Safariセキュリティ設定完全ガイド|安全なブラウジングのための必須設定

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「フィッシング詐欺サイトが怖い」
「個人情報が追跡されているか心配」
「子供が危険なサイトにアクセスしないか不安」

インターネットは便利な反面、様々な危険も潜んでいます。

でも安心してください。Safariには強力なセキュリティ機能がたくさん搭載されています。ただし、これらの機能は適切に設定しないと、十分な効果を発揮しません。

今回は、Safariのセキュリティ設定について、基本から上級まで、誰でも実践できるように詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたのSafariを要塞のように安全にできますよ!


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必須のセキュリティ設定:まずはこれだけやっておこう

基本セキュリティ設定チェックリスト

まず最初に、絶対に有効にしておくべき設定を確認しましょう。

iPhone・iPadの場合

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「Safari」をタップ
  3. 以下の項目を確認:

必須項目(すべてオンにする):

  • 詐欺Webサイトの警告 – フィッシングサイトをブロック
  • サイト越えトラッキングを防ぐ – 広告追跡を防止
  • すべてのCookieをブロック – 状況に応じて
  • プライバシー保護広告の計測 – 広告の追跡を制限

Macの場合

  1. Safariを開く
  2. 「Safari」→「環境設定」(Command + カンマ)
  3. 「プライバシー」タブで設定

これらの基本設定だけで、セキュリティレベルが大幅に向上します。


プライバシー設定:追跡から身を守る

サイト越えトラッキングを防ぐ(ITP)

Intelligent Tracking Prevention(ITP)は、Safariの最重要セキュリティ機能の一つです。

ITPが防ぐもの

  • サードパーティCookie – 広告業者の追跡Cookie
  • フィンガープリンティング – デバイスの固有情報収集
  • クロスサイトトラッキング – サイト間での行動追跡
  • ソーシャルウィジェットの追跡 – いいねボタンなどからの追跡

設定方法

iPhone・iPad:

  1. 「設定」→「Safari」
  2. 「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオン

Mac:

  1. Safari「環境設定」→「プライバシー」
  2. 「サイト越えトラッキングを防ぐ」にチェック

IPアドレスを非公開(iCloud+契約者向け)

iCloud+を契約している場合、さらに強力なプライバシー保護が可能です。

Private Relayの設定

  1. 「設定」→「Safari」
  2. 「IPアドレスを非公開」をタップ
  3. 「トラッカーと Web サイトから非公開」を選択

これで、あなたのIPアドレスが隠され、位置情報の特定を防げます。

Cookieの管理設定

Cookieブロックのレベル選択

レベル1:トラッキングCookieのみブロック

  • 通常のWebサイトは問題なく利用可能
  • 広告追跡のみ防止
  • 推奨設定

レベル2:サードパーティCookieをブロック

  • より強力な保護
  • 一部のサイトで機能制限の可能性

レベル3:すべてのCookieをブロック

  • 最強のプライバシー保護
  • 多くのサイトでログインできなくなる
  • 通常は非推奨

詐欺サイト対策:フィッシングから身を守る

詐欺Webサイトの警告機能

Safariは、既知の詐欺サイトのデータベースを使って、危険なサイトを自動的に検出します。

警告が表示される仕組み

  1. アクセスしようとしたURLをチェック
  2. Googleセーフブラウジングと照合
  3. 危険と判定されたら警告表示
  4. ユーザーに続行か中止を選択させる

警告画面が出たら

赤い警告画面が表示されたら:

  1. 絶対に個人情報を入力しない
  2. 「詳細を表示」で理由を確認
  3. 基本的には「戻る」を選択
  4. 正規サイトか確認してからアクセス

セキュリティ証明書の確認

本物のサイトかを見分ける方法を身につけましょう。

安全なサイトの見分け方

アドレスバーを確認:

  • 🔒 鍵マーク – SSL証明書あり(基本的に安全)
  • https://で始まる – 暗号化通信
  • 正しいドメイン名 – スペルミスに注意

証明書の詳細確認(Mac)

  1. アドレスバーの鍵アイコンをクリック
  2. 「証明書を表示」を選択
  3. 発行者や有効期限を確認

信頼できる認証局から発行された証明書であることを確認しましょう。


パスワードとセキュリティ

強力なパスワードの自動生成

Safariは強力なパスワードを自動生成してくれます。

自動生成の有効化

  1. 「設定」→「パスワード」
  2. 「パスワードを自動入力」をオン
  3. 新規登録時に自動的に提案される

生成されるパスワードの特徴:

  • 20文字以上
  • 大文字・小文字・数字・記号を含む
  • 推測不可能なランダム文字列

パスワードの安全性チェック

セキュリティに関する勧告

  1. 「設定」→「パスワード」
  2. 「セキュリティに関する勧告」をタップ
  3. 問題のあるパスワードを確認:
  • 漏洩したパスワード
  • 使い回しパスワード
  • 弱いパスワード

危険なパスワードは即座に変更しましょう!

2ファクタ認証の確認コード

iOS 15以降、Safariは2段階認証のコードも自動入力できます。

設定方法

  1. SMSで認証コードを受信
  2. キーボード上部に自動表示
  3. タップで自動入力

これで、セキュリティと利便性が両立できます。


子供向けの安全設定(ペアレンタルコントロール)

コンテンツ制限の設定

子供が使うデバイスでは、追加の制限設定が必要です。

スクリーンタイムでの設定

  1. 「設定」→「スクリーンタイム」
  2. 「コンテンツとプライバシーの制限」をオン
  3. 「コンテンツ制限」をタップ
  4. 「Webコンテンツ」で以下から選択:

制限レベル:

  • 無制限アクセス – 制限なし
  • 成人向けWebサイトを制限 – 自動フィルタリング
  • 許可されたWebサイトのみ – ホワイトリスト方式

特定サイトのブロック

個別にサイトを制限

  1. 「Webコンテンツ」で「成人向けWebサイトを制限」
  2. 「常に許可しない」に追加
  3. ブロックしたいURLを入力

YouTube、SNSなど、特定のサイトだけをブロックできます。


プライベートブラウズモード:痕跡を残さない

プライベートブラウズの仕組み

プライベートブラウズは、一時的にセキュリティとプライバシーを最大化します。

プライベートモードで保護されるもの:

  • 検索履歴が残らない
  • Cookieが自動削除される
  • 自動入力が無効になる
  • キャッシュが保存されない

使い分けのベストプラクティス

プライベートモードを使うべき場面:

  • 共有コンピュータを使用時
  • 贈り物の検索
  • 銀行やクレジットカード情報入力時
  • 一時的な調査

通常モードが良い場面:

  • よく使うサイトへのログイン
  • 履歴を残したい調査
  • パスワードの保存が必要な時

拡張機能のセキュリティ

信頼できる拡張機能の選び方

拡張機能は便利ですが、セキュリティリスクにもなり得ます。

安全な拡張機能の見分け方

チェックポイント:

  • ✅ App Storeからのみインストール
  • ✅ 開発者が明確
  • ✅ レビューと評価を確認
  • ✅ 要求する権限が適切
  • ✅ 定期的にアップデートされている

拡張機能の権限管理

権限の確認と制限

  1. Safari「環境設定」→「拡張機能」
  2. 各拡張機能の権限を確認
  3. 不要な権限は無効化
  4. 使わない拡張機能は削除

危険な権限の例:

  • すべてのWebサイトでの読み取り
  • パスワードへのアクセス
  • 履歴の読み取り

高度なセキュリティ設定

JavaScript の管理

JavaScriptは便利な反面、セキュリティリスクもあります。

JavaScriptの無効化(上級者向け)

  1. 「設定」→「Safari」→「詳細」
  2. 「JavaScript」をオフ

注意: 多くのWebサイトが正常に動作しなくなります。

WebGLとプラグインの制限

Mac での設定

  1. Safari「環境設定」→「セキュリティ」
  2. 「プラグインを有効にする」のチェックを外す
  3. 必要な場合のみ個別に許可

DNS over HTTPS の設定

より安全なDNS通信のための設定です。

設定方法(上級者向け)

  1. 「設定」→「Wi-Fi」→ ネットワーク名の「i」
  2. 「DNSを構成」
  3. カスタムDNSサーバーを設定

推奨DNSサーバー:

  • Cloudflare: 1.1.1.1
  • Google: 8.8.8.8

セキュリティのベストプラクティス

定期的なメンテナンス

月1回のセキュリティチェック

  1. パスワードの確認 – 漏洩チェック
  2. 履歴とCookieのクリア – プライバシー保護
  3. 拡張機能の見直し – 不要なものを削除
  4. iOSアップデート – 最新版に更新

怪しいサイトへの対処法

疑わしい時のチェックリスト

  • URLのスペルを確認
  • HTTPSか確認
  • 会社名で検索して公式サイトを探す
  • 口コミやレビューを確認
  • 少しでも怪しければアクセスしない

緊急時の対処法

個人情報を入力してしまった場合

  1. 即座にパスワード変更
  2. クレジットカード会社に連絡
  3. 二段階認証を設定
  4. 他サービスのパスワードも確認

トラブルシューティング

よくある問題と解決法

Q1: セキュリティ設定でサイトが見れない

解決法:

  1. 一時的にトラッキング防止を解除
  2. Cookieブロックのレベルを下げる
  3. 特定サイトのみ例外設定

Q2: パスワードが保存されない

解決法:

  1. 「パスワードを自動入力」を確認
  2. プライベートブラウズモードを解除
  3. iCloudキーチェーンを有効化

Q3: 警告が頻繁に出る

解決法:

  1. ネットワーク設定を確認
  2. DNSキャッシュをクリア
  3. VPNの設定を見直し

まとめ:安全なブラウジングは設定から

Safariのセキュリティ設定について、基本から高度な内容まで解説してきました。

最重要ポイント:

  1. 基本4項目は必ずオン – 詐欺警告、トラッキング防止、Cookie管理、広告計測
  2. パスワードは自動生成を活用 – 強力で安全なパスワード管理
  3. 子供向けは追加制限 – スクリーンタイムで適切に管理
  4. 定期的なチェックが大切 – 月1回のセキュリティ確認
  5. 怪しいと思ったらアクセスしない – 予防が最善の対策

セキュリティ設定は一度やれば終わりではありません。

定期的に見直し、最新の脅威に対応することが大切です。この記事で紹介した設定を実践すれば、あなたのSafariは格段に安全になります。

安全で快適なインターネットライフを楽しんでください!

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