「海外でスマホ使ったら、請求が10万円超えた…」 「ローミングって聞くけど、何のこと?」 「国内でも『ローミング』って表示が出るけど大丈夫?」
こんな不安や疑問、ありませんか?
実はローミングを正しく理解すれば、海外でも安心してスマホが使えるし、高額請求の心配もなくなります。
この記事を読めば、ローミングの仕組みから設定方法まで、すべてが分かります。海外旅行前の必読ガイドとして、ぜひ活用してください!
ローミングを一言で説明すると?

超簡単な説明
ローミングとは、「契約している携帯会社のエリア外でも、他の会社の電波を借りて通信できる仕組み」のこと。
駅の改札に例えると:
- 通常:自分の定期券で自分の路線に乗る
- ローミング:他社の路線も自分の定期券で乗れる(追加料金がかかる場合も)
便利だけど、使い方を間違えるとお金がかかるというのがポイントです。
2種類のローミングがある
1. 国内ローミング
- 自分の携帯会社の電波が届かない場所で使用
- 山間部や離島などで自動的に切り替わる
- 追加料金はかからないことがほとんど
2. 国際ローミング(海外ローミング)
- 海外で現地の携帯会社の電波を使用
- 設定をオンにしないと使えない
- 高額な料金がかかる場合がある
今回は主に、問題になりやすい国際ローミングについて詳しく説明します。
なぜローミングで高額請求になるの?
料金が高くなる仕組み
海外でローミングすると、こんな流れでお金がかかります:
- あなたのスマホが現地の携帯会社の電波を使う
- 現地の会社が日本の携帯会社に使用料を請求
- 日本の携帯会社が手数料を上乗せしてあなたに請求
つまり、間に入る会社が増える分、料金が高くなるんです。
実際どれくらい高いの?
ローミングを使った場合の料金例:
使用内容 | 国内料金 | 海外ローミング料金 |
---|---|---|
通話(1分) | 30円 | 140円〜260円 |
SMS(1通) | 3円 | 100円〜170円 |
データ通信(1MB) | – | 200円〜2,000円 |
恐怖の例:
- 動画を1本見る(500MB) → 10万円以上
- 地図アプリを1日使う → 数万円
- アプリの自動更新 → 気づかないうちに数万円
でも大丈夫!適切な設定をすれば、これらは防げます。
Androidでローミング設定を確認・変更する方法
基本的な設定方法(Android 10以降)
データローミングをオフにする手順:
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」を選択
- 「ローミング」の項目を探す
- 「データローミング」のスイッチをオフにする
重要: 海外に行く前に必ずオフにしましょう!
メーカー別の設定場所
Samsung Galaxy:
- 設定 → 接続 → モバイルネットワーク → ローミング設定
Xperia:
- 設定 → ネットワークとインターネット → モバイルネットワーク → 詳細設定
OPPO/Xiaomi:
- 設定 → デュアルSIMとモバイルネットワーク → SIM情報と設定 → ローミング
通知バーで簡単確認
画面上部の通知バーに「R」や「ローミング」と表示されていたら、ローミング中です。
国内なら問題ありませんが、海外でこの表示が出たら要注意!
海外でスマホを使う5つの方法(安い順)
1. Wi-Fiのみ使用(無料)
最も安全で経済的な方法:
設定方法:
- 機内モードをオン
- Wi-Fiをオン
- ホテルやカフェのWi-Fiに接続
メリット:
- 完全無料
- LINEやメールは使える
- 高額請求の心配ゼロ
デメリット:
- Wi-Fiがある場所でしか使えない
- 電話番号での通話不可
2. 現地SIMカード購入(1日500円〜)
現地の空港やコンビニでSIMカードを買う:
手順:
- SIMフリーのスマホを用意
- 現地でプリペイドSIMを購入
- SIMカードを差し替える
メリット:
- 現地の料金で使える
- データ通信が安い
デメリット:
- 日本の電話番号が使えない
- SIMフリー端末が必要
3. eSIM利用(1日800円〜)
最新の便利な方法:
対応機種なら、アプリで購入してすぐ使えます。
- Airalo
- Ubigi
- Holafly
などのサービスが人気。
4. ポケットWi-Fiレンタル(1日1,000円〜)
家族やグループにおすすめ:
- 空港で受け取り・返却
- 複数台接続可能
- 設定が簡単
5. 携帯会社の海外パケット定額(1日2,980円)
手間をかけたくない人向け:
各社のサービス:
- docomo:パケットパック海外オプション
- au:世界データ定額
- SoftBank:海外パケットし放題
- 楽天モバイル:2GBまで無料(対象国のみ)
海外に行く前にやるべき7つの準備
1. ローミング設定の確認
必ずオフにする項目:
- データローミング
- 自動同期
- アプリの自動更新
2. 必要なアプリをダウンロード
オフラインで使えるアプリを準備:
- Google マップ(地図をダウンロード)
- Google 翻訳(言語をダウンロード)
- 航空券・ホテルの予約確認書
3. 連絡手段の確保
家族や友人に連絡方法を伝える:
- LINEやWhatsAppのID
- ホテルのWi-Fi情報
- 緊急連絡先
4. クラウドバックアップ
万が一に備えて:
- 写真をGoogleフォトに保存
- 連絡先を同期
- 重要なデータをバックアップ
5. 充電器の準備
海外のコンセントに対応:
- 変換プラグを用意
- モバイルバッテリーも忘れずに
6. 料金プランの確認
携帯会社に確認すること:
- 海外での料金体系
- お得なオプションの有無
- 請求上限の設定
7. 緊急時の対処法を調べる
もしもの時のために:
- 携帯会社の海外サポート番号
- 紛失・盗難時の連絡先
- 大使館・領事館の連絡先
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:勝手にローミングがオンになる
原因: アップデートで設定がリセット
対策:
- 海外到着後すぐに設定を再確認
- 機内モードを活用
トラブル2:Wi-Fiだけのつもりが料金発生
原因: 機内モードにし忘れ
対策:
- まず機内モードをオン
- その後Wi-Fiをオン
- この順番が重要!
トラブル3:現地SIMが認識されない
原因: APN設定が必要
対策:
- SIMカードの説明書を確認
- 設定 → モバイルネットワーク → APN
トラブル4:日本に帰ってきても繋がらない
原因: ローミング設定が海外のまま
対策:
- ネットワークを自動選択に戻す
- 端末を再起動
国内ローミングについて知っておくべきこと
いつ使われる?
自動的に切り替わる場面:
- 山間部や離島
- 地下や建物の奥
- 災害時の臨時基地局
料金はかかる?
基本的に無料:
- 大手3社(docomo、au、SoftBank)は相互に提携
- 格安SIM(MVNO)も親会社の提携を利用
- 追加料金なしで利用可能
表示される「R」マークの意味
国内で「R」が表示されても:
- パニックにならなくてOK
- 自動的に最適な電波を選んでいる証拠
- 料金の心配は不要
スマートなローミング活用術
短期旅行(3日以内)
おすすめ:Wi-Fi + 緊急時のみローミング
- 基本はWi-Fiで過ごす
- 緊急時だけローミングをオン
- 使ったらすぐオフ
中期滞在(1週間程度)
おすすめ:現地SIMまたはeSIM
- コスパ最高
- 現地の番号も取得可能
長期滞在(1ヶ月以上)
おすすめ:現地で契約
- 月額プランがお得
- 現地のサービスをフル活用
ビジネス出張
おすすめ:会社の規定を確認
- 会社支給の端末やWi-Fi
- 経費精算可能なプラン
まとめ:ローミングは怖くない!正しく理解して賢く使おう
今日学んだポイントをおさらいしましょう:
✅ ローミング = 他社の電波を借りる仕組み ✅ 国際ローミングは高額になりやすい ✅ 海外ではデータローミングをオフが鉄則 ✅ Wi-Fi + 機内モードが最も安全 ✅ 渡航前の準備が大切 ✅ 現地SIMやeSIMでお得に通信 ✅ 国内ローミングは心配不要
ローミングは、正しく理解すればとても便利な機能です。
海外でも「繋がらない不安」から解放され、必要な時に必要なだけ通信できます。でも、知らずに使うと高額請求の原因に。
この記事で学んだ知識を活かして、安心して海外旅行を楽しんでください!
良い旅を!
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