「フローチャートを作りたいけど、高いソフトは買えない」 「チームで図表を共有したいけど、どのツールがいいか分からない」
そんな悩みを一発で解決してくれるのが**draw.io(ドローアイオー)**です。
このツール、実は完全無料で使えるのに、有料ソフト顔負けの機能を持っているんです。しかも、インストール不要でブラウザから使えるから、今すぐにでも始められます。
今回は、draw.ioの基本的な使い方から、知らないと損する便利機能まで、余すことなくご紹介していきます。
🎨 draw.ioってどんなツール?

基本的な説明
draw.ioは、オンラインで使える無料の図表作成ツールです。
2011年にドイツの会社が開発し、現在は**diagrams.net(ダイアグラムズネット)**という名前でも知られています。実は、この2つは同じツールなんですよ。
特徴をひと言で表すと: 「Microsoft Visioのような高機能ツールを、無料でブラウザから使える」
これが最大の魅力です。
なぜ無料なの?怪しくない?
よく聞かれる質問ですが、draw.ioはオープンソースのプロジェクトなんです。
つまり、世界中の開発者が協力して作っているツール。広告もなければ、隠れた料金もありません。データもあなたが選んだ場所(GoogleドライブやPCなど)に保存されるので、安心して使えます。
📊 どんな図表が作れるの?具体例つきで紹介
draw.ioで作れる図表は、実に100種類以上! 主なものを見ていきましょう。
1. ビジネス系の図表
フローチャート(業務フロー図)
- 仕事の流れを整理
- マニュアル作成
- 問題解決の手順
組織図
- 会社の組織構成
- プロジェクトチーム図
- 指揮系統の可視化
SWOT分析図
- 強み・弱み・機会・脅威の整理
- 戦略立案
- 競合分析
2. IT・技術系の図表
ネットワーク構成図
- サーバー配置
- システム構成
- クラウドアーキテクチャ
UML図(統一モデリング言語)
- クラス図
- シーケンス図
- ユースケース図
ER図(データベース設計)
- テーブル構成
- リレーション設定
- データモデリング
3. 教育・プレゼン系の図表
マインドマップ
- アイデア整理
- 学習内容のまとめ
- ブレインストーミング
インフォグラフィック
- データの視覚化
- プレゼン資料
- 説明図
🚀 5分で始める!draw.ioの使い方
ステップ1:サイトにアクセス
ブラウザで「draw.io」または「app.diagrams.net」にアクセスします。 どちらでも同じサイトに行けますよ。
ステップ2:保存先を選ぶ
最初に聞かれるのが「どこに保存する?」という質問。
選択肢:
- Device(デバイス):自分のPCに保存
- Google Drive:Googleドライブに保存
- OneDrive:Microsoftのクラウドに保存
- Dropbox:Dropboxに保存
初めての方は「Device」がおすすめです。
ステップ3:テンプレートを選ぶ(または空白から)
豊富なテンプレートから選べます。 ゼロから作りたい場合は「Blank Diagram」を選択。
ステップ4:図形をドラッグ&ドロップ
左側のパネルから図形を選んで、キャンバスにドラッグするだけ! 図形同士をつなげるには、図形をクリックして出てくる青い矢印を引っ張ります。
ステップ5:保存とエクスポート
「File」メニューから保存。 PNG、JPG、PDF、SVGなど、様々な形式で出力できます。
💡 知らないと損!便利な隠れ機能
1. リアルタイム共同編集
実は、複数人で同時編集ができるんです!
やり方:
- Google DriveやOneDriveに保存
- 共有リンクを発行
- チームメンバーと一緒に編集
ZoomやTeamsで画面共有しながら使うと、会議が格段に効率的になります。
2. オフライン版もある
「draw.io Desktop」というデスクトップアプリ版が存在します。
メリット:
- ネット接続不要
- 動作が軽快
- 機密情報も安心
Windows、Mac、Linux全てに対応しています。
3. プレゼンモード
作った図表をスライドショー形式で表示できます。
使い方:
- 複数ページの図表を作成
- 「View」→「Presentation」を選択
- フルスクリーンでプレゼン開始
PowerPointがなくても、これで十分プレゼンできちゃいます。
4. 自動レイアウト機能
ぐちゃぐちゃになった図表を自動で整列してくれる機能があります。
「Arrange」→「Layout」から選択可能。 フローチャートや組織図が一瞬できれいに整います。
🆚 他のツールと比べてどう?正直な比較

Microsoft Visio との比較
draw.ioの勝ち:
- 完全無料(Visioは月額約1,800円〜)
- インストール不要
- Mac/Linuxでも使える
Visioの勝ち:
- Office製品との連携が強力
- より高度なデータ連携機能
- 企業向けサポート充実
Lucidchart(ルシッドチャート)との比較
draw.ioの勝ち:
- 完全無料(Lucidchartは無料版に制限あり)
- オフライン版がある
- データがクラウドに依存しない
Lucidchartの勝ち:
- UI/UXがよりモダン
- データインポート機能が豊富
- チーム管理機能が充実
Cacoo(カクー)との比較
draw.ioの勝ち:
- 無料で無制限に使える
- より多くのテンプレート
- エクスポート形式が豊富
Cacooの勝ち:
- 日本語サポートが手厚い
- コメント機能が使いやすい
- ワイヤーフレーム作成に特化
🏢 実際の活用シーン
シーン1:システム開発の現場
あるIT企業では、システム設計書の作成に活用。
使い方:
- AWS/Azure/GCPのアイコンセットを活用
- クラウド構成図を作成
- GitHubと連携してバージョン管理
シーン2:教育現場での活用
学校の先生が授業資料作りに使用。
使い方:
- 歴史の年表作成
- 理科の実験フローチャート
- 数学の図形問題
シーン3:起業・スタートアップ
ビジネスプラン作成に大活躍。
使い方:
- ビジネスモデルキャンバス
- カスタマージャーニーマップ
- サービス構成図
⚠️ 使う前に知っておきたい注意点
1. 日本語フォントの制限
デフォルトだと日本語フォントの選択肢が少ないです。 PDFやSVGで出力する際は、文字化けに注意しましょう。
対策: 画像形式(PNG/JPG)で出力すれば問題なし。
2. 大規模な図表は重くなる
要素が1000個を超えるような巨大な図表は、動作が重くなることがあります。
対策: 複数ページに分けて作成する。
3. 自動保存はない
クラウド保存でも自動保存機能はありません。 こまめに「Ctrl+S」で保存する習慣をつけましょう。
🎯 こんな人に特におすすめ
✅ お金をかけずに図表作成ツールを使いたい人 ✅ すぐに使い始めたい人(アカウント登録も不要) ✅ チームで図表を共有したい人 ✅ Mac/LinuxユーザーでVisioが使えない人 ✅ 学生・教育関係者で予算が限られている人 ✅ 個人事業主・フリーランスでコストを抑えたい人
🔧 もっと使いこなすためのTips
ショートカットキーを覚えよう
- Ctrl+D:複製
- Ctrl+G:グループ化
- Ctrl+Shift+G:グループ解除
- Ctrl+K:リンク挿入
- Delete:削除
これだけ覚えれば、作業速度が2倍になります。
カスタム図形ライブラリを作る
よく使う図形をライブラリとして保存できます。 会社のロゴや、独自のアイコンを登録しておくと便利ですよ。
プラグインを活用
- PlantUML:テキストから図を自動生成
- SQL:データベース図を自動作成
- CSV:表データから組織図を生成
📊 まとめ:draw.ioで図表作成の概念が変わる
draw.ioは、「無料だから機能が少ない」という常識を完全に覆すツールです。
有料ツールに引けを取らない機能性と、誰でもすぐに使える手軽さを両立。しかも、データの管理も自分でコントロールできる安心設計です。
draw.ioが選ばれる3つの理由:
- 完全無料なのに機能制限なし
- インストール不要で今すぐ使える
- 共同編集でチームワークも完璧
図表作成に悩んでいるなら、まずはdraw.ioを試してみてください。きっと「こんなに簡単でいいの?」と驚くはずです。
プレゼン資料、設計書、マニュアル作成など、あらゆる場面で活躍すること間違いなし。無料なので、失うものは何もありません。
今すぐブラウザで「draw.io」を開いて、図表作成の新しい世界を体験してみましょう!
🔗 すぐに始められるリンク集
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