「Steamで買ったゲーム、家族にも遊ばせたい…」
「友達のゲームをちょっと試してみたい」
「複数のPCでゲームを共有できないかな?」
こんな願い、叶えられるって知っていましたか?
Steamには「ファミリーライブラリシェアリング」という機能があって、自分が購入したゲームを最大5台のデバイス、10人のユーザーと共有できるんです。しかも追加料金は一切なし!
この記事を読めば、安全にライブラリを共有する方法から、知っておくべき制限事項まで、すべてが分かります。さっそく設定していきましょう!
Steamファミリーシェアリングって何?基本を理解

ファミリーシェアリングでできること
Steamのファミリーシェアリング(Family Library Sharing)は、自分のゲームライブラリを他の人と共有できる公式機能です。
共有できるもの:
- 購入したゲーム本体
- ゲームの実績
- セーブデータ(クラウドセーブ対応の場合)
- Steamトレーディングカード
共有できないもの:
- DLC(ダウンロードコンテンツ)※本体所有者のみ
- ゲーム内購入アイテム
- 一部の対応していないゲーム
- 同時プレイ(重要!)
共有の仕組み
イメージとしては、自分の本棚を友達に貸すような感じです。
基本ルール:
- 所有者がプレイしていない時だけ共有相手がプレイ可能
- 共有相手がプレイ中に所有者がゲームを起動すると、共有相手は5分後に強制終了
- 各ユーザーは自分のアカウントで実績やセーブデータを管理
30秒で完了!ライブラリ共有の設定方法
ステップ1:Steamガードを有効化(必須)
セキュリティのため、まずSteamガードの設定が必要です。
設定方法:
- Steamクライアントを開く
- 右上の「Steam」 → 「設定」
- 「アカウント」タブを選択
- 「Steamガードアカウントセキュリティの管理」
- モバイル認証またはメール認証を選択
これで準備完了!
ステップ2:共有したいPCでログイン
重要: 共有したいPCで、まず自分(ライブラリ所有者)がログインする必要があります。
- 共有相手のPCでSteamにログイン
- 「Steam」 → 「設定」
- 「ファミリー」タブを選択
- 「このコンピュータでファミリーライブラリシェアリングを許可」にチェック
ステップ3:共有するアカウントを選択
同じ画面で、共有したいアカウントを選択します。
- 許可するユーザーの一覧が表示される
- 共有したいユーザーにチェック
- 「OK」をクリック
これで設定完了!相手のアカウントでログインすると、共有されたゲームが表示されます。
共有の詳細設定とカスタマイズ
特定のゲームだけを共有する
2024年のアップデートで、ゲーム単位での共有制御も可能になりました。
設定方法:
- ライブラリで共有したくないゲームを右クリック
- 「プロパティ」 → 「ファミリー」
- 「ファミリーシェアリングから除外」にチェック
これで、特定のゲームを共有対象から外せます。
共有の解除方法
いつでも共有を解除できます。
全体の共有を解除:
- 「Steam」 → 「設定」 → 「ファミリー」
- 「ファミリーライブラリシェアリングを管理」
- 「このコンピュータの認証を解除」
特定ユーザーの共有を解除:
- 同じ画面でユーザーのチェックを外す
- 「OK」をクリック
リモートでの管理
Steamウェブサイトからもデバイスの管理ができます。
- ブラウザでSteamにログイン
- アカウント詳細 → 「デバイスの管理」
- 認証済みデバイスの確認と解除が可能
知っておくべき制限事項と注意点
同時プレイの制限(これ重要!)
ファミリーシェアリング最大の制限がこれです。
基本ルール:
- 所有者と共有相手は同時にプレイできない
- 所有者が別のゲームをプレイしても、共有相手はプレイ不可
- 共有相手同士も同時プレイ不可
例外:
- オフラインモードなら同時プレイ可能(ただし制限あり)
- Free to Playゲームは影響なし
共有できないゲーム
すべてのゲームが共有できるわけではありません。
共有不可のゲーム:
- 外部アカウントが必要なゲーム(EA、Ubisoft等)
- 特定の地域制限があるゲーム
- VACバン(アンチチート違反)を受けたゲーム
- 開発元が共有を制限しているゲーム
確認方法:
ゲームのストアページで「ファミリーシェアリング」の記載を確認
VAC(Valve Anti-Cheat)の注意点
重要な警告:
共有相手がチート行為でVACバンを受けると、所有者もそのゲームでVACバンを受ける可能性があります!
対策:
- 信頼できる人とだけ共有
- 競技性の高いゲームは共有から除外
- 不審な動きがあれば即座に共有解除
実践的な活用方法
家族での使い方
親子で共有する場合:
メリット:
- 子供用に別途購入不要
- 年齢制限の管理が可能
- プレイ時間の把握ができる
設定例:
- 親アカウントでゲームを購入
- 子供用PCで親アカウントにログイン
- 子供のアカウントに共有設定
- ペアレンタルコントロールも併用
友達との共有
ゲームの貸し借り感覚で:
活用シーン:
- 購入前の体験プレイ
- マルチプレイの相手を増やす
- 高額ゲームをシェア
注意点:
- アカウントの貸し借りは規約違反
- 必ず正規の共有機能を使用
- パスワードは絶対に教えない
複数PCでの個人利用
自宅PCとノートPCで共有:
- メインPCでライブラリを所有
- サブPCで共有設定
- 外出先でもゲームが楽しめる
ただし、同時起動はできないので注意!
トラブルシューティング
Q:共有したのにゲームが表示されない
A: 以下を順番に確認してください。
チェックリスト:
- Steamガードが有効になっているか
- 共有元がそのPCで一度はログインしたか
- 共有設定で該当ユーザーにチェックが入っているか
- Steamクライアントを再起動
- ライブラリのフィルター設定を確認
Q:「ライブラリを現在使用できません」エラー
A: 所有者がゲームをプレイ中です。
解決方法:
- 所有者のプレイが終わるまで待つ
- 所有者に連絡して一時的に終了してもらう
- オフラインモードを試す(制限あり)
Q:実績が解除されない
A: 共有ゲームでも実績は解除可能です。
確認事項:
- オンライン状態でプレイしているか
- ゲーム側の実績システムが正常か
- Steam実績サーバーの状態を確認
Q:DLCが使えない
A: DLCは基本的に共有されません。
対処法:
- 共有相手が自分でDLCを購入
- 本体所有者のアカウントでプレイ
- DLC不要で楽しめる範囲でプレイ
セキュリティとプライバシー
アカウントを守るために
必須のセキュリティ設定:
- 二段階認証の設定
- Steamモバイルアプリを使用
- ログイン時に追加認証
- 共有相手の選定
- 家族や親しい友人に限定
- アカウント情報は絶対に共有しない
- 定期的な確認
- 認証デバイスの確認
- 不審なアクティビティをチェック
プライバシーの設定
共有時のプライバシー:
- プレイ履歴は各アカウントで個別管理
- フレンドリストは共有されない
- チャット履歴も個別
プロフィール設定:
- プロフィール → プライバシー設定
- ゲーム詳細の公開範囲を設定
- 必要に応じて非公開に
Steamファミリー(ベータ版)の新機能
2024年の新機能
Steamは「Steamファミリー」という新しい共有システムをベータテスト中です。
新機能の特徴:
- 最大6人の家族グループ
- 同時プレイが一部可能に
- 家族購入したゲームのプール化
- より柔軟な管理機能
参加方法:
- Steam設定 → アカウント
- ベータ参加 → Steam Familiesベータ
- 再起動後に新機能が利用可能
よくある活用シーン
おすすめの使い方
シーン1:兄弟でゲームをシェア
- 交代でプレイ
- 別々のセーブデータで進行
- 購入費用を折半
シーン2:恋人・夫婦で共有
- お互いの趣味を理解
- 一緒に楽しめるゲームを発見
- ゲーム購入の相談がしやすく
シーン3:ゲーム仲間との貸し借り
- 新作の体験
- マルチプレイの人数確保
- ゲームの布教活動
まとめ:賢く共有して、もっとゲームを楽しもう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
今すぐできる3つのステップ
- Steamガードを有効化
- セキュリティの基本
- 共有の必須条件
- 信頼できる人と共有開始
- まずは家族から
- 制限事項を理解した上で
- プライバシー設定の確認
- 個人情報の保護
- 快適な共有環境の構築
共有のゴールデンルール
覚えておくこと:
- 同時プレイは基本的に不可
- VACバンのリスクを理解する
- 信頼できる人とだけ共有
- アカウント情報は絶対に教えない
使い分け:
- 家族 → フル共有でOK
- 友人 → 信頼度に応じて
- 知人 → 慎重に検討
Steamファミリーシェアリングを使えば、ゲームライブラリの価値が何倍にも広がります。
ただし、ルールと制限をしっかり理解して、安全に楽しく共有しましょう。素敵なゲームライフを!
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