダウンロードして、対応アプリで開いてから印刷
ケース2:印刷が途中で止まる
対処法:
- プリンターの接続確認
- USB接続、Wi-Fi接続を確認
- 電源が入っているか確認
- 印刷ジョブのクリア
- プリンターの印刷キューを削除
- 再度印刷を実行
- ブラウザやアプリの再起動
- 一度閉じてから開き直す
- プリンタードライバーの更新
- メーカーサイトから最新版をダウンロード
ケース3:レイアウトが崩れる
対処法:
- PDFとして出力してから印刷
- 「ファイル」→「ダウンロード」→「PDFドキュメント」
- ダウンロードしたPDFを印刷
- 印刷範囲を調整
- 拡大縮小の設定を変更
- 余白を調整
- 別のブラウザで試す
- Chrome、Firefox、Edgeなど
ケース4:画質が悪い
対処法:
- 印刷品質を上げる
- プリンター設定で「高品質」を選択
- 元ファイルの解像度確認
- 低解像度の画像は印刷しても粗い
- 高解像度版があれば差し替え
- 適切な用紙を使用
- 写真印刷には光沢紙
- 文書印刷には普通紙
よくある質問(Q&A)
Q1:Google Driveから直接ファクスできますか?
一部のFAX対応プリンターや、クラウドFAXサービスを利用すれば可能です。一般的には、一度印刷してからFAXする方法が確実です。
Q2:複数のファイルをまとめて印刷できますか?
Google Drive上では、ファイルを個別に開いて印刷する必要があります。まとめて印刷したい場合は、PDFに結合してから印刷すると便利です。
Q3:印刷履歴は残りますか?
Google Drive自体に印刷履歴は残りません。プリンター側やパソコンの印刷ログに記録される場合があります。
Q4:共有ファイルの印刷は相手に通知されますか?
いいえ、印刷しても相手に通知は届きません。ただし、共有設定によっては閲覧履歴が記録される場合があります。
Q5:オフラインでも印刷できますか?
オフライン状態では印刷できません。Google Driveにアクセスするためにインターネット接続が必要です。
まとめ:Google Driveの印刷は簡単で便利!
Google Driveからの印刷方法をご紹介しました。
シーン別おすすめ方法:
🖨️ パソコンからすぐ印刷したい
→ ブラウザから直接印刷(方法1)
📄 Google形式ファイルを印刷
→ 各アプリの印刷メニューを使用(方法2)
📱 スマホから印刷したい
→ Wi-Fiプリンターまたはコンビニプリント
💡 コストを節約したい
→ 両面印刷、モノクロ、複数ページ集約を活用
印刷前のチェックポイント:
- プレビューで仕上がり確認
- 必要なページだけ選択
- 用紙サイズと向きを確認
- インク残量をチェック
Google Driveから直接印刷すれば、ダウンロードの手間が省けて作業効率がアップします。この記事を参考に、快適な印刷ライフを送ってください!
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