「このゲーム、自分のPCで動くかな?」 「グラボのドライバー更新したいけど、型番が分からない…」 「最近重いけど、グラボが原因?それともCPU?」
PCゲームを始めたい時、動画編集をする時、必ず確認が必要になるのが**グラフィックボード(グラボ)**です。でも、自分のPCにどんなグラボが入っているか、意外と知らない人が多いんです。
実は、Windowsには5秒で確認できる方法から、詳細な性能まで分かる方法まで、いろいろな確認方法があります。
この記事を読めば、グラボの型番だけでなく、性能や状態、さらには買い替え時期まで判断できるようになりますよ!
最速5秒!すぐにグラボを確認する3つの方法

方法1:タスクマネージャーで確認(Windows 10/11)
一番簡単で早い方法がこれ!
手順:
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」タブをクリック
- 左側の**「GPU 0」**をクリック
表示される情報:
- グラボの名前(例:NVIDIA GeForce RTX 3060)
- 専用GPUメモリ(VRAM)
- 共有GPUメモリ
- GPUの使用率
- 温度(対応している場合)
たったこれだけ!型番がすぐ分かります。
方法2:DirectX診断ツールで確認
より詳しい情報が見たい時はこちら。
手順:
- Windowsキー + R を押す
- **「dxdiag」**と入力してEnter
- 「ディスプレイ」タブをクリック
表示される情報:
- デバイス名(グラボの型番)
- チップの種類
- DACの種類
- メモリ合計(VRAM容量)
- ディスプレイモード(解像度)
- ドライバーのバージョン
ゲームの動作確認にはこの方法が便利!
方法3:デバイスマネージャーで確認
ドライバー更新の時によく使う方法です。
手順:
- Windowsキー + X → 「デバイスマネージャー」
- **「ディスプレイアダプター」**を展開
- グラボの名前が表示される
メリット:
- 複数のグラボがある場合、全て表示
- 内蔵グラフィックスも確認できる
- エラーマークで不具合も分かる
デメリット:
- VRAMなどの詳細情報は見られない
グラボの詳細情報を確認する方法
GPU-Zで完全な情報を取得(無料ツール)
プロも使う定番ツールです。
GPU-Zで分かること:
- 正確な型番とリビジョン
- GPUチップの詳細(コードネーム等)
- メモリ容量と種類(GDDR6等)
- コア数とクロック速度
- 製造メーカー(MSI、ASUS等)
- BIOS バージョン
- リアルタイムの温度と使用率
使い方:
- techpowerup.com/gpuz/ からダウンロード
- インストール不要、実行するだけ
- 全ての情報が一画面に表示
便利な機能:
- センサータブでリアルタイム監視
- ログ記録機能
- ベンチマーク結果の投稿
システム情報で確認する
Windows標準ツールで詳しく見る方法。
手順:
- Windowsキー + R → 「msinfo32」
- **「コンポーネント」**を展開
- **「ディスプレイ」**をクリック
表示される内容:
- アダプター名
- アダプターRAM
- ドライバーの詳細情報
- 解像度とリフレッシュレート
設定アプリから確認(Windows 11)
Windows 11なら設定からも確認可能。
手順:
- 設定 → システム → ディスプレイ
- 「ディスプレイの詳細設定」
- 「ディスプレイ1のアダプターのプロパティ」
ここでVRAMやドライバー情報が確認できます。
グラボの性能と状態をチェック
性能が十分か判断する方法
ゲームや作業に必要な性能があるか確認しましょう。
最低限必要なVRAM:
- 一般用途:2GB
- フルHDゲーム:4GB以上
- 4Kゲーム:8GB以上
- 動画編集:4GB以上
- AI・機械学習:8GB以上
- 3DCG制作:12GB以上
世代別の目安:
【NVIDIA】
GTX 1050/1650 → エントリーレベル
GTX 1060/1660 → ミドルレンジ
RTX 2060/3060 → ミドルハイ
RTX 3070/4070 → ハイエンド
RTX 3080/4080以上 → エンスージアスト
【AMD】
RX 6400/6500 → エントリー
RX 6600 → ミドルレンジ
RX 6700 XT → ミドルハイ
RX 6800/7800 → ハイエンド
温度と使用率を監視
グラボの健康状態をチェック!
正常な温度範囲:
- アイドル時:30~50℃
- 通常使用時:50~70℃
- 高負荷時:70~85℃
- 危険域:90℃以上
確認方法:
- タスクマネージャー → パフォーマンス → GPU
- または GPU-Z のセンサータブ
- MSI Afterburner(詳細監視)
温度が高い場合の対処:
- ケース内のエアフローを改善
- グラボのファンを掃除
- サーマルペーストの塗り直し(上級者)
ベンチマークで実力測定
実際の性能を数値化して確認。
定番ベンチマークソフト:
3DMark(基本無料):
- Time Spy:DirectX 12性能
- Fire Strike:DirectX 11性能
- スコアで他のPCと比較可能
Unigine Heaven(無料):
- 美しいグラフィックでテスト
- 温度と安定性も確認
- FPS表示で実力が分かる
ゲーム内ベンチマーク:
- FF14ベンチマーク(無料)
- FF15ベンチマーク(重い)
- 実際のゲーム性能に近い
内蔵グラフィックスか独立GPUか見分ける
Intel内蔵グラフィックスの見分け方
よくある内蔵GPU:
- Intel UHD Graphics 630/730
- Intel Iris Xe Graphics
- Intel HD Graphics(古い)
特徴:
- VRAMが「共有」と表示
- 型番に「Intel」が含まれる
- ゲームには性能不足
AMD内蔵グラフィックス(APU)
よくあるAPU:
- AMD Radeon Graphics
- AMD Radeon Vega 8/11
- Ryzen 5000G/7000Gシリーズ搭載
特徴:
- 内蔵にしては高性能
- 軽いゲームなら動く
- 型番に「Vega」や単に「Graphics」
独立GPU(グラボ)の特徴
見分けるポイント:
- 専用のVRAM容量が表示される
- GeForce/Radeon + 数字の型番
- デバイスマネージャーで別項目
確認方法: タスクマネージャーで「GPU 0」と「GPU 1」がある場合、通常は:
- GPU 0:内蔵グラフィックス
- GPU 1:独立GPU(グラボ)
ドライバーの確認と更新

現在のドライバーバージョン確認
確認方法:
- デバイスマネージャー → ディスプレイアダプター
- グラボを右クリック → プロパティ
- 「ドライバー」タブ
- バージョンと日付を確認
または:
- NVIDIA:NVIDIAコントロールパネル → ヘルプ → システム情報
- AMD:Radeon Software → 設定 → システム
ドライバーを更新する方法
NVIDIA(GeForce):
- GeForce Experienceをインストール
- ドライバータブ → 更新を確認
- または nvidia.co.jp から手動ダウンロード
AMD(Radeon):
- AMD Software: Adrenalin Edition
- 設定 → システム → 更新を確認
- または amd.com から手動ダウンロード
Intel:
- インテル・ドライバー・サポート・アシスタント
- または Windows Update経由
クリーンインストールのすすめ: 不具合がある場合は、DDU(Display Driver Uninstaller)で完全削除してから再インストール。
グラボのトラブルシューティング
グラボが認識されない
確認ポイント:
- 物理的な接続
- PCIeスロットにしっかり挿入
- 補助電源ケーブルを接続
- モニターケーブルをグラボに接続
- BIOS設定
- PCIeスロットが有効か
- 内蔵グラフィックスが優先されていないか
- 電源容量
- 電源ユニットの容量は十分か
- 推奨:グラボの消費電力×2以上
性能が出ない・カクつく
チェック項目:
- 電源プラン
- 「高パフォーマンス」に設定
- NVIDIAコントロールパネルでも「最大パフォーマンス」
- 温度問題
- サーマルスロットリング確認
- 85℃以下を維持
- ボトルネック
- CPUが古すぎないか
- RAMは十分か(16GB推奨)
ドライバーがインストールできない
対処法:
- セーフモードで削除
- DDUを使って完全削除
- セーフモードで実行
- Windows Updateを確認
- 保留中の更新がないか
- .NET Frameworkを最新に
- 互換性モードで実行
- インストーラーを右クリック
- 互換性のトラブルシューティング
ノートPCのグラボ確認と注意点
内蔵と独立GPUの切り替え
多くのゲーミングノートは両方搭載。
NVIDIA Optimus/AMD Switchable Graphics:
- 自動で切り替わる
- バッテリー時は内蔵GPU
- AC電源時は独立GPU
強制的に独立GPUを使う:
- NVIDIAコントロールパネル
- 3D設定の管理
- 優先グラフィックプロセッサ
- 「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」
MUXスイッチの確認
最新のゲーミングノートに搭載。
確認方法:
- メーカーの仕様書を確認
- BIOS設定を確認
- 専用ソフトで切り替え(Armoury Crate等)
メリット:
- 内蔵GPUを完全バイパス
- 5~15%の性能向上
グラボの買い替え時期の判断
買い替えのサイン
こんな時は買い替え検討:
- 最新ゲームが最低設定でも30fps以下
- VRAM不足のエラーが頻発
- ドライバーサポート終了
- 故障の兆候(アーティファクト等)
世代別サポート状況
NVIDIA:
- GTX 900番台以前:サポート終了間近
- GTX 10番台:現役だが限界近い
- RTX 20番台以降:まだまだ現役
AMD:
- RX 400/500:サポート継続中
- RX 5000以降:長期サポート
- RX 6000以降:最新機能対応
コスパの良い買い替えタイミング
狙い目:
- 新世代発売の3ヶ月後(値下がり)
- 年末年始セール
- 中古市場でマイニング品が出回る時期
避けるべき時期:
- 新製品発表直前
- 仮想通貨高騰時
- 半導体不足時
便利な管理ツールとソフト
メーカー純正ツール
NVIDIA:
- GeForce Experience:ドライバー更新、ゲーム最適化
- NVIDIAコントロールパネル:詳細設定
AMD:
- AMD Software:統合管理ツール
- Radeon Chill:省電力機能
サードパーティツール
MSI Afterburner(無料):
- オーバークロック
- ファン制御
- 詳細な監視
- ゲーム内オーバーレイ
HWiNFO64(無料):
- 超詳細なハードウェア情報
- センサー監視
- ログ記録
FurMark(無料):
- ストレステスト
- 安定性確認
- 温度限界チェック
まとめ:グラボを知れば、PCがもっと楽しくなる!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
グラボの確認方法から性能チェック、トラブル対処まで、幅広く解説してきました。
今すぐ確認すべき3つ:
- タスクマネージャーで型番確認
- Ctrl + Shift + Esc → パフォーマンス → GPU
- DirectX診断でVRAM確認
- Win + R → dxdiag → ディスプレイタブ
- ドライバーの更新確認
- GeForce ExperienceやAMD Software
グラボ確認が必要な場面:
- 新しいゲームを買う前
- 動画編集ソフトを使う前
- PCが重い原因を調べる時
- アップグレードを検討する時
覚えておきたいこと:
グラボはPCの描画性能の要です。定期的に状態をチェックして、ドライバーを更新し、適切な温度で動作させることで、長く快適に使えます。
特にPCゲーマーの方は、自分のグラボの型番とVRAM容量は覚えておきましょう。ゲームの推奨スペックと比較する時に必ず必要になります。
この記事をブックマークして、グラボ関連で困った時にすぐ確認できるようにしておくことをおすすめします。
あなたのPCライフがより快適になることを願っています!
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