Macで文章を書いていて、こんなイライラを感じていませんか?
「勝手に漢字に変換される…」
「英語の最初が大文字になっちゃう」
「ピリオドが2つに増える」
「入力した文字が勝手に別の文字に置き換わる」
特に日本語と英語を混ぜて書く時や、プログラミングをする時は本当に困りますよね。
でも安心してください!この記事では、Macのお節介な自動変換機能をすべてオフにする方法を、画像付きで分かりやすく解説します。
必要な機能だけ残すこともできるので、自分好みの設定にカスタマイズしていきましょう!
Macの自動変換機能、実はこんなにある!

知らないうちに働いている7つの自動変換
Macには実は以下のような自動変換機能が搭載されています:
- ライブ変換 – 入力中に勝手に漢字変換
- スペルチェック – 英単語のスペル自動修正
- 文頭の自動大文字化 – 英文の最初を大文字に
- ピリオドの自動入力 – スペース2回で「.」に変換
- スマート引用符 – 「”」を「”」「”」に変換
- ダッシュの自動変換 – 「–」を「—」に変換
- テキストの置き換え – 登録した略語を自動展開
これらが複雑に絡み合って、思い通りに入力できない原因になっているんです。
一番やっかいな「ライブ変換」をオフにする
日本語入力の勝手な変換を止める方法
ライブ変換は、スペースキーを押さなくても自動で漢字変換する機能。便利な人もいますが、多くの人には「おせっかい」と感じられています。
オフにする手順:
- メニューバーの「あ」または「A」をクリック
- 「日本語環境設定…」を選択
- 「入力ソース」タブを確認
- 「ライブ変換」のチェックを外す
- ウィンドウを閉じる
💡 即効性のあるショートカット:
文章入力中に Control + Shift + J を押すと、その場でライブ変換のオン/オフを切り替えられます。
効果を確認する方法
設定後、テキストエディタなどで「きょうはいいてんきですね」と入力してみてください。自動変換されず、ひらがなのまま表示されれば成功です!
英語の自動修正をすべて無効化する
システム設定から一括でオフ
英語入力時の様々な自動変換を一度に無効化できます。
macOS Ventura (13.0)以降の場合:
- アップルメニュー → システム設定
- 左側から「キーボード」を選択
- 「テキスト入力」の横の「編集…」をクリック
- 以下の項目をすべてオフにする:
- スペルを自動的に修正
- 文頭を自動的に大文字にする
- ピリオドの後にスペースを自動追加
- タッチバーに入力候補を表示
macOS Monterey (12.0)以前の場合:
- アップルメニュー → システム環境設定
- 「キーボード」をクリック
- 「テキスト」タブを選択
- 同様の項目をオフにする
アプリ別の設定方法
Safari特有の自動変換をオフ
Safariには独自の自動修正機能があります。
設定方法:
- Safari → 環境設定(Command + ,)
- 「自動修正」タブを選択
- 以下をオフにする:
- スペルチェック
- スペルを自動的に修正
- 自動的に大文字にする
メモアプリの設定
- メモアプリを開く
- メニューバーから 編集 → スペルと文法
- 「入力中にスペルチェック」のチェックを外す
- 「自動修正」のチェックを外す
Pages/Numbers/Keynoteの設定
- 各アプリを開く
- 環境設定(Command + ,)
- 「自動修正」セクションで不要な項目をオフ
スマート機能を個別に無効化
スマート引用符とダッシュをオフ
プログラミングやHTMLを書く人には必須の設定です。
設定箇所:
システム設定 → キーボード → テキスト入力 → 編集
オフにする項目:
- スマート引用符と破線を使用
- 「”hello”」が「”hello”」にならない
- スマートダッシュを使用
- 「–」が「—」にならない
ピリオドの自動入力を停止
スペース2回で「.」に変換される機能を止めます。
設定方法:
同じくテキスト入力の設定で「ピリオドの簡易入力」をオフ
テキストの置き換え機能をカスタマイズ
不要な登録を削除する
Macには予め登録された置き換えルールがあります。
確認と削除方法:
- システム設定 → キーボード → テキスト入力
- 「テキストの置換」セクションを確認
- 不要な項目を選択して「−」ボタンで削除
よくある邪魔な設定例:
- (c) → ©
- (r) → ®
- (tm) → ™
これらは特殊文字を使わない人には不要です。
便利な置き換えだけ残す
逆に、以下のような設定は便利なので残してもOK:
- 「じゅうしょ」→ 自分の住所
- 「めーる」→ メールアドレス
- 「でんわ」→ 電話番号
言語別に設定を分ける裏技
日本語入力と英語入力で別設定にする
実は、入力ソースごとに異なる設定を持つことができます。
設定方法:
- メニューバーの入力メニューから設定したい言語を選択
- その状態で各種設定を変更
- 別の言語に切り替えて、また設定
これで「日本語はライブ変換オン、英語は自動修正オフ」みたいな使い分けができます。
よくあるトラブルと解決法
Q:設定を変えたのに反映されない
解決策:
- 使用中のアプリを一度終了して再起動
- それでもダメなら、Macを再起動
- アプリ固有の設定も確認する
Q:特定のアプリだけ自動変換が働く
原因と対策:
- Microsoft WordやGoogle Docsなど、独自の自動変換機能を持つアプリがある
- 各アプリの設定から個別に無効化が必要
Wordの場合:
Word → 環境設定 → オートコレクト → 各項目をオフ
Q:一部の自動変換だけ使いたい
カスタマイズのコツ:
すべてオフにしてから、必要なものだけオンに戻していく方法がおすすめ。
残すと便利な機能:
- スペルチェック(赤い下線だけ表示)
- テキストの置き換え(自分で登録したもののみ)
プログラマー向け特別設定
コーディングに最適な設定
プログラミングする人は、以下の設定がおすすめ:
必須でオフにする項目:
- スマート引用符(文字列リテラルが壊れる)
- スマートダッシュ(コメントや演算子が変わる)
- 文頭の大文字化(変数名が変わる)
- スペースの自動調整(インデントが崩れる)
ターミナルでの設定
ターミナルを使う場合は、以下のコマンドでも設定可能:
# ライブ変換をオフ
defaults write -g JIMPrefLiveConversionKey -bool false
# 自動大文字化をオフ
defaults write -g NSAutomaticCapitalizationEnabled -bool false
# スマート引用符をオフ
defaults write -g NSAutomaticQuoteSubstitutionEnabled -bool false
設定後は再ログインが必要です。
おすすめの設定パターン
一般ユーザー向け「バランス型」
- ライブ変換:オフ(手動変換の方が正確)
- スペルチェック:オン(赤線表示のみ)
- 文頭の大文字化:オフ(日本語メインなら不要)
- テキストの置き換え:一部オン(便利なものだけ)
ライター向け「最小限型」
- すべての自動変換:オフ
- 必要な時だけ手動でスペルチェック実行
初心者向け「サポート型」
- ライブ変換:オン(慣れるまで)
- スペル自動修正:オン
- その他:状況に応じて
設定を元に戻す方法
やっぱり自動変換が欲しくなったら
設定は簡単に元に戻せるので、安心して試してください。
リセット方法:
- システム設定 → キーボード → テキスト入力
- 右下の「デフォルトに戻す」をクリック
- または、個別にオンに戻す
設定のバックアップ
現在の設定をメモしておけば、いつでも同じ設定に戻せます。スクリーンショットを撮っておくのもおすすめです。
まとめ:自分だけの快適な入力環境を作ろう!
Macの自動変換機能は、人によって「便利」にも「邪魔」にもなる機能です。
覚えておくべきポイント:
- ライブ変換は日本語入力の設定から
- 英語の自動修正はシステム設定のキーボードから
- アプリごとに個別設定が必要な場合も
- いつでも元に戻せるから安心して試せる
最初はすべてオフにしてみて、不便を感じた機能だけ再度オンにしていく方法がおすすめです。
特に「ライブ変換をオフ」にするだけでも、入力のストレスがグッと減る人が多いんです。
この記事を参考に、あなたにピッタリの設定を見つけて、快適なMacライフを送ってください。もう「勝手に変換されてイライラ」なんて悩みとはサヨナラです!
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