Google Drive埋め込みコード完全ガイド【ファイル形式別に解説】

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「Google Driveの動画をブログに埋め込みたい」
「PDFファイルをウェブサイトに表示させる方法は?」
「画像や資料を共有リンクじゃなくて、直接サイトに表示したい…」

Google Driveに保存したファイルを、自分のウェブサイトやブログに表示できたら便利ですよね。実は、Google Driveには「埋め込みコード」という機能があり、簡単に実現できます。

この記事では、画像、動画、PDF、Googleドキュメントなど、あらゆるファイル形式の埋め込み方法を、コピペできるコード付きで解説します。


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  1. 埋め込みコードって何?基本を理解しよう
    1. 埋め込みコードとは?
    2. 埋め込みのメリット
    3. 埋め込み可能なファイル形式
  2. 【事前準備】共有設定を正しく行う
    1. 共有設定の手順
  3. 【画像ファイル】埋め込みコードの取得方法
    1. 方法1:直リンクを使った埋め込み(推奨)
    2. 方法2:iframeを使った埋め込み
  4. 【動画ファイル】埋め込みコードの取得方法
    1. 公式の埋め込みコード取得方法
    2. カスタマイズ方法
  5. 【PDFファイル】埋め込みコードの取得方法
    1. 基本的な埋め込み方法
    2. PDFビューアのカスタマイズ
  6. 【Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド】埋め込み方法
    1. Googleドキュメントの埋め込み
    2. Googleスプレッドシートの埋め込み
    3. Googleスライドの埋め込み
  7. 【フォルダ】埋め込み方法
    1. フォルダ埋め込みの手順
  8. 埋め込みコードのカスタマイズテクニック
    1. レスポンシブ対応(スマホでも見やすく)
    2. 枠線(ボーダー)の追加
    3. スクロールバーの設定
    4. 背景色の指定
  9. よくあるトラブルと解決方法
    1. 問題1:「このファイルを表示できません」と表示される
    2. 問題2:画像が表示されない
    3. 問題3:動画が再生されない
    4. 問題4:スマホで表示が崩れる
    5. 問題5:埋め込みが遅い・重い
  10. セキュリティと制限事項
    1. アクセス制限について
    2. 帯域幅と転送量の制限
    3. 商用利用について
  11. まとめ:埋め込みコードで、ファイル共有がもっと便利に

埋め込みコードって何?基本を理解しよう

まず、埋め込みコードの基礎知識から見ていきましょう。

埋め込みコードとは?

ウェブサイトに他のサービスのコンテンツを表示するためのHTMLコード(ウェブページを作る言語)のことです。

イメージ:
YouTubeの動画をブログに貼り付けるのと同じように、Google Driveのファイルもウェブサイトに表示できます。

埋め込みのメリット

ダウンロード不要:訪問者がその場で内容を確認できる
常に最新版:Google Drive上で更新すれば、埋め込んだ場所も自動更新
容量節約:自分のサーバーを使わず、Googleのサーバーを利用
管理が簡単:一箇所で管理、複数のサイトに埋め込み可能

埋め込み可能なファイル形式

📄 文書系:PDF、Googleドキュメント、Word
📊 表計算:Googleスプレッドシート、Excel
🎞️ プレゼン:Googleスライド、PowerPoint
🎬 動画:MP4、MOV、AVI など
🖼️ 画像:JPG、PNG、GIF など
🎵 音声:MP3、WAV など


【事前準備】共有設定を正しく行う

埋め込む前に、必ず共有設定を変更しておきましょう。

共有設定の手順

どのファイル形式でも、この設定は必須です。

ステップ1:ファイルを選択

  1. Google Driveを開く
  2. 埋め込みたいファイルを右クリック
  3. 「共有」を選択

ステップ2:公開範囲を設定

  1. 共有設定画面で「制限付き」をクリック
  2. 「リンクを知っている全員」を選択
  3. 権限は「閲覧者」のまま(推奨)
  4. 「完了」をクリック

重要な注意点:

⚠️ 「リンクを知っている全員」に設定すると、URLを知っている人なら誰でもアクセス可能になります
⚠️ 機密情報や個人情報を含むファイルは埋め込まないでください
⚠️ 必要に応じて、特定の人だけに共有する設定も可能です


【画像ファイル】埋め込みコードの取得方法

画像を埋め込む方法は、少し工夫が必要です。

方法1:直リンクを使った埋め込み(推奨)

ステップ1:共有リンクを取得

  1. 画像ファイルを右クリック→「共有」
  2. 「リンクを知っている全員」に設定
  3. 「リンクをコピー」をクリック

元のURL例:

https://drive.google.com/file/d/1ABC123def456GHI789jkl/view?usp=sharing

ステップ2:URLを変換

1ABC123def456GHI789jkl の部分が「ファイルID」です。これを使って以下のURLに変換します。

変換後のURL:

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1ABC123def456GHI789jkl

ステップ3:HTMLコードに埋め込む

<img src="https://drive.google.com/uc?export=view&id=ファイルID" alt="画像の説明">

実際の例:

<img src="https://drive.google.com/uc?export=view&id=1ABC123def456GHI789jkl" alt="商品画像" width="600">

方法2:iframeを使った埋め込み

HTMLコード:

<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" width="640" height="480" allow="autoplay"></iframe>

サイズ調整:

  • width="640" → 横幅(ピクセル数)
  • height="480" → 縦幅(ピクセル数)
  • 好みのサイズに変更可能

【動画ファイル】埋め込みコードの取得方法

動画の埋め込みは、Google Driveが自動でコードを生成してくれます。

公式の埋め込みコード取得方法

ステップ1:動画を開く

  1. 動画ファイルをダブルクリックして開く
  2. プレビュー画面が表示される

ステップ2:埋め込みコードを取得

  1. 画面右上の「︙」(3点メニュー)をクリック
  2. 「新しいウィンドウで開く」を選択
  3. 新しいウィンドウが開いたら、再度「︙」をクリック
  4. 「埋め込みアイテム」を選択
  5. 埋め込みコードが表示される
  6. 「コピー」をクリック

生成されるコード例:

<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" width="640" height="480" allow="autoplay"></iframe>

カスタマイズ方法

サイズ変更:

<!-- 小さめ -->
<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" width="480" height="360"></iframe>

<!-- 大きめ -->
<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" width="854" height="480"></iframe>

<!-- レスポンシブ(画面サイズに応じて可変) -->
<div style="position: relative; padding-bottom: 56.25%; height: 0;">
  <iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" style="position: absolute; top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%;" allow="autoplay"></iframe>
</div>

自動再生の設定:

デフォルトでは自動再生しませんが、allow="autoplay" を追加すると有効になります。


【PDFファイル】埋め込みコードの取得方法

PDFもiframeで簡単に埋め込めます。

基本的な埋め込み方法

ステップ1:共有リンクを取得

  1. PDFファイルを右クリック→「共有」
  2. 「リンクを知っている全員」に設定
  3. リンクをコピー

ステップ2:ファイルIDを抽出

共有リンク:

https://drive.google.com/file/d/1ABC123def456GHI789jkl/view?usp=sharing

ファイルID:1ABC123def456GHI789jkl

ステップ3:埋め込みコードを作成

<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" width="640" height="480" allow="autoplay"></iframe>

PDFビューアのカスタマイズ

ツールバーを非表示:

<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview?toolbar=0" width="640" height="480"></iframe>

全画面表示:

<iframe src="https://drive.google.com/file/d/ファイルID/preview" width="100%" height="600"></iframe>

特定のページから開始:

残念ながら、Google Driveの埋め込みでは特定ページ指定はできません。別のPDFビューアサービスを検討してください。


【Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド】埋め込み方法

Google形式のファイルは、専用の埋め込み機能があります。

Googleドキュメントの埋め込み

ステップ1:公開設定

  1. ドキュメントを開く
  2. メニューから「ファイル」→「共有」→「ウェブに公開」
  3. 「公開」をクリック

ステップ2:埋め込みコードを取得

  1. 「埋め込む」タブを選択
  2. 埋め込みコードが表示される
  3. コピーして使用

生成されるコード例:

<iframe src="https://docs.google.com/document/d/e/ファイルID/pub?embedded=true" width="640" height="480"></iframe>

Googleスプレッドシートの埋め込み

手順:

  1. スプレッドシートを開く
  2. 「ファイル」→「共有」→「ウェブに公開」
  3. 「埋め込む」タブで埋め込みコードを取得

特定のシートだけ埋め込む:

<iframe src="https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/ファイルID/pubhtml?gid=シートID&single=true&widget=true&headers=false" width="640" height="480"></iframe>

パラメータの意味:

  • gid=シートID → 特定のシートを指定
  • single=true → 1シートのみ表示
  • widget=true → ウィジェットモード
  • headers=false → ヘッダーを非表示

Googleスライドの埋め込み

手順:

  1. スライドを開く
  2. 「ファイル」→「共有」→「ウェブに公開」
  3. 「埋め込む」タブでコードを取得

自動スライドショー:

<iframe src="https://docs.google.com/presentation/d/e/ファイルID/embed?start=true&loop=true&delayms=3000" width="960" height="569"></iframe>

パラメータ:

  • start=true → 自動再生
  • loop=true → ループ再生
  • delayms=3000 → 3秒ごとに切り替え

【フォルダ】埋め込み方法

フォルダ全体をウェブサイトに埋め込むこともできます。

フォルダ埋め込みの手順

ステップ1:フォルダの共有設定

  1. フォルダを右クリック→「共有」
  2. 「リンクを知っている全員」に設定
  3. 共有リンクをコピー

ステップ2:埋め込みコード作成

共有リンク:

https://drive.google.com/drive/folders/フォルダID?usp=sharing

埋め込みコード:

<iframe src="https://drive.google.com/embeddedfolderview?id=フォルダID#list" width="640" height="480"></iframe>

表示形式の変更:

<!-- リスト表示 -->
<iframe src="https://drive.google.com/embeddedfolderview?id=フォルダID#list"></iframe>

<!-- グリッド表示 -->
<iframe src="https://drive.google.com/embeddedfolderview?id=フォルダID#grid"></iframe>

埋め込みコードのカスタマイズテクニック

より使いやすくするためのカスタマイズ方法です。

レスポンシブ対応(スマホでも見やすく)

CSSを使った方法:

<div style="position: relative; padding-bottom: 75%; height: 0; overflow: hidden;">
  <iframe src="埋め込みURL" style="position: absolute; top: 0; left: 0; width: 100%; height: 100%; border: 0;"></iframe>
</div>

アスペクト比の調整:

  • 16:9(動画向け) → padding-bottom: 56.25%;
  • 4:3(文書向け) → padding-border: 75%;
  • 1:1(正方形) → padding-bottom: 100%;

枠線(ボーダー)の追加

<iframe src="埋め込みURL" width="640" height="480" style="border: 2px solid #ccc;"></iframe>

スクロールバーの設定

<!-- スクロールバーを表示 -->
<iframe src="埋め込みURL" width="640" height="480" scrolling="yes"></iframe>

<!-- スクロールバーを非表示 -->
<iframe src="埋め込みURL" width="640" height="480" scrolling="no"></iframe>

背景色の指定

<iframe src="埋め込みURL" width="640" height="480" style="background-color: #f5f5f5;"></iframe>

よくあるトラブルと解決方法

埋め込み時に起こりやすい問題の対処法です。

問題1:「このファイルを表示できません」と表示される

原因: 共有設定が正しくない

解決策:

  1. 共有設定を「リンクを知っている全員」に変更
  2. 権限を「閲覧者」に設定
  3. ページを再読み込み

問題2:画像が表示されない

原因: URLの形式が間違っている

解決策:

  • 共有リンクを埋め込み用URLに変換したか確認
  • ファイルIDが正しいか確認
  • ブラウザのキャッシュをクリア

問題3:動画が再生されない

原因: ファイル形式が対応していない、またはファイルサイズが大きすぎる

解決策:

  • MP4形式に変換
  • ファイルサイズを圧縮(100MB以下推奨)
  • YouTubeにアップロードして埋め込む(大容量の場合)

問題4:スマホで表示が崩れる

原因: レスポンシブ対応していない

解決策:
前述のレスポンシブ対応コードを使用

問題5:埋め込みが遅い・重い

原因: ファイルサイズが大きい、または多数のファイルを埋め込んでいる

解決策:

  1. ファイルを圧縮
  2. 画像は適切なサイズにリサイズ
  3. 重要なファイルだけ埋め込む
  4. 遅延読み込み(Lazy Load)を実装

セキュリティと制限事項

埋め込みを使う際の注意点です。

アクセス制限について

「リンクを知っている全員」の範囲:

  • URLを知っている人なら誰でもアクセス可能
  • 検索エンジンには通常インデックスされない
  • URLを共有・公開すると、不特定多数が閲覧可能

より安全な設定:

  • 特定の人だけに共有
  • 閲覧期限を設定(Google Workspace)
  • パスワード保護(サードパーティツール使用)

帯域幅と転送量の制限

Google Driveには、1日あたりのアクセス制限があります。

制限の目安:

  • 無料アカウント:1日あたり数千〜数万アクセス
  • 超過すると一時的に「帯域幅の上限を超えました」エラー

対処法:

  • アクセスが多い場合は、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)サービスを使用
  • 画像はCloudinaryやImgixなどの専用サービス
  • 動画はYouTubeやVimeoを使用

商用利用について

Google Driveの規約を確認してください。

一般的な考え方:

  • 個人のブログやポートフォリオ:通常問題なし
  • 企業サイトや大規模サイト:Google Workspaceの使用を推奨
  • 販売サイトの商品画像:専用CDNサービスが安全

まとめ:埋め込みコードで、ファイル共有がもっと便利に

Google Driveの埋め込み機能を使えば、ウェブサイトでのファイル共有が格段に便利になります。

この記事のポイント:

事前準備:必ず「リンクを知っている全員」に共有設定
画像:URLを変換して<img>タグで埋め込み
動画:公式の埋め込みコード取得機能を使用
PDF:iframeで簡単に埋め込み可能
Googleファイル:「ウェブに公開」から埋め込みコードを取得
カスタマイズ:レスポンシブ対応、サイズ調整、スタイル変更
注意点:セキュリティ、帯域制限、商用利用を考慮

ファイル形式別おすすめ方法:

🖼️ 画像 → 直リンク変換で<img>タグ
🎬 動画 → 公式埋め込みコード(iframe)
📄 PDF → iframe埋め込み
📝 Googleドキュメント → ウェブに公開→埋め込みコード
📊 スプレッドシート → シート指定して埋め込み
🎞️ スライド → 自動再生設定で埋め込み

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