コーディングの真っ最中に、VSCodeが突然消えてしまった経験はありませんか?
「さっきまで動いていたのに、いきなり画面から消えた!」 「起動してもすぐに落ちてしまう…」 「保存していないコードが全部消えてしまった!」
実は、VSCodeが突然消える問題は、多くの開発者が経験する悩みなんです。
でも安心してください。この記事では、VSCodeが突然消える原因と、それぞれの解決方法を分かりやすく解説していきます。大切な作業を守るための予防策もご紹介しますね。
🚨 まず確認!VSCodeが消える症状のパターン

VSCodeが消える症状には、いくつかのパターンがあります。あなたの症状はどれに当てはまりますか?
パターン1:作業中に突然クラッシュ
コードを書いている最中に、警告なしでVSCodeが終了してしまうケースです。
パターン2:起動直後に消える
VSCodeを起動しても、数秒で自動的に閉じてしまうパターンですね。
パターン3:特定の操作で必ず落ちる
ファイルを開く、拡張機能を使うなど、特定の操作をすると確実に落ちるケース。
パターン4:フリーズして応答なし
画面は表示されているけど、操作を受け付けなくなる状態です。
それでは、それぞれの解決方法を見ていきましょう!
⚡ 今すぐできる!基本的な対処法
1. セーフモードで起動してみる
VSCodeには、拡張機能を無効にして起動する「セーフモード」があります。これで起動できれば、拡張機能が原因だと分かりますね。
起動方法:
Windows:
code --disable-extensions
Mac/Linux:
code --disable-extensions
コマンドプロンプト(ターミナル)でこのコマンドを実行してください。
もしセーフモードで正常に動作したら、次は問題のある拡張機能を特定しましょう。
2. キャッシュをクリアする
VSCodeのキャッシュが壊れている可能性があります。以下のフォルダを削除してみましょう。
Windows:
%APPDATA%\Code\Cache
%APPDATA%\Code\CachedData
Mac:
~/Library/Application Support/Code/Cache
~/Library/Application Support/Code/CachedData
Linux:
~/.config/Code/Cache
~/.config/Code/CachedData
これらのフォルダを削除してから、VSCodeを再起動してみてください。
3. 設定をリセットする
設定ファイルが原因の場合もあります。一度初期状態に戻してみましょう。
- VSCodeを完全に終了
- 以下のフォルダの名前を変更(バックアップとして残す)
Windows:
%USERPROFILE%\.vscode → .vscode_backup
Mac/Linux:
~/.vscode → .vscode_backup
- VSCodeを起動
これで初期状態で起動します。問題が解決したら、必要な設定だけを少しずつ戻していきましょう。
🔍 拡張機能が原因の場合の対処法
問題のある拡張機能を特定する方法
拡張機能が原因でVSCodeが落ちることは、実はよくあるんです。
二分探索法で特定:
- 全ての拡張機能を無効にする
- 半分だけ有効にして動作確認
- 問題が起きたら、その半分の中に原因がある
- さらに半分に絞って確認
- これを繰り返して特定
少し面倒ですが、確実に原因を見つけられます。
よく問題を起こす拡張機能の特徴
- 長期間更新されていない古い拡張機能
- 評価が低い、またはレビューが少ない拡張機能
- 複数の拡張機能が同じ機能で競合している場合
拡張機能の完全削除
通常のアンインストールでも問題が続く場合は、以下のフォルダから直接削除してみてください。
Windows:
%USERPROFILE%\.vscode\extensions
Mac/Linux:
~/.vscode/extensions
問題のある拡張機能のフォルダを削除してから、VSCodeを再起動します。
💾 メモリ不足が原因の場合
VSCodeのメモリ使用量を確認
大きなプロジェクトを開いていると、メモリを大量に消費することがあります。
タスクマネージャーで確認(Windows):
- Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブでVSCodeのメモリ使用量を確認
- 2GB以上使用していたら要注意
アクティビティモニタで確認(Mac):
- Spotlightで「アクティビティモニタ」を検索
- 「メモリ」タブでCode Helper (Renderer)を確認
メモリ使用量を減らす設定
VSCodeの設定でメモリ使用量を抑えることができます。
設定ファイル(settings.json)に以下を追加:
{
"files.watcherExclude": {
"**/node_modules/**": true,
"**/dist/**": true,
"**/.git/**": true
},
"search.followSymlinks": false,
"typescript.disableAutomaticTypeAcquisition": true
}
これで、不要なファイル監視を減らせます。
大きなファイルの対処法
巨大なファイル(100MB以上)を開くとクラッシュすることがあります。
対策:
- 大きなファイルは別のエディタで開く
- ファイルを分割して扱う
- バイナリファイルは開かないように注意
🛠️ VSCodeの再インストール(クリーンインストール)
上記の方法で解決しない場合は、VSCodeを完全に削除してから再インストールしましょう。
完全アンインストールの手順
Windows:
- コントロールパネルからVSCodeをアンインストール
- 以下のフォルダを削除:
%APPDATA%\Code
%USERPROFILE%\.vscode
- レジストリエディタで「Visual Studio Code」を検索して削除
Mac:
- VSCodeをゴミ箱に移動
- 以下のフォルダを削除:
rm -rf ~/Library/Application\ Support/Coderm -rf ~/.vscoderm -rf ~/Library/Caches/com.microsoft.VSCode
Linux:
- VSCodeをアンインストール
- 設定フォルダを削除:
rm -rf ~/.config/Coderm -rf ~/.vscode
最新版のインストール
公式サイトから最新版をダウンロードして、新規インストールします。
ポイント:
- Stable版(安定版)を選ぶ
- Insiders版は避ける(開発版なので不安定な場合がある)
- インストール後、拡張機能は少しずつ追加する
🔧 システム関連の問題を解決
グラフィックドライバーの更新
VSCodeはGPUアクセラレーションを使用するため、古いグラフィックドライバーが原因で落ちることがあります。
解決方法:
- デバイスマネージャーを開く(Windows)
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- 右クリックして「ドライバーの更新」
または、GPUアクセラレーションを無効にする:
code --disable-gpu
Windows Updateの影響
Windows Updateの後にVSCodeが不安定になることがあります。
対処法:
- 最新のWindows Updateを適用
- VSCodeも最新版に更新
- 互換性モードで実行してみる
ウイルス対策ソフトの例外設定
ウイルス対策ソフトがVSCodeの動作を妨げている可能性があります。
設定方法:
- ウイルス対策ソフトの設定を開く
- 例外(除外)リストに追加:
- VSCodeのインストールフォルダ
- 作業フォルダ(プロジェクトフォルダ)
.vscode
フォルダ
📝 ログファイルで原因を特定する
VSCodeのログを確認
VSCodeが落ちる原因は、ログファイルに記録されています。
ログの場所:
Windows:
%APPDATA%\Code\logs
Mac:
~/Library/Application Support/Code/logs
Linux:
~/.config/Code/logs
最新のログファイルを開いて、「error」や「crash」という文字を検索してみてください。
開発者ツールでエラーを確認
VSCode内で開発者ツールを開いて、エラーを確認できます。
開き方:
- Ctrl+Shift+I(Mac: Cmd+Option+I)
- 「Console」タブを確認
- 赤いエラーメッセージがないか確認
エラーメッセージが見つかったら、そのメッセージで検索すると解決策が見つかることが多いですよ。
💡 今後のための予防策
自動保存を有効にする
突然落ちても作業内容を失わないように、自動保存を設定しましょう。
設定方法:
- 設定を開く(Ctrl+,)
- 「Auto Save」で検索
- 「afterDelay」を選択
- 遅延時間を1000ms(1秒)に設定
定期的なバックアップ
Gitなどのバージョン管理システムを使って、こまめにコミットする習慣をつけましょう。
簡単なバックアップ習慣:
git add .
git commit -m "作業中のバックアップ"
1時間ごとにこれを実行するだけでも、大きな損失を防げます。
Workspace Trust機能を活用
信頼できないプロジェクトを開く時は、制限モードで開くようにしましょう。
設定:
- 「Security」設定を開く
- 「Workspace Trust」を有効にする
- 新しいプロジェクトを開く時は慎重に判断
❓ よくある質問
Q: 特定のプロジェクトだけで落ちる
A: そのプロジェクトの.vscode
フォルダを削除してみてください。プロジェクト固有の設定が原因かもしれません。
Q: ターミナルを開くと落ちる
A: デフォルトシェルの設定を確認してください。PowerShellやbashの設定が壊れている可能性があります。
Q: 日本語入力すると落ちる
A: IMEとの相性問題の可能性があります。IMEの設定を初期化するか、別のIMEを試してみてください。
まとめ
VSCodeが突然消える問題は、様々な原因が考えられますが、ほとんどの場合は解決できます。
解決の優先順位:
- セーフモードで起動 → 拡張機能が原因か確認
- キャッシュクリア → 簡単で効果的
- 設定リセット → 設定の問題を解決
- メモリ対策 → 大規模プロジェクトの場合
- クリーンインストール → 最終手段
また、自動保存とバックアップを習慣化することで、万が一の時も被害を最小限に抑えられます。
VSCodeは素晴らしい開発環境です。今回の対処法を覚えておけば、トラブルがあってもすぐに復旧できるようになりますよ。
安定した開発環境で、快適なコーディングを楽しんでください!
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