Thunderbirdのカレンダー機能完全ガイド|予定管理とGoogleカレンダー同期

プログラミング・IT

「Thunderbirdってメールだけじゃなく、カレンダー機能も使えるの?」

実は、Thunderbirdには強力なカレンダー機能が標準搭載されていて、予定管理やタスク管理ができるんです。

しかも、Googleカレンダーとの同期もできるため、スマホやPCで予定を共有することも可能。

この記事では、Thunderbirdのカレンダー機能の使い方を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。


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  1. Thunderbirdのカレンダー機能とは
    1. Lightning統合カレンダー
    2. できること
  2. カレンダーを表示する方法
    1. 手順1:カレンダータブを開く
    2. 手順2:表示形式を選ぶ
  3. 新しい予定を作成する方法
    1. 基本的な予定の作成
    2. 終日の予定を作成
    3. 繰り返し予定の設定
  4. リマインダー(通知)を設定する
    1. リマインダーの設定方法
    2. 複数のリマインダーを設定
    3. 通知音を変更
  5. Googleカレンダーと同期する方法
    1. Googleカレンダーの追加手順
    2. 双方向同期について
    3. CalDAVでGoogleカレンダーを同期(推奨)
  6. タスク(ToDo)管理機能
    1. タスクリストの表示
    2. 新しいタスクを作成
    3. タスクを完了にする
    4. タスクをカレンダーに表示
  7. 複数のカレンダーを管理する
    1. 新しいカレンダーを作成
    2. カレンダーの表示/非表示を切り替え
    3. カレンダーの色を変更
  8. 予定の編集・削除
    1. 予定を編集する
    2. 予定を削除する
    3. 繰り返し予定の編集
  9. カレンダーのエクスポート・インポート
    1. カレンダーをエクスポート
    2. カレンダーをインポート
  10. 会議の招待を送る
    1. 招待メールの作成
    2. 招待への返信を受け取る
  11. カレンダーの設定をカスタマイズ
    1. 週の開始曜日を変更
    2. 営業時間を設定
    3. タイムゾーンを設定
  12. よくあるトラブルと解決方法
    1. トラブル1:カレンダータブが表示されない
    2. トラブル2:Googleカレンダーと同期できない
    3. トラブル3:リマインダーが表示されない
    4. トラブル4:予定が消えた
  13. よくある質問
    1. Q. ThunderbirdのカレンダーとGoogleカレンダー、どちらがメイン?
    2. Q. iPhoneやAndroidと同期できる?
    3. Q. Outlookのカレンダーとデータを共有できる?
    4. Q. カレンダーデータはどこに保存される?
  14. まとめ:Thunderbirdでメールとスケジュールを一元管理

Thunderbirdのカレンダー機能とは

まず、Thunderbirdのカレンダー機能の基本を理解しておきましょう。

Lightning統合カレンダー

Thunderbirdのカレンダー機能は、以前はLightning(ライトニング)という別のアドオンでしたが、現在のバージョンでは標準機能として統合されています。

つまり、追加インストール不要で、すぐにカレンダーが使えるようになっています。

できること

Thunderbirdのカレンダーでは、以下のことができます:

  • 予定の作成・編集・削除
  • 繰り返し予定の設定(毎週、毎月など)
  • リマインダー(通知)機能
  • タスク(ToDo)管理
  • 複数のカレンダーを管理
  • Googleカレンダーとの同期
  • 他のカレンダーアプリとデータ共有(iCalendar形式)
  • 会議の招待メール送信

カレンダーを表示する方法

初めてカレンダーを使う場合の表示方法です。

手順1:カレンダータブを開く

方法1:タブから開く

  1. Thunderbirdの画面上部にある「カレンダー」タブをクリック
  2. カレンダー画面が表示される

方法2:メニューから開く

  1. ハンバーガーメニュー「≡」をクリック
  2. 「カレンダー」を選択

方法3:ショートカットキー

  • Ctrl+Shift+C(Mac:Cmd+Shift+C)でカレンダーを表示

手順2:表示形式を選ぶ

カレンダーは、いくつかの表示形式に切り替えられます。

表示形式:

  • :1日分の予定を表示
  • :1週間分の予定を表示(最も使いやすい)
  • 複数週:数週間分を一覧表示
  • :1ヶ月分をカレンダー形式で表示

画面上部のボタンで簡単に切り替えられます。


新しい予定を作成する方法

カレンダーに予定を追加してみましょう。

基本的な予定の作成

手順:

  1. カレンダー画面で、予定を入れたい日時をダブルクリック
  2. 予定の詳細入力ウィンドウが開く
  3. 以下の情報を入力:
  • タイトル:予定の名前(例:「プロジェクト会議」)
  • 場所:開催場所(オプション)
  • 開始日時:予定の開始時刻
  • 終了日時:予定の終了時刻
  • 説明:詳細なメモ
  1. 「保存して閉じる」をクリック

これで、カレンダーに予定が追加されます。

終日の予定を作成

1日中の予定(誕生日や休日など)を作成する場合:

  1. 予定作成画面で「終日」にチェックを入れる
  2. 開始日と終了日だけを設定
  3. 時刻は設定不要

繰り返し予定の設定

毎週や毎月の定期的な予定を作成できます。

手順:

  1. 予定作成画面で「繰り返し」のドロップダウンメニューを開く
  2. 繰り返しパターンを選択:
  • 毎日
  • 毎週(曜日指定可)
  • 毎月(日付または第○週の○曜日など)
  • 毎年
  • カスタム(独自のパターン)
  1. 繰り返しの終了条件を設定(終了日、回数など)

例:「毎週月曜日の10:00から定例会議」など


リマインダー(通知)を設定する

予定の時間が近づいたら通知を受け取れます。

リマインダーの設定方法

手順:

  1. 予定作成画面で「リマインダー」のドロップダウンメニューを開く
  2. 通知タイミングを選択:
  • 0分前(予定の開始時刻に通知)
  • 5分前
  • 15分前
  • 30分前
  • 1時間前
  • 1日前
  • カスタム(任意の時間を設定)
  1. 保存

設定した時間になると、デスクトップ通知が表示されます。

複数のリマインダーを設定

重要な予定には、複数のリマインダーを設定できます。

手順:

  1. 予定の詳細画面で、リマインダーの横にある「+」ボタンをクリック
  2. 追加のリマインダーを設定

例:「1日前」と「30分前」の2回通知を受け取る

通知音を変更

デフォルトでは音が鳴りませんが、設定で変更できます。

手順:

  1. 「設定」→「カレンダー」
  2. 「アラーム」セクションで通知音を設定

Googleカレンダーと同期する方法

スマホやWebでも予定を確認したい場合、Googleカレンダーと同期すると便利です。

Googleカレンダーの追加手順

手順1:Googleカレンダーの設定を開く

  1. ブラウザでGoogleカレンダー(https://calendar.google.com/)にアクセス
  2. 左側のカレンダー一覧から、同期したいカレンダーの「︙」をクリック
  3. 「設定と共有」を選択
  4. 「カレンダーの統合」セクションまでスクロール
  5. 「非公開アドレス(iCal形式)」のURLをコピー

手順2:ThunderbirdにGoogleカレンダーを追加

  1. Thunderbirdのカレンダー画面を開く
  2. 左側のカレンダー一覧の空白部分を右クリック
  3. 「新しいカレンダー」を選択
  4. 「ネットワークのサーバーに保存する」を選択→「次へ」
  5. ユーザー名とパスワードを入力(Googleアカウント)
  6. 「ネットワーク上を検索」をクリック
  7. 検出されたGoogleカレンダーを選択→「次へ」
  8. カレンダー名を設定して「次へ」

これで、Googleカレンダーの予定がThunderbirdに表示されるようになります。

双方向同期について

注意点:

デフォルトの設定では、Googleカレンダーは読み取り専用になることがあります。

双方向同期(Thunderbirdからも予定を追加・編集できる)にするには、CalDAVという方式を使う必要があります。

CalDAVでGoogleカレンダーを同期(推奨)

より高度な双方向同期の方法です。

手順:

  1. 「新しいカレンダー」→「ネットワークのサーバーに保存する」
  2. 場所に以下を入力:
https://apidata.googleusercontent.com/caldav/v2/{Googleカレンダーのメールアドレス}/events

({Googleカレンダーのメールアドレス}は、自分のGmailアドレスに置き換え)

  1. ユーザー名:Gmailアドレス
  2. パスワード:Googleアカウントのパスワード(2段階認証の場合はアプリパスワード)

これで、双方向同期が可能になります。


タスク(ToDo)管理機能

カレンダーには、タスク管理機能も搭載されています。

タスクリストの表示

手順:

  1. カレンダー画面を開く
  2. 画面右側に「タスク」パネルが表示される
  3. 表示されない場合は、「表示」→「タスク」にチェック

新しいタスクを作成

手順:

  1. タスクパネルの下部にある「タスクを追加」欄に入力
  2. Enterキーで追加
  3. より詳細に設定したい場合は、タスクをダブルクリック

設定できる項目:

  • タスク名
  • 開始日
  • 期限(締め切り)
  • 優先度(高、中、低)
  • 進捗状況(%)
  • 説明

タスクを完了にする

  1. タスクの横にあるチェックボックスをクリック
  2. タスクに取り消し線が引かれ、完了扱いになる

タスクをカレンダーに表示

タスクの期限をカレンダー上に表示することもできます。

手順:

  1. 「表示」→「タスク」→「カレンダーにタスクを表示」にチェック

複数のカレンダーを管理する

仕事用とプライベート用など、複数のカレンダーを使い分けられます。

新しいカレンダーを作成

手順:

  1. カレンダー一覧の空白部分を右クリック
  2. 「新しいカレンダー」を選択
  3. 「このコンピューターに保存する」を選択→「次へ」
  4. カレンダー名を入力(例:「プライベート」「仕事」)
  5. カレンダーの色を選択
  6. 「次へ」→「完了」

カレンダーの表示/非表示を切り替え

  1. カレンダー一覧で、表示したいカレンダーにチェック
  2. 非表示にしたいカレンダーのチェックを外す

これで、見たいカレンダーだけを表示できます。

カレンダーの色を変更

  1. カレンダーを右クリック
  2. 「プロパティ」を選択
  3. 色を変更
  4. 「OK」

色分けすることで、予定の種類が一目で分かります。


予定の編集・削除

既存の予定を変更したり削除したりする方法です。

予定を編集する

方法1:ダブルクリック

  1. カレンダー上の予定をダブルクリック
  2. 編集画面が開く
  3. 変更して「保存して閉じる」

方法2:ドラッグ&ドロップ

予定を別の日時に移動したい場合:

  1. 予定をクリックして掴む
  2. 新しい日時にドラッグ
  3. ドロップすると移動完了

予定を削除する

手順:

  1. 削除したい予定を右クリック
  2. 「削除」を選択
  3. 確認画面で「はい」

または、予定を選択してDeleteキーを押すだけでも削除できます。

繰り返し予定の編集

繰り返し予定を編集する時は、以下の選択肢が表示されます:

  • この予定のみ:その日の予定だけを変更
  • 今後のすべての予定:その日以降の予定をすべて変更
  • すべての予定:過去も含めてすべての予定を変更

用途に応じて選択してください。


カレンダーのエクスポート・インポート

カレンダーデータをバックアップしたり、他のアプリと共有したりできます。

カレンダーをエクスポート

手順:

  1. エクスポートしたいカレンダーを右クリック
  2. 「エクスポート」を選択
  3. 保存場所とファイル名を指定
  4. 形式はiCalendar形式(.ics)で保存

このファイルは、Googleカレンダー、Outlook、iPhoneなどのカレンダーアプリで読み込めます。

カレンダーをインポート

他のカレンダーアプリからデータを取り込む方法です。

手順:

  1. カレンダー一覧を右クリック
  2. 「インポート」を選択
  3. .icsファイルを選択
  4. インポート先のカレンダーを選択
  5. 「OK」

会議の招待を送る

メールで会議の招待を送信できます。

招待メールの作成

手順:

  1. 会議予定を作成
  2. 予定詳細画面で「出席者」欄に参加者のメールアドレスを入力
  3. 「保存して閉じる」
  4. 「招待メールを送信しますか?」と聞かれるので「送信」をクリック

参加者には、予定の詳細が記載されたメールが届きます。

招待への返信を受け取る

参加者が「参加」「不参加」「保留」を選択すると、あなたに返信メールが届きます。

Thunderbirdが自動的に出席状況を反映してくれます。


カレンダーの設定をカスタマイズ

より使いやすくするための設定です。

週の開始曜日を変更

手順:

  1. 「設定」→「カレンダー」
  2. 「表示」セクションで「週の開始曜日」を選択
  3. 月曜日または日曜日を選択

営業時間を設定

カレンダー上で、営業時間外を薄く表示できます。

手順:

  1. 「設定」→「カレンダー」
  2. 「表示」セクションで営業時間を設定(例:9:00~18:00)

タイムゾーンを設定

海外とのやり取りがある場合、タイムゾーンを設定できます。

手順:

  1. 「設定」→「カレンダー」
  2. 「タイムゾーン」セクションで地域を選択

よくあるトラブルと解決方法

カレンダー機能でよくある問題と対処法です。

トラブル1:カレンダータブが表示されない

原因:

カレンダー機能が無効になっている、または古いバージョン

解決法:

  1. Thunderbirdを最新版に更新
  2. 「アドオンとテーマ」でカレンダーが有効になっているか確認
  3. 再起動

トラブル2:Googleカレンダーと同期できない

原因:

認証エラー、またはアプリパスワードが必要

解決法:

  1. Googleアカウントで2段階認証を使っている場合は、アプリパスワードを生成
  2. Thunderbirdで正しいアプリパスワードを入力
  3. CalDAV方式で再度設定

トラブル3:リマインダーが表示されない

原因:

通知設定がオフになっている

解決法:

  1. 「設定」→「カレンダー」
  2. 「アラーム」セクションで通知が有効になっているか確認
  3. OSの通知設定も確認(Windows、Macの通知設定)

トラブル4:予定が消えた

原因:

カレンダーファイルの破損、または誤って削除

解決法:

  1. カレンダー一覧で該当カレンダーにチェックが入っているか確認
  2. プロファイルフォルダの「calendar-data」フォルダをバックアップから復元
  3. 定期的にエクスポートでバックアップを取る習慣をつける

よくある質問

Q. ThunderbirdのカレンダーとGoogleカレンダー、どちらがメイン?

A. 用途によります。

  • スマホでも見たい→Googleカレンダーをメインにして、Thunderbirdで同期
  • PC中心で使う→Thunderbirdのローカルカレンダーをメインにして、必要に応じてエクスポート

Q. iPhoneやAndroidと同期できる?

A. Googleカレンダー経由で可能です。

  1. ThunderbirdとGoogleカレンダーを同期
  2. スマホでGoogleカレンダーアプリを使用

これで、すべてのデバイスで予定が同期されます。

Q. Outlookのカレンダーとデータを共有できる?

A. iCalendar形式でエクスポート/インポートできます。

  1. Thunderbirdから.ics形式でエクスポート
  2. Outlookでインポート

Q. カレンダーデータはどこに保存される?

A. プロファイルフォルダ内の「calendar-data」フォルダです。

定期的にバックアップを取ることをおすすめします。


まとめ:Thunderbirdでメールとスケジュールを一元管理

Thunderbirdのカレンダー機能を使えば、メールとスケジュールを1つのアプリで管理できます。

基本的な使い方:

  1. カレンダータブから予定を追加
  2. リマインダーで予定を忘れない
  3. 繰り返し予定で定期的な予定を効率管理
  4. Googleカレンダー同期でスマホとも連携

便利な機能:

  • タスク管理でToDoも一緒に管理
  • 複数カレンダーで仕事とプライベートを分ける
  • 会議の招待メールで出席管理
  • エクスポート機能でバックアップ

トラブル対策:

  • 定期的なバックアップ(エクスポート)
  • Googleカレンダーとの同期でデータ保護
  • 最新版に保つことで機能改善

メールを管理しながら、同じ画面でスケジュールも確認できるのは、とても便利です。

この記事を参考に、Thunderbirdのカレンダー機能をフル活用して、効率的な時間管理を実現してくださいね!

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