みなさんは「EA Origin」というゲーム配信サービスを知っていますか?
これは、FIFAやBattlefieldなどの人気ゲームを作っているElectronic Arts(EA)が運営していたプラットフォームなんです。 2011年から使われてきましたが、2025年4月17日に完全終了することが決まっています。
でも心配しないでください! 後継サービスの「EA app」に自動で引き継がれるので、買ったゲームがなくなることはありません。
ただ、ちょっと問題があって… ユーザー評価はなんと5点満点中1.4点という、かなり厳しい評価なんです。
一体どうしてこんなことになってしまったのでしょうか? 今回は、EA Originの歴史から現在の問題点まで、分かりやすく解説していきます!
Originの誕生から終了まで – 14年間の歴史

名前の由来は伝説のゲーム会社から
「Origin」という名前、実は1992年にEAが買収した伝説的なゲーム会社「Origin Systems」から取られているんです。 このOrigin Systemsは「Ultima」という有名なRPGシリーズを作った会社でした。
なぜ作られたの?
2011年当時、ゲーム配信の世界では「Steam」というサービスが大人気でした。 EAは「自分たちも独自のプラットフォームを作ろう!」と考えて、Originを立ち上げたんです。
最初は順調で、2013年には5000万人以上が登録するほどの人気サービスになりました。
どうして終了するの?
実は、Originには大きな技術的問題がありました。 「32ビットアーキテクチャ」という古い技術で作られていたんです。
これは、古いパソコンでも動くけど、新しい技術に対応できないという問題がありました。 Microsoftも32ビットのサポートを終了することになり、EAは新しいプラットフォームを作る必要に迫られたんです。
EA appへの移行スケジュール
- Windows版:2022年10月7日にリリース済み
- Mac版:2024年3月にリリース済み
- Origin完全終了:2025年4月17日
でも安心してください! ゲーム、セーブデータ、フレンドリストなど、すべて自動で移行されます。
ただし、古いパソコンやMacを使っている人は注意が必要です。 新しいEA appは、古いシステムでは動かないので、パソコンのアップグレードが必要になるかもしれません。
EA appで何ができるの?主な機能とサービス
基本的な機能
EA appでできること:
- ゲームの購入とダウンロード
- クラウドセーブ(ゲームの進行状況をネット上に保存)
- フレンドと一緒にプレイ
- ゲームのアップデート管理
でも、クラウドセーブ機能は正直、ちょっと不安定… エラーが起きることも多いので、大事なセーブデータは別にバックアップしておくことをおすすめします。
EA Playサブスクリプション – お得なゲーム遊び放題サービス
EA Playは、月額料金を払えば多くのゲームが遊び放題になるサービスです。
スタンダード版(月額約900円/年額約6,000円)
- 100以上のゲームが遊び放題
- 新作ゲームを10時間お試しプレイ
- 月間ボーナスアイテムがもらえる
- ゲーム購入が10%割引
Pro版(月額約2,500円/年額約18,000円)
- 新作ゲームも発売日から遊べる
- デラックスエディション(特別版)も対象
- より多くのゲームが遊び放題
返金ポリシー「Great Game Guarantee」
買ったゲームが気に入らなかった場合:
- 購入から14日以内
- 初めてプレイしてから24時間以内(新作は72時間)
この条件を満たせば返金してもらえます。 ただし、追加コンテンツ(DLC)やゲーム内通貨は返金対象外なので注意!
どんなゲームが遊べる?人気タイトル紹介
EAの看板ゲーム
EA Sports FC(旧FIFA)
- サッカーゲームの王様
- 全世界で3億2500万本以上売れた超人気シリーズ
Battlefield
- リアルな戦争ゲーム
- 6000万本以上の売り上げ
The Sims
- 人生シミュレーションゲーム
- 2億本以上売れた大ヒット作
Apex Legends
- 無料で遊べるバトルロイヤル
- 世界中で7億人以上がプレイ
2025-2026年の注目新作
- Battlefield 6(2026年3月までに発売予定)
- 新しいSkate(無料プレイ予定)
- 新しいMass Effect
- Marvelゲーム2作(ブラックパンサーが主役の作品も!)
他のプラットフォームでも買えるけど…
2019年から、EAのゲームはSteamやEpic Games Storeでも買えるようになりました。 でも注意!他で買っても、結局EA appのインストールが必要なんです。
他のゲーム配信サービスと比べてどう?

市場シェアの現実
ゲーム配信サービスの市場シェア:
- Steam:75%(圧倒的王者!)
- Epic Games Store:7.5%
- EA app:3-5%(ニッチだけど重要)
Steamは1億4700万人が毎月使い、10万以上のゲームがあります。
EA appは、EAのゲームだけに特化した専門店みたいな感じですね。
EA appの強みと弱み
強み:
- FIFAやMadden NFLなどスポーツゲームの独占
- BattlefieldやMass Effectなど人気シリーズ
弱み:
- ユーザー体験が良くない
- フレンド機能が劣化(上限が400人→99人に減少)
- 基本的な機能でSteamに大きく負けている
なぜ評価が低いの?ユーザーの不満点
1.4/5星という厳しい評価の理由
197件のレビューのほとんどが否定的な内容です。
よくある技術的問題:
- 勝手にログアウトされる
- ダウンロードが失敗する
- メモリを大量に使う
- ゲームが起動しない
カスタマーサービスの問題:
- ライブチャットや電話サポートがない
- メールサポートも定型文しか返ってこない
- 問題解決に時間がかかりすぎる
SimCity 2013の大失敗 – 今も残る悪いイメージ
2013年のSimCity発売時の大問題を覚えていますか?
- 一人で遊ぶゲームなのに常時ネット接続が必要
- サーバーがパンクして数日間遊べない
- ホワイトハウスへの抗議請願まで起きた
結局EAは謝罪して、オフラインモードを追加しました。 でも、この失敗のイメージは今も残っています。
日本のユーザー向け情報
支払い方法が充実!
日本では以下の方法で支払いできます:
- コンビニ決済(ファミマ、セブン、ローソン)
- クレジットカード(Visa、MasterCard、JCB)
- PayPal
コンビニ決済の使い方:
- 6桁のコードが発行される
- 7日以内にコンビニで支払い
- 手数料190円がかかる
日本特有の問題点
言語切り替えの面倒さ ゲームの言語を変えたいとき、なんとゲームを再インストールしないといけません! これはかなり不便ですよね。
日本語版の制限 日本で買ったゲームは日本語に固定されることがあり、英語でプレイしたい人には困った問題です。
日本で人気のEAゲーム
- FIFA Mobile(スマホ版サッカー)
- The Sims シリーズ(人生シミュレーション)
- Apex Legends(大人気バトロワ)
東京にはEA Mobile Japanスタジオがあり、60人以上のスタッフが日本向けゲームの開発をしています。
「Origin」という名前の他のゲームたち

実は「Origin」という名前のゲームは他にもたくさんあります。 「起源」や「始まり」を意味する言葉なので、シリーズの最初の物語によく使われるんです。
有名な「Origins」ゲーム
Dragon Age: Origins(2009年)
- 超高評価RPG(100点満点中91点)
- 320万本以上売れた名作
Assassin’s Creed Origins(2017年)
- 古代エジプトが舞台
- アサシン教団の始まりを描く
Batman: Arkham Origins(2013年)
- バットマンの若い頃の物語
Silent Hill: Origins(2007年)
- ホラーゲームシリーズの前日譚
これらの85%が既存シリーズの「始まりの物語」なんです。 新規プレイヤーには入りやすく、ファンには背景が分かる、一石二鳥の名前ですね!
まとめ:EA app の現在と未来
EA Origin/EA appは、素晴らしいゲームを持っているのに、使い勝手の悪さで損をしているプラットフォームです。
現状の問題:
- 技術的なトラブルが多い
- カスタマーサービスが不親切
- 基本機能でSteamに負けている
でも、こんな価値もあります:
- EAの人気ゲームが確実に遊べる
- EA Playでお得にゲームを楽しめる
- 日本語対応とコンビニ決済で使いやすい
2025年4月のOrigin終了で、技術的には新しくなります。 でも、ユーザー体験の改善はまだまだ必要です。
EA appは「万能なゲーム配信サービス」ではなく、「EAゲーム専門店」として割り切って使うのが良いでしょう。 FIFAやBattlefieldが好きな人にとっては、避けて通れないプラットフォームです。
今後の改善に期待しながら、上手に付き合っていくのが賢い使い方かもしれませんね!
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