「Google Driveの容量がいっぱいになってきた…」
「古いファイルを一つ一つ削除するのは面倒すぎる」
「大量のファイルを、まとめて削除する方法はないの？」
そんな悩みを抱えている方、ご安心ください。Google Driveには、複数のファイルを一度に削除できる便利な機能があります。
この記事では、効率的にファイルを一括削除する方法から、間違って消してしまった時の復元方法、削除できない時の対処法まで、すべて解説します。
Google Driveの一括削除で知っておきたい基礎知識
削除作業を始める前に、重要なポイントを押さえておきましょう。
削除とゴミ箱の仕組み
Google Driveでファイルを削除すると、まず「ゴミ箱」に移動します。これは、間違って削除してもすぐに復元できるようにするための仕組みです。
2段階の削除プロセス：
- 通常の削除 → ゴミ箱に移動（復元可能、容量は変わらない）
- 完全に削除 → ゴミ箱からも削除（復元不可、容量が空く）
つまり、容量を本当に空けるには、ゴミ箱からも削除する必要があるんです。
共有ファイルの削除について
他の人と共有しているファイルには注意が必要です。
あなたがオーナー（作成者）の場合：
- 削除すると、共有している全員がアクセスできなくなります
あなたが共有を受けている場合：
- 削除しても、オーナーのファイルは消えません
- あなたのドライブから削除されるだけです
削除前の確認事項
✓ バックアップは取りましたか？
✓ 本当に不要なファイルですか？
✓ 共有ファイルの場合、他の人に影響はありませんか？
【基本編】複数のファイルを一括削除する方法
まずは基本的な一括削除の手順を見ていきましょう。
方法1：Shiftキーを使った範囲選択
連続したファイルをまとめて削除したい場合に便利です。
手順：
- Google Driveを開く（ブラウザ版）
- 削除したい最初のファイルをクリック
- Shiftキーを押しながら、最後のファイルをクリック
- 範囲内のすべてのファイルが選択される
- 右クリック→「削除」、または画面上部のゴミ箱アイコンをクリック
ポイント：
リスト表示にしておくと、選択しやすくなります。
方法2：Ctrlキー（Macは⌘キー）で個別選択
飛び飛びのファイルを選びたい場合はこの方法です。
手順：
- 最初のファイルをクリック
- Ctrlキー（Macは⌘キー）を押しながら、他の削除したいファイルを次々クリック
- すべて選択したら、右クリック→「削除」
便利な使い方：
ShiftキーとCtrlキーを組み合わせれば、範囲選択と個別選択を同時に使えます。
方法3：全選択してまとめて削除
フォルダ内のすべてのファイルを削除したい場合に最適です。
手順：
- 削除したいファイルが入っているフォルダを開く
- Ctrl+A（Macは⌘+A）を押す
- フォルダ内のすべてのファイルが選択される
- 右クリック→「削除」
注意：
フォルダ表示画面で全選択すると、フォルダ自体も選択されます。ファイルだけを削除したい場合は、フォルダを開いてから全選択しましょう。
【応用編】検索機能を使った効率的な一括削除
大量のファイルから特定の条件に合うものだけを削除したい時に便利です。
削除パターン1：特定の種類のファイルを一括削除
例えば「すべての画像ファイルを削除したい」という場合です。
手順：
- 検索ボックスに「type:image」と入力して検索
- 画像：
type:image - 動画：
type:video - PDFファイル：
type:pdf - Googleドキュメント：
type:document - スプレッドシート：
type:spreadsheet
- 検索結果が表示される
- Ctrl+A（⌘+A）で全選択
- 削除を実行
削除パターン2：古いファイルを一括削除
「1年以上前のファイルを削除したい」といった場合に使えます。
手順：
- 検索ボックス右の「フィルタアイコン」をクリック
- 「更新日」で期間を指定
- 例：「2023年12月31日より前」
- 検索結果から削除したいファイルを選択
- 削除を実行
削除パターン3：特定の名前を含むファイルを削除
「temp」や「コピー」といった名前のファイルをまとめて削除できます。
手順：
- 検索ボックスに削除したいキーワードを入力
- 例：「temp」「コピー」「古い」など
- 該当するファイルが表示される
- 必要に応じて目視で確認
- 削除したいファイルを選択して削除
削除パターン4：サイズの大きいファイルを削除
容量を効率的に空けたい時は、大きなファイルから削除するのが効果的です。
手順：
- 検索ボックスに以下を入力：
- 10MB以上：
size:10mb - 100MB以上：
size:100mb - 1GB以上：
size:1gb
- 検索結果を確認
- リスト表示に切り替えて「サイズ」で並び替え
- 不要な大容量ファイルを選択して削除
フォルダごと一括削除する方法
フォルダ全体を削除すれば、中身のファイルもまとめて削除できます。
手順：
- 削除したいフォルダを右クリック
- 「削除」を選択
- 確認画面が表示される場合は「削除」をクリック
注意事項：
- フォルダを削除すると、中のファイルもすべて削除されます
- サブフォルダ（フォルダの中のフォルダ）も含めてすべて削除されます
- 共有フォルダの場合、オーナーが削除すると全員がアクセスできなくなります
複数のフォルダを一括削除：
- Ctrlキー（⌘キー）を押しながら、削除したいフォルダを次々クリック
- すべて選択したら、右クリック→「削除」
ゴミ箱から完全に削除して容量を空ける方法
通常の削除だけでは、容量は空きません。ゴミ箱からも削除して、初めてストレージが解放されます。
ゴミ箱を空にする手順：
方法A：ゴミ箱を一括で空にする
- 左メニューから「ゴミ箱」をクリック
- 画面右上の「ゴミ箱を空にする」をクリック
- 確認画面で「完全に削除」をクリック
方法B：ゴミ箱から個別に削除
- 「ゴミ箱」を開く
- 完全に削除したいファイルを選択
- 右クリック→「完全に削除」
重要な注意点：
⚠️ ゴミ箱から完全に削除すると、二度と復元できません
⚠️ ゴミ箱のファイルは30日後に自動削除されます（無料アカウントの場合）
⚠️ 削除前に、本当に必要ないか再確認しましょう
一括削除できない時のトラブルシューティング
削除しようとしてもエラーが出る場合の対処法です。
問題1：「削除」ボタンがグレーアウトしている
原因： 削除権限がない（共有ファイルで閲覧者になっている）
解決策：
- オーナーに削除を依頼する
- 自分のドライブから「削除」ではなく「マイドライブから削除」を選ぶ
問題2：一部のファイルだけ削除できない
原因： 他のアプリケーションで使用中、または同期処理中
解決策：
- Google Driveデスクトップアプリを一時停止
- 開いているファイルをすべて閉じる
- ブラウザを更新してから再度削除を試す
問題3：削除してもすぐに容量が空かない
原因： ゴミ箱に移動しただけ、または反映に時間がかかっている
解決策：
- ゴミ箱を空にする
- 数分～数時間待つ（容量表示の更新には時間がかかることがあります）
- ページを再読み込み
問題4：大量のファイルを選択するとブラウザが固まる
原因： 一度に選択しすぎている
解決策：
- ファイル数を分割して削除（例：1000件ずつ）
- フォルダごとに分けて削除
- Google Driveデスクトップアプリから削除を試す
削除したファイルを復元する方法
「間違って削除してしまった！」という時の対処法です。
ゴミ箱から復元（30日以内）
手順：
- 左メニューから「ゴミ箱」を開く
- 復元したいファイルを探す
- 右クリック→「復元」
- 元の場所に戻ります
複数のファイルを一括復元：
- ゴミ箱で復元したいファイルを複数選択
- 右クリック→「復元」
完全削除してしまった場合の対処法
残念ながら、完全削除したファイルは基本的に復元できません。
可能性がある方法：
- Googleに問い合わせる
- Google Driveヘルプから問い合わせ
- 削除から短期間なら復元できる可能性がわずかにあります
- 他のデバイスに残っていないか確認
- オフライン保存していたスマホやタブレット
- 同期設定したパソコンのローカルフォルダ
- 共有していた相手に確認
- 共有相手のドライブにコピーが残っている可能性
一括削除を安全に行うための5つのルール
大切なデータを守りながら、効率的に削除する方法です。
ルール1：削除前に必ずプレビュー確認
選択したファイルリストを、一つ一つ目視でチェックしましょう。特に全選択や検索での一括選択時は要注意です。
ルール2：重要なファイルは事前にバックアップ
削除作業前に、重要なフォルダだけでも別の場所（別のクラウドやローカルPC）にコピーしておくと安心です。
ルール3：共有ファイルは削除前に相手に確認
他の人と共有しているファイルを削除する場合は、事前に連絡を入れましょう。
ルール4：段階的に削除する
一度にすべて削除せず、以下のステップで進めると安全です：
- まず少量（10～20ファイル）で試す
- 問題なければ、もう少し範囲を広げる
- 最終的に大量削除
ルール5：完全削除は1週間後
ゴミ箱に移動した後、すぐに完全削除せず、1週間ほど様子を見ましょう。本当に不要か確認する猶予期間を設けることで、誤削除を防げます。
まとめ：効率的な一括削除で、ストレージをスッキリ管理
Google Driveの一括削除機能を使えば、大量のファイルも短時間で整理できます。
この記事のポイント：
✅ 基本操作：Shift、Ctrl（⌘）キーで複数選択が可能
✅ 検索活用：種類、日付、サイズなどで絞り込んで効率的に削除
✅ フォルダ削除：中身ごとまとめて削除できる
✅ 完全削除：ゴミ箱を空にして初めて容量が空く
✅ 復元方法：30日以内ならゴミ箱から復元可能
安全な削除のコツ：
- 削除前にプレビュー確認
- 重要ファイルはバックアップ
- 共有ファイルは相手に確認
- 段階的に削除を進める
- 完全削除は猶予期間を設ける
容量不足でお困りの方は、この記事の方法を使って、効率的にストレージを整理してください。検索機能を活用すれば、古いファイルや大容量ファイルも簡単に見つかりますよ。
ただし、削除は取り返しのつかない作業です。慎重に、でも効率的に進めていきましょう！
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