「Google Driveに保存した音楽を聴きたい」
「スマホの容量を節約しつつ、大量の音楽を持ち歩きたい」
「プレイリストを作って、Google Driveの音楽を管理したい…」
Google Driveに音楽ファイルを保存している方、多いですよね。実は、Google Driveは音楽プレイヤーとしても使えるんです。
この記事では、Google Driveで音楽を再生する基本的な方法から、便利な拡張機能、スマホでの活用法まで、すべて分かりやすく解説します。
Google Driveで音楽ファイルを扱う基礎知識

まず、Google Driveと音楽ファイルの関係を理解しましょう。
対応している音楽ファイル形式
Google Driveは、主要な音楽ファイル形式に対応しています。
✅ 再生可能な形式:
- MP3:最も一般的な音楽形式
- AAC / M4A:Apple製品でよく使われる形式
- WAV:無圧縮の高音質形式(ファイルサイズ大)
- FLAC:ロスレス圧縮の高音質形式
- OGG:オープンソースの音楽形式
- WMA:Windows Media Audio形式
容量の目安:
- MP3(標準音質):1曲約3〜5MB
- FLAC(高音質):1曲約20〜40MB
- WAV(無圧縮):1曲約30〜50MB
Google Driveを音楽プレイヤーにするメリット
📱 スマホの容量節約
- 端末に保存不要
- クラウドから直接ストリーミング再生
- 数千曲でも保存可能
☁️ どこからでもアクセス
- パソコン、スマホ、タブレットで聴ける
- 別の端末でも同じ音楽ライブラリ
- 外出先でも自宅と同じ環境
💾 バックアップ効果
- 端末が壊れても音楽は安全
- 自動的にクラウドに保存
- 機種変更も楽々
🔄 共有が簡単
- 家族や友人と音楽を共有
- プレイリストを共有
- バンドメンバーとデモ音源を共有
Google Driveを音楽プレイヤーにするデメリット
⚠️ インターネット接続が必要
- オフラインでは基本的に再生不可
- 通信量がかかる
- 電波が悪い場所では途切れる
⚠️ 標準機能が限定的
- プレイリスト作成機能なし
- イコライザーなし
- シャッフル・リピート機能が弱い
⚠️ 音楽管理に特化していない
- アーティスト別表示なし
- アルバムアート表示が弱い
- 歌詞表示機能なし
でも安心してください。これらの問題は、拡張機能やアプリで解決できます!
【基本編】Google Driveで音楽を再生する方法
まずは標準機能での再生方法を見ていきましょう。
パソコンのブラウザで再生
最も基本的な再生方法です。
手順:
- ブラウザでGoogle Driveを開く(drive.google.com)
- 音楽ファイルをダブルクリック
- 内蔵プレイヤーが起動
- 再生ボタンをクリック
基本操作:
- 再生/一時停止:中央のボタン
- 音量調整:スピーカーアイコン
- シークバー:ドラッグで好きな位置から再生
- ダウンロード:画面右上のダウンロードアイコン
複数の曲を連続再生:
- 音楽フォルダを開く
- 最初の曲をダブルクリック
- 再生画面右側の「次へ」矢印で次の曲に移動
- 同じフォルダ内の曲を順番に再生できる
スマホアプリで再生(iPhone / Android)
Google Driveアプリでも音楽を再生できます。
手順:
- Google Driveアプリを開く
- 音楽ファイルをタップ
- 自動的に再生開始
- 画面下部にプレイヤーが表示
操作方法:
- タップで再生/一時停止
- 左右にスワイプで前後の曲へ(同じフォルダ内)
- 音量は端末のボタンで調整
バックグラウンド再生:
ホームボタンを押してアプリを閉じても、音楽は再生され続けます。
オフライン再生の設定
インターネット接続なしでも聴けるようにする方法です。
パソコンの場合(Google Driveデスクトップアプリ):
- Google Driveデスクトップアプリをインストール
- 音楽ファイルを同期
- オフライン設定を有効化
- ローカルに保存された音楽を再生
スマホの場合:
- 音楽ファイルの「︙」メニューをタップ
- 「オフラインで使用可能にする」を選択
- ダウンロード完了を待つ
- 機内モードでも再生可能に
注意点:
オフライン保存は端末の容量を使います。保存しすぎに注意!
【応用編】便利な音楽プレイヤー拡張機能
Google Driveをより快適な音楽プレイヤーにする拡張機能です。
1. CloudPlayer(おすすめ No.1)
Google Driveの音楽を本格的な音楽プレイヤーで再生できる拡張機能です。
主な機能:
✅ プレイリスト作成
✅ シャッフル・リピート再生
✅ イコライザー(音質調整)
✅ アルバムアート表示
✅ バックグラウンド再生
導入方法(Chrome拡張機能):
- Chromeウェブストアで「CloudPlayer」を検索
- 「Chromeに追加」をクリック
- Google Driveと連携を許可
- 拡張機能アイコンから起動
使い方:
- CloudPlayerを開く
- 「Google Drive」を選択
- 音楽ファイルが自動的にスキャンされる
- アーティスト、アルバム、曲名で整理された状態で表示
- プレイリストを作成して管理
料金:
無料版でも十分使える。プレミアム版(月額数百円)でさらに機能追加。
2. Music Player for Google Drive
シンプルで使いやすい音楽プレイヤー拡張機能です。
特徴:
- 軽量で動作が速い
- Google Driveに特化
- フォルダベースの管理
- ワンクリックで再生
導入方法:
- Google Driveで音楽ファイルを右クリック
- 「アプリで開く」→「アプリを追加」
- 「Music Player for Google Drive」を検索
- 「接続」をクリック
- 以降、右クリックメニューから選択可能
使い方:
- 音楽ファイルを右クリック
- 「アプリで開く」→「Music Player for Google Drive」
- 専用プレイヤーで再生開始
- フォルダ内の曲を連続再生
3. Audio Player for Google Drive
基本的な再生に特化したシンプルプレイヤーです。
特徴:
- 完全無料
- インストール不要(ブラウザ版)
- 広告なし
- 複数形式対応
使い方:
Music Player for Google Driveと同様に、「アプリで開く」から選択して使用します。
【スマホ編】Google Driveの音楽をスマホで快適に聴く
スマホ専用の音楽プレイヤーアプリを活用しましょう。
CloudBeats(iOS / Android)
Google Driveと連携できる本格的な音楽プレイヤーアプリです。
主な機能:
✅ Google Drive、Dropbox、OneDrive対応
✅ プレイリスト作成
✅ イコライザー搭載
✅ オフライン再生対応
✅ 歌詞表示(LRCファイル対応)
✅ スリープタイマー
使い方:
- App Store / Google PlayからCloudBeatsをダウンロード
- アプリを起動
- 「Add Cloud」→「Google Drive」を選択
- Googleアカウントでログイン・認証
- 音楽フォルダを選択
- 自動的に音楽ライブラリが構築される
料金:
基本無料。広告なし版は買い切り(数百円)またはサブスク。
Evermusic(iOS)
iPhone専用の高機能クラウド音楽プレイヤーです。
特徴:
- 複数のクラウドサービス統合
- ダウンロード管理機能
- 高音質再生対応
- CarPlay対応
使い方:
- App Storeからダウンロード
- Google Driveアカウントを追加
- 音楽ライブラリをインポート
- オフライン保存したい曲をダウンロード
便利な機能:
- 自動ダウンロード:Wi-Fi接続時に自動で端末に保存
- スマート同期:よく聴く曲を優先的にダウンロード
CloudPlayer(Android)
Android向けの多機能クラウド音楽プレイヤーです。
特徴:
- Google Drive、Dropbox、OneDrive対応
- Chromecast対応
- イコライザー
- 歌詞表示
使い方:
- Google PlayからCloudPlayerをダウンロード
- Google Driveを接続
- 音楽フォルダをスキャン
- プレイリストを作成して管理
プレイリストとフォルダ管理のコツ

Google Driveで音楽を効率的に管理する方法です。
フォルダ構造の作り方
音楽を探しやすくするためのフォルダ整理術です。
おすすめ構造1:アーティスト別
音楽
├── アーティスト名A
│ ├── アルバム1
│ │ ├── 01. 曲名.mp3
│ │ └── 02. 曲名.mp3
│ └── アルバム2
├── アーティスト名B
└── コンピレーション
おすすめ構造2:ジャンル別
音楽
├── ポップス
├── ロック
├── ジャズ
├── クラシック
└── サウンドトラック
おすすめ構造3:用途別
音楽
├── 作業用BGM
├── ドライブ用
├── リラックス用
├── トレーニング用
└── パーティー用
ファイル名の付け方
検索しやすいファイル名のルールです。
推奨形式:
アーティスト名 - 曲名.mp3
例:Yoasobi - 夜に駆ける.mp3
アルバム収録曲の場合:
トラック番号 - 曲名.mp3
例:01 - 夜に駆ける.mp3
プレイリストの作り方(疑似的)
Google Drive標準機能にはプレイリストがないので、工夫が必要です。
方法1:ショートカット機能を使う
- プレイリスト用のフォルダを作成(例:「お気に入り」)
- 追加したい曲を右クリック
- 「ドライブにショートカットを追加」を選択
- プレイリストフォルダを選択
- ショートカットが作成される
メリット:
- 元のファイルは移動しない
- 同じ曲を複数のプレイリストに追加可能
- フォルダ容量を節約
方法2:拡張機能・アプリのプレイリスト機能
CloudPlayerやEvermusic などのアプリなら、アプリ内でプレイリストを作成できます。
音質と通信量の最適化
快適に音楽を楽しむための設定です。
音質の選び方
用途に応じて音楽ファイル形式を使い分けましょう。
MP3(128kbps):
- 用途:ポッドキャスト、オーディオブック
- 音質:普通
- 容量:1曲約3MB
MP3(320kbps):
- 用途:一般的な音楽鑑賞
- 音質:良い
- 容量:1曲約7〜10MB
FLAC / WAV:
- 用途:高音質での音楽鑑賞
- 音質:最高
- 容量:1曲約30〜50MB
おすすめの使い分け:
- 外出先 → MP3(128〜192kbps)
- 自宅Wi-Fi → MP3(320kbps)
- 本格リスニング → FLAC
通信量を節約する方法
モバイルデータ通信量を抑えるコツです。
1. オフライン保存を活用
よく聴く曲はあらかじめダウンロードしておきましょう。
2. Wi-Fi環境で再生
外出前にWi-Fiでバッファリング(先読み)させる。
3. 音質を下げる
モバイル通信時は低ビットレートのMP3を使用。
通信量の目安:
- MP3(128kbps):1時間約60MB
- MP3(320kbps):1時間約150MB
- FLAC:1時間約300〜500MB
Google Driveの容量管理
無料プランは15GBまで。効率的に使いましょう。
容量確認方法:
- Google Drive左下に「〇〇 / 15 GB 使用中」と表示
- クリックで詳細確認
容量節約のコツ:
- 音質を最適化
- 高音質が必要ない曲は128kbpsに変換
- 重複ファイルを削除
- 同じ曲が複数ある場合は整理
- Google Oneにアップグレード
- 100GB:月250円
- 200GB:月380円
- 2TB:月1,300円
トラブルシューティング
音楽再生時の問題と解決方法です。
問題1:音楽が再生できない
原因: ファイル形式が非対応、または破損している
解決策:
- 対応形式か確認
- MP3、AAC、WAVなど主要形式か確認
- 非対応の場合、変換ソフトでMP3に変換
- ファイルが破損していないか確認
- ダウンロードして別のプレイヤーで再生
- 再生できない場合、ファイルが破損している可能性
- ブラウザを変更
- Chrome、Edge、Safariなど別のブラウザで試す
問題2:音が途切れる・止まる
原因: ネットワーク接続が不安定
解決策:
- Wi-Fi接続を確認
- 電波強度を確認
- ルーターに近づく
- 別のWi-Fiネットワークを試す
- オフライン保存
- 事前にダウンロードしておく
- ストリーミングではなくローカル再生
- ビットレートを下げる
- 低音質のファイルに変換
- 通信量を削減
問題3:次の曲に自動で進まない
原因: フォルダ構造の問題、またはプレイヤーの仕様
解決策:
- 同じフォルダに音楽を配置
- 連続再生したい曲を1つのフォルダに
- 拡張機能・アプリを使う
- CloudPlayerなど専用プレイヤーを使用
- プレイリスト機能で管理
問題4:音質が悪い
原因: 元のファイルが低音質、またはストリーミングの問題
解決策:
- ファイルの音質を確認
- ビットレートを確認(右クリック→詳細)
- 320kbps以上が理想
- 高音質ファイルに差し替え
- CDから高音質で取り込み直す
- ハイレゾ音源を購入
- 有線接続・高品質スピーカー
- Bluetooth より有線接続
- 再生機器の品質を上げる
問題5:スマホのバッテリーが早く減る
原因: ストリーミング再生による負荷
解決策:
- オフライン保存を活用
- 通信しないので省電力
- バックグラウンド再生を最小限に
- 使わない時はアプリを完全終了
- 省電力モードを併用
- スマホの省電力設定をON
Google Drive vs 他の音楽サービス比較
他のサービスとの違いを理解しましょう。
Google Drive vs YouTube Music
Google Drive(音楽プレイヤーとして使用):
✅ 自分で持っている音楽ファイルを保存
✅ 完全無料(15GBまで)
✅ 広告なし
❌ 曲の発見機能なし
❌ 歌詞・アーティスト情報が弱い
YouTube Music:
✅ 1億曲以上聴き放題
✅ レコメンド機能
✅ 歌詞・ミュージックビデオ
❌ 月額料金が必要(無料版は広告あり)
❌ オフライン再生は有料プラン
使い分け:
- 自分のCDコレクション → Google Drive
- 新しい音楽を発見したい → YouTube Music
- 両方併用もあり
Google Drive vs Spotify
Spotify:
✅ 世界最大級の音楽配信サービス
✅ プレイリスト機能が強力
✅ ポッドキャストも豊富
❌ 無料版は制限多い(シャッフルのみなど)
❌ 月額980円(プレミアム)
使い分け:
- 自分の音楽ライブラリ管理 → Google Drive
- 幅広い音楽をサブスクで → Spotify
Google Drive vs Apple Music
Apple Music:
✅ 1億曲以上聴き放題
✅ ハイレゾ・空間オーディオ対応
✅ Apple製品との統合
❌ 月額1,080円
❌ Android では機能制限
使い分け:
- コストを抑えたい → Google Drive
- 最新音楽とハイレゾ → Apple Music
まとめ:Google Driveを音楽プレイヤーとして活用しよう
Google Driveは、工夫次第で優れた音楽プレイヤーになります。
この記事のポイント:
✅ 基本再生:ブラウザ・スマホアプリで簡単に再生可能
✅ 拡張機能:CloudPlayerなどで本格的な音楽プレイヤーに
✅ スマホアプリ:CloudBeats、Evermusicで快適な音楽体験
✅ 管理のコツ:フォルダ整理、疑似プレイリスト作成
✅ 最適化:音質と通信量のバランスを調整
シーン別おすすめの使い方:
🏠 自宅でリラックス → パソコンのブラウザで高音質再生
🚶 通勤・通学 → スマホアプリでオフライン再生
💼 仕事中のBGM → CloudPlayer拡張機能でプレイリスト管理
🚗 ドライブ → CarPlay対応アプリで車内再生
Google Driveを音楽プレイヤーにするメリット:
- コスト削減:無料15GBで数千曲保存可能
- 端末の容量節約:クラウド保存で端末軽量化
- どこでもアクセス:複数デバイスで同じライブラリ
- バックアップ効果:大切な音楽を安全に保管
標準機能だけでは物足りない部分も、拡張機能やアプリで補えば、充実した音楽体験が実現できます。この記事の方法を使って、あなただけの快適な音楽環境を作ってくださいね!
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