「Discordでキックされた」「荒らしをキックしたい」「キックとBANって何が違うの?」
Discordを使っていると、「キック」という言葉をよく聞きますよね。
簡単に言うと、キックはサーバーから一時的に追い出す機能です。でも、永久追放の「BAN」とは全然違うんです。
今回は、Discordのキック機能について、その意味から使い方、注意点まで、すべて分かりやすく解説します。サーバー管理者も、一般メンバーも、これを読めばキック機能のすべてが分かりますよ!
キック(Kick)とは?基本を理解しよう

キックの正確な定義
Discordのキックとは:
- サーバーから一時的に強制退出させる機能
- 退出させられた人は再度参加可能
- メンバーリストから削除される
- 過去のメッセージは残る
つまり、「ちょっと頭を冷やしてもらう」ための機能なんです。
こんな時にキックを使う
キックが適している場面:
- ルール違反への軽い警告として
- 興奮して暴言を吐いている人をクールダウンさせる
- 間違って参加した人を一旦退出させる
- スパムBOTを一時的に排除
「完全に追放するほどではないけど、一度退出してもらいたい」という時に使います。
キックされるとどうなる?
キックされた人の画面:
- 突然サーバーから消える
- 「サーバーから削除されました」と表示
- チャンネル一覧からそのサーバーが消える
- 通知は来ない
- キックされたことの通知はなし
- DMでの通知もなし(管理者が個別に送らない限り)
- 再参加は可能
- 新しい招待リンクがあれば再参加OK
- 過去のメッセージやニックネームは残っている
キックとBANの違いを完全理解
一覧で分かる!キックvs BAN
機能 | キック | BAN |
---|---|---|
強制退出 | ✓ | ✓ |
再参加 | できる | できない |
過去のメッセージ | 残る | 削除可能 |
IPアドレス制限 | なし | あり |
解除の必要性 | 不要 | 必要 |
用途 | 軽い処罰 | 重い処罰 |
警告の意味 | 弱い | 強い |
どっちを使うべき?判断基準
キックを選ぶケース:
- 初犯のルール違反
- 一時的な感情的トラブル
- 誤解や間違いの可能性がある
- 改善の余地がある人
BANを選ぶケース:
- 重大な規約違反
- 繰り返しの問題行動
- 悪質な荒らし・スパム
- サーバーに危害を加える行為
基本的には「キック→警告→BAN」という段階的な対応が理想的です。
【実践】キックする方法(PC・スマホ対応)
前提:キックできる権限が必要!
キックするには以下の権限が必要:
- 「メンバーをキック」権限
- または管理者権限
権限がない場合は、管理者に依頼しましょう。
PC版でキックする方法
方法1:メンバーリストから
- 右側のメンバーリストを確認
- キックしたい人を右クリック
- 赤文字の**「〇〇をキック」**を選択
- 理由を入力(任意)
- 「キック」ボタンをクリック
方法2:プロフィールから
- ユーザーのアイコンをクリック
- プロフィールが開く
- 右上の3点メニュー
- **「サーバーからキック」**を選択
方法3:サーバー設定から
- サーバー名の横の下矢印
- 「サーバー設定」
- **「メンバー」**タブ
- 対象者の横の3点メニュー
- **「キック」**を選択
スマホ版でキックする方法
iPhone/Android共通:
- メンバーリストを開く
- チャンネル画面で右にスワイプ
- または上部の人型アイコンをタップ
- 対象のユーザーをタップ
- プロフィール画面が開く
- 「キック」を選択
- 下にスクロールして赤いボタン
- 確認画面で「キック」
- 理由の入力は任意
キックの理由は書くべき?
理由を書くメリット:
- 監査ログに記録が残る
- 他の管理者と情報共有できる
- 後で振り返りができる
おすすめの書き方:
例1:スパム行為のため一時キック
例2:暴言警告(1回目)
例3:ルール3違反 - 宣伝行為
短くても記録を残すことが大切です。
キックされた側の視点
キックされた時の見え方
画面の変化:
- 使用中に突然サーバーが消える
- サーバーリストから該当サーバーがなくなる
- エラーメッセージは特に表示されない
確認する方法:
- 招待リンクで再参加を試みる
- 参加できれば→キック
- 「あなたはBANされています」→BAN
- 「招待が無効」→リンク期限切れ
キックされた後の対処法
やるべきこと:
- 冷静になる
- まず深呼吸
- なぜキックされたか考える
- ルールを再確認
- サーバールールを読み直す
- 違反していた可能性を確認
- 管理者にDMで連絡(可能なら)
- 謝罪と説明
- 再参加の許可を求める
- 反省して再参加
- 新しい招待リンクを入手
- 同じ過ちを繰り返さない
やってはいけないこと:
- 別アカウントで潜入
- 他のメンバーに八つ当たり
- SNSで悪口を書く
キック機能の活用テクニック

効果的なキックの使い方
段階的な対応システム:
レベル1:口頭注意
- チャット内で警告
- DMで個別注意
レベル2:タイムアウト
- 一時的なミュート
- 特定チャンネルの制限
レベル3:キック
- サーバーから一時退出
- 反省の機会を与える
レベル4:BAN
- 永久追放
- 最終手段
自動キック機能(BOT活用)
人気のモデレーションBOT:
MEE6:
- 警告システムと連動
- 3回警告→自動キック設定可能
Dyno:
- スパム検知→自動キック
- 暴言フィルター機能
Carl-bot:
- 高度な自動モデレーション
- カスタムルール設定
BOTを使えば、24時間自動で管理できます。
キックログの管理
監査ログで確認:
- サーバー設定→監査ログ
- 「キック」でフィルター
- 誰が誰をキックしたか記録
外部記録も推奨:
- Googleスプレッドシートで管理
- 日付、対象者、理由、対応者を記録
- パターンを分析して改善
キックする時の注意点とマナー
やってはいけないキックの使い方
NG行為:
❌ 感情的なキック
- イライラしたから即キック
- 個人的な好き嫌いでキック
❌ 説明なしのキック
- 理由を言わずに突然キック
- 本人に何が悪かったか伝えない
❌ 権限の乱用
- 冗談でキック
- 見せしめのためのキック
❌ 差別的なキック
- 特定の属性を理由にキック
- 不公平な基準でのキック
正しいキックの手順
理想的な流れ:
- 事前警告
「その発言はルール違反です。続く場合はキックします」
- 最終警告
「最後の警告です。次回はキックとなります」
- キック実行
- 理由を明記してキック
- 他のメンバーへの説明
「○○さんは△△のためキックしました。ルールは守りましょう」
- 記録を残す
- 監査ログに理由を記載
キック後のフォローアップ
良い管理者がすること:
- DMで理由を説明(可能なら)
- 改善すれば歓迎することを伝える
- 再参加の条件を明確にする
- 必要なら話し合いの機会を設ける
これが信頼される管理者の対応です。
よくある質問(FAQ)
Q:キックは何回でもできる?
A: 技術的には無制限です。
ただし、何度もキックされる人はBAN検討が必要かもしれません。「3回キックされたらBAN」などのルールを作るサーバーも多いです。
Q:キックされた人は誰がキックしたか分かる?
A: 直接は分かりません。
キック通知は来ないので、誰がキックしたかは表示されません。ただし、他のメンバーから聞いたり、状況から推測される可能性はあります。
Q:自分をキックできる?
A: できません。
自分自身はキックできない仕様です。サーバーから退出したい場合は、普通に「サーバーから脱退」を使いましょう。
Q:キックとタイムアウトの違いは?
A: 大きく違います。
- キック:サーバーから退出(再参加可能)
- タイムアウト:サーバーには残るが発言不可
タイムアウトの方が軽い処罰です。
Q:BOTをキックできる?
A: 権限があれば可能です。
ただし、BOTをキックしても招待すればすぐ戻せます。BOTの場合は、キックより「権限を削除」する方が効果的です。
サーバー運営者向けアドバイス
キックポリシーを作ろう
ルールに明記すべきこと:
【キック対象となる行為】
1. スパム・連続投稿(警告後)
2. 暴言・誹謗中傷(2回目)
3. NSFWコンテンツの投稿
4. 他サーバーの宣伝
【処罰の流れ】
初回:警告
2回目:キック
3回目:BAN検討
明確なルールがトラブルを防ぎます。
モデレーターチームでの連携
情報共有の仕組み:
- モデレーター専用チャンネル
- キック理由の報告義務
- 対応履歴の記録
- 週次ミーティング
チームで一貫した対応を心がけましょう。
まとめ:キックは「警告」のツール
Discordのキック機能は、秩序を保つための重要なツールです。
キック機能のポイント:
- 一時的な強制退出(再参加は可能)
- BANより軽い処罰として使用
- 警告の意味合いが強い
- 権限が必要(一般メンバーは使えない)
- 適切な使用が大切(感情的にならない)
覚えておくべきこと:
- キックは「改善のチャンス」を与える機能
- いきなりBANより段階的な対応が理想
- 記録と説明が信頼につながる
- 公平で一貫した運用が大切
キック機能を正しく理解して、健全なコミュニティ運営に活用してください。
もしあなたがキックされた側なら、冷静に対応して、より良いメンバーとして再参加することを目指しましょう。
楽しく平和なDiscordサーバーを作っていきましょうね!
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