「オンライン会議の内容を後で確認したい」 「音声会議の内容を文字で残しておきたい」 「参加できなかったメンバーに会議内容を共有したい」 「重要な決定事項を記録として残したい」
リモートワークが当たり前になった今、 Discordでの会議や打ち合わせが増えていますよね。
でも、会議中にメモを取るのは大変だし、 録音だけでは後で聞き返すのに時間がかかる…
そんな悩みを解決するのが、議事録Botです。
この記事を読めば、会議の記録が自動化され、 チームの生産性が大幅に向上します。
議事録Botでできる5つのこと

1. 音声の自動文字起こし
ボイスチャンネルでの会話をリアルタイムで文字化。 後から検索可能なテキストとして保存されます。
2. 会議の要約作成
AIが会議内容を分析し、重要なポイントだけを抽出。 5分で会議の概要が把握できる要約を自動生成。
3. アクションアイテムの抽出
「〜することになった」「〜の締切は」といった タスクや決定事項を自動でピックアップ。
4. 参加者と発言記録
誰が何を言ったかを時系列で記録。 発言者ごとの内容を整理して保存。
5. 議事録の自動保存と共有
会議終了後、自動で議事録を作成し、 指定チャンネルに投稿やクラウドに保存。
【比較表】おすすめ議事録Bot 7選
1. Craig Bot – 録音特化型
特徴:
- 高品質な音声録音
- 複数トラック録音(発言者別)
- 完全無料
議事録機能:
- ⭕ 音声録音
- ❌ 自動文字起こし
- ❌ 要約機能
- ⭕ タイムスタンプ
使い方:
!craig:join - 録音開始
!craig:stop - 録音停止
こんな人向け: 音声を後で編集・文字起こししたい人
2. MEE6 – 多機能統合型
特徴:
- 議事録は追加機能の一つ
- カスタムコマンドで記録
- レベルシステムと連携
議事録機能:
- ❌ 音声録音
- ⭕ テキスト記録
- ⭕ カスタムフォーマット
- ⭕ 自動保存
設定方法:
カスタムコマンドで議事録テンプレート作成
!meeting start - 会議開始
!note [内容] - メモ追加
!meeting end - 議事録生成
こんな人向け: テキストベースの会議が多い人
3. Otter.ai Bot – AI文字起こし特化
特徴:
- リアルタイム文字起こし
- AI要約機能
- 話者識別
議事録機能:
- ⭕ 音声文字起こし
- ⭕ AI要約
- ⭕ キーワード抽出
- ⭕ 検索可能
料金:
- 無料:月600分まで
- Pro:月$8.33〜
こんな人向け: 英語会議が多い人(日本語は精度が低い)
4. Writebox Bot – シンプル議事録
特徴:
- テキスト記録特化
- マークダウン対応
- 軽量・高速
議事録機能:
- ❌ 音声対応
- ⭕ 構造化記録
- ⭕ エクスポート機能
- ⭕ タグ機能
コマンド:
/meeting new - 新規議事録
/meeting add - 項目追加
/meeting close - 議事録完成
こんな人向け: シンプルな記録を求める人
5. Dyno Bot – カスタマイズ型
特徴:
- 高度なカスタマイズ可能
- モジュール式
- 自動化機能充実
議事録機能:
- ⭕ カスタムログ
- ⭕ フォーマット自由
- ⭕ 自動アーカイブ
- ⭕ 役割別記録
設定例:
Custom Command: !minutes
Action:
1. Create embed
2. Add timestamp
3. Log to channel
4. Save to database
こんな人向け: 独自フォーマットが必要な人
6. Voicy Bot – 日本語対応
特徴:
- 日本語音声認識
- シンプルな操作
- 無料で基本機能
議事録機能:
- ⭕ 日本語文字起こし
- ❌ 要約機能
- ⭕ テキスト出力
- ⭕ CSV出力
こんな人向け: 日本語の会議が中心の人
7. Custom Bot(自作)- 完全カスタマイズ
特徴:
- Python/JavaScriptで作成
- 完全に自由な機能
- API連携可能
必要なスキル:
- プログラミング知識
- Discord.js/Discord.py
- ホスティング環境
こんな人向け: 技術力があり、独自機能が必要な人
実践!Craig Botで会議を録音する
ステップ1:Craig Botの導入
- Craig公式サイトにアクセス
- 「Invite Craig to your Discord」をクリック
- サーバーを選択して認証
- 必要な権限を付与
ステップ2:録音の開始
1. ボイスチャンネルに参加
2. テキストチャンネルで !craig:join と入力
3. Craigがボイスチャンネルに参加
4. 録音が自動開始(赤い録音マーク表示)
ステップ3:録音の管理
録音中のコマンド:
!craig:stop - 録音停止
!craig:pause - 一時停止
!craig:resume - 録音再開
ステップ4:録音データのダウンロード
- 録音終了後、DMでリンクが送られる
- リンクから音声ファイルをダウンロード
- 各参加者の音声が個別トラックで保存
テキスト議事録の効率的な作成方法
MEE6を使った議事録システム構築
1. カスタムコマンドの設定
コマンド: !meeting
応答:
**📝 会議議事録 - {date}**
参加者: {user}
開始時刻: {time}
---
議題:
2. 議事録テンプレート
# 会議議事録
## 基本情報
- 日時:2024年○月○日 ○時○分
- 場所:Discord #会議室
- 参加者:@user1, @user2, @user3
## 議題
1. プロジェクト進捗確認
2. 次回のスケジュール
3. その他
## 決定事項
- [ ] タスク1(担当:@user1、期限:○/○)
- [ ] タスク2(担当:@user2、期限:○/○)
## 次回予定
- 日時:○月○日 ○時
- 議題:○○について
Webhookを使った自動記録
設定手順:
- チャンネル設定 → 連携サービス → Webhook作成
- Google Apps Scriptと連携
- 自動でGoogleドキュメントに保存
スクリプト例:
function onMessageReceived(message) {
if (message.content.startsWith("【議事録】")) {
// Googleドキュメントに保存
saveToGoogleDocs(message);
}
}
音声を文字起こしする3つの方法
方法1:Otter.aiとの連携
手順:
- Otter.aiアカウント作成
- Discord音声をOBSで録音
- Otter.aiにアップロード
- 自動文字起こし完了
メリット:
- 高精度(英語)
- 話者識別
- 要約機能
デメリット:
- 日本語精度が低い
- 有料プラン必要
方法2:Googleドキュメントの音声入力
手順:
- Googleドキュメントを開く
- ツール → 音声入力
- Discordの音声を流す
- リアルタイムで文字化
メリット:
- 完全無料
- 日本語対応
- リアルタイム
デメリット:
- 話者識別なし
- 句読点なし
方法3:Whisper AIを使った後処理
手順:
- Craig Botで録音
- 音声ファイルをダウンロード
- Whisper AIで文字起こし
- テキスト編集
メリット:
- 高精度
- 多言語対応
- 無料
デメリット:
- リアルタイムではない
- 技術知識が必要
議事録の管理とアーカイブ
フォルダ構造の整理
#議事録
├── #2024年
│ ├── #1月
│ ├── #2月
│ └── #3月
├── #プロジェクトA
├── #プロジェクトB
└── #定例会議
タグ付けシステム
タグの例:
- 🔴 重要
- 📌 要確認
- ✅ 完了
- 📅 期限あり
- 💡 アイデア
検索しやすい議事録の書き方
キーワードを含める:
【議事録】2024/03/15 開発会議
#プロジェクトA #バグ修正 #リリース
参加者:@田中 @鈴木 @佐藤
キーワード:API, データベース, 認証システム
実際の活用事例
事例1:開発チームの日次スタンドアップ
毎朝9:00に自動で議事録チャンネル作成
各メンバーが進捗を音声で報告
Craig Botで録音 → 後でWhisperで文字起こし
タスク管理ツールに自動連携
事例2:クライアントとの定例会議
Otter.aiでリアルタイム文字起こし
重要な決定事項をその場でピン留め
会議後、要約をクライアントに送信
アクションアイテムをTrelloに自動登録
事例3:ブレインストーミングセッション
全員の発言を記録(判別不要)
アイデアをカテゴリ分け
Miroボードに自動転記
後日、優先順位付けに活用
トラブルシューティング
Q:Botが録音を開始しない
解決策:
- ボイスチャンネルの権限確認
- Botの接続権限確認
- サーバーの地域設定確認
Q:文字起こしの精度が低い
改善方法:
- マイク品質の向上
- ノイズキャンセリング使用
- 話者を明確に分ける
- ゆっくり明瞭に話す
Q:議事録が見つからない
対策:
- 命名規則の統一
- インデックスチャンネル作成
- 定期的なアーカイブ
- 検索用タグの活用
Q:容量が足りない
解決策:
- 古い録音の削除
- クラウドストレージ活用
- 圧縮形式の使用
- テキストのみ保存
プライバシーとセキュリティ
録音の同意を得る
テンプレート:
⚠️ **録音に関する通知**
この会議は議事録作成のため録音されます。
参加により録音に同意したものとみなされます。
同意されない方は参加をお控えください。
データの保護
セキュリティ対策:
- 録音データの暗号化
- アクセス権限の制限
- 定期的な削除ポリシー
- 外部共有の制限
コンプライアンス対応
確認事項:
- 社内規定との整合性
- 個人情報保護法への準拠
- データ保存期間の設定
- 削除要求への対応体制
効率を最大化する運用テクニック
議事録担当の自動ローテーション
# Botで実装する例
members = ["@user1", "@user2", "@user3"]
week_number = datetime.now().isocalendar()[1]
secretary = members[week_number % len(members)]
アジェンダの事前共有
【明日の会議アジェンダ】
1. 先週の振り返り(10分)
2. 今週のタスク確認(20分)
3. 課題の共有(15分)
4. 次回までのアクション(15分)
フォローアップの自動化
会議終了後の自動アクション:
1. 議事録を#summaryに投稿
2. タスクをTodoリストに追加
3. 次回の会議をカレンダー登録
4. リマインダー設定
AIを活用した次世代議事録
ChatGPT連携での要約
実装例:
1. 文字起こしテキストを取得
2. ChatGPT APIに送信
3. 要約と重要ポイント抽出
4. フォーマット整形して投稿
自動タスク抽出
キーワード検出:
- 「〜することに決定」→ 決定事項
- 「〜さんがやります」→ タスク割当
- 「〜までに」→ 期限設定
- 「次回は〜」→ 次回アジェンダ
感情分析とフィードバック
議論の活発度や合意形成度を可視化し、 会議の質を継続的に改善。
まとめ:議事録Botで会議を変革しよう
議事録Botの導入により、会議の生産性は飛躍的に向上します。
導入のメリット:
- 記録作成時間を80%削減
- 重要な決定事項の見落としゼロ
- 欠席者への情報共有が簡単
- 過去の議論を簡単に検索
今すぐ始める3ステップ:
- Craig Botを導入(無料・5分)
- テンプレートを作成(10分)
- チームに周知(5分)
たった20分の投資で、チームの会議が劇的に改善されます。
もう「あの時何て言ってたっけ?」と悩むことはありません。
全ての議論が資産となり、チームの成長につながります。
さあ、今すぐ議事録Botを導入して、 効率的な会議運営を実現しましょう!
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