「普通のメッセージじゃ味気ない…もっとカッコよくしたい!」 「お知らせを目立たせたいけど、どうすればいい?」 「YouTubeみたいなリンクプレビューを自分でも作りたい」 「Botが送るようなキレイな埋め込みメッセージってどうやるの?」
こんな願望、ありませんか?
Discordの埋め込み(Embed)機能を使えば、カラフルで見やすく、情報が整理されたプロフェッショナルなメッセージが作れるんです。しかも、プログラミング知識がなくても、ツールを使えば簡単に作成可能!
この記事では、埋め込みリンクの基本から、埋め込みメッセージの作り方、Webhook活用、さらには高度なカスタマイズまで、すべて分かりやすく解説していきます!
埋め込みの基本:3種類の埋め込みを理解しよう

1. 自動リンクプレビュー(URLを貼るだけ)
仕組み: URLを貼ると自動的にプレビューが表示される機能。
対応サイト例:
- YouTube(動画サムネイル+タイトル)
- Twitter/X(ツイート内容)
- GitHub(リポジトリ情報)
- Wikipedia(記事概要)
- ニュースサイト(見出し+画像)
表示される情報:
┌─────────────────────────────┐
│ [サイト名] │
│ タイトル │
│ 説明文 │
│ [サムネイル画像] │
└─────────────────────────────┘
2. Webhook埋め込み(コード不要)
特徴:
- 外部ツールで作成
- カスタマイズ自由
- プログラミング不要
- 色やフィールドを設定可能
3. Bot埋め込み(高度なカスタマイズ)
特徴:
- 動的な内容
- インタラクティブ
- 自動更新可能
- 最も自由度が高い
自動リンクプレビューの設定と管理
リンクプレビューを有効/無効にする
ユーザー設定:
設定 → テキスト・画像 → リンクプレビュー
├── Webサイトからのリンクプレビュー表示:オン/オフ
├── 送信したリンクのプレビュー表示:オン/オフ
└── 画像・動画・Lottieを表示:オン/オフ
サーバー設定(管理者):
サーバー設定 → 概要 → 埋め込みリンク
└── このサーバーで埋め込みリンクを許可
プレビューを防ぐ方法
URLを無効化:
通常:https://youtube.com/watch?v=xxxxx
→ プレビューあり
無効化:<https://youtube.com/watch?v=xxxxx>
→ プレビューなし(< >で囲む)
リンクプレビューが表示されない原因
チェックリスト:
- [ ] 埋め込みリンク権限があるか
- [ ] サイトがOGP対応しているか
- [ ] URLが正しいか
- [ ] ネットワークに問題はないか
Webhook埋め込みメッセージの作成(初心者向け)
Webhookの作成方法
手順:
- チャンネルの設定を開く(歯車アイコン)
- 「連携サービス」→「ウェブフック」
- 「新しいウェブフック」をクリック
- 名前とアバターを設定
- 「ウェブフックURLをコピー」
重要:WebhookのURLは秘密にする! 誰でも投稿できてしまうため、絶対に公開しない。
Discord Embed Generatorを使う(最も簡単)
人気のジェネレーター:
- Discohook (https://discohook.org)
- Discord Embed Builder
- Embed Generator
Discohookの使い方:
1. サイトにアクセス
2. 左側で埋め込みをデザイン
- Author(著者)
- Title(タイトル)
- Description(説明)
- Color(色)
- Fields(フィールド)
- Footer(フッター)
- Timestamp(タイムスタンプ)
3. WebhookのURLを入力
4. 「Send」で送信!
埋め込みメッセージの構造
基本構造:
{
"embeds": [{
"title": "お知らせ",
"description": "サーバーメンテナンスのお知らせです",
"color": 16711680,
"fields": [
{
"name": "日時",
"value": "2025年1月21日 10:00",
"inline": true
},
{
"name": "時間",
"value": "約2時間",
"inline": true
}
],
"footer": {
"text": "管理者より"
},
"timestamp": "2025-01-21T10:00:00.000Z"
}]
}
実践的な埋め込みメッセージの例
お知らせ・アナウンス
デザイン例:
色:青(#0099ff)
┌─────────────────────────────┐
│ 📢 重要なお知らせ │
│─────────────────────────────│
│ サーバールール改定について │
│ │
│ 詳細: │
│ ・スパム対策を強化 │
│ ・新規メンバーの制限 │
│ │
│ 施行日:2025年2月1日 │
│─────────────────────────────│
│ 管理チーム | 2025/01/21 │
└─────────────────────────────┘
イベント告知
カラフルな告知:
{
"embeds": [{
"title": "🎮 ゲーム大会開催!",
"description": "みんなで楽しもう!",
"color": 16776960,
"thumbnail": {
"url": "画像URL"
},
"fields": [
{
"name": "📅 開催日",
"value": "1月25日(土)",
"inline": true
},
{
"name": "⏰ 時間",
"value": "20:00~",
"inline": true
},
{
"name": "🎯 ゲーム",
"value": "Apex Legends",
"inline": true
},
{
"name": "🏆 賞品",
"value": "Discord Nitro 1ヶ月分",
"inline": false
}
],
"image": {
"url": "バナー画像URL"
}
}]
}
ルール・ガイドライン
見やすいルール表示:
色:赤(#ff0000)
タイトル:📋 サーバールール
フィールド:
1️⃣ 基本ルール
- 誹謗中傷禁止
- スパム禁止
2️⃣ ボイスチャットルール
- 騒音注意
- ミュート推奨
ステータス・統計表示
自動更新される情報:
{
"embeds": [{
"title": "📊 サーバー統計",
"color": 3447003,
"fields": [
{
"name": "👥 メンバー数",
"value": "1,234人",
"inline": true
},
{
"name": "💚 オンライン",
"value": "456人",
"inline": true
},
{
"name": "📈 今週の成長",
"value": "+123人",
"inline": true
}
],
"timestamp": "2025-01-21T00:00:00.000Z"
}]
}
カラーコードと装飾テクニック
効果的な色の使い方
用途別カラーコード:
成功・完了:#00ff00(緑)
警告・注意:#ffff00(黄)
エラー・重要:#ff0000(赤)
情報・お知らせ:#0099ff(青)
Discord風:#5865F2(Blurple)
10進数への変換:
#ff0000 → 16711680
#00ff00 → 65280
#0000ff → 255
#5865F2 → 5793522
絵文字とUnicode装飾
よく使う絵文字:
📢 お知らせ
⚠️ 警告
✅ 完了
❌ エラー
📊 統計
🎮 ゲーム
🎵 音楽
📅 カレンダー
装飾文字:
▬▬▬▬▬▬ (区切り線)
◆ ◇ ● ○ (ポイント)
├ └ │ (階層表示)
Botを使った高度な埋め込み
Discord.jsでの埋め込み作成
基本コード:
const { EmbedBuilder } = require('discord.js');
const embed = new EmbedBuilder()
.setTitle('タイトル')
.setDescription('説明文')
.setColor(0x0099FF)
.addFields(
{ name: 'フィールド1', value: '値1', inline: true },
{ name: 'フィールド2', value: '値2', inline: true },
)
.setFooter({ text: 'フッター' })
.setTimestamp();
channel.send({ embeds: [embed] });
Discord.pyでの埋め込み
Pythonコード:
import discord
embed = discord.Embed(
title="タイトル",
description="説明文",
color=discord.Color.blue()
)
embed.add_field(name="フィールド1", value="値1", inline=True)
embed.add_field(name="フィールド2", value="値2", inline=True)
embed.set_footer(text="フッター")
await channel.send(embed=embed)
動的な埋め込み更新
リアルタイム更新例:
// 5分ごとに統計を更新
setInterval(async () => {
const stats = await getServerStats();
const embed = new EmbedBuilder()
.setTitle('📊 リアルタイム統計')
.addFields(
{ name: 'オンライン', value: stats.online },
{ name: 'メッセージ/時', value: stats.messages }
)
.setTimestamp();
await message.edit({ embeds: [embed] });
}, 300000);
埋め込みの制限とベストプラクティス
技術的制限
Discord埋め込みの制限:
タイトル:最大256文字
説明:最大4096文字
フィールド数:最大25個
フィールド名:最大256文字
フィールド値:最大1024文字
フッター:最大2048文字
Author名:最大256文字
合計文字数:最大6000文字
デザインのベストプラクティス
読みやすい埋め込みのコツ:
- 色は用途で統一
- 情報は簡潔に
- 絵文字は適度に
- 改行で見やすく
- 重要な情報は上部に
モバイル対応
スマホでの表示考慮:
- インラインフィールドは3個まで
- 長いURLは短縮
- 画像サイズは適切に
- 絵文字は控えめに
トラブルシューティング
埋め込みが表示されない
原因と対策:
- 権限不足
- 「埋め込みリンク」権限を確認
- JSONエラー
- 構文をチェック
- バリデーターで検証
- 制限超過
- 文字数を確認
- フィールド数を削減
Webhookが動作しない
チェック項目:
- [ ] URLが正しいか
- [ ] レート制限にかかっていないか
- [ ] Webhookが削除されていないか
- [ ] JSONフォーマットが正しいか
色が反映されない
解決方法:
// ❌ 間違い
.setColor('#0099FF') // 文字列
// ✅ 正解
.setColor(0x0099FF) // 16進数
.setColor(39423) // 10進数
便利なツールとリソース
オンラインツール
埋め込みジェネレーター:
- Discohook – 最も多機能
- Embed Builder – シンプル
- Discord Webhook Sender – 軽量
- Carl-bot Embed Builder – Bot連携
テンプレート集
コピペで使えるテンプレート:
// ウェルカムメッセージ
{
"embeds": [{
"title": "👋 ようこそ!",
"description": "サーバーへようこそ!",
"color": 5763719,
"thumbnail": {
"url": "サーバーアイコンURL"
},
"fields": [
{
"name": "📋 最初にすること",
"value": "・ルールを読む\n・自己紹介\n・ロール選択"
}
]
}]
}
セキュリティと注意点
Webhook URLの管理
絶対にやってはいけないこと:
- ❌ GitHubに公開
- ❌ 公開チャンネルに貼る
- ❌ 信頼できない人に教える
安全な管理方法:
- ✅ 環境変数で管理
- ✅ 定期的に再生成
- ✅ アクセスログ確認
スパム対策
Webhook悪用を防ぐ:
- レート制限の設定
- IPアドレス制限
- 認証トークン追加
- 定期的な監視
実際の活用例
コミュニティ運営
活用シーン:
- 新メンバー歓迎
- イベント告知
- ルール説明
- FAQ表示
ゲームサーバー
使い方:
- マッチ募集
- 戦績表示
- アップデート情報
- ランキング
学習・教育
応用例:
- 課題提示
- スケジュール
- 資料配布
- 成績発表
まとめ:プロ級の埋め込みメッセージを作ろう!
Discord埋め込みマスターへの道:
基本をマスター:
- 3種類の埋め込みを理解
- Webhookの作成方法を習得
- ジェネレーターで練習
- 色とデザインを工夫
実践のポイント:
- 目的に応じた色選択
- 情報の整理と階層化
- モバイル表示の考慮
- セキュリティの確保
今すぐ試すべきこと:
- Discohookにアクセス
- 簡単な埋め込みを作成
- テストチャンネルで送信
- デザインを改善
レベルアップへ:
- Botでの動的生成
- 自動更新システム
- インタラクティブ要素
埋め込みメッセージは、Discordサーバーをプロフェッショナルに見せる最も効果的な方法です。
最初は簡単なお知らせから始めて、徐々に複雑な埋め込みにチャレンジしてみてください。きっとメンバーから「すごい!」と言われるはずです!
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