Mac「探す」機能をオフにする完全ガイド|売却・譲渡前に必須の手順

Mac

「Macを売りたいけど、『探す』機能はオフにした方がいいの?」

Macを手放す前や修理に出す前には、「探す(Find My)」機能をオフにする必要があります。

この機能を有効にしたまま譲渡すると、新しい所有者がMacを使えなくなったり、あなたの位置情報が漏れたりする可能性があるため、正しい手順でオフにすることが重要です。

この記事では、Mac の「探す」機能をオフにする方法と、売却・譲渡時の注意点を詳しく解説していきます。


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  1. 「探す(Find My)」機能とは
    1. 「探す」機能の定義
    2. できること
    3. なぜオフにする必要があるのか
  2. 「探す」をオフにする前の重要な確認事項
    1. 確認1:Apple IDとパスワードを確認
    2. 確認2:バックアップを取る
    3. 確認3:他のデバイスへの影響を理解する
  3. Mac「探す」機能をオフにする方法
    1. 方法1:システム設定から直接オフにする(推奨)
    2. 方法2:iCloudから完全にサインアウト(完全消去の場合)
    3. 方法3:Web経由でリモート削除(Macが手元にない場合)
  4. 「探す」がオフにできない場合の対処法
    1. 問題1:パスワードが認証されない
    2. 問題2:「探す」の項目が表示されない
    3. 問題3:「この操作を完了できませんでした」エラー
    4. 問題4:ファームウェアパスワードがかかっている
  5. Mac売却・譲渡時の完全な手順
    1. ステップ1:バックアップを取る
    2. ステップ2:iCloudからサインアウト
    3. ステップ3:Bluetoothペアリングを解除
    4. ステップ4:NVRAMをリセット
    5. ステップ5:macOSを再インストール
    6. ステップ6:セットアップアシスタントを終了しない
  6. 「探す」を再度オンにする方法
    1. 再有効化の手順
    2. 推奨設定
  7. セキュリティとプライバシーの考慮事項
    1. オフにすることのリスク
    2. オンにすることのメリット
    3. プライバシーへの配慮
  8. よくある質問
    1. Q. 「探す」をオフにすると、他のAppleデバイスにも影響する?
    2. Q. Mac売却後、新しい所有者がアクティベーションロックで困っている
    3. Q. 「探す」をオフにしたら、iCloudのデータも消える?
    4. Q. 修理に出す前に必ず「探す」をオフにする必要がある?
    5. Q. 「探す」がオフにできない場合、強制的にオフにする方法は?
  9. まとめ:「探す」は正しい手順でオフにしよう

「探す(Find My)」機能とは

まず、「探す」機能について基本を理解しておきましょう。

「探す」機能の定義

「探す(Find My)」は、紛失したり盗まれたりしたAppleデバイスの位置を特定し、遠隔操作できるApple公式のセキュリティ機能です。

以前は「iPhoneを探す」「Macを探す」など別々でしたが、現在は「探す」に統一されています。

できること

「探す」機能を有効にしていると、以下のことができます:

位置情報の確認:

  • 別のデバイス(iPhone、iPad、他のMacなど)から、Macの現在位置を地図で確認できる

サウンド再生:

  • Macから音を鳴らして、家の中などで見つけやすくする

紛失モード:

  • Macをロックし、画面にメッセージや連絡先を表示
  • 悪意のある第三者が使えないようにする

リモートでデータ消去:

  • 遠隔操作でMac内のすべてのデータを削除
  • 盗難時などに個人情報を守る

アクティベーションロック:

  • Apple IDとパスワードなしでは、Macを初期化・再アクティベートできないようにする

なぜオフにする必要があるのか

売却・譲渡する場合:

  • 「探す」がオンのままだと、新しい所有者がMacをセットアップできない
  • アクティベーションロックがかかり、あなたのApple IDでしかロック解除できない

修理に出す場合:

  • 修理業者が動作確認できない可能性がある
  • Apple公式の修理では、事前にオフにするよう求められることが多い

プライバシー保護:

  • 位置情報の追跡を停止
  • デバイスの所有権を完全に手放す

「探す」をオフにする前の重要な確認事項

機能をオフにする前に、必ず確認すべきことがあります。

確認1:Apple IDとパスワードを確認

「探す」をオフにするには、Apple IDのパスワードが必要です。

パスワードを忘れた場合:

  1. Apple ID管理ページ(https://appleid.apple.com/)にアクセス
  2. 「Apple IDまたはパスワードをお忘れですか?」をクリック
  3. パスワードリセット手順に従う

確認2:バックアップを取る

売却・譲渡する場合、データを消去する前に必ずバックアップを取りましょう。

バックアップ方法:

  • Time Machine:外付けドライブに完全バックアップ
  • iCloud:重要なファイルをiCloud Driveに保存
  • 手動コピー:必要なファイルを外部ストレージにコピー

確認3:他のデバイスへの影響を理解する

「探す」をオフにすると、以下の影響があります:

  • そのMacの位置情報が他のデバイスから見られなくなる
  • 他のAppleデバイス(iPhone、iPad、AirPodsなど)の「探す」機能には影響しない
  • ファミリー共有で位置情報を共有している場合、そのMacの情報が表示されなくなる

Mac「探す」機能をオフにする方法

具体的な手順を詳しく解説します。

方法1:システム設定から直接オフにする(推奨)

手順(macOS Ventura以降):

  1. 画面左上のAppleメニュー()をクリック
  2. 「システム設定」を選択
  3. 左側のサイドバーで、一番上の自分の名前(Apple ID)をクリック
  4. 右側に表示される項目から「iCloud」を選択
  5. 下にスクロールして「”探す”を表示」をクリック
  6. 「”探す”を使用」のトグルスイッチをオフにする
  7. Apple IDのパスワード入力を求められるので、入力して「続ける」
  8. 確認画面で「オフにする」をクリック

手順(macOS Monterey以前):

  1. Appleメニュー→「システム環境設定」
  2. 「Apple ID」をクリック
  3. 左側のサイドバーで「iCloud」を選択
  4. 「”探す”」のチェックを外す
  5. Apple IDのパスワードを入力
  6. 「オフにする」を選択

方法2:iCloudから完全にサインアウト(完全消去の場合)

Macを売却・譲渡する場合、iCloudから完全にサインアウトすることで、「探す」も自動的にオフになります。

手順:

  1. システム設定→Apple ID
  2. 画面下部の「サインアウト」をクリック
  3. Macに残すデータを選択(通常は何も残さない)
  4. Apple IDのパスワードを入力
  5. 「サインアウト」を確認

この方法で、「探す」を含むすべてのiCloud機能が無効になります。

方法3:Web経由でリモート削除(Macが手元にない場合)

すでにMacを手放してしまった場合、iCloud.comから削除できます。

手順:

  1. ブラウザで https://www.icloud.com/ にアクセス
  2. Apple IDでサインイン
  3. 「探す」アプリをクリック
  4. 「すべてのデバイス」から該当のMacを選択
  5. 「アカウントから削除」をクリック
  6. 確認して削除

注意:

この方法では、Mac側で「探す」が有効なままなので、新しい所有者が使用する際にアクティベーションロックがかかる可能性があります。可能な限り、Mac本体から直接オフにしましょう。


「探す」がオフにできない場合の対処法

うまくオフにできない時のトラブルシューティングです。

問題1:パスワードが認証されない

症状:

正しいパスワードを入力しても「パスワードが正しくありません」と表示される

対処法:

原因1:パスワードが間違っている

  • 大文字・小文字を正確に入力
  • Apple ID管理ページでパスワードを確認・リセット

原因2:2ファクタ認証の問題

  • 2ファクタ認証が有効な場合、信頼できるデバイスに送られる確認コードも必要
  • iPhoneなど他のデバイスで確認コードを受け取る

原因3:キーボード配列の問題

  • 日本語キーボードと英語キーボードの切り替えを確認
  • 数字キーの入力モードを確認

問題2:「探す」の項目が表示されない

対処法:

  1. インターネット接続を確認
  2. macOSを最新版にアップデート
  3. Macを再起動してから再試行

問題3:「この操作を完了できませんでした」エラー

対処法:

手順1:ネットワーク接続を確認

  • Wi-Fiまたは有線LANでインターネットに接続されているか確認

手順2:Appleのサーバー状態を確認

  • Appleシステム状況ページ(https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/)で「iCloud」と「探す」のステータスを確認

手順3:再起動してから再試行

  1. Macを再起動
  2. 再度オフにする手順を実行

問題4:ファームウェアパスワードがかかっている

企業支給のMacなど、ファームウェアパスワードが設定されている場合、IT部門に連絡して解除してもらう必要があります。


Mac売却・譲渡時の完全な手順

「探す」をオフにするだけでなく、安全に譲渡するための全手順です。

ステップ1:バックアップを取る

Time Machineでバックアップ:

  1. 外付けドライブを接続
  2. システム設定→「Time Machine」
  3. 「今すぐバックアップを作成」

ステップ2:iCloudからサインアウト

手順:

  1. システム設定→Apple ID→「サインアウト」
  2. Macに残すデータのチェックをすべて外す
  3. Apple IDパスワードを入力
  4. サインアウト

これで「探す」も自動的にオフになります。

ステップ3:Bluetoothペアリングを解除

手順:

  1. システム設定→「Bluetooth」
  2. ペアリング済みのデバイス(マウス、キーボード、ヘッドフォンなど)を削除

ステップ4:NVRAMをリセット

手順:

  1. Macをシャットダウン
  2. 電源を入れてすぐにOption + Command + P + Rキーを同時に押し続ける
  3. 約20秒後、起動音が2回鳴ったら(またはAppleロゴが2回表示されたら)キーを放す

ステップ5:macOSを再インストール

手順(Intelプロセッサ搭載Mac):

  1. Macを再起動
  2. Command + Rキーを押し続けてmacOSリカバリーを起動
  3. 「ディスクユーティリティ」を選択
  4. 内蔵ドライブを選択して「消去」
  5. 戻って「macOSを再インストール」を選択

手順(Apple Silicon搭載Mac – M1/M2/M3など):

  1. Macをシャットダウン
  2. 電源ボタンを長押しして起動オプションを表示
  3. 「オプション」→「続ける」
  4. ディスクユーティリティでドライブを消去
  5. macOSを再インストール

ステップ6:セットアップアシスタントを終了しない

再インストール後、セットアップアシスタントが起動しますが、ここで進めずに終了します。

手順:

  1. 「ようこそ」画面でCommand + Qキーを押す
  2. 「シャットダウン」を選択

これで、新しい所有者が初期セットアップから始められる状態になります。


「探す」を再度オンにする方法

何らかの理由でオフにした後、再度有効にしたい場合の手順です。

再有効化の手順

手順:

  1. システム設定→Apple ID→「iCloud」
  2. 「”探す”を表示」をクリック
  3. 「”探す”を使用」をオンにする
  4. 必要に応じて「”探す” ネットワーク」「位置情報を送信」もオンにする

推奨設定

「”探す” ネットワーク」をオン:

  • 電源オフやオフライン状態でも、近くの他のAppleデバイス経由で位置情報を送信
  • 紛失時の発見率が高まる

「位置情報を送信」をオン:

  • バッテリー残量が少なくなった時、自動的に位置情報を送信
  • シャットダウン前の最後の位置を記録

セキュリティとプライバシーの考慮事項

「探す」機能に関するセキュリティ面の注意点です。

オフにすることのリスク

紛失時に見つけられない:

  • 「探す」をオフにすると、Macを紛失した時に位置を特定できない
  • 盗難時の遠隔データ消去もできない

アクティベーションロックが無効:

  • 第三者が簡単にMacを初期化して使用できる
  • 盗難の抑止力が低下

オンにすることのメリット

盗難・紛失対策:

  • 万が一の時にMacの位置を特定できる
  • 遠隔でロックやデータ消去が可能

アクティベーションロック:

  • Apple IDなしではMacを使えないため、盗難の抑止力になる

プライバシーへの配慮

位置情報の取り扱い:

  • 位置情報はエンドツーエンド暗号化されている
  • Appleでも内容を見ることはできない

ファミリー共有の注意:

  • ファミリー共有で位置情報を共有している場合、家族にMacの位置が見られる
  • プライバシーが気になる場合は、位置情報の共有を個別に設定

よくある質問

Q. 「探す」をオフにすると、他のAppleデバイスにも影響する?

A. いいえ、影響しません。

各デバイスごとに「探す」機能は独立しています。Macでオフにしても、iPhoneやiPadの「探す」は有効なままです。

Q. Mac売却後、新しい所有者がアクティベーションロックで困っている

A. iCloud.comからデバイスを削除してください。

  1. https://www.icloud.com/ にアクセス
  2. 「探す」→「すべてのデバイス」
  3. 該当のMacを選択→「アカウントから削除」

これでアクティベーションロックが解除されます。

Q. 「探す」をオフにしたら、iCloudのデータも消える?

A. いいえ、消えません。

「探す」をオフにしても、iCloud DriveやiCloud写真などのデータは消えません。

ただし、iCloudから完全にサインアウトした場合、Mac上のiCloudデータが削除される可能性があります(サインアウト時に選択可能)。

Q. 修理に出す前に必ず「探す」をオフにする必要がある?

A. Apple公式修理では推奨されています。

Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでは、修理前に「探す」をオフにするよう求められることが多いです。

サードパーティの修理店では、ケースバイケースですが、念のためオフにしておくと安心です。

Q. 「探す」がオフにできない場合、強制的にオフにする方法は?

A. 正規の方法でのみオフにすべきです。

強制的にオフにする裏技は存在しますが、セキュリティ上の理由から推奨されません。

どうしてもオフにできない場合は、Appleサポートに連絡して対処方法を確認してください。


まとめ:「探す」は正しい手順でオフにしよう

Mac の「探す」機能は、紛失・盗難対策として重要ですが、売却・譲渡時には必ずオフにする必要があります。

「探す」をオフにする手順:

  1. システム設定→Apple ID→iCloud
  2. 「”探す”を表示」→「”探す”を使用」をオフ
  3. Apple IDパスワードを入力して確認

売却・譲渡時の完全手順:

  1. Time Machineでバックアップ
  2. iCloudからサインアウト(「探す」も自動オフ)
  3. Bluetoothペアリング解除
  4. NVRAMリセット
  5. macOS再インストール
  6. セットアップアシスタントは完了させない

トラブル時の対処:

  • パスワードが認証されない→2ファクタ認証の確認
  • オフにできない→再起動してから再試行
  • すでに譲渡済み→iCloud.comから削除

セキュリティの考慮:

  • オフにすると紛失時に追跡できない
  • 売却・修理以外では有効のまま推奨
  • プライバシーはエンドツーエンド暗号化で保護

「探す」機能は、Macのセキュリティを守る重要な機能です。

普段は有効にしておき、必要な時だけ正しい手順でオフにするようにしましょう。

この記事を参考に、安全にMacを手放したり、トラブルなく管理してくださいね!

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