MacでSSH接続する完全ガイド – ターミナルの基本から応用まで

Mac

「MacでサーバーにSSH接続したいけど、どうやればいいの?」

実は、MacはSSH接続にとても優れたOSなんです!

WindowsユーザーがうらやむほどSSH接続が簡単にできるMac。でも、初めての方には少しハードルが高く感じるかもしれませんね。

この記事では、Macのターミナルを初めて触る方でも、たった5分でSSH接続できるようになる方法をお伝えします。

スクリーンショットを頭に思い浮かべながら、一緒に進めていきましょう!

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  1. まずはターミナルを開いてみよう
    1. ターミナルって何?どこにあるの?
    2. 3つの方法でターミナルを起動
  2. 実践!MacでSSH接続する基本手順
    1. ステップ1:基本のSSHコマンド
    2. ステップ2:初回接続時の確認メッセージ
    3. ステップ3:パスワードを入力
    4. 成功!接続完了の画面
  3. Macならではの便利な設定テクニック
    1. SSH設定ファイルで接続を簡単に
    2. 複数のサーバーを管理する
  4. Mac特有のトラブルと解決方法
    1. 「zsh: command not found: ssh」と表示される
    2. パーミッションエラーが出る場合
    3. 「Host key verification failed」エラー
  5. SSH鍵認証をMacで設定する方法
    1. なぜ鍵認証がおすすめなの?
    2. 鍵の生成(超簡単3ステップ)
    3. 公開鍵をサーバーに登録
  6. Macで使える超便利なSSH機能
    1. ファイル転送もドラッグ&ドロップ感覚で
    2. Finderでサーバーに接続(SFTP)
    3. ターミナルのタブ機能を活用
  7. iTerm2でさらに快適なSSH接続
    1. iTerm2って何?
    2. iTerm2の便利機能
  8. よく使うSSHコマンド集(Mac版)
    1. 基本コマンド
    2. トンネリング(ポートフォワーディング)
  9. セキュリティを高める5つのMac設定
    1. 1. FileVaultを有効にする
    2. 2. キーチェーンで鍵を管理
    3. 3. Touch IDでSSH認証(対応Mac)
    4. 4. ファイアウォールの設定
    5. 5. 定期的な鍵の更新
  10. トラブルシューティングQ&A
    1. Q: パスワードが合っているのに接続できない
    2. Q: 接続が遅い、重い
    3. Q: 日本語が文字化けする
  11. まとめ – MacでSSH接続をマスターしよう!

まずはターミナルを開いてみよう

ターミナルって何?どこにあるの?

ターミナルは、Macに標準で入っているコマンドを入力してコンピューターと対話するアプリです。

黒い画面に白い文字…ちょっとハッカーっぽくてカッコいいですよね!

3つの方法でターミナルを起動

方法1:Spotlightを使う(最速!)

  1. Command + スペース キーを押す
  2. 「ターミナル」または「terminal」と入力
  3. Enterキーを押す

これが一番早くて便利です!

方法2:Launchpadから起動

  1. Launchpadを開く(ロケットのアイコン)
  2. 「その他」フォルダをクリック
  3. ターミナルアイコンをクリック

方法3:Finderから起動

  1. Finderを開く
  2. 「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダへ
  3. ターミナルをダブルクリック

よく使うなら、Dockに追加しておくと便利ですよ!

実践!MacでSSH接続する基本手順

ステップ1:基本のSSHコマンド

ターミナルが開いたら、以下のコマンドを入力します:

ssh ユーザー名@サーバーのアドレス

実際の例:

ssh yamada@192.168.1.100

または、ドメイン名でも接続できます:

ssh yamada@example.com

ステップ2:初回接続時の確認メッセージ

初めて接続すると、こんな英語のメッセージが表示されます:

The authenticity of host 'example.com (192.168.1.100)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?

これは「このサーバーは初めてだけど、本当に接続していい?」という確認です。

信頼できるサーバーなら 「yes」と入力してEnter を押しましょう。

ステップ3:パスワードを入力

yamada@example.com's password:

パスワードを求められたら入力します。

注意点:

  • 画面に文字は表示されません(セキュリティのため)
  • でも、ちゃんと入力されているので安心してください
  • 入力が終わったらEnterキーを押す

成功!接続完了の画面

接続に成功すると、プロンプトが変わります:

[yamada@server ~]$

これで、サーバーにログインできました!

Macならではの便利な設定テクニック

SSH設定ファイルで接続を簡単に

毎回長いコマンドを打つのは面倒…そんな時は設定ファイルを作りましょう!

設定ファイルの作成方法

  1. ターミナルで以下のコマンドを実行:
nano ~/.ssh/config
  1. 以下のような設定を記入:
Host myserver
    HostName example.com
    User yamada
    Port 22
  1. Control + O で保存、Control + X で終了

これで、次回からは:

ssh myserver

だけで接続できます!

複数のサーバーを管理する

設定ファイルには複数のサーバーを登録できます:

Host web-server
    HostName web.example.com
    User admin
    Port 22

Host database-server  
    HostName db.example.com
    User dbadmin
    Port 3022

Host test-server
    HostName test.example.com
    User testuser
    Port 22
    IdentityFile ~/.ssh/test_key

Mac特有のトラブルと解決方法

「zsh: command not found: ssh」と表示される

最新のmacOSでこのエラーが出ることはまれですが、もし表示されたら:

  1. macOSのバージョンを確認(Appleメニュー → このMacについて)
  2. システム環境設定でアップデートを確認
  3. ターミナルを再起動

パーミッションエラーが出る場合

Macはセキュリティに厳しいので、鍵ファイルの権限設定が重要です:

chmod 600 ~/.ssh/秘密鍵ファイル名

例:

chmod 600 ~/.ssh/id_rsa

「Host key verification failed」エラー

以前接続したサーバーの情報が変更された場合に発生します。

解決方法:

ssh-keygen -R サーバーアドレス

例:

ssh-keygen -R example.com

SSH鍵認証をMacで設定する方法

なぜ鍵認証がおすすめなの?

  • パスワードを毎回入力しなくて済む
  • セキュリティが格段に向上
  • 複数のサーバーの管理が楽になる

鍵の生成(超簡単3ステップ)

ステップ1:鍵を作る

ssh-keygen -t ed25519 -C "あなたのメールアドレス"

ステップ2:保存場所を選ぶ

Enter file in which to save the key (/Users/あなた/.ssh/id_ed25519):

そのままEnterでOK!

ステップ3:パスフレーズを設定(オプション)

Enter passphrase (empty for no passphrase):

より安全にしたい場合は設定、簡単に使いたい場合は空欄でEnter

公開鍵をサーバーに登録

作った公開鍵をサーバーに送ります:

ssh-copy-id ユーザー名@サーバーアドレス

Macの場合、ssh-copy-idが入っていないことがあります。

その場合は:

cat ~/.ssh/id_ed25519.pub | ssh ユーザー名@サーバー "mkdir -p ~/.ssh && cat >> ~/.ssh/authorized_keys"

Macで使える超便利なSSH機能

ファイル転送もドラッグ&ドロップ感覚で

SCPコマンドでファイル転送

ローカルからサーバーへ:

scp ~/Desktop/file.txt yamada@example.com:~/

サーバーからローカルへ:

scp yamada@example.com:~/file.txt ~/Desktop/

Finderでサーバーに接続(SFTP)

  1. Finderを開く
  2. Command + K を押す
  3. サーバーアドレスに「sftp://ユーザー名@サーバーアドレス」を入力
  4. 接続をクリック

これでFinderからサーバーのファイルを操作できます!

ターミナルのタブ機能を活用

Command + T で新しいタブを開いて、複数のサーバーに同時接続できます。

タブの切り替えは:

  • Command + 数字 (1, 2, 3…)
  • Command + Shift + [ または ]

iTerm2でさらに快適なSSH接続

iTerm2って何?

Mac標準のターミナルより高機能なターミナルアプリです。

無料でダウンロードできて、SSH接続がもっと便利になります!

iTerm2の便利機能

  • 画面分割 – 複数のセッションを同時に表示
  • プロファイル機能 – サーバーごとに色分け
  • 自動ログ記録 – 作業内容を自動保存
  • 検索機能の強化 – Command + F で履歴を検索

よく使うSSHコマンド集(Mac版)

基本コマンド

コマンド説明
ssh -p ポート番号ポート指定して接続ssh -p 2222 user@server
ssh -i 鍵ファイル鍵ファイル指定ssh -i ~/.ssh/mykey user@server
ssh -v詳細情報を表示ssh -v user@server
exit接続を終了exit

トンネリング(ポートフォワーディング)

ローカルの8080番ポートを、サーバーの80番ポートに転送:

ssh -L 8080:localhost:80 user@server

これでhttp://localhost:8080でサーバーのWebサイトにアクセスできます!

セキュリティを高める5つのMac設定

1. FileVaultを有効にする

システム環境設定 → セキュリティとプライバシー → FileVault

2. キーチェーンで鍵を管理

ssh-add --apple-use-keychain ~/.ssh/id_ed25519

3. Touch IDでSSH認証(対応Mac)

パスフレーズの代わりにTouch IDが使えます!

4. ファイアウォールの設定

システム環境設定 → セキュリティとプライバシー → ファイアウォール

5. 定期的な鍵の更新

3ヶ月〜6ヶ月に一度は鍵を更新しましょう。

トラブルシューティングQ&A

Q: パスワードが合っているのに接続できない

A: Caps Lockがオンになっていないか確認してください。Macは右下に「⇪」マークが表示されます。

Q: 接続が遅い、重い

A: 以下を試してみてください:

ssh -C user@server  # 圧縮を有効にする

Q: 日本語が文字化けする

A: ターミナルの環境設定で文字エンコーディングをUTF-8に設定してください。

まとめ – MacでSSH接続をマスターしよう!

お疲れさまでした!ここまで読んでいただいて、MacでのSSH接続について理解が深まったと思います。

今日学んだ重要ポイント:

  • ターミナルの起動は Command + スペース が最速
  • SSH接続の基本は ssh ユーザー名@サーバー
  • 設定ファイルを作れば接続が超簡単に
  • 鍵認証でセキュリティと利便性を両立
  • iTerm2を使えばさらに快適

Macは開発者にとって素晴らしいツールです。SSH接続をマスターすることで、その真価を発揮できます。

次のステップ:

  1. まずは基本のSSH接続を試してみる
  2. 設定ファイルを作成して効率化
  3. 鍵認証にチャレンジ
  4. iTerm2を導入してみる

最初は難しく感じても、一度覚えてしまえば手放せなくなるはずです。

さあ、あなたもMacでSSH接続の達人になりましょう!

困ったことがあれば、このガイドに戻ってきてくださいね。きっと答えが見つかるはずです。

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