みなさん、パソコンでゲームをするとき、こんなことを思ったことはありませんか?
「なんでゲームがカクカクするの?」 「もっときれいな画面で遊びたい!」
その答えが「グラフィックボード」なんです!
グラフィックボード(GPU)は、パソコンの中で「絵を描く専門家」。 ゲームの美しい世界を、毎秒60回以上も描き直してくれる、すごい部品なんです。
NVIDIAの**GeForce(ジーフォース)**シリーズは、世界で一番人気のゲーミング向けグラフィックボード。 まるでゲーム世界を現実みたいに美しく見せてくれる、魔法の箱のような存在です。
「GTXとRTXって何が違うの?」 「どれを選べばいいの?」
今回は、こんな疑問に分かりやすくお答えします!
GeForceの歴史:どんな種類があるの?

GTX 10シリーズ(2016年~):革命のはじまり
GTX 10シリーズは「Pascal(パスカル)」という設計で作られた、画期的なシリーズでした。
人気モデルを簡単に説明:
GTX 1050/1050 Ti
- 初心者向けの入門モデル
- 電源ケーブルがいらないから取り付け簡単!
GTX 1060(3GB/6GB)
- 当時の大ヒット商品
- フルHD(普通の画質)でゲームするならコレ!
GTX 1070/1070 Ti
- もっときれいな画面で遊びたい人向け
GTX 1080/1080 Ti
- 4K(超高画質)でも遊べる最高級モデル
GTX 16シリーズ(2019年~):お手頃価格の新世代
新しい「Turing(チューリング)」設計を使いながら、高い機能を省いて安くしたシリーズです。
GTX 1650/1650 Super
- 軽いゲームなら問題なし!
- 予算が少ない人の味方
GTX 1660/1660 Super/1660 Ti
- コスパ最強と呼ばれた人気モデル
- 今でも中古で大人気
GTXシリーズの特徴は「レイトレーシング」(後で説明します)に対応していないこと。 でも、その分お財布に優しいんです!
RTX 20シリーズ(2018年~):新時代の幕開け
RTXの「RT」は「Ray Tracing(レイトレーシング)」の略。 これは、光や影を現実と同じように計算する技術で、ゲームがまるで映画みたいになります!
RTX 2060/2060 Super
- RTXの入門機
- はじめてのレイトレーシング体験に
RTX 2070/2070 Super
- バランスがいい中級モデル
RTX 2080/2080 Super/2080 Ti
- 当時の最強モデル
RTX 30シリーズ(2020年~):大幅パワーアップ!
「Ampere(アンペア)」設計で、前の世代の約2倍も速くなりました!
RTX 3050
- 安くてレイトレーシングも使える
RTX 3060(12GB)
- たくさんメモリがあってお得
RTX 3070/3070 Ti
- 高画質ゲームの定番
RTX 3080/3080 Ti
- 4Kでも余裕で遊べる
RTX 3090/3090 Ti
- プロ向けの最高級品
RTX 40シリーズ(2022年~現在):最新技術のかたまり
最新の「Ada Lovelace(エイダ・ラブレース)」設計で、さらに進化!
現在買えるモデル:
RTX 4060(115W)
- 省エネで静か
- 初心者にもおすすめ
RTX 4060 Ti(8GB/16GB)
- フルHD~WQHD向け
RTX 4070/4070 Super
- 高画質ゲームの新定番
RTX 4070 Ti Super
- 16GBメモリで余裕たっぷり
RTX 4080 Super
- 4Kゲーミングならコレ
RTX 4090
- 現在最強!でも値段も最強…
スペックの見方を超簡単に説明!

CUDAコア数って何?
グラフィックボードの中にいる「計算する人」の数です。 多いほど、たくさんの絵を同時に描けます。
- RTX 4060:3,072人
- RTX 4090:16,384人(5倍以上!)
メモリ容量(VRAM)って?
グラフィックボードの「作業机」の広さです。
メモリの目安:
- 8GB:普通の画質(フルHD)なら十分
- 12GB:きれいな画質(WQHD)でも安心
- 16GB以上:超高画質(4K)や動画編集向け
机が広いほど、大きくて複雑な絵も描けるんです!
消費電力(TDP)
どれだけ電気を使うかです。 高性能なほど電気代も上がっちゃいます。
- RTX 4060:115W(電球2個分くらい)
- RTX 4090:450W(電子レンジ並み!)
すごい技術をわかりやすく!
レイトレーシングって何がすごいの?
今までのゲームは「なんとなくそれっぽく見える」ように工夫していました。 でもレイトレーシングは「本物の光と同じように計算」するんです!
例えばこんな感じ:
水たまりの反射
- 今まで:なんとなく映ってる感じ
- レイトレーシング:建物や人が正確に映る!
窓ガラス
- 今まで:透明なだけ
- レイトレーシング:光が曲がって見える!
影
- 今まで:黒いだけ
- レイトレーシング:複数の光で自然な影!
まるで現実世界みたいになるんです。
DLSS(AIの魔法)
DLSSは、AIが「荒い画像をきれいにする」技術です。
イメージとしては:
- 低画質で軽く動かす
- AIが「きれいに見えるように」変換
- 高画質なのに軽い!
世代ごとの進化:
- DLSS 1.0:ちょっとぼやける…
- DLSS 2.0:元よりきれいになることも!
- DLSS 3.0:コマ数を2倍に増やせる!
実際のゲームでどれくらい動く?

画質別の目安
フルHD(1920×1080)普通の画質
- RTX 4060:最新ゲームも快適(60fps以上)
- GTX 1660 Super:人気ゲームなら大丈夫
WQHD(2560×1440)きれいな画質
- RTX 4070:ほとんどのゲームが快適
- RTX 4060 Ti 16GB:高設定でも安定
4K(3840×2160)超高画質
- RTX 4090:全部最高設定でOK!
- RTX 4080 Super:ほとんどのゲームが快適
人気ゲームの実測値
サイバーパンク2077(最高設定、レイトレーシングON)
- RTX 4060:普通画質で45fps(DLSS使えば75fps!)
- RTX 4070:きれい画質で55fps(DLSS使えば95fps!)
- RTX 4090:超高画質で65fps(DLSS使えば120fps!)
fps(フレームレート)は「1秒間に何回画面が更新されるか」。 60fps以上なら、ぬるぬる動きます!
2024-2025年の価格事情(ちょっと大変なことに…)
現在の市場(2025年1月)
残念なお知らせ…今、グラフィックボードはめちゃくちゃ高いです!
なぜ高いの?
- AI開発で企業が大量購入
- 新製品準備で生産数が減少
- 中国への輸出規制
実際の価格:
- RTX 4090:定価16万円→実売25万~35万円(倍以上!)
- RTX 4080 Super:定価10万円→実売11万~13万円
- RTX 4060:定価3万円→実売3.3万~3.5万円
RTX 50シリーズ発表!(2025年1月)
新しい世代が発表されました!でも…
- RTX 5090:20万円(1月30日発売)
- RTX 5080:10万円(1月30日発売)
- RTX 5070:5.5万円(2月発売)
発売直後は品薄で、さらに高くなる可能性大です。
あなたにピッタリのモデルは?

初心者向け(予算3~4万円)
Intel Arc B580(2.5万円~4万)
- 今一番コスパがいい!
- 初めてのゲーミングPCに
RTX 4060(3万円)
- 安定性重視ならこっち
- NVIDIAブランドの安心感
中古GTX 1660 Super(1.5万円)
- とにかく安く始めたい人に
バランス重視(予算5~7万円)
RTX 4070(6万円)
- レイトレーシングも楽しめる
- 長く使えるモデル
RX 7800 XT(5万円・AMD製)
- コスパ重視ならコレ
RTX 4060 Ti 16GB(5万円)
- メモリたっぷりで安心
最高を求める人(予算10万円以上)
- 4Kゲーミングの定番
RTX 4090
- お金に余裕があるなら最強!
待つのもアリ
- RTX 5080の在庫が安定するまで
デスクトップとノートPCの違い(要注意!)
同じ名前でも、ノートPC版は20~40%性能が低いんです!
なぜ?
- バッテリーのため省電力
- 薄いから冷却が難しい
- 小さいから機能を削減
実際の性能:
- ノートPC版RTX 4070 ≒ デスクトップRTX 3070
- ノートPC版RTX 4060 ≒ デスクトップRTX 3060
名前に騙されないように注意!
AMD(ライバル会社)との比較

NVIDIAの強み
- レイトレーシングが速い
- DLSSが使える
- 省電力
- 多くのゲームで最適化
AMDの強み
- 同じ性能なら安い
- メモリがたくさん
- レイトレーシングを使わないなら高性能
選び方:
- きれいさ重視→NVIDIA
- コスパ重視→AMD
買う前にチェック!重要ポイント
1. 電源は足りる?
グラフィックボードは電気をたくさん使います!
- RTX 4060:550W以上の電源が必要
- RTX 4070:650W以上
- RTX 4090:850W以上
電源が足りないと、パソコンが落ちちゃいます。
2. ケースに入る?
最新のハイエンドGPUは巨大! 長さ30cm以上もあるので、ケースのサイズを測りましょう。
3. CPUとのバランスは?
高性能GPUに古いCPUだと、CPUが足を引っ張ります。 せっかくの性能が無駄に…
モニターとの相性
普通のモニター(フルHD)
- RTX 4060で十分
きれいなモニター(WQHD)
- RTX 4070がおすすめ
超高画質モニター(4K)
- RTX 4080 Super以上が理想
将来を考えるなら
メモリ容量が大事!
- 8GB:もう少し足りないかも
- 12GB:2-3年は安心
- 16GB以上:長く使える
買い時はいつ?
お得な時期:
- ブラックフライデー(11月)
- 年末年始セール
- 新製品発表後の旧製品
避けたい時期:
- 新製品発売直前
- 品薄のとき
よくあるトラブルと解決法

「キーン」という音がする
コイル鳴きという現象。害はないけど、気になるならFPSを制限しましょう。
温度が高い
- 正常:65-83℃
- 危険:90℃以上
ケース内の風通しを良くしましょう!
動作がおかしい
最新ドライバーをクリーンインストールすると、だいたい解決します。
まとめ:あなたに最高の一枚を!
グラフィックボード選びは、予算と用途のバランスが大切。 最新・最高性能が必ずしもベストじゃありません。
初心者さんへ: RTX 4060やIntel Arc B580から始めてみましょう。 十分楽しめるし、後でアップグレードもできます!
ゲーマーさんへ: RTX 4070が今のおすすめ。 レイトレーシングもDLSSも楽しめて、多くのゲームが高画質で遊べます!
クリエイターさんへ: メモリ重視でRTX 4060 Ti 16GB以上を。 動画編集やAI画像生成で大活躍!
技術は日々進化していますが、「今」楽しむことも大切。 完璧なタイミングを待つより、必要な時に必要なものを選ぶ。 それが一番かもしれませんね。
グラフィックボードは、あなたのゲーム体験を豊かにする投資です。 この記事が、最高の一枚を見つける手助けになれば嬉しいです。
素敵なゲーミングライフを!
コメント