Thunderbird「更新の確認に失敗しました」エラーの完全解決ガイド

プログラミング・IT

「Thunderbirdについて」を開いたら、「更新の確認に失敗しました」というエラーが表示されて困っていませんか?

Thunderbirdを最新版に保つことは、セキュリティや機能改善のために重要ですが、更新チェックがうまくいかないと不安になりますよね。

この記事では、「更新の確認に失敗しました」エラーが出る原因と、具体的な解決方法を詳しく解説していきます。


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  1. 「更新の確認に失敗しました」エラーとは
    1. エラーが表示される場面
    2. エラーの意味
  2. エラーが発生する主な原因
    1. 原因1:インターネット接続の問題
    2. 原因2:ファイアウォールやセキュリティソフトのブロック
    3. 原因3:プロキシ設定の問題
    4. 原因4:更新サーバー側の一時的な問題
    5. 原因5:更新関連ファイルの破損
  3. 基本的な解決方法
  4. 対処法1:インターネット接続を確認する
    1. 対処法2:Thunderbirdを再起動する
    2. 対処法3:時間をおいて再試行
  5. ファイアウォール・セキュリティソフトの設定
  6. 対処法4:ファイアウォールの例外設定
    1. Windowsファイアウォールの設定(Windows 10/11)
    2. サードパーティのセキュリティソフト
  7. 対処法5:一時的にセキュリティソフトを無効化してテスト
  8. プロキシ設定の確認と変更
  9. 対処法6:Thunderbirdのプロキシ設定を確認
    1. プロキシ設定の選択肢
    2. プロキシ設定を変更してテスト
  10. 更新関連ファイルを修復する
  11. 対処法7:更新キャッシュをクリア
  12. 対処法8:更新設定をリセット
  13. 手動で最新版をダウンロードする方法
  14. 対処法9:公式サイトから手動更新
    1. 現在のバージョンを確認
  15. 自動更新設定の確認
  16. 対処法10:自動更新設定を有効化
  17. その他の対処法
  18. 対処法11:DNSキャッシュをクリア
  19. 対処法12:別のネットワークで試す
  20. 対処法13:VPNを試す
  21. 更新後の動作確認
    1. バージョンの確認
    2. 動作テスト
  22. よくある質問
    1. Q. 「更新の確認に失敗しました」と出ても、Thunderbirdは使える?
    2. Q. 更新しないとどうなる?
    3. Q. 手動更新すると、メールやアドレス帳は消える?
    4. Q. 企業のネットワークで更新できない場合は?
    5. Q. 「更新のインストールに失敗しました」とは違う?
  23. まとめ:段階的に対処して最新版を保とう

「更新の確認に失敗しました」エラーとは

まず、このエラーについて理解しておきましょう。

エラーが表示される場面

このエラーは、主に以下の場面で表示されます:

「Thunderbirdについて」画面:

  1. メニューバーから「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」を開く
  2. 自動的に更新チェックが始まる
  3. 「更新の確認に失敗しました」と表示される

エラーの意味

このメッセージは、Thunderbirdが更新サーバー(Mozillaのサーバー)に接続して、新しいバージョンがあるか確認しようとしたが、何らかの理由で接続できなかったことを示しています。

重要な点:

このエラーが出ても、Thunderbird自体は正常に動作します。

ただし、最新版への更新ができないため、セキュリティ上のリスクや新機能が使えない可能性があります。


エラーが発生する主な原因

「更新の確認に失敗しました」エラーが出る原因は、主に以下の5つです。

原因1:インターネット接続の問題

最も多い原因です。

Thunderbirdが更新サーバーに接続できない状態になっています。

  • インターネットに接続されていない
  • 接続が不安定
  • 一時的な通信障害

原因2:ファイアウォールやセキュリティソフトのブロック

ファイアウォールやウイルス対策ソフトが、Thunderbirdの更新チェック通信をブロックしている可能性があります。

特に、企業のネットワークや公共Wi-Fiでは、セキュリティ設定が厳しく、外部サーバーへのアクセスが制限されていることがあります。

原因3:プロキシ設定の問題

プロキシサーバーを経由してインターネットに接続している場合、プロキシ設定が正しくないと更新サーバーに到達できません。

原因4:更新サーバー側の一時的な問題

Mozillaの更新サーバーがメンテナンス中だったり、一時的にダウンしていたりすることがあります。

この場合は、ユーザー側では対処できないため、時間をおいて再試行するしかありません。

原因5:更新関連ファイルの破損

Thunderbirdの更新設定ファイルや、更新キャッシュが破損していると、更新チェックが正常に動作しません。


基本的な解決方法

まずは、簡単にできる対処法から試してみましょう。

対処法1:インターネット接続を確認する

最も基本的な確認です。

手順:

  1. ブラウザを開いて、任意のWebサイトにアクセス
  2. 正常に表示されるか確認
  3. 表示されない場合は、ネットワーク接続を確認

Wi-Fi接続の場合:

  • Wi-Fiルーターを再起動
  • 他のデバイスでも接続できるか確認

有線接続の場合:

  • LANケーブルが正しく接続されているか確認
  • モデムやルーターを再起動

対処法2:Thunderbirdを再起動する

一時的な通信エラーの場合、再起動で解決することがあります。

手順:

  1. Thunderbirdを完全に終了
  2. タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)で、Thunderbirdのプロセスが残っていないか確認
  3. 残っていたら強制終了
  4. Thunderbirdを再起動
  5. 「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」で再度更新チェック

対処法3:時間をおいて再試行

更新サーバー側の一時的な問題の場合、待つことで解決します。

手順:

  1. 数時間後に再度更新チェックを試す
  2. 翌日に再試行してみる

ファイアウォール・セキュリティソフトの設定

セキュリティソフトが原因の場合の対処法です。

対処法4:ファイアウォールの例外設定

Windowsファイアウォールやセキュリティソフトで、Thunderbirdを許可リストに追加します。

Windowsファイアウォールの設定(Windows 10/11)

手順:

  1. Windowsの「設定」を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
  3. 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック
  4. 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック
  5. 「設定の変更」ボタンをクリック
  6. リストから「Thunderbird」を探す
  7. 「プライベート」と「パブリック」両方にチェック
  8. 「OK」をクリック

サードパーティのセキュリティソフト

一般的な手順:

  1. セキュリティソフトのメイン画面を開く
  2. 「ファイアウォール」または「ネットワーク保護」設定を開く
  3. 「除外リスト」または「許可するアプリ」を探す
  4. Thunderbird(thunderbird.exe)を追加

主要なセキュリティソフトでの設定:

  • Norton:「設定」→「ファイアウォール」→「プログラム制御」
  • McAfee:「ファイアウォール」→「プログラムのアクセス許可」
  • Kaspersky:「設定」→「保護」→「ファイアウォール」→「アプリケーションのネットワーク活動」
  • ウイルスバスター:「コンピュータの保護設定」→「ファイアウォール」→「例外設定」

対処法5:一時的にセキュリティソフトを無効化してテスト

注意:セキュリティリスクがあるため、テスト後は必ず再度有効にしてください。

手順:

  1. セキュリティソフトを一時的に無効化(通常、タスクトレイのアイコンから操作)
  2. Thunderbirdで更新チェックを試す
  3. 更新チェックが成功したら、セキュリティソフトが原因と判明
  4. セキュリティソフトを再度有効化
  5. 前述の例外設定を追加

プロキシ設定の確認と変更

プロキシ経由でインターネットに接続している場合の対処法です。

対処法6:Thunderbirdのプロキシ設定を確認

手順:

  1. Thunderbirdの「設定」を開く
  2. 画面右上の検索ボックスに「接続」と入力
  3. 「ネットワークとディスク領域」セクションで「接続設定」ボタンをクリック
  4. 現在の設定を確認

プロキシ設定の選択肢

プロキシを使用しない:

プロキシなしで直接インターネットに接続する場合に選択

システムのプロキシ設定を使用する:

WindowsやOSのプロキシ設定を使う(推奨)

手動でプロキシを設定する:

会社や組織から指定されたプロキシ情報を入力

このネットワークのプロキシ設定を自動検出する:

ネットワークが自動的にプロキシを提供する場合

プロキシ設定を変更してテスト

手順:

  1. 現在の設定をメモしておく
  2. 「プロキシを使用しない」に変更してテスト
  3. うまくいかない場合は、「システムのプロキシ設定を使用する」に変更
  4. 更新チェックを試す
  5. 成功した設定を保存

更新関連ファイルを修復する

更新キャッシュや設定ファイルが破損している場合の対処法です。

対処法7:更新キャッシュをクリア

手順:

  1. Thunderbirdを完全に終了
  2. プロファイルフォルダを開く
  • 「ヘルプ」→「トラブルシューティング情報」→「フォルダーを開く」
  1. updates」フォルダを探す
  2. updatesフォルダをリネーム(例:updates_old)またはバックアップ
  3. Thunderbirdを再起動
  4. 再度更新チェック

次回起動時に、新しいupdatesフォルダが自動的に作成されます。

対処法8:更新設定をリセット

設定エディタから更新関連の設定をリセットします。

手順:

  1. 「設定」→右上の検索で「設定エディター」と入力
  2. 「設定エディター」ボタンをクリック
  3. 警告が出たら「危険性を承知の上で使用する」をクリック
  4. 検索ボックスに「app.update」と入力
  5. 以下の設定を探してリセット(右クリック→「リセット」):
  • app.update.enabled
  • app.update.auto
  • app.update.url
  1. Thunderbirdを再起動

手動で最新版をダウンロードする方法

更新チェックがどうしてもうまくいかない場合、手動で最新版をインストールできます。

対処法9:公式サイトから手動更新

手順:

  1. ブラウザでThunderbird公式サイト(https://www.thunderbird.net/ja/)にアクセス
  2. 「無料ダウンロード」ボタンをクリック
  3. 最新版のインストーラーがダウンロードされる
  4. Thunderbirdを完全に終了
  5. ダウンロードしたインストーラーを実行
  6. 画面の指示に従ってインストール

注意点:

  • 既存のThunderbirdに上書きインストールされるため、メールやアドレス帳、設定はそのまま残ります
  • 念のため、プロファイルフォルダをバックアップしておくと安心

現在のバージョンを確認

手動更新前に、現在のバージョンを確認しておきましょう。

手順:

  1. 「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」
  2. バージョン番号が表示される(例:128.5.0esr)

公式サイトの最新版と比較して、すでに最新の場合は更新不要です。


自動更新設定の確認

自動更新がオフになっていないか確認します。

対処法10:自動更新設定を有効化

手順:

  1. 「設定」を開く
  2. 「一般」タブを選択
  3. 画面を下にスクロールして「Thunderbirdの更新」セクションを探す
  4. 以下のいずれかを選択:
  • 自動的に更新をインストールする(推奨)
  • 更新を確認するが、インストールするかを選択する

「更新の確認はしない(非推奨)」が選択されている場合は、上記のいずれかに変更してください。


その他の対処法

上記で解決しない場合に試す方法です。

対処法11:DNSキャッシュをクリア

DNSの問題で更新サーバーに接続できないことがあります。

手順(Windows):

  1. コマンドプロンプトを管理者として開く
  2. 以下のコマンドを入力してEnter:
ipconfig /flushdns
  1. 「DNSキャッシュは正常にフラッシュされました」と表示される
  2. Thunderbirdで更新チェックを試す

対処法12:別のネットワークで試す

会社や学校のネットワークで制限されている可能性があります。

手順:

  1. スマホのテザリングや、自宅のWi-Fiなど、別のネットワークに接続
  2. 更新チェックを試す
  3. 成功した場合、元のネットワークに制限がある

対処法13:VPNを試す

ネットワーク制限や地域制限がある場合、VPNで回避できることがあります。

手順:

  1. 信頼できるVPNサービスに接続
  2. 更新チェックを試す

更新後の動作確認

更新が成功したら、以下を確認しましょう。

バージョンの確認

  1. 「ヘルプ」→「Thunderbirdについて」
  2. 最新バージョンになっているか確認

動作テスト

  1. メールの送受信ができるか
  2. アドレス帳が正常に表示されるか
  3. カレンダーが機能するか
  4. アドオンが正常に動作するか

よくある質問

Q. 「更新の確認に失敗しました」と出ても、Thunderbirdは使える?

A. はい、通常通り使えます。

このエラーは、更新チェックができないだけで、現在のバージョンは正常に動作します。

ただし、セキュリティ上、なるべく早く最新版に更新することをおすすめします。

Q. 更新しないとどうなる?

A. セキュリティリスクが高まります。

古いバージョンには、セキュリティの脆弱性が含まれている可能性があります。

また、新機能やバグ修正も受けられません。

Q. 手動更新すると、メールやアドレス帳は消える?

A. いいえ、消えません。

手動更新(上書きインストール)では、プロファイルフォルダ(メール、アドレス帳、設定)はそのまま保持されます。

ただし、念のためバックアップを取っておくと安心です。

Q. 企業のネットワークで更新できない場合は?

A. IT部門に相談しましょう。

企業ネットワークでは、セキュリティポリシーで更新サーバーへのアクセスがブロックされていることがあります。

IT管理者に、Thunderbirdの更新を許可してもらうよう依頼してください。

Q. 「更新のインストールに失敗しました」とは違う?

A. 別のエラーです。

  • 「更新の確認に失敗しました」:更新があるか確認できない(本記事のテーマ)
  • 「更新のインストールに失敗しました」:更新ファイルのダウンロードやインストールに失敗

後者の場合は、ディスク容量不足や権限の問題が考えられます。


まとめ:段階的に対処して最新版を保とう

「更新の確認に失敗しました」エラーは、さまざまな原因で発生しますが、ほとんどの場合、適切な対処で解決できます。

簡単な対処から順番に試す:

  1. ネットワーク接続を確認
  2. Thunderbirdを再起動
  3. 時間をおいて再試行
  4. ファイアウォールの例外設定
  5. プロキシ設定を確認
  6. 更新キャッシュをクリア
  7. 手動で最新版をダウンロード

どうしても解決しない場合:

  • 公式サイトから手動更新(最も確実)
  • IT管理者に相談(企業ネットワークの場合)

定期的な確認:

  • 月に1回程度、更新チェックを実行
  • 自動更新を有効にしておく
  • セキュリティを保つため、常に最新版を使う

Thunderbirdを最新版に保つことは、安全にメールを使い続けるために重要です。

この記事を参考に、更新エラーを解決して、快適なメール環境を維持してくださいね!

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