「iPhoneにGoogle Driveのファイルをまとめて保存したい」
「写真や動画を一括でダウンロードする方法はないの?」
「Wi-Fiがない場所でもファイルを見られるようにしたい…」
外出先で資料を確認したい時、旅行の写真をスマホに保存したい時、オフラインでも使えるようにしたい時。そんな場面で役立つのが、一括ダウンロード機能です。
ただし、iPhoneのGoogle Driveアプリには、パソコン版とは少し違う制限があります。この記事では、iPhoneで効率的にファイルをダウンロードする方法を、全パターン解説していきます。
iPhoneでの一括ダウンロード、まず知っておきたい基礎知識

ダウンロード作業を始める前に、重要なポイントを理解しておきましょう。
「ダウンロード」と「オフライン保存」の違い
iPhoneのGoogle Driveには、2つの保存方法があります。
ダウンロード:
- ファイルをiPhoneの「ファイル」アプリや「写真」アプリに保存
- Google Driveアプリを削除しても、ファイルは残る
- 他のアプリでも自由に使える
オフライン保存:
- Google Driveアプリ内にファイルを保存
- インターネット接続なしでも閲覧・編集可能
- Google Driveアプリを削除すると、保存したファイルも消える
iPhoneでの一括ダウンロードの制限
実は、iPhone版Google Driveアプリには、パソコン版のような「フォルダごと一括ダウンロード」機能がありません。
できること:
- 複数のファイルを選択してダウンロード(最大100ファイル程度)
- フォルダごとオフラインで利用可能にする
- Safariブラウザ版を使ってZIPダウンロード
できないこと:
- アプリで数百〜数千ファイルを一度にダウンロード
- フォルダごと端末に直接ダウンロード
でも安心してください。この記事では、制限を回避する方法もご紹介します!
ダウンロード前の3つの確認事項
✓ iPhoneの空き容量は十分ですか?
設定アプリ→「一般」→「iPhoneストレージ」で確認しましょう。
✓ Wi-Fi接続していますか?
大量のファイルをダウンロードする時は、Wi-Fi環境が必須です。モバイルデータでは通信量がかかります。
✓ バッテリー残量は大丈夫ですか?
ダウンロードには時間がかかるので、充電しながらの作業がおすすめです。
【方法1】Google Driveアプリで複数ファイルをダウンロード
最も基本的な方法から見ていきましょう。
手順:複数選択してダウンロード
ステップ1:ファイルを選択する
- Google Driveアプリを開く
- ダウンロードしたいファイルがあるフォルダに移動
- ファイルを長押しすると選択モードになる
- 他のファイルをタップして追加選択(最大100個程度推奨)
ステップ2:ダウンロード実行
- 画面右上の「︙」(3点メニュー)をタップ
- 「ダウンロード」を選択
- ダウンロードが開始される
ステップ3:保存先の確認
- 写真・動画の場合: 「写真」アプリに自動保存
- その他のファイル: 「ファイル」アプリの「ダウンロード」フォルダに保存
この方法のメリットとデメリット
メリット:
- 操作が簡単
- 写真や動画なら写真アプリに直接保存できる
- インターネット不要で使える
デメリット:
- 一度に選択できるファイル数に制限がある
- フォルダごとダウンロードはできない
- 大量のファイルは何回かに分けて選択する必要がある
【方法2】オフライン保存機能を使う(推奨)
「ダウンロード」ではなく「オフライン保存」なら、フォルダごと保存できます。
手順:フォルダをオフライン保存
ステップ1:フォルダを選択
- Google Driveアプリを開く
- オフライン保存したいフォルダを見つける
- フォルダ名の右側にある「︙」をタップ
ステップ2:オフライン保存を有効化
- メニューから「オフラインで使用可能にする」をタップ
- ダウンロードが自動的に開始
- フォルダアイコンに「チェックマーク」が表示されたら完了
ステップ3:オフラインで確認
- 機内モードをONにする(テスト用)
- Google Driveアプリを開く
- 保存したフォルダのファイルが開けることを確認
複数のフォルダをオフライン保存する:
- フォルダを長押しして選択モードに
- 他のフォルダをタップして追加選択
- 画面右上の「︙」→「オフラインで使用可能にする」
オフライン保存のメリット
✅ フォルダごと保存できる
✅ 自動同期されるので、常に最新版
✅ Google Driveアプリ内で快適に閲覧・編集可能
注意点:
オフライン保存したファイルは、Google Driveアプリ内にのみ保存されます。「ファイル」アプリや「写真」アプリには表示されません。
【方法3】Safariブラウザ版で一括ダウンロード(ZIP形式)
フォルダごと端末にダウンロードしたい場合は、ブラウザ版を使います。
手順:SafariでZIPダウンロード
ステップ1:Safariでアクセス
- Safariアプリを開く
- 「drive.google.com」にアクセス
- Googleアカウントでログイン
ステップ2:デスクトップ版サイトを表示
- アドレスバー左の「ぁあ」アイコンをタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
- パソコン版の画面に切り替わる
ステップ3:ダウンロード実行
- ダウンロードしたいフォルダまたはファイルを選択
- 複数選択:Shiftキーの代わりに長押し→ドラッグ
- フォルダ選択:フォルダを右クリック(長押し)
- 「ダウンロード」を選択
- ZIPファイルとしてダウンロード開始
ステップ4:ZIPファイルを解凍
- 「ファイル」アプリを開く
- 「ダウンロード」フォルダに移動
- ZIPファイルをタップすると自動解凍される
この方法のポイント
メリット:
- フォルダごと一括ダウンロード可能
- 大量のファイルも一度に処理できる
- パソコンと同じ機能が使える
デメリット:
- 操作がやや複雑
- ZIPファイルのサイズが大きいと時間がかかる
- デスクトップ版サイトは画面が小さく見づらい
【方法4】サードパーティアプリを活用する
より柔軟なダウンロード機能が欲しい場合は、専用アプリを使う方法もあります。
おすすめアプリ:Documents by Readdle(無料)
Google Driveとの連携機能が優れた、ファイル管理アプリです。
使い方:
ステップ1:アプリの準備
- App Storeから「Documents by Readdle」をダウンロード
- アプリを開き、初期設定を完了
ステップ2:Google Driveと連携
- 画面下部の「サービス」タブをタップ
- 「ストレージを追加」→「Google Drive」を選択
- Googleアカウントでログイン・認証
ステップ3:ダウンロード実行
- 連携したGoogle Driveを開く
- ダウンロードしたいファイル・フォルダを選択
- 「ダウンロード」をタップ
- Documentsアプリ内に保存される
Documentsアプリのメリット:
- フォルダごとダウンロード可能
- ZIP解凍機能付き
- ファイル管理が簡単
- クラウドストレージ間のファイル移動も可能
【方法5】パソコン経由でiPhoneに転送
確実かつ大量のファイルを扱いたい場合は、パソコンを経由する方法が最も効率的です。
手順:PC→iPhoneの転送
ステップ1:パソコンでダウンロード
- パソコンでdrive.google.comにアクセス
- ダウンロードしたいフォルダを右クリック
- 「ダウンロード」を選択(ZIP形式でダウンロード)
- ZIPファイルを解凍
ステップ2:iPhoneに転送
方法A:iCloudを使う
- パソコンでiCloud.comにアクセス
- iCloud Driveにファイルをアップロード
- iPhoneの「ファイル」アプリから確認
方法B:iTunesを使う(Windows/Mac)
- iPhoneをパソコンに接続
- iTunesまたはFinderを開く
- ファイル共有機能でファイルを転送
方法C:AirDropを使う(Macのみ)
- MacとiPhoneのBluetoothとWi-FiをON
- Macでファイルを右クリック→「共有」→「AirDrop」
- iPhoneを選択して送信
ダウンロード時のよくあるトラブルと解決策
ダウンロード中に問題が起きた時の対処法です。
問題1:ダウンロードが途中で止まる
原因: ネットワークの不安定、容量不足
解決策:
- Wi-Fi接続を確認し、安定した環境で再実行
- iPhoneの空き容量を確保(不要なアプリや写真を削除)
- Google Driveアプリを再起動
- iPhoneを再起動してから再度ダウンロード
問題2:「ダウンロード」ボタンが表示されない
原因: ファイル形式、または選択数が多すぎる
解決策:
- 選択するファイル数を減らす(50個以下に)
- Google ドキュメント形式のファイルは、一度Office形式に変換してからダウンロード
- オフライン保存機能を使う
問題3:写真アプリに保存されない
原因: Google Driveアプリの「写真」へのアクセス許可がない
解決策:
- iPhoneの「設定」を開く
- 下にスクロールして「Google Drive」を選択
- 「写真」のアクセス許可を「すべての写真」または「選択した写真」に変更
問題4:ダウンロードしたファイルが見つからない
原因: 保存先が分からない
解決策:
- 「ファイル」アプリを開く
- 「ブラウズ」タブ→「ダウンロード」フォルダを確認
- 検索機能でファイル名を入力して探す
iPhoneストレージを節約しながらダウンロードするコツ
容量が限られているiPhoneで、効率的にファイルを管理する方法です。
コツ1:必要なファイルだけ選んでダウンロード
全部ダウンロードせず、本当に必要なファイルだけを厳選しましょう。
選別の基準:
- 頻繁に使うファイル → ダウンロード
- たまに見るだけ → オフライン保存
- ほとんど見ない → クラウドのみ
コツ2:動画は最小限に
動画ファイルは容量が大きいので、本当に必要なもの以外はダウンロードしないことをおすすめします。
コツ3:ダウンロード後にGoogle Driveから削除
iPhoneに保存したファイルは、Google Drive側から削除してクラウド容量を節約できます。
手順:
- iPhoneに無事ダウンロードできたことを確認
- Google Driveアプリで該当ファイルを削除
- ゴミ箱を空にして容量を解放
コツ4:定期的に「ファイル」アプリを整理
ダウンロードフォルダがいっぱいになると、新しいファイルが保存できなくなります。定期的に不要なファイルを削除しましょう。
まとめ:iPhoneでも工夫次第で一括ダウンロードは可能
iPhoneのGoogle Driveアプリには制限がありますが、方法を組み合わせれば効率的にファイルを保存できます。
この記事のポイント:
✅ アプリで複数選択:最大100ファイル程度まで一度にダウンロード可能
✅ オフライン保存:フォルダごと保存できる、おすすめの方法
✅ Safariブラウザ版:ZIPダウンロードでフォルダごと端末に保存
✅ サードパーティアプリ:Documentsなどで柔軟なダウンロードが可能
✅ PC経由転送:大量ファイルはパソコンを使うのが確実
状況別おすすめ方法:
📱 少量のファイル(〜100個) → アプリで複数選択ダウンロード
📁 フォルダごと保存したい → オフライン保存機能
💾 端末に直接保存したい → Safariブラウザ版でZIPダウンロード
🔄 大量のファイル → パソコン経由でiPhoneに転送
iPhoneの限られた容量を有効活用しながら、必要なファイルを適切に保存してください。Wi-Fi環境で事前にダウンロードしておけば、外出先でもストレスなくファイルを使えますよ!
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