WindowsでPostgreSQLのバージョンを確認する5つの方法!初心者でもすぐできる

「PostgreSQLのバージョンってどうやって調べるの?」 「複数のバージョンがインストールされてて、どれを使ってるか分からない…」 「新しい機能を使いたいけど、自分のバージョンで使えるか確認したい」

こんな疑問を持っているあなたへ。

実は、PostgreSQLのバージョン確認はたった5秒でできるんです。でも、方法を知らないと意外と困りますよね。

この記事では、5つの確認方法を難易度順に紹介します。状況に応じて、最適な方法を選んでください!


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  1. なぜバージョン確認が必要?3つの重要な理由
    1. 1. 機能の互換性チェック
    2. 2. セキュリティアップデートの確認
    3. 3. トラブルシューティング
  2. 方法1:コマンドプロンプトで確認(最速5秒)
    1. 基本コマンド
    2. もし「コマンドが見つかりません」と出たら
  3. 方法2:PostgreSQLに接続して確認(詳細情報も取得)
    1. psqlで接続する方法
    2. 短縮版コマンド
    3. バージョン番号だけを取得
  4. 方法3:pgAdminで確認(GUIで簡単)
    1. pgAdmin 4での確認方法
    2. ダッシュボードで確認
  5. 方法4:Windowsのプログラム一覧から確認
    1. コントロールパネルから
    2. Windows 10/11の設定から
    3. スタートメニューから
  6. 方法5:サービスから確認
    1. Windowsサービスでの確認
  7. 複数バージョンがインストールされている場合
    1. どのバージョンが動いているか確認
    2. 特定のバージョンに接続
    3. 環境変数の確認
  8. PowerShellを使った高度な確認方法
    1. インストール済みPostgreSQLを一覧表示
    2. レジストリから情報取得
    3. サービス情報の詳細取得
  9. トラブルシューティング:よくある問題と解決方法
    1. 問題1:psqlコマンドが使えない
    2. 問題2:接続できない
    3. 問題3:パスワードが分からない
    4. 問題4:どのポートで動いているか分からない
  10. バージョン番号の読み方
    1. PostgreSQLのバージョニング
    2. サポート期限の確認
  11. まとめ:状況に応じた最適な確認方法を選ぼう

なぜバージョン確認が必要?3つの重要な理由

1. 機能の互換性チェック

PostgreSQLは頻繁にアップデートされ、新機能が追加されます:

バージョン主な新機能
PostgreSQL 15MERGE文のサポート
PostgreSQL 14並列処理の改善
PostgreSQL 13インデックスの並列バキューム
PostgreSQL 12JSON パスによる問い合わせ

使いたい機能があなたのバージョンで使えるか、確認が必要です。

2. セキュリティアップデートの確認

古いバージョンにはセキュリティの脆弱性がある可能性:

  • サポート終了したバージョンは危険
  • 定期的なバージョン確認が大切
  • 企業では特に重要

3. トラブルシューティング

エラーが出た時、バージョン情報は必須:

  • Stack Overflowで質問する時
  • バグレポートを送る時
  • 技術サポートを受ける時

「バージョンは?」と必ず聞かれます!


方法1:コマンドプロンプトで確認(最速5秒)

基本コマンド

最も簡単な方法:

  1. Windows + Rキーを押す
  2. cmd」と入力してEnter
  3. 以下のコマンドを入力:
psql --version

結果の例:

psql (PostgreSQL) 15.3

これだけ!5秒で完了です。

もし「コマンドが見つかりません」と出たら

原因: 環境変数PATHが設定されていない

解決方法:

フルパスで実行:

"C:\Program Files\PostgreSQL\15\bin\psql" --version

バージョン番号(上記の例では「15」)は、インストールしたバージョンに合わせて変更してください。


方法2:PostgreSQLに接続して確認(詳細情報も取得)

psqlで接続する方法

  1. コマンドプロンプトを開く
  2. PostgreSQLに接続:
psql -U postgres
  1. パスワードを入力
  2. 接続後、以下のコマンドを実行:
SELECT version();

結果の例:

PostgreSQL 15.3, compiled by Visual C++ build 1914, 64-bit

より詳しい情報が表示されます!

短縮版コマンド

接続後、こちらでもOK:

SHOW server_version;

結果の例:

15.3

バージョン番号だけを取得

SELECT current_setting('server_version_num');

結果の例:

150003

この数字の読み方:

  • 15 = メジャーバージョン
  • 00 = マイナーバージョン
  • 03 = パッチバージョン

方法3:pgAdminで確認(GUIで簡単)

pgAdmin 4での確認方法

pgAdminは、PostgreSQLの公式管理ツールです。

手順:

  1. pgAdmin 4を起動
  2. 左側のツリーで「Servers」を展開
  3. 接続したいサーバーを右クリック
  4. Properties」を選択
  5. General」タブの「Version」を確認

または、もっと簡単に:

  1. サーバーに接続
  2. サーバー名の横にバージョンが表示される 例:PostgreSQL 15 (localhost:5432)

ダッシュボードで確認

  1. サーバーを選択
  2. 右側の「Dashboard」タブ
  3. Server Activity」セクション
  4. 上部にPostgreSQL Versionが表示

方法4:Windowsのプログラム一覧から確認

コントロールパネルから

  1. コントロールパネルを開く
  2. プログラムのアンインストール」をクリック
  3. インストール済みプログラムの一覧から「PostgreSQL」を探す
  4. 名前にバージョンが含まれている 例:PostgreSQL 15 (64-bit)

Windows 10/11の設定から

  1. Windows + Iキーで設定を開く
  2. アプリ」をクリック
  3. アプリと機能」を選択
  4. 検索ボックスに「PostgreSQL」と入力
  5. バージョンが表示される

スタートメニューから

  1. スタートメニューを開く
  2. PostgreSQL」フォルダを探す
  3. フォルダ名にバージョンが含まれる 例:PostgreSQL 15

方法5:サービスから確認

Windowsサービスでの確認

  1. Windows + Rキー
  2. services.msc」と入力してEnter
  3. postgresql」で始まるサービスを探す
  4. サービス名にバージョンが含まれる 例:postgresql-x64-15

詳細情報の確認:

  1. サービスを右クリック
  2. プロパティ」を選択
  3. 実行ファイルのパス」を確認 例:"C:\Program Files\PostgreSQL\15\bin\pg_ctl.exe"

パスにバージョン番号が含まれています!


複数バージョンがインストールされている場合

どのバージョンが動いているか確認

ポート番号で判別:

デフォルトでは:

  • PostgreSQL 15: ポート 5432
  • PostgreSQL 14: ポート 5433
  • PostgreSQL 13: ポート 5434

確認コマンド:

netstat -an | findstr :5432

特定のバージョンに接続

psql -U postgres -p 5432 -c "SELECT version();"

ポート番号を指定することで、特定のバージョンに接続できます。

環境変数の確認

echo %PGDATA%
echo %PATH%

どのバージョンのパスが優先されているか分かります。


PowerShellを使った高度な確認方法

インストール済みPostgreSQLを一覧表示

Get-WmiObject -Class Win32_Product | Where-Object {$_.Name -like "*PostgreSQL*"} | Select-Object Name, Version

レジストリから情報取得

Get-ItemProperty HKLM:\Software\PostgreSQL\Installations\* | Select-Object Version, Base_Directory

サービス情報の詳細取得

Get-Service -Name "postgresql*" | Select-Object Name, DisplayName, Status

トラブルシューティング:よくある問題と解決方法

問題1:psqlコマンドが使えない

症状:

'psql' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

解決方法:

  1. 環境変数PATHに追加:
    • システムのプロパティ → 環境変数
    • PATHに C:\Program Files\PostgreSQL\15\bin を追加
    • PCを再起動
  2. フルパスで実行: "C:\Program Files\PostgreSQL\15\bin\psql" --version

問題2:接続できない

症状:

psql: error: connection to server at "localhost" (::1), port 5432 failed

解決方法:

  1. サービスが起動しているか確認: sc query postgresql-x64-15
  2. サービスを開始: net start postgresql-x64-15

問題3:パスワードが分からない

解決方法:

  1. pg_hba.confを編集
  2. 認証方法を一時的にtrustに変更
  3. パスワードをリセット
  4. 認証方法を元に戻す

場所:C:\Program Files\PostgreSQL\15\data\pg_hba.conf

問題4:どのポートで動いているか分からない

確認方法:

netstat -an | findstr LISTENING | findstr postgres

または、postgresql.confファイルを確認:

C:\Program Files\PostgreSQL\15\data\postgresql.conf

port = 5432の行を探す。


バージョン番号の読み方

PostgreSQLのバージョニング

PostgreSQL 10以降:

  • メジャーバージョン.マイナーバージョン
  • 例:15.3 = メジャー15、マイナー3

PostgreSQL 9.6以前:

  • メジャー.マイナー.パッチ
  • 例:9.6.24 = メジャー9.6、パッチ24

サポート期限の確認

PostgreSQLは各メジャーバージョンを5年間サポート

バージョンリリース日サポート終了
PostgreSQL 162023年9月2028年11月
PostgreSQL 152022年10月2027年11月
PostgreSQL 142021年9月2026年11月
PostgreSQL 132020年9月2025年11月
PostgreSQL 122019年10月2024年11月

古いバージョンを使っている場合は、アップグレードを検討しましょう!


まとめ:状況に応じた最適な確認方法を選ぼう

今日学んだ5つの方法をまとめます:

コマンドプロンプトpsql --version):最速5秒 ✅ SQL接続SELECT version()):詳細情報も取得 ✅ pgAdmin:GUIで視覚的に確認 ✅ プログラム一覧:インストール状況を確認 ✅ Windowsサービス:実行中のサービスを確認

おすすめの使い分け:

  • とにかく早く確認 → psql –version
  • 詳細情報が必要 → SELECT version()
  • GUI派 → pgAdmin
  • 複数バージョン管理 → サービス確認

PostgreSQLのバージョン確認は、データベース管理の基本中の基本。

この記事で学んだ方法を使えば、どんな状況でも素早くバージョンを確認できます。トラブルシューティングの第一歩として、ぜひ活用してください!

快適なPostgreSQL生活を!


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