「パソコンが重いけど、原因が分からない…」 「何のプログラムがCPUを使ってるの?」 「削除できないファイルがある!」 「ウイルスかどうか調べたい」 「IT管理者が使ってる凄いツールがあるらしい」
そんな悩みを一発で解決する無料ツールがあるんです!
実は、世界中のIT管理者やセキュリティ専門家が愛用しているMicrosoft Sysinternals(サイスインターナルズ)。 これを使えば、Windowsの裏側まで丸見えになり、あらゆるトラブルを解決できます。
この記事を読めば、プロ級のトラブルシューティングができるようになりますよ!
Sysinternalsって何?|30秒で分かる基礎知識

簡単に言うと
Sysinternals = Windowsを徹底的に調査・管理できる無料ツール集(70種類以上)
タスクマネージャー = 標準装備の体温計
Sysinternals = 精密検査機器一式
Sysinternalsの歴史
誕生から買収まで:
1996年:Mark RussinovichとBryce Cogswell が開発開始
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2000年代:IT管理者の必須ツールに
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2006年:Microsoftが買収
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現在:Microsoft公式の無料ツール
なぜプロが使うの?
理由:
- 詳細すぎる情報が見られる
- 標準ツールではできないことができる
- ポータブル(インストール不要)
- 完全無料なのに超高機能
- Microsoft公式で安心
必須ツールTOP10|これだけは覚えよう
1. Process Explorer(プロセスエクスプローラー)
役割: タスクマネージャーの超強化版
できること:
- すべてのプロセスをツリー表示
- DLLの使用状況
- ハンドル(ファイルの掴み)確認
- CPU使用率の詳細グラフ
- VirusTotalでウイルススキャン
使うシーン:
「何かがCPUを100%使ってる!」
→ Process Explorerで犯人特定
→ 詳細情報から原因究明
2. Autoruns(オートランズ)
役割: 自動起動プログラムの完全管理
できること:
- Windows起動時に動くすべてを表示
- 不要な自動起動を無効化
- マルウェアの自動起動を発見
- 起動時間短縮
使うシーン:
「パソコンの起動が遅い」
→ Autorunsで不要な起動項目を無効化
→ 起動時間が半分に!
3. Process Monitor(プロセスモニター)
役割: リアルタイムの動作監視
できること:
- ファイルアクセスの監視
- レジストリ変更の追跡
- ネットワーク通信の記録
- エラーの原因特定
使うシーン:
「アプリが起動しない」
→ Process Monitorで監視
→ 「設定ファイルが見つからない」と判明
4. TCPView(TCPビュー)
役割: ネットワーク接続の可視化
できること:
- 現在の通信をすべて表示
- どのプログラムが通信してるか確認
- 不審な通信を発見
- 接続を強制切断
使うシーン:
「ネットが異常に遅い」
→ TCPViewで確認
→ 謎のプログラムが大量通信してた!
5. DiskUsage(ディスクユーセージ)
役割: ディスク使用状況の可視化
できること:
- フォルダごとの容量を視覚化
- 巨大ファイルを即発見
- 無駄なファイルを特定
使うシーン:
「Cドライブが満杯!」
→ DiskUsageで分析
→ Windows.oldが50GB占有と判明
6. RAMMap(RAMマップ)
役割: メモリ使用状況の詳細分析
できること:
- メモリの内訳を完全表示
- キャッシュの状況
- メモリリークの発見
使うシーン:
「メモリ16GBなのに重い」
→ RAMMapで確認
→ 特定アプリがメモリリーク!
7. BgInfo(BGインフォ)
役割: PC情報をデスクトップに表示
できること:
- IPアドレス、PC名を常時表示
- システム情報を壁紙に埋め込み
- 複数PCの管理に便利
使うシーン:
リモートワークで複数PC管理
→ BgInfoで識別
→ 間違えることがなくなる
8. PsTools(PSツールズ)
役割: リモート管理ツール集
主要コマンド:
- PsExec:リモートでプログラム実行
- PsKill:プロセスを強制終了
- PsInfo:システム情報取得
使うシーン:
「別のPCを遠隔操作したい」
→ PsExecでコマンド実行
→ リモートデスクトップより軽快
9. Sysmon(システムモニター)
役割: 詳細なイベントログ記録
できること:
- プロセス作成の記録
- ネットワーク接続の記録
- ファイル作成時刻の変更検知
- セキュリティ分析
使うシーン:
「いつ侵入されたか調べたい」
→ Sysmonのログを分析
→ 攻撃の時系列が判明
10. ZoomIt(ズームイット)
役割: プレゼンテーション支援
できること:
- 画面の拡大
- 画面への書き込み
- タイマー表示
使うシーン:
「プレゼンで細かい部分を見せたい」
→ ZoomItで拡大&書き込み
→ 説明が分かりやすくなる
インストール方法|3つの使い方
方法1:個別ダウンロード
- Microsoft公式サイトにアクセス
- 必要なツールを選択
- ZIPファイルをダウンロード
- 解凍して実行(インストール不要)
メリット: 必要なものだけ入手
方法2:Sysinternals Suite
一括ダウンロード:
- 「Sysinternals Suite」をダウンロード
- 全ツール入りZIP(約50MB)
- 解凍して使いたいツールを実行
メリット: 全部まとめて入手
方法3:Live.sysinternals.com(最も便利)
Web経由で直接実行:
Windows + R
↓
\\live.sysinternals.com\tools
↓
Enter
エクスプローラーでツール一覧が開きます!
メリット: 常に最新版、ダウンロード不要
実践:よくあるトラブル解決例
ケース1:パソコンが異常に重い
解決手順:
- Process Explorer起動
- CPU使用率の高いプロセスを特定
- 「System Idle Process」が低い = 何かが使ってる
- 詳細確認
- 右クリック → Properties
- Image タブで正体確認
- 対処
- 不要なら終了
- 必要なら優先度を下げる
ケース2:ファイルが削除できない
エラー: 「別のプログラムが使用中です」
解決手順:
- Process Explorer起動
- Find → Find Handle or DLL
- ファイル名を入力
- 使用中のプロセスが表示
- プロセスを終了 or ハンドルを閉じる
ケース3:起動が遅い
解決手順:
- Autoruns起動
- 「Everything」タブ確認
- 不要な項目のチェックを外す
- Skypeの自動起動
- 使わないクラウドストレージ
- 古いソフトの更新チェック
- 再起動で確認
ケース4:ウイルスの疑い
確認手順:
- Process Explorer起動
- Options → VirusTotal.com → Check VirusTotal.com
- 怪しいプロセスを選択
- VirusTotal列を確認
- 0/70 = 安全
- 10/70 = 危険!
ケース5:ディスク容量不足
解決手順:
- DiskUsage起動
- Cドライブをスキャン
- 巨大フォルダを特定
- Windows.old
- ダウンロードフォルダ
- 一時ファイル
- 不要なものを削除
上級テクニック|プロの使い方
コマンドライン活用
PsExecでリモート実行:
psexec \\RemotePC -u Username -p Password cmd
PsKillで強制終了:
pskill \\RemotePC ProcessName
Process Monitorのフィルター活用
効率的な分析:
- 特定プロセスだけ表示
- エラーだけ表示
- 特定パスだけ監視
フィルター設定で情報を絞り込み!
Sysmonでセキュリティ監査
設定ファイル作成:
<Sysmon schemaversion="4.0">
<EventFiltering>
<ProcessCreate onmatch="include">
<Image condition="contains">powershell</Image>
</ProcessCreate>
</EventFiltering>
</Sysmon>
PowerShellの実行をすべて記録!
注意事項とリスク
使用時の注意
やってはいけないこと:
- ❌ システムプロセスを適当に終了
- ❌ レジストリを理解せず変更
- ❌ 他人のPCに無断で使用
- ❌ 会社のPCで無許可使用
安全に使うために
- まず観察から始める
- バックアップを取ってから変更
- 1つずつ変更して確認
- 元に戻す方法を確認しておく
よくある質問
Q1:本当に無料?
A: 完全無料です! 個人でも企業でも無料。広告もありません。
Q2:初心者でも使える?
A: 基本的な機能なら大丈夫!
初心者向け:
- Process Explorer(タスクマネージャー代わり)
- Autoruns(起動項目の管理)
- TCPView(通信の確認)
Q3:Windows 11でも使える?
A: すべて対応しています。 Windows 7以降なら問題なし。
Q4:ウイルス対策ソフトが反応する
A: 正常な動作です。 管理者権限で動くため、一部のセキュリティソフトが警告することがあります。 Microsoft公式なので安全です。
Q5:Mac版はある?
A: ありません。 Windows専用ツールです。 MacにはActivity Monitorなど別のツールがあります。
まとめ:Sysinternalsでプロ級の管理を!
お疲れさまでした! Microsoft Sysinternalsの世界、いかがでしたか?
今回のポイント:
- SysinternalsはWindows最強の無料ツール群
- 70種類以上の専門ツール
- Process Explorerだけでも価値あり
- インストール不要で即使える
- IT管理者の必須ツール
まず試すべき3つ:
- Process Explorer(タスクマネージャーの代わりに)
- Autoruns(起動高速化)
- TCPView(通信監視)
習得のコツ:
簡単なツールから始めて
徐々にレベルアップ!
これらのツールを使いこなせば、Windowsのトラブルで困ることはなくなります。 IT管理者でなくても、自分のPCを完璧に管理できるようになりますよ。
さあ、今すぐProcess Explorerから始めてみましょう! Windowsマスターへの第一歩です! 🔧
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