毎日たくさんのメールが届いて、受信トレイがごちゃごちゃになっていませんか?
「取引先のメールがどこにいったか分からない…」
「Amazonからのメールだけまとめて見たいのに…」
「会社ごとにフォルダー分けしたいけど、やり方が分からない」
こんな悩みを抱えている方に朗報です!
Thunderbirdの「メッセージフィルター」機能を使えば、送信元のドメイン(メールアドレスの@より後ろの部分)ごとに、自動でメールを振り分けることができるんです。
この記事では、設定方法から応用テクニックまで、画像を交えながら丁寧に解説していきます。一度設定すれば、あとは自動で整理整頓。メール管理がグッと楽になりますよ!
そもそもドメインって何?メール振り分けの基礎知識

ドメインは「メールの住所」の一部
メールアドレスを家の住所に例えると:
tanaka@example.com の場合
- tanaka → 名前(個人を特定する部分)
- @ → 区切り記号
- example.com → ドメイン(会社や組織を表す部分)
つまり、同じ会社から来るメールは、みんな同じドメインを持っているんです。
なぜドメインで振り分けると便利なの?
メリット:
- 同じ会社からのメール全部をまとめられる
- 新しい担当者からのメールも自動で振り分けられる
- 個人のアドレスが変わっても対応できる
例えば、「@amazon.co.jp」で設定しておけば、Amazonの誰から来たメールでも、全部同じフォルダーに入ります。便利でしょう?
準備編:フォルダーを作ろう
ステップ1:振り分け先のフォルダーを作成
まずは、メールを振り分ける「入れ物」を用意します。
作成方法:
- Thunderbirdを起動
- 左側のフォルダー一覧で「受信トレイ」を右クリック
- 「新しいフォルダー…」をクリック
- フォルダー名を入力(例:「Amazon」「楽天」「仕事関係」など)
- 「フォルダーを作成」をクリック
💡 フォルダー名のコツ:
- 分かりやすい名前にする
- 頭に数字を付けると順番を調整できる(例:「01_重要」「02_Amazon」)
- 日本語でも英語でもOK
実践編:メッセージフィルターの設定方法
ステップ2:フィルターの作成画面を開く
操作手順:
- メニューバーの「ツール」をクリック
- 「メッセージフィルター」を選択
メニューバーが表示されていない場合は、キーボードの「Alt」キーを押すと出てきます。
ステップ3:新しいフィルターを作る
フィルター画面が開いたら:
- 「新規」ボタンをクリック
- フィルター名を入力(例:「Amazon振り分け」)
ステップ4:振り分け条件を設定する
ここが一番重要な部分です!
設定内容:
- 条件の設定:
- 「以下の」→「すべての条件に一致」を選択
- プルダウンメニューから「差出人」を選択
- その右のプルダウンで「が次を含む」を選択
- テキストボックスに「@amazon.co.jp」と入力
- 動作の設定:
- 「以下の動作を実行する」の下で
- 「メッセージを移動する」を選択
- 移動先フォルダーとして先ほど作った「Amazon」を選択
- 「OK」をクリックして保存
よく使うドメインの振り分け例
ショッピングサイト系
サービス名 | ドメイン | 用途 |
---|---|---|
Amazon | @amazon.co.jp | 注文確認、発送通知 |
楽天市場 | @rakuten.co.jp | キャンペーン、購入履歴 |
Yahoo!ショッピング | @yahoo.co.jp | お知らせ、クーポン |
メルカリ | @mercari.jp | 取引連絡、お知らせ |
SNS・メディア系
サービス名 | ドメイン | 用途 |
---|---|---|
Twitter/X | @twitter.com | 通知、アカウント情報 |
@facebookmail.com | 友達リクエスト、メッセージ | |
@mail.instagram.com | アクティビティ通知 | |
YouTube | @youtube.com | 動画通知、コメント |
ビジネス系
会社のドメインで振り分ければ、取引先ごとの管理も簡単に!
応用テクニック:もっと便利に使う方法
複数のドメインをまとめて振り分ける
同じフォルダーに複数のドメインを振り分けたい時は:
- フィルター作成画面で「+」ボタンをクリック
- 条件を追加(例:@gmail.com、@yahoo.co.jp)
- 「以下の」を「いずれかの条件に一致」に変更
これで、GmailとYahoo!メールの両方を「個人メール」フォルダーに振り分けられます。
サブフォルダーで階層管理
構造例:
📁 仕事
└📁 A社(@a-company.co.jp)
└📁 B社(@b-company.com)
└📁 C社(@c-corp.jp)
📁 プライベート
└📁 ショッピング
└📁 SNS
└📁 ニュースレター
フィルターの優先順位を調整
重要なフィルターを上に配置すると、先に処理されます。
順番の変更方法:
- メッセージフィルター画面でフィルターを選択
- 「上へ」「下へ」ボタンで順番を調整
トラブルシューティング:うまくいかない時は?
Q:設定したのに振り分けられない
確認ポイント:
- フィルターが「有効」になっているか確認
- ドメイン名の入力ミスがないか(特に「.」や「-」に注意)
- 既存のメールには適用されない(新着メールから適用)
Q:既に受信したメールも振り分けたい
手動で実行する方法:
- ツール → メッセージフィルター
- 実行したいフィルターを選択
- 「フォルダーに適用」で「受信トレイ」を選択
- 「今すぐ実行」をクリック
Q:間違えて大事なメールも振り分けられた
対処法:
- 振り分け先フォルダーを確認
- メールを選択して受信トレイにドラッグ&ドロップで戻す
- フィルター条件を見直して修正
さらに高度な振り分けテクニック
件名と組み合わせる
ドメインだけでなく、件名も条件に加えることで、より細かい振り分けが可能に。
例:Amazonの注文確認メールだけを振り分ける
- 差出人:@amazon.co.jp
- 件名:「ご注文の確認」を含む
- 両方の条件に一致したメールだけを振り分け
自動でタグ(ラベル)を付ける
フォルダー移動だけでなく、タグを付けることもできます。
設定方法:
- 動作の設定で「タグを付ける」を選択
- 「重要」「ToDo」「後で読む」などのタグを選択
自動返信と組み合わせる
特定のドメインからのメールに自動返信することも可能です。ただし、ループにならないよう注意が必要ですね。
メンテナンスのコツ
定期的な見直しが大切
チェックポイント:
- 使わなくなったフィルターは削除
- フォルダー内のメール数が多すぎないか確認
- 新しく必要になったドメインを追加
バックアップを取ろう
フィルター設定は以下の場所に保存されています:
Windowsの場合:
プロファイルフォルダー内の「msgFilterRules.dat」ファイル
Macの場合:
~/Library/Thunderbird/Profiles/内の該当ファイル
大切な設定なので、時々バックアップを取っておきましょう。
まとめ:スッキリ受信トレイで快適メールライフを!
ドメインによるメール振り分けをマスターすれば、受信トレイはいつもスッキリ!
今回学んだポイント:
- ドメインは@より後ろの部分で、会社や組織を表す
- メッセージフィルターで自動振り分けが設定できる
- 複数条件の組み合わせでより細かい振り分けも可能
- 定期的なメンテナンスで常に最適な状態を保つ
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、あとは全自動。メールを探す時間が大幅に短縮され、仕事もプライベートも効率アップ間違いなしです。
まずは、よく受信する1つのドメインから始めてみてください。慣れてきたら、どんどん追加していけばOK。
これで、「あのメールどこいった?」という悩みから解放されますよ。快適なメールライフを楽しんでくださいね!
コメント