Notionでページを作っているとき、こんなふうに思ったことはありませんか?
「YouTubeの動画を貼りたいけど、リンクだと毎回別画面で開かないといけない…」
「GoogleマップをNotionで直接見られたら、旅行計画がもっと便利なのに…」
実は、Notionには「埋め込み」という機能があります。これを使えば、YouTube動画やGoogleマップ、Twitterの投稿など、様々なコンテンツをNotionのページ内に直接表示できるんです。
この記事では、埋め込み機能の基本から、主要サービスの埋め込み方法まで、わかりやすく解説していきます。あなたのNotionページを、もっとリッチで使いやすくしましょう。
埋め込み機能とは?基本を理解しよう

まずは、埋め込み機能の基本から押さえておきましょう。
埋め込みとは?
埋め込み(Embed)とは、外部のコンテンツをNotionのページ内に直接表示する機能です。別のウィンドウを開かなくても、Notion上でそのまま見たり操作したりできるようになります。
例えば、YouTubeの動画を埋め込めば、Notionを開いたままで動画を再生できます。わざわざYouTubeのアプリやサイトを開く必要がないんです。
埋め込みとリンクの違い
混同しやすいのが「リンク」との違いです。
リンクの場合
- クリックすると別のページや別のアプリが開く
- Notionから一度離れる必要がある
- テキストまたは小さなプレビュー表示
埋め込みの場合
- コンテンツがNotionのページ内に表示される
- Notionを開いたまま閲覧・操作できる
- 実際のコンテンツがそのまま表示される
作業の効率を考えると、埋め込みの方が断然便利です。
Notionが対応している埋め込みサービス
Notionには、たくさんの外部サービスを埋め込むことができます。
動画・音楽系
- YouTube:動画の埋め込み
- Vimeo:高品質な動画プラットフォーム
- Spotify:音楽やポッドキャストの再生
- SoundCloud:音楽の共有サービス
地図・位置情報系
- Google Maps:地図と場所の表示
- Google Street View:ストリートビュー
デザイン・開発系
- Figma:デザインツール
- Framer:プロトタイピングツール
- CodePen:コードの実行デモ
- GitHub Gist:コードスニペット
SNS・コミュニケーション系
- Twitter(X):ツイートの埋め込み
- Instagram:投稿の表示
ビジネス・生産性ツール系
- Google ドライブ:ドキュメントやスプレッドシート
- Typeform:アンケートフォーム
- Miro:オンラインホワイトボード
- Loom:画面録画動画
その他
- PDF:PDFファイルの表示
- ウェブサイト全般:iframeに対応したサイト
これらのサービスは、URLを貼り付けるだけで簡単に埋め込めます。
基本的な埋め込み方法
埋め込みの基本手順を見ていきましょう。
方法1:スラッシュコマンドを使う
- Notionのページを開く
- 埋め込みたい場所で「/」(スラッシュ)を入力
- 「埋め込み」または「embed」と入力
- 表示されたメニューから「埋め込み」を選択
- URLを貼り付ける入力欄が表示される
- 埋め込みたいコンテンツのURLを貼り付け
- 「埋め込みリンク」をクリック
これで、コンテンツがページ内に表示されます。
方法2:URLを直接貼り付ける
もっと簡単な方法もあります。
- 埋め込みたいコンテンツのURLをコピー
- Notionのページに直接貼り付け
- 「埋め込みを作成」または「プレビューを作成」が表示される
- 「埋め込みを作成」を選択
NotionがURLを自動認識して、適切な形式で埋め込んでくれます。
方法3:特定サービスを選択する
よく使うサービスは専用のメニューがあります。
- 「/」を入力してメニューを開く
- 「YouTube」「Google Maps」など、サービス名を入力
- 直接そのサービスの埋め込みオプションが表示される
- URLを貼り付けて完了
この方法が一番わかりやすいかもしれません。
YouTube動画を埋め込む方法
最もよく使われる埋め込みの一つが、YouTube動画です。
埋め込み手順
- YouTubeで埋め込みたい動画を開く
- URLをコピー(例:https://www.youtube.com/watch?v=XXXXX)
- Notionで「/youtube」と入力
- URLを貼り付け
- 「埋め込みリンク」をクリック
動画がページ内に表示され、再生ボタンを押せばNotionを開いたまま視聴できます。
埋め込んだ動画の活用例
- 学習ノート:授業動画を埋め込んで、メモと一緒に保存
- レシピページ:料理動画を見ながら手順を確認
- プロジェクト資料:参考動画を関連資料と一緒に管理
- 研修マニュアル:説明動画を手順書に組み込む
再生リストも埋め込める
YouTubeの再生リスト(プレイリスト)のURLを貼れば、複数の動画をまとめて埋め込むこともできます。
Googleマップを埋め込む方法
旅行計画やイベント資料に便利なのが、Googleマップの埋め込みです。
埋め込み手順
- Google Mapsで目的の場所を検索
- 左側のパネルにある「共有」ボタンをクリック
- 「地図を埋め込む」タブを選択
- 「HTMLをコピー」をクリック
- Notionで「/embed」と入力
- コピーしたHTMLコード全体を貼り付け
地図がNotionのページに表示され、拡大縮小や場所の移動もできます。
実用的な活用シーン
- 旅行計画:訪問先の地図と観光情報を一緒に管理
- 店舗リスト:お気に入りのカフェやレストランの場所を記録
- イベント案内:会場の地図を資料に直接表示
- 出張予定:訪問先企業の位置を確認
地図を見ながらメモを取れるので、計画が立てやすくなります。
Twitterの投稿を埋め込む方法
SNSの投稿も埋め込めます。
埋め込み手順
- 埋め込みたいツイートを開く
- ツイート右上の「…」メニューをクリック
- 「ツイートを埋め込む」を選択
- 表示されたコードをコピー(または単純にツイートのURLをコピー)
- Notionに貼り付け
- 「埋め込みを作成」を選択
ツイートの内容、画像、いいね数などがそのまま表示されます。
活用例
- マーケティング資料:反響の大きかったツイートを記録
- ニュースクリップ:話題のツイートを保存
- インスピレーション集:参考になる投稿をまとめる
Figmaデザインを埋め込む方法

デザイナーの方やUIを扱う方には、Figmaの埋め込みが便利です。
埋め込み手順
- Figmaでファイルを開く
- 右上の「Share」ボタンをクリック
- 「Copy link」でリンクをコピー
- Notionで「/figma」と入力
- リンクを貼り付け
Figmaのデザインがインタラクティブな状態で表示されます。ズームしたり、要素を選択したりできるんです。
プロトタイプも埋め込める
Figmaのプロトタイプ(動くデモ)も埋め込めます。クライアントへのプレゼン資料や、チーム内の共有に最適です。
Spotifyの音楽を埋め込む方法
BGMやポッドキャストを埋め込むこともできます。
埋め込み手順
- Spotifyで曲、アルバム、またはプレイリストを開く
- 「…」メニューから「共有」→「埋め込みコードをコピー」を選択
- Notionで「/spotify」と入力
- URLまたは埋め込みコードを貼り付け
音楽プレーヤーが表示され、Notionを開いたまま再生できます。
活用アイデア
- 勉強用ページ:集中できるBGMプレイリストを埋め込む
- ワークアウト計画:トレーニング用の音楽を追加
- ポッドキャスト学習:参考になるエピソードをメモと一緒に保存
埋め込みサイズを調整する方法
埋め込んだコンテンツのサイズは自由に変更できます。
サイズ調整の手順
- 埋め込んだコンテンツにマウスを合わせる
- 表示される青い枠の端や角をドラッグ
- 好きなサイズに調整
横幅を広げたり、高さを変えたりして、ページのレイアウトに合わせましょう。
フルページ表示
埋め込みコンテンツをクリックすると、一時的に全画面で表示することもできます。詳細を確認したいときに便利です。
PDFを埋め込む方法
PDFファイルもページ内に表示できます。
埋め込み手順
- Notionページで「/pdf」と入力
- 「PDFを埋め込む」を選択
- ファイルをアップロード、またはPDFのURLを貼り付け
PDFがページ内に表示され、スクロールして読めるようになります。
PDFの活用例
- 契約書:重要な書類を関連情報と一緒に保存
- 論文・資料:研究資料を読みながらメモ
- マニュアル:操作手順書をプロジェクトページに組み込む
埋め込みができない場合の対処法
時々、埋め込みがうまくいかないこともあります。
問題1:URLを貼っても埋め込みにならない
一部のサービスは、埋め込みに対応していません。
対処法
- そのサービスが埋め込みに対応しているか確認
- URLではなく、サービスが提供する「埋め込みコード」を使う
- 「/embed」コマンドを使って明示的に埋め込む
問題2:「このコンテンツは表示できません」と出る
コンテンツが非公開だったり、埋め込みが許可されていなかったりします。
対処法
- コンテンツの公開設定を確認
- 共有設定で「リンクを知っている人」などに変更
- 別の共有方法(リンクやファイルアップロード)を検討
問題3:埋め込みが表示されるが、内容が読み込まれない
インターネット接続やブラウザの問題かもしれません。
対処法
- ページを再読み込み
- 別のブラウザで試す
- インターネット接続を確認
- 広告ブロッカーなどの拡張機能を一時的に無効にする
埋め込みの実践的な活用例
具体的な活用シーンを見てみましょう。
活用例1:プロジェクト管理ページ
プロジェクトの概要ページに以下を埋め込む:
- プロジェクト説明動画(YouTube)
- デザインファイル(Figma)
- ガントチャート(Miro)
- 関連ツイート(Twitter)
すべての情報が1ページに集約され、チームメンバーがすぐにアクセスできます。
活用例2:旅行計画ダッシュボード
旅行計画ページに:
- 目的地の地図(Google Maps)
- 観光スポットの紹介動画(YouTube)
- フライト情報のPDF
- 旅のプレイリスト(Spotify)
旅行に関するすべての情報を一元管理できます。
活用例3:学習ノート
勉強用のページに:
- 授業動画(YouTube)
- 参考資料のPDF
- 関連記事の埋め込み
- 集中用BGM(Spotify)
効率的に学習できる環境が整います。
活用例4:ポートフォリオサイト
自分の作品集ページに:
- 作品デモ(CodePen)
- デザイン作品(Figma)
- 紹介動画(YouTube)
- SNSの評判(Twitter)
採用担当者に見せる際、すべてが1ページで完結します。
埋め込みの注意点とセキュリティ
便利な埋め込み機能ですが、注意点もあります。
ページの読み込み速度
埋め込みコンテンツが多すぎると、ページの読み込みが遅くなる可能性があります。本当に必要なものだけを埋め込みましょう。
外部サービスへの依存
埋め込んだコンテンツは、元のサービスが削除されたり変更されたりすると、表示されなくなります。特に重要な情報は、Notion内にもコピーを保存しておくと安心です。
プライバシーとセキュリティ
埋め込みには、そのサービスのトラッキング機能が含まれている場合があります。機密性の高いプロジェクトでは、埋め込みの使用に注意が必要です。
公開ページでの埋め込み
Notionのページを公開する際、埋め込みコンテンツも一緒に公開されます。意図しない情報が含まれていないか、必ず確認しましょう。
よくある質問
Q. すべてのウェブサイトを埋め込めますか?
いいえ、埋め込みを許可していないサイトもあります。セキュリティ上の理由で、一部のサイトは埋め込みを制限しています。
Q. 埋め込みに料金はかかりますか?
Notion側での埋め込み機能の使用は無料です。ただし、埋め込むサービス(例:Spotifyの有料プラン)に料金が必要な場合があります。
Q. 埋め込んだ動画はオフラインで見られますか?
いいえ、埋め込みコンテンツの閲覧にはインターネット接続が必要です。オフラインでは表示されません。
Q. モバイルアプリでも埋め込みは表示されますか?
はい、NotionのiOSアプリやAndroidアプリでも、ほとんどの埋め込みコンテンツが表示されます。ただし、一部のサービスは制限がある場合があります。
Q. 埋め込みを削除するには?
埋め込みブロックの上にマウスを持っていき、表示される「…」メニューから「削除」を選択します。または、埋め込みを選択してDeleteキーを押すだけでも削除できます。
まとめ:埋め込みでNotionをもっと便利に
Notionの埋め込み機能を使えば、あらゆる情報を1つのページに集約できます。
この記事のポイント
- 埋め込みは外部コンテンツをNotionで直接表示する機能
- YouTube、Googleマップ、Figmaなど多数のサービスに対応
- URLを貼り付けるだけで簡単に埋め込める
- サイズ調整やレイアウト変更も自由自在
- プロジェクト管理や学習、旅行計画など様々な場面で活用できる
- 埋め込みすぎるとページが重くなるので注意
埋め込み機能を使いこなせば、Notionはただのメモアプリから、あなたの情報ハブへと進化します。動画、音楽、地図、デザイン…必要な情報すべてが1ページに集まる便利さを、ぜひ体験してください。
最初は1つか2つの埋め込みから始めて、徐々に活用の幅を広げていきましょう。あなたのNotionページが、もっと豊かで使いやすくなるはずです!
コメント