「Wi-Fiが遅くてイライラする…」 「ゲーム中にラグが発生して負けた!」 「有線LANケーブル、邪魔だなぁ…」
こんな悩み、ありませんか?
実は、有線と無線にはそれぞれ決定的な違いがあって、用途によって向き不向きがハッキリしているんです。 オンラインゲーマーが有線にこだわる理由、カフェでWi-Fiを使う理由、すべてに意味があります。
この記事を読めば、あなたに最適な接続方法が必ず見つかります! さらに、遅いWi-Fiを速くする裏技もお教えしちゃいます。
そもそも有線と無線って何が違うの?基本をサクッと理解

見た目の違いから理解しよう
有線接続(LANケーブル):
パソコン ━━[LANケーブル]━━ ルーター ━━ インターネット
物理的なケーブル
無線接続(Wi-Fi):
スマホ ~~~電波~~~ Wi-Fiルーター ━━ インターネット
目に見えない電波
つまり、ケーブルを使うか、電波を使うかの違いです!
それぞれの正式名称
通称 | 正式名称 | 英語 |
---|---|---|
有線LAN | イーサネット | Ethernet |
無線LAN/Wi-Fi | ワイヤレスLAN | Wireless LAN |
Wi-Fi | ワイファイ | Wi-Fi(Wireless Fidelity) |
Wi-Fiは実は無線LANの「ブランド名」なんです。 でも今では無線LAN = Wi-Fiという認識でOK!
数字で見る!有線vs無線の性能比較
スピード対決:理論値と実測値
理論上の最高速度:
接続方式 | 規格 | 最高速度 | 実際の速度 |
---|---|---|---|
有線 | ギガビット(1000BASE-T) | 1Gbps | 900Mbps前後 |
有線 | 10ギガビット | 10Gbps | 9Gbps前後 |
無線 | Wi-Fi 5(802.11ac) | 6.9Gbps | 200-500Mbps |
無線 | Wi-Fi 6(802.11ax) | 9.6Gbps | 400-800Mbps |
無線 | Wi-Fi 6E | 9.6Gbps | 500-1Gbps |
無線 | Wi-Fi 7(最新) | 46Gbps | 1-5Gbps |
重要ポイント: 理論値と実測値には大きな差があります! Wi-Fiは理論値の30-50%程度しか出ないことが多いんです。
遅延(レイテンシー)の違い
これ、めちゃくちゃ重要です!
ping値(応答時間)の比較:
有線LAN:0.5~2ms(ミリ秒)
Wi-Fi 6:2~5ms
Wi-Fi 5:5~10ms
Wi-Fi 4以前:10~30ms
1msの違いで何が変わる?
- オンラインゲーム:勝敗が決まる
- ビデオ会議:音声のズレが気になる
- 普通のネット:ほぼ気にならない
安定性の違い
接続が切れる頻度(1日あたり):
- 有線:ほぼ0回(物理的な問題がなければ)
- 無線:1~10回(環境による)
速度の変動:
- 有線:±5%程度
- 無線:±50%以上(時間帯や場所で大きく変動)
メリット・デメリット徹底比較
有線接続のメリット・デメリット
メリット(これが最高!):
- 圧倒的な安定性
- 電子レンジを使っても切れない
- 隣の家のWi-Fiに邪魔されない
- 雨の日も雪の日も安定
- 最高速度が出やすい
- 契約速度の90%以上は確実
- 大容量ファイルも高速転送
- 低遅延(ゲーマー歓喜)
- FPSゲームで有利
- 音ゲーでズレない
- セキュリティが高い
- 物理的に接続しないと盗聴不可
- パスワード不要
デメリット(これがつらい…):
- ケーブルが邪魔
- 部屋をまたぐと配線が大変
- 見た目がスッキリしない
- ペットが噛むことも
- 接続できる場所が限定
- LANポートの近くだけ
- 移動しながら使えない
- デバイスが限定される
- スマホ・タブレットは基本的に非対応
- 薄型ノートPCはアダプター必要
無線接続のメリット・デメリット
メリット(便利すぎる!):
- どこでも使える自由
- ソファでゴロゴロしながら
- トイレでも(笑)
- 庭やベランダでも
- 複数デバイス同時接続
- 家族全員のスマホ
- スマート家電も接続
- 友達が来ても大丈夫
- 配線不要でスッキリ
- 部屋が片付く
- 模様替えも簡単
- 賃貸でも安心
- 最新デバイス対応
- スマホ・タブレット標準対応
- ゲーム機も無線OK
デメリット(これが悩み…):
- 速度が不安定
- 時間帯で遅くなる
- 場所によって電波が弱い
- 他の電波と干渉
- セキュリティリスク
- パスワードが甘いと危険
- 暗号化方式が古いと脆弱
- 接続が切れることがある
- 電子レンジで切断
- 壁や床で電波が弱まる
用途別ベストチョイス:あなたはどっち?

絶対に有線を選ぶべき人
1. オンラインゲーマー
特に重要なゲーム:
- FPS(Apex、Valorant、CS:GO)
- 格闘ゲーム(ストリートファイター)
- 音ゲー(太鼓の達人)
理由:1msの遅延が勝敗を分ける!
2. 動画配信者・YouTuber
必要な要素:
- 安定したアップロード速度
- 配信中の切断は致命的
- 高画質配信には広帯域必要
3. 在宅ワーカー(重要な会議が多い)
ビデオ会議で重要:
- 音声の遅延がない
- 画面共有が途切れない
- プレゼン中に固まらない
4. 大容量データを扱う人
例:
- 動画編集者(4K/8K素材)
- 写真家(RAWファイル)
- プログラマー(大規模プロジェクト)
無線で十分な人(むしろ無線がいい!)
1. 普通のネットユーザー
用途:
- Web閲覧
- YouTube視聴
- SNS
- ネットショッピング
Wi-Fiで全く問題なし!
2. 家中を移動する人
シーン:
- リビング、寝室、キッチンを移動
- ソファやベッドでリラックス
- 庭やベランダでも使いたい
3. スマホ・タブレットメインの人
理由:
- そもそも有線接続できない
- アプリは無線前提で設計
- 通信量を節約したい
4. 来客が多い家庭
メリット:
- ゲストにパスワード教えるだけ
- みんな同時に使える
- ケーブルの取り合いなし
実践!最強のネットワーク環境を作る
ハイブリッド構成がベスト!
実は、有線と無線の両方を使うのが最強です。
理想的な構成例:
【1階リビング】
テレビ ━━ 有線 ━━┓
PS5 ━━━ 有線 ━━━┫
┣━━ ルーター ~~ Wi-Fi
スマホ ~~ 無線 ~~┛ │
タブレット ~ 無線 ~ │
│
【2階書斎】 │
デスクトップPC ━━ 有線 ━━┛
ノートPC ~~~ 無線 ~~~~
固定機器は有線、モバイル機器は無線が基本!
有線環境を最適化する方法
1. ケーブル選びが重要
カテゴリ | 最高速度 | おすすめ度 | 価格 |
---|---|---|---|
CAT5e | 1Gbps | ★★★ | 安い |
CAT6 | 1Gbps | ★★★★ | 普通 |
CAT6A | 10Gbps | ★★★★★ | やや高い |
CAT7 | 10Gbps | ★★★ | 高い |
CAT8 | 40Gbps | ★ | とても高い |
おすすめ:CAT6Aケーブル 理由:将来性があって、価格も手頃!
2. ケーブルの長さと配置
最適な長さ:
- 必要最小限 + 1m余裕
- 最長100mまで(それ以上は速度低下)
配線のコツ:
- モールで壁に沿わせる
- カーペット下に通す
- 天井裏や壁内配線(プロに依頼)
3. スイッチングハブの活用
ルーター(4ポート)では足りない!
↓
8ポートハブを追加
↓
最大11台まで有線接続可能に!
無線環境を劇的に改善する方法
1. ルーターの置き場所(超重要!)
最適な場所:
- 家の中心
- 床から1~2m の高さ
- 周りに障害物がない
- 電子機器から離す
NG な場所:
- 部屋の隅
- テレビの裏
- 電子レンジの近く
- 水槽の近く(水は電波を吸収)
- 金属製の棚の中
2. 電波の種類を使い分ける
周波数帯 | 特徴 | 使い分け |
---|---|---|
2.4GHz | 遠くまで届く、遅い | 離れた部屋、IoT機器 |
5GHz | 速いが届きにくい | 近くで高速通信したい時 |
6GHz(Wi-Fi 6E) | 超高速、超近距離 | 同じ部屋で最高速度 |
設定例:
SSID名を分ける:
MyHome_2G(2.4GHz)→ スマート家電用
MyHome_5G(5GHz)→ スマホ・PC用
3. メッシュWi-Fiで死角をなくす
従来: メッシュ:
● ●
/ \ / │ \
弱 弱 ●━━●━━●
│ │ │
強 強 強
広い家や2階建てには必須!
トラブルシューティング:よくある問題と解決法
有線なのに遅い!
チェックリスト:
- ケーブルの規格を確認
# ケーブルに印字されている文字を確認 CAT5e以上か?
- ルーターのポートを確認
# 1Gbps対応ポートに接続しているか # 100Mbpsポートだと遅い!
- ネットワークアダプターの設定
# Windowsの場合 デバイスマネージャー → ネットワークアダプター → 速度とデュプレックス → 1Gbps全二重
- ケーブルの劣化
# 別のケーブルで試す # 折れ曲がっていないか確認
Wi-Fiが頻繁に切れる!
解決策:
- チャンネル変更
2.4GHz:1、6、11チャンネルがおすすめ 5GHz:自動設定でOK 設定方法: ルーター管理画面 → 無線設定 → チャンネル
- ファームウェア更新
ルーターメーカーのサイトで最新版確認 自動更新をONに
- 電波干渉の除去
離す対象: - 電子レンジから3m以上 - Bluetooth機器から1m以上 - 他のルーターから離す
特定の部屋だけ遅い!
対策:
- 中継器を設置
ルーター ~~ 中継器 ~~ 端末 廊下に設置
- 有線で延長
ルーター ━━ LANケーブル ━━ アクセスポイント 離れた部屋に設置
- 電力線通信(PLC)
コンセント経由でネットワーク延長 配線不要で便利!
最新技術動向:これからのネットワーク
Wi-Fi 7が変える未来
スペック:
- 最大46Gbps(理論値)
- 遅延1ms以下
- 有線を超える可能性!?
実用化時期: 2024年から順次製品化
5G/6Gホームルーター
特徴:
- 光回線不要
- 工事なし
- どこでも高速通信
現状:
- 5G:一部エリアで実用化
- 6G:2030年頃予定
新しい有線規格
2.5GBASE-T/5GBASE-T:
- CAT5eケーブルで2.5Gbps
- 既存配線を活かせる
- コスパ最強
セキュリティ対策:安全に使うために

有線のセキュリティ
基本的に安全ですが、以下に注意:
- 物理的なアクセス制限
- LANポートにカバーを付ける
- 未使用ポートは無効化
- MACアドレスフィルタリング
- 登録機器のみ接続許可
無線のセキュリティ(超重要!)
必須設定:
- 暗号化方式
推奨:WPA3(最新) 最低限:WPA2 絶対NG:WEP(簡単に破られる)
- 強力なパスワード
良い例:Kj9$mP2@nL5&wQ8! 悪い例:password123 条件: - 12文字以上 - 大小英字+数字+記号 - 辞書にない言葉
- ゲストネットワーク分離
メイン:家族専用(重要機器) ゲスト:来客用(隔離) IoT用:スマート家電(分離)
- 定期的な確認
# 接続機器リストを確認 # 知らない機器があったら即ブロック
コスト比較:どっちがお得?
初期費用
有線構築:
LANケーブル(10m):1,000円 × 3本 = 3,000円
スイッチングハブ:3,000円
配線モール:2,000円
合計:約8,000円
無線構築:
Wi-Fi 6ルーター:10,000~20,000円
メッシュWi-Fi(3台):20,000~40,000円
合計:10,000~40,000円
ランニングコスト
電気代(月額):
- 有線ハブ:約50円
- Wi-Fiルーター:約150円
- メッシュWi-Fi:約300円
交換頻度:
- LANケーブル:10年以上
- Wi-Fiルーター:3~5年
まとめ:結局どっちを選べばいい?
答え:両方使うのがベスト!
でも、優先順位をつけるなら…
有線を優先すべき場面:
- ゲーミングPC
- デスクトップPC
- 据え置きゲーム機
- スマートTV
- NAS(ネットワークストレージ)
無線で十分な場面:
- スマートフォン
- タブレット
- ノートPC(移動して使う)
- スマート家電
- 普段使いのネット
黄金比率:
有線3:無線7
重要な機器は有線、それ以外は無線が現実的!
最後のアドバイス:
- まずWi-Fi環境を整える
- 必要に応じて有線を追加
- 定期的に速度測定して改善
技術は日々進化しています。 でも、基本を理解していれば、どんな新技術が来ても対応できます!
快適なネットライフを楽しんでくださいね!
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