作業中にたくさんのウィンドウやアプリを開いていて、デスクトップのファイルにアクセスしたいとき、ありませんか?
「あれ、さっきデスクトップに保存したファイルどこだっけ…」
「ウィンドウを1つずつ最小化するの面倒くさい…」
そんなときに便利なのが、デスクトップを一瞬で表示できるショートカットです。
この記事では、Macでデスクトップをすぐに表示する様々な方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。あなたの作業効率が劇的にアップすること間違いなしですよ!
Macでデスクトップを表示する基本ショートカット

まずは、最も基本的で覚えやすいショートカットから紹介します。
方法1:Command + F3(最も簡単)
キーボード操作:Command(⌘)キー + F3キーを同時押し
これが最もシンプルで覚えやすい方法です。
このショートカットを押すと:
- 開いているすべてのウィンドウが画面の端に移動
- デスクトップが全面に表示される
- もう一度同じキーを押すと元の状態に戻る
作業中に「ちょっとデスクトップのファイルを確認したい」というときに最適ですね。
方法2:Fn + F11(古いMacキーボードの場合)
一部のMacや古いキーボードでは、以下の組み合わせが有効です。
キーボード操作:Fnキー + F11キーを同時押し
これもCommand + F3と同じように、デスクトップを即座に表示してくれます。
お使いのMacで「Command + F3」が効かない場合は、こちらを試してみましょう。
トラックパッドのジェスチャーで直感的に操作
キーボードショートカットだけでなく、トラックパッドを使った操作方法もあります。
こちらは視覚的に分かりやすく、慣れるとすごく便利です。
親指と3本指で広げるジェスチャー
操作方法:
- トラックパッドに親指と残りの3本指を置く
- 指を広げるように外側にスワイプ
すると、ウィンドウが四方に散らばって、デスクトップが表示されます。
このジェスチャーは、画面上のウィンドウを「押し広げる」ようなイメージで覚えると分かりやすいですよ。
元に戻すときは、逆に指をつまむように閉じるジェスチャーをすればOKです。
ジェスチャーが使えない場合の確認方法
もしジェスチャーが反応しない場合は、設定を確認してみましょう。
- アップルメニュー(画面左上の)から「システム設定」を開く
- 「トラックパッド」をクリック
- 「その他のジェスチャ」タブを選択
- 「Launchpadとデスクトップを表示」にチェックが入っているか確認
ここがオフになっていると、ジェスチャーが使えません。
Mission Controlを経由してデスクトップを表示
Mission Control(ミッションコントロール)というMacの便利機能を使って、デスクトップを表示する方法もあります。
Mission Controlとは?
Mission Controlは、開いているすべてのウィンドウやデスクトップ画面を一覧表示してくれる機能です。
簡単に言えば、Mac全体の「見渡し画面」みたいなものですね。
Mission Controlからデスクトップを表示する手順
- Mission Controlを起動
- F3キーを押す
- またはControl + ↑(上矢印キー)
- トラックパッドで3本指または4本指で上にスワイプ
- 画面上部に表示されるデスクトップ一覧から選択
- 「デスクトップ1」「デスクトップ2」などが表示されます
- クリックするとそのデスクトップに移動
この方法は、複数のデスクトップ(仮想デスクトップ)を使い分けている人に特に便利です。
ホットコーナーで超効率化
ホットコーナーは、画面の四隅にマウスカーソルを持っていくだけで、特定の動作を実行できる便利な機能です。
デスクトップ表示にも活用できます。
ホットコーナーの設定方法
- アップルメニューから「システム設定」を開く
- 「デスクトップとDock」をクリック
- 下にスクロールして「ホットコーナー」をクリック
- 画面の四隅のいずれかをクリックして設定
- プルダウンメニューから「デスクトップを表示」を選択
- 「完了」をクリック
これで設定した画面の隅にマウスを持っていくだけで、デスクトップが表示されるようになります。
おすすめのホットコーナー配置
個人的には、以下の配置がおすすめです:
- 右下:デスクトップを表示(よく使うので、マウスを動かしやすい位置)
- 左上:Mission Control(全体を見渡したいとき用)
- 右上:通知センター(通知を確認したいとき用)
自分の使いやすい配置を見つけてカスタマイズしてみましょう。
アプリケーションウィンドウをすべて隠すショートカット
デスクトップを表示する別のアプローチとして、「すべてのウィンドウを隠す」方法もあります。
Command + Option + H
キーボード操作:Command(⌘)+ Option + Hキーを同時押し
このショートカットを使うと:
- 現在開いているアプリのウィンドウがすべて隠れる
- Dockに最小化されるわけではなく、単に非表示になる
- デスクトップが見えるようになる
厳密には「デスクトップ表示」専用ではありませんが、同じような効果が得られる便利な機能です。
Command + Hとの違い
ちなみに、Command + Hだけを押すと、「現在アクティブなアプリだけ」を隠します。
対して、Command + Option + Hは「他のすべてのアプリ」を隠す機能です。
似ているようで微妙に違うので、使い分けましょう。
実践テクニック:シーン別の使い分け
状況に応じて、最適な方法を選ぶと作業効率がさらにアップします。
シーン1:デスクトップのファイルをちょっと確認したい
おすすめ:Command + F3
素早く確認して、すぐに作業に戻れるので便利です。
ファイルを開いたら、また同じショートカットで元の画面に戻れます。
シーン2:デスクトップで作業する時間が長い
おすすめ:各ウィンドウを個別に最小化(Command + M)
デスクトップでじっくり作業したいなら、ウィンドウを一時的に最小化する方が良いですね。
必要なウィンドウだけDockから呼び出せるので、整理しやすくなります。
シーン3:プレゼン中や画面共有中
おすすめ:Command + F3またはホットコーナー
急いでデスクトップを表示したいときは、これらの方法が最速です。
特にホットコーナーは、さりげなく使えるのでプレゼン中に便利ですよ。
シーン4:複数のデスクトップを切り替えながら作業
おすすめ:Mission Control(Control + ↑)
複数の仮想デスクトップを使っている場合は、Mission Controlで全体を見渡しながら切り替えるのが効率的です。
よくある質問と解決方法
Q1:ショートカットキーが効かない
まず確認すべきポイント:
システム設定を確認
- 「システム設定」を開く
- 「キーボード」→「キーボードショートカット」をクリック
- 「Mission Control」の項目を確認
- 「デスクトップを表示」のショートカットが有効になっているかチェック
他のアプリで同じショートカットを使っていると、競合して動かないこともあります。
Q2:トラックパッドのジェスチャーが反応しない
以下を確認してみましょう:
- システム設定のトラックパッド設定を確認(前述の方法)
- トラックパッドが汚れていないかチェック
- 指が乾燥していないか確認(冬場は反応が悪くなることも)
- Macを再起動してみる
それでもダメなら、トラックパッドのハードウェアに問題がある可能性があります。
Q3:F3キーに別の機能が割り当てられている
一部の外付けキーボードや設定によっては、F3キーに別の機能(音量調整など)が割り当てられていることがあります。
その場合は:
- Fnキーを一緒に押す(Fn + Command + F3)
- または、システム設定で「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」を有効にする
Q4:デスクトップのアイコンが表示されない
デスクトップにファイルやフォルダのアイコンが表示されない場合:
- Finderの設定を確認
- Finderを開く
- メニューバーから「Finder」→「設定」
- 「一般」タブで「デスクトップに表示する項目」をチェック
- 表示設定を確認
- デスクトップ上で右クリック
- 「表示オプションを表示」
- 「アイコンサイズ」が極端に小さくなっていないか確認
デスクトップ整理の便利な関連機能
デスクトップをもっと効率的に使うための、関連機能も紹介します。
スタックを使って自動整理
macOSには「スタック」という機能があります。
デスクトップ上のファイルを自動的に種類別にまとめてくれる便利な機能です。
有効化方法:
- デスクトップ上で右クリック
- 「スタックを使用」を選択
これで、画像、書類、スプレッドシートなどが自動的にグループ化されます。
クイックルックでファイルを素早く確認
デスクトップに表示したファイルを確認したいとき、わざわざアプリで開かなくても大丈夫です。
クイックルックの使い方:
- ファイルを選択
- スペースキーを押す
- プレビューが表示される
- もう一度スペースキーで閉じる
これで、開かずに中身を確認できます。
デスクトップの表示/非表示を切り替え
デスクトップアイコン自体を一時的に隠したい場合もありますよね。
特にプレゼンや画面共有のときに便利です。
残念ながら標準機能では実現できませんが、サードパーティ製アプリ(HiddenMe、Hiddenなど)を使うことで実現できます。
macOS別の対応状況
macOSのバージョンによって、使える機能やショートカットが若干異なります。
macOS Ventura以降
最新のmacOSでは、すべての機能が問題なく使えます。
システム設定のUIが刷新されているので、設定画面の見た目が少し違いますが、機能は同じです。
macOS Monterey以前
基本的な機能は同じですが、「システム環境設定」という名称になっています。
また、トラックパッドのジェスチャー設定の場所が若干異なる場合があります。
古いMac OS X
かなり古いバージョン(OS X Mavericks以前)では、一部の機能が使えない可能性があります。
その場合は、OSのアップデートを検討しましょう。
作業効率を上げるための組み合わせ技
ショートカットを組み合わせると、さらに効率的に作業できます。
デスクトップ表示 → ファイル選択 → アプリで開く
- Command + F3でデスクトップ表示
- 目的のファイルをクリック
- Command + Oでファイルを開く
- Command + F3で元の作業画面に戻る
この流れを覚えると、キーボードだけで完結できます。
スクリーンショットとの連携
デスクトップを表示してから、スクリーンショットを撮る場面も多いですよね。
- Command + F3でデスクトップ表示
- Command + Shift + 3で全画面スクリーンショット
または
Command + Shift + 4で範囲指定スクリーンショット
スクリーンショットはデスクトップに保存されるので、すぐに確認できます。
複数ファイルの移動
デスクトップからファイルを整理したいときの流れ:
- Command + F3でデスクトップ表示
- Commandキーを押しながらファイルを複数選択
- Command + Nで新規Finderウィンドウを開く
- ドラッグ&ドロップで移動
慣れると、ほとんどキーボードだけで操作できるようになります。
トラブルシューティング:動作が重いとき
デスクトップに大量のファイルがあると、表示に時間がかかることがあります。
デスクトップのファイルを減らす
デスクトップは便利な反面、ファイルが溜まりやすい場所です。
定期的に整理して、必要なファイルだけ残しましょう。
整理のコツ:
- 1週間以上使わないファイルは「書類」フォルダに移動
- プロジェクトごとにフォルダを作成
- 不要なファイルは削除
- スクリーンショットは専用フォルダに整理
デスクトップが軽くなれば、表示も速くなります。
メモリ不足の可能性
Macのメモリ(RAM)が不足していると、あらゆる動作が遅くなります。
確認方法:
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「アクティビティモニタ」を開く
- 「メモリ」タブを確認
- 「メモリプレッシャー」が黄色や赤の場合は要注意
不要なアプリを終了させるか、Macの再起動を試してみましょう。
まとめ:自分に合った方法を見つけよう
デスクトップを素早く表示する方法は、思った以上にたくさんありましたね。
この記事のポイントまとめ
基本ショートカット:
- Command + F3(最も簡単)
- Fn + F11(古いキーボード)
トラックパッド操作:
- 親指と3本指で広げるジェスチャー
その他の方法:
- Mission Control経由
- ホットコーナー
- Command + Option + H(ウィンドウを隠す)
初心者におすすめの方法
まずはCommand + F3から始めましょう。
これが一番シンプルで覚えやすいです。
慣れてきたら、トラックパッドのジェスチャーやホットコーナーを追加していくと、作業効率がグンと上がりますよ。
最後に
デスクトップ表示のショートカットは、一度覚えてしまえば毎日使う便利な機能です。
最初は意識的に使う必要がありますが、慣れると自然に指が動くようになります。
「あのファイルどこだっけ?」と探す時間が劇的に減りますよ。
ぜひ今日から試してみて、快適なMacライフを送ってくださいね!
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