「Windows 11の新PCを買ったけど、Thunderbirdの移行が不安…」 「メールデータが消えたらどうしよう」 「設定やアドレス帳も全部移したい!」
PC買い替えで最も心配なのが、 メールデータの移行ですよね。
実は、Thunderbirdの移行はプロファイルフォルダーを コピーするだけで、驚くほど簡単なんです! メール、アドレス帳、カレンダー、設定、 すべて100%完璧に移行できます。
この記事では、Windows 11への移行を 3つの方法(簡単・確実・高速)で解説。 さらに、Windows 11特有の注意点や、 移行後のトラブル対処法まで完全網羅!
30分後には、新しいWindows 11で 今まで通りのメール環境が使えるようになりますよ。
移行前の準備:これだけは必ずチェック!

移行チェックリスト
旧PC(移行元)で確認:
- [ ] Thunderbirdのバージョン(ヘルプ→Thunderbirdについて)
- [ ] プロファイルフォルダーのサイズ(通常1GB〜50GB)
- [ ] アカウント数とメールサーバー情報
- [ ] アドオンのリスト
- [ ] 重要なメールのバックアップ
新PC(Windows 11)で準備:
- [ ] 最新版Thunderbirdをインストール
- [ ] 十分な空き容量(プロファイルサイズの2倍以上)
- [ ] USBメモリまたは外付けHDD
- [ ] ネットワーク共有の設定(LAN転送の場合)
Thunderbirdのバージョン確認
重要:バージョンを合わせる!
旧PC:Thunderbird 115.6.0
新PC:Thunderbird 115.6.0以上
※新PCの方が新しいバージョンならOK
※古いバージョンへの移行は非推奨
【方法1】プロファイルフォルダーごとコピー(最も確実)
STEP1:旧PCでプロファイルフォルダーを探す
プロファイルフォルダーの場所:
Windows 10/11/7:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\
簡単な開き方:
- Thunderbirdを起動
- メニュー → ヘルプ → トラブルシューティング情報
- 「プロファイルフォルダー」の「フォルダーを開く」をクリック
フォルダー構造:
Thunderbird\
└── Profiles\
└── xxxxxxxx.default-release\ ← これをコピー
├── Mail\ (メールデータ)
├── ImapMail\ (IMAPデータ)
├── abook.sqlite (アドレス帳)
├── prefs.js (設定)
└── extensions\ (アドオン)
STEP2:プロファイルフォルダーをコピー
USBメモリ/外付けHDDの場合:
- プロファイルフォルダー全体を選択
- 右クリック → コピー
- USBメモリに貼り付け
- 安全な取り外し
サイズが大きい場合のコツ:
圧縮してコピー:
右クリック → 送る → 圧縮(zip形式)フォルダー
→ 転送時間短縮&エラー防止
STEP3:Windows 11でプロファイルを復元
方法A:既存プロファイルに上書き
- Windows 11でThunderbirdを一度起動して終了
- プロファイルフォルダーを開く
Windows + R → %APPDATA%\Thunderbird\Profiles\
- 既存のプロファイルフォルダーの中身を削除
- 旧PCのプロファイル内容をコピー
方法B:新規プロファイルとして追加
- プロファイルマネージャーを起動
Windows + R → thunderbird.exe -p
- 「新しいプロファイルを作成」
- 作成後、そのフォルダーに旧データをコピー
【方法2】ImportExportToolsアドオンを使用(選択的移行)
アドオンのインストール
ImportExportTools NG:
- Thunderbird → アドオンマネージャー
- 「ImportExportTools NG」を検索
- インストール → 再起動
エクスポート手順(旧PC)
プロファイル全体のエクスポート:
- ツール → ImportExportTools NG → プロファイルをエクスポート
- 保存先を選択(USBメモリ等)
- エクスポート開始
選択的エクスポート:
メールフォルダー:
右クリック → ImportExportTools NG → フォルダーをエクスポート
アドレス帳:
アドレス帳 → ツール → エクスポート
インポート手順(Windows 11)
- ツール → ImportExportTools NG → プロファイルをインポート
- エクスポートファイルを選択
- インポート開始
- Thunderbird再起動
【方法3】Mozbackupを使用(Windows専用ツール)
Mozbackupのメリット
特徴:
- 完全自動バックアップ
- パスワード保護可能
- 選択的復元対応
- 圧縮で容量削減
バックアップ作成(旧PC)
- Mozbackupをダウンロード・実行
- 「Backup」を選択
- Thunderbirdを選択
- バックアップ項目を選択:
- ☑ メール
- ☑ アドレス帳
- ☑ 設定
- ☑ 拡張機能
- ☑ パスワード
- 保存先とファイル名を指定
復元(Windows 11)
- Mozbackupを実行
- 「Restore」を選択
- バックアップファイルを選択
- 復元項目を確認
- 復元実行
Windows 11での追加設定
Windows 11のセキュリティ設定
Windows Defenderの例外設定:
設定 → プライバシーとセキュリティ → Windowsセキュリティ
→ ウイルスと脅威の防止 → 設定の管理
→ 除外の追加
→ Thunderbirdフォルダーを追加
既定のメールアプリに設定
手順:
- 設定 → アプリ → 既定のアプリ
- 「Thunderbird」を検索
- 各項目を設定:
- EML → Thunderbird
- MAILTO → Thunderbird
- MSG → Thunderbird
スタートメニューにピン留め
- スタートメニューでThunderbirdを検索
- 右クリック → スタートにピン留め
- タスクバーにもピン留め推奨
アカウント情報の再設定が必要な場合
メールアカウントの手動設定
必要な情報:
メールアドレス:your-email@example.com
パスワード:********
受信サーバー(IMAP/POP3):
サーバー名:mail.example.com
ポート:993(IMAP)/ 995(POP3)
セキュリティ:SSL/TLS
送信サーバー(SMTP):
サーバー名:smtp.example.com
ポート:465 または 587
セキュリティ:SSL/TLS
認証方式:通常のパスワード
主要メールサービスの設定
Gmail:
IMAP:imap.gmail.com:993 (SSL/TLS)
SMTP:smtp.gmail.com:465 (SSL/TLS)
※アプリパスワードが必要
Outlook.com:
IMAP:outlook.office365.com:993 (SSL/TLS)
SMTP:smtp-mail.outlook.com:587 (STARTTLS)
Yahoo!メール:
IMAP:imap.mail.yahoo.co.jp:993 (SSL/TLS)
SMTP:smtp.mail.yahoo.co.jp:465 (SSL/TLS)
トラブルシューティング
エラー:「プロファイルが見つかりません」
解決法:
- profiles.iniファイルを確認
- パスが正しいか確認
- 必要に応じて手動編集:
[Profile0]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/xxxxxxxx.default-release
Default=1
メールが表示されない
原因と対策:
原因1:インデックスの破損
解決:フォルダーを右クリック
→ プロパティ → フォルダーの修復
原因2:フォルダーパスの相違
解決:アカウント設定 → サーバー設定
→ ローカルディレクトリを確認・修正
アドオンが動かない
対策:
- アドオンマネージャーで更新確認
- 互換性のないアドオンを無効化
- 代替アドオンを探す
文字化けする
解決法:
設定 → 一般 → 言語と外観
→ 詳細設定 → テキストエンコーディング
→ 「日本語(ISO-2022-JP)」
移行後の最適化
Windows 11向けパフォーマンス設定
高速化設定:
設定 → 一般 →
□ Thunderbirdを既定のメールクライアントにする
□ 起動時に新着メールを確認
□ ハードウェアアクセラレーションを使用(可能な場合)
メモリ使用量の最適化
大量メール対策:
設定 → 詳細 →
「メモリキャッシュ」タブ
キャッシュサイズ:1024MB
定期メンテナンス設定
自動最適化:
ツール → アカウント設定 → サーバー設定
☑ 終了時にごみ箱を空にする
☑ 定期的にフォルダーを最適化
バックアップ戦略
定期バックアップの自動化
Windows 11のバックアップ機能:
設定 → システム → ストレージ → 詳細設定
→ バックアップオプション
→ Thunderbirdフォルダーを追加
クラウドバックアップ
OneDrive同期:
警告:プロファイル全体の同期は非推奨
推奨:重要メールのみ選択的バックアップ
まとめ:Windows 11でも完璧なメール環境を!
Thunderbirdの移行、意外と簡単でしたね!
移行方法の選び方:
- 完全移行したい → プロファイルフォルダーコピー → 最も確実で簡単
- 選択的に移行 → ImportExportTools NG → 必要なデータのみ
- 自動化したい → Mozbackup → Windows専用で便利
成功のポイント:
- バージョンを確認
- 新PC側を同じか新しく
- 事前にアップデート
- プロファイル丸ごとが確実
- 設定もアドオンも完全移行
- 30分で完了
- 移行後の確認
- メール受信テスト
- アドレス帳確認
- 送信テスト
- バックアップを忘れずに
- 移行前に必ずバックアップ
- 移行後も定期バックアップ
- Windows 11の設定
- 既定のアプリに設定
- セキュリティ例外設定
これで、新しいWindows 11でも 今まで通りのメール環境が使えます!
快適なThunderbirdライフを楽しんでください。
関連記事もチェック:
- Windows 11でThunderbirdを高速化する10の設定
- Thunderbird最強アドオン20選:2025年版
- メールデータの完璧なバックアップ方法
コメント