記事を読もうとしたら広告だらけ、ポップアップが次々と表示される、動画が勝手に再生される、本文がどこか分からない。
そんなイライラから解放される方法があります。それが、Safariの「リーダー表示」機能とコンテンツブロッカーです。
実は、Safariには最初から「気をそらす項目を非表示」にする強力な機能が備わっているんです。この記事を読めば、まるで紙の本を読むような、集中できるWeb閲覧環境が手に入ります。設定も驚くほど簡単ですよ。
リーダー表示で記事に集中!基本の使い方

iPhone・iPadでリーダー表示を使う
最も簡単で効果的な方法から始めましょう。
リーダー表示の起動方法:
- Safariで記事を開く
- ニュースサイトやブログなど、文章メインのページ
- アドレスバーの「ぁあ」をタップ
- 画面上部、URLの左側にある小さなアイコン
- 「リーダーを表示」を選択
- メニューから選んでタップ
- 瞬時に広告が消えて本文だけに!
リーダー表示で消えるもの:
- すべての広告
- ポップアップ
- 自動再生動画
- サイドバーのおすすめ記事
- SNSシェアボタン
- コメント欄
- 関連記事のリンク
残るもの:
- 記事のタイトル
- 本文
- 記事内の重要な画像
- 見出しと段落構成
Macでリーダー表示を使う
デスクトップ版も基本は同じです。
3つの起動方法:
- アドレスバーのリーダーアイコン
- URL欄の左端にある線が並んだアイコンをクリック
- メニューバーから
- 表示 → リーダーを表示
- キーボードショートカット(最速!)
- Command + Shift + R
Mac版の特別な機能:
- より大きな画面で快適に読める
- マウスホイールでスムーズなスクロール
- 複数タブで同時にリーダー表示可能
リーダー表示を自分好みにカスタマイズ
文字サイズと背景色を調整
読みやすさは人それぞれ。自分に最適な設定にしましょう。
iPhone・iPadでのカスタマイズ:
- リーダー表示中に「ぁあ」をタップ
- カスタマイズメニューが表示
- 小さい「A」:文字を小さく
- 大きい「A」:文字を大きく
- 背景色:白、クリーム、グレー、黒から選択
- フォント:好みの書体を選択
おすすめ設定:
- 日中:白背景 + 中サイズ文字
- 夜間:黒背景 + 大きめ文字
- 長文読書:クリーム背景 + お気に入りフォント
サイトごとに自動でリーダー表示
よく見るサイトは、最初からリーダー表示で開くように設定できます。
自動リーダー表示の設定:
- 該当サイトでリーダー表示を有効化
- 「ぁあ」を長押し
- 「Webサイトの設定」を選択
- 「リーダーを自動的に使用」をオン
これで、次回からそのサイトは自動的にリーダー表示で開きます。
解除方法:
同じ手順で「リーダーを自動的に使用」をオフにすればOK。
コンテンツブロッカーで根本的に広告をブロック
コンテンツブロッカーとは?
リーダー表示が使えないページでも、広告や追跡スクリプトをブロックできる機能です。
ブロックできるもの:
- バナー広告
- ポップアップ広告
- 動画広告
- 追跡Cookie
- SNSウィジェット
- アナリティクススクリプト
人気のコンテンツブロッカーアプリ
App Storeで入手できる、おすすめアプリを紹介します。
1. AdGuard
- 無料版でも十分な機能
- 日本語対応
- カスタムフィルター対応
- プライバシー保護機能付き
2. 1Blocker
- きめ細かい設定が可能
- サイト別の設定
- 定期的な更新
- 使いやすいインターフェース
3. Adblock Plus
- 世界的に有名
- 控えめな広告は許可する設定も可能
- 軽量で高速
コンテンツブロッカーの設定方法
インストールと有効化:
- App Storeでアプリをダウンロード
- 「広告ブロック」で検索
- 評価とレビューを確認して選択
- 設定アプリを開く
- Safari → 機能拡張
- コンテンツブロッカーを有効化
- インストールしたアプリの横のスイッチをオン
- 「許可」をタップ
- ブロッカーアプリで詳細設定
- アプリを開いてフィルターを選択
- 必要に応じてカスタマイズ
設定のポイント:
- 最初は標準設定で使ってみる
- 必要なサイトはホワイトリストに追加
- 定期的にフィルターを更新
Safariの標準機能で邪魔な要素をブロック
ポップアップブロック
Safariには最初からポップアップブロック機能があります。
確認と設定:
iPhone・iPad:
- 設定 → Safari
- 「ポップアップブロック」をオン
Mac:
- Safari → 環境設定
- 「Webサイト」タブ
- 「ポップアップウィンドウ」で設定
プライバシーレポートで追跡を防ぐ
iOS 14以降の新機能で、サイトの追跡をブロックできます。
有効化方法:
- 設定 → Safari
- 「プライバシーとセキュリティ」セクション
- 「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオン
- 「IPアドレスを非公開」をオン
- 「プライバシー保護広告測定」をオン
プライバシーレポートの確認:
- Safariのスタートページ
- 「プライバシーレポート」をタップ
- ブロックした追跡の数を確認
自動再生を無効化
動画が勝手に再生されるのを防ぎます。
Mac版の設定:
- Safari → 環境設定
- 「Webサイト」タブ
- 「自動再生」を選択
- デフォルトを「すべてのメディアの自動再生を停止」に
iPhone・iPadの設定:
- 設定 → アクセシビリティ
- 「モーションとビデオ」
- 「ビデオの自動再生」をオフ
サイト別の細かい設定テクニック
特定サイトだけ設定を変える
信頼できるサイトと、広告が多いサイトで設定を分けられます。
サイトごとの設定方法:
- 設定したいサイトを開く
- 「ぁあ」をタップ
- 「Webサイトの設定」を選択
- 個別に設定:
- リーダーを自動的に使用
- コンテンツブロッカーのオン/オフ
- デスクトップ用Webサイトを表示
ホワイトリストの管理
必要な広告まで消えてしまう場合の対処法です。
除外設定の方法:
- 問題のあるサイトで「ぁあ」をタップ
- 「コンテンツブロッカーなしで再読み込み」
- または、ブロッカーアプリで除外リストに追加
除外すべきサイトの例:
- オンラインバンキング
- ショッピングサイトの決済画面
- 会社の業務システム
- 有料会員サイト
リーダー表示が使えない時の対処法
リーダー表示が表示されない原因
すべてのサイトでリーダー表示が使えるわけではありません。
使えない理由:
- ページが記事形式でない(トップページなど)
- JavaScriptで動的に生成されるコンテンツ
- PDFファイル
- 動画メインのページ
- SNSのタイムライン
代替手段
リーダー表示が使えない場合の対処法です。
方法1:印刷プレビューを活用
- 共有ボタン → プリント
- プレビューで余計な要素が消える
- PDFとして保存も可能
方法2:読み取りビューの拡張機能
- 「Instapaper」や「Pocket」を使う
- 記事を保存してアプリで読む
- オフラインでも読める
方法3:JavaScriptを無効化
- 設定 → Safari → 詳細
- 「JavaScript」をオフ
- ページを再読み込み
(注意:サイトの機能が制限される)
トラブルシューティング
リーダー表示で画像が消えてしまう
記事に必要な画像まで非表示になることがあります。
解決策:
- 一時的に通常表示に戻す
- 画像を長押しして「画像を保存」
- スクリーンショットを撮る
コンテンツブロッカーで表示が崩れる
広告ブロックが原因でレイアウトが崩れることがあります。
対処法:
- 「ぁあ」→「コンテンツブロッカーなしで再読み込み」
- ブロッカーの設定を調整
- 別のブロッカーアプリを試す
設定が保存されない
iCloudの同期問題かもしれません。
解決手順:
- 設定 → Apple ID → iCloud
- Safariの同期をオフ→オン
- デバイスを再起動
快適な閲覧のための追加テクニック
ダークモードとの併用
目に優しい閲覧環境を作ります。
設定方法:
- 設定 → 画面表示と明るさ → ダーク
- リーダー表示の背景も自動で黒に
- 時間指定で自動切り替えも可能
読書リストと組み合わせる
あとで読む記事を、広告なしで快適に読めます。
使い方:
- 記事を読書リストに追加(共有ボタン)
- オフラインでダウンロード
- リーダー表示で読む
ショートカットの活用
よく使う機能にすぐアクセスできるようにします。
おすすめショートカット:
- コントロールセンターにリーダー表示を追加
- Siriショートカットで「リーダーで開く」を作成
- 3D Touchでクイックアクション
プライバシーも守れる追加のメリット
追跡防止でプライバシー保護
広告ブロックは、プライバシー保護にも効果的です。
ブロックされるもの:
- 行動追跡Cookie
- フィンガープリンティング
- クロスサイトトラッキング
- 位置情報の追跡
データ通信量の節約
広告をブロックすることで、通信量も大幅に削減できます。
節約効果:
- 平均30〜50%のデータ削減
- ページ読み込み速度が2倍以上に
- バッテリー消費も抑制
よくある質問
Q:YouTubeの広告もブロックできる?
A:アプリでは難しいですが、SafariでYouTubeを見れば可能です。
ブラウザ版YouTubeなら、コンテンツブロッカーが効きます。
Q:有料サイトの記事も読める?
A:いいえ、有料記事の制限は回避できません。
リーダー表示は表示方法を変えるだけで、アクセス制限は変わりません。
Q:他のブラウザでも使える?
A:リーダー表示はSafari独自機能ですが、類似機能はあります。
- Chrome:読み取りモード
- Firefox:リーダービュー
- Edge:イマーシブリーダー
Q:広告収入に影響は?
A:サイト運営者の収入に影響する可能性があります。
応援したいサイトは、ホワイトリストに追加することをおすすめします。
まとめ:今すぐ快適なWeb閲覧を始めよう
Safariの「気をそらす項目を非表示」機能で、集中できる読書環境が手に入ります。
今すぐやるべき3つのこと:
✅ リーダー表示を試す
- 記事を開いて「ぁあ」→「リーダーを表示」
- 文字サイズと背景色を好みに調整
✅ コンテンツブロッカーをインストール
- App Storeで「AdGuard」などをダウンロード
- 設定→Safari→機能拡張で有効化
✅ プライバシー設定を強化
- サイト越えトラッキングを防ぐをオン
- プライバシーレポートを確認
覚えておいてください:
Web上の邪魔な要素は、あなたの集中力と時間を奪います。でも、Safariの機能を使えば、まるで紙の本を読むような快適さでWebコンテンツを楽しめます。
広告に煩わされることなく、本当に必要な情報だけに集中できる。それが、スマートなWeb閲覧の新常識です。
さあ、今開いているそのページで、リーダー表示を試してみてください。きっと、その快適さに驚くはずです!
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