「Macで手書きメモを取りたい」 「漢字が分からない時、手書きで入力したい」 「iPadみたいに、Macでも手書きで文字を書きたい」
こんな願望を持っていませんか?
実は、Macには標準機能で手書き入力ができる方法がいくつもあるんです! トラックパッドで直接文字を書いたり、iPadを液晶タブレットのように使ったり、想像以上に便利な機能が隠れています。
この記事を読めば、あなたのMacが手書き入力対応デバイスに変身します。 読み方が分からない漢字の入力から、クリエイティブな手書きメモまで、すべての方法をマスターしましょう!
今すぐ使える!トラックパッドで手書き入力

知らない人が多い標準機能
Macのトラックパッドで、直接手書き入力ができることをご存知でしたか? 特別なアプリは不要。設定を変えるだけで、すぐに使えるようになります。
こんな時に便利:
- 読み方が分からない漢字を入力したい
- 中国語や韓国語を手書きで入力したい
- 記号や特殊文字を描いて探したい
トラックパッド手書きの設定方法
ステップ1:入力ソースを追加
- システム設定を開く
- Appleメニュー → 「システム設定」
- キーボード設定へ
- 「キーボード」をクリック
- 入力ソースを設定
- 「テキスト入力」の「入力ソース」横の「編集」をクリック
- 左下の「+」ボタンをクリック
- 手書き入力を追加
- 「簡体字中国語」または「繁体字中国語」を選択
- 「手書き認識」にチェック
- 「追加」をクリック
💡 なぜ中国語? 日本語の漢字も中国語の手書き認識で入力できるんです!
実際の使い方
手書き入力モードへの切り替え:
- 入力ソースを切り替え
- メニューバーの「あ」や「A」のアイコンをクリック
- 「簡体字 – 手書き」を選択
- または、Control + スペース で切り替え
- トラックパッドウィンドウが表示
- 画面に手書きパッドが出現
- トラックパッドが手書きエリアになる
- 文字を書く
- トラックパッドに指で文字を描く
- 候補が表示されるので選択
- スペースキーで確定
書き方のコツ:
- ゆっくり丁寧に書く
- 画数順に書くと認識率アップ
- 一文字ずつ確定していく
iPadをMacの手書き入力デバイスにする方法
Sidecar(サイドカー)で完璧な手書き環境
iPadを持っているなら、これが最強の手書き入力方法です! iPadがMacの拡張ディスプレイ兼、手書きタブレットになります。
必要な条件:
- macOS Catalina以降
- iPadOS 13以降
- 同じApple IDでサインイン
- Wi-FiとBluetoothがオン
Sidecarの設定と接続
接続方法:
- MacとiPadを準備
- 両方のデバイスでWi-FiとBluetoothをオン
- 同じApple IDでサインイン
- Sidecarを起動 方法A(コントロールセンター):
- Macのコントロールセンターを開く
- 「ディスプレイ」アイコンをクリック
- iPadを選択
- システム設定 → 「ディスプレイ」
- 「+」ボタン → iPadを選択
- 接続完了
- iPadにMacの画面が表示される
- Apple Pencilで直接操作可能
Apple Pencilでの手書き入力
メモアプリでの手書き:
- Macでメモアプリを開く
- iPadの画面に表示される
- Apple Pencilで直接書き込み
- 手書き文字がそのまま保存
その他のアプリでも使える:
- Pages、Numbers、Keynote
- プレビュー(PDF注釈)
- Adobe系アプリ
- お絵かきアプリ全般
便利な使い方:
- 書類にサインを入れる
- PDFに手書きメモを追加
- イラストやスケッチを描く
- マインドマップを手書きで作成
連係スケッチ:iPhone/iPadから直接入力
知られざる神機能
Mac上の書類に、iPhone/iPadで描いたスケッチや手書き文字を直接挿入できる機能があります。 これが「連係スケッチ」という機能です。
連係スケッチの使い方
対応アプリ:
- メモ
- Pages
- Numbers
- Keynote
実行手順:
- Macで挿入位置を選択
- 対応アプリで文書を開く
- 挿入したい位置にカーソルを置く
- 連係スケッチを起動 メモアプリの場合:
- ツールバーの「スケッチを挿入」アイコン
- または、右クリック → 「iPhone/iPadから挿入」→「スケッチを追加」
- メニューバー「挿入」→「iPhone/iPadから」→「スケッチを追加」
- iPhone/iPadで描く
- iPhone/iPadに自動で描画画面が表示
- 指やApple Pencilで描く
- 「完了」をタップ
- Macに自動挿入
- 描いた内容が即座にMacの文書に挿入される
活用シーン:
- 会議中の簡単な図解
- 手書きサインの挿入
- アイデアスケッチの追加
- 数式や化学式の手書き
おすすめ手書き対応アプリ

無料アプリ
1. メモ(標準アプリ)
- Sidecar経由でApple Pencil対応
- 手書きとテキストの混在可能
- iCloud同期で全デバイスで閲覧
2. プレビュー(標準アプリ)
- PDFへの手書き注釈
- 署名の保存と再利用
- 図形描画ツール付き
3. Freeform(標準アプリ)
- 無限キャンバスで自由に手書き
- 共同作業も可能
- 図形や付箋との組み合わせ
有料アプリ
1. GoodNotes 5
- 最強の手書きノートアプリ
- 手書き文字のテキスト変換
- PDF注釈機能
- 価格:買い切り
2. Notability
- 録音機能付き手書きノート
- 手書きとタイピングの併用
- 自動バックアップ
- 価格:サブスクリプション
3. Concepts
- プロ向け描画アプリ
- 無限キャンバス
- CAD機能付き
- 価格:基本無料(Pro版は有料)
文字認識と変換テクニック

macOSの手書き文字認識機能
macOS Monterey以降では、手書き文字を自動でテキストに変換する機能が強化されています。
スクリブル機能(iPadOS連携):
- iPad + Apple Pencilで手書き
- 自動でテキストに変換
- 日本語にも対応
手書き文字をテキスト化する方法
方法1:メモアプリの変換機能
- 手書きでメモを作成
- 手書き部分を選択
- 右クリック → 「テキストとしてコピー」
- 任意の場所にペースト
方法2:GoodNotesの変換機能
- 手書きノートを作成
- なげなわツールで選択
- 「変換」→「テキストに変換」
- コピーして使用
認識率を上げるコツ:
- 楷書体で丁寧に書く
- 文字の大きさを揃える
- 行間を適度に空ける
- 濃い色で書く
トラブルシューティング
問題1:トラックパッド手書きが表示されない
症状:
- 入力ソースを切り替えても手書きパッドが出ない
解決法:
- 入力ソースの再設定
- 一度削除して再追加
- システム再起動
- アクセシビリティ確認
- システム設定 → プライバシーとセキュリティ
- アクセシビリティで許可
問題2:Sidecarが接続できない
症状:
- iPadが表示されない
- 接続が切れる
解決法:
- 基本チェック
- 同じApple IDか確認
- 同じWi-Fiネットワークか確認
- Bluetoothがオンか確認
- 再接続手順
- 両デバイスを再起動
- Wi-Fi/Bluetoothをオフ→オン
- Handoffが有効か確認
- 距離を確認
- 10メートル以内に配置
- 障害物を避ける
問題3:手書き文字が認識されない
症状:
- 書いても候補が出ない
- 違う文字として認識される
解決法:
- よりゆっくり書く
- 画数順を守る
- トラックパッドをクリーニング
- 感度設定を調整
問題4:連係スケッチが起動しない
症状:
- iPhone/iPadに画面が出ない
解決法:
- Handoff設定を確認
- Mac:システム設定 → 一般 → AirDropとHandoff
- iPhone/iPad:設定 → 一般 → AirPlayとHandoff
- Continuity機能を有効化
- 両デバイスでオンにする
用途別ベストプラクティス
ビジネスシーンでの活用
電子署名に最適な方法:
- プレビューアプリで署名を登録
- トラックパッドまたはiPadで署名
- PDFに簡単挿入
会議メモの取り方:
- Freeformで自由にメモ
- 図解を交えながら記録
- リアルタイムで共有
クリエイティブワーク
デザインラフの作成:
- Conceptsでアイデアスケッチ
- Sidecar + Apple Pencilで精密描画
- Illustratorと連携
マインドマップ作成:
- Freeformの無限キャンバス活用
- 手書きとテキストを組み合わせ
- カラフルに視覚化
学習・教育での活用
数式や図形の入力:
- 連係スケッチで複雑な数式
- 手書きの方が速い場合に便利
- 後からテキスト変換も可能
語学学習:
- 漢字の書き取り練習
- 外国語の文字練習
- 手書きで覚えやすい
手書き入力を快適にする設定とコツ

トラックパッドの最適化
設定調整:
- システム設定 → トラックパッド
- 「軌跡の速さ」を中速に
- 「クリック」を軽めに設定
ショートカットキーの活用
覚えておくと便利:
- Control + スペース:入力ソース切り替え
- Command + スペース:Spotlight(アプリ起動)
- fn + F:全画面表示切り替え
作業環境の工夫
快適な手書き環境:
- 外部トラックパッドの活用
- iPadスタンドの使用
- Apple Pencilのペン先を定期的に交換
まとめ:Macの手書き入力で作業効率アップ!
Macでの手書き入力方法をマスターすれば、こんなメリットがあります:
5つの手書き入力方法:
- 📝 トラックパッド手書き – 漢字入力に便利
- 📱 Sidecar – iPadを液タブ化
- ✏️ 連係スケッチ – iPhone/iPadから直接挿入
- 📄 標準アプリ – メモ、プレビューで即活用
- 📚 専用アプリ – GoodNotesで本格運用
使い分けのポイント:
- サッと漢字を調べたい → トラックパッド手書き
- 本格的に手書きしたい → Sidecar + Apple Pencil
- 書類に図を入れたい → 連係スケッチ
成功のコツ:
- まずは標準機能から試す
- 用途に合わせて使い分ける
- 慣れれば作業効率が大幅アップ
キーボード入力だけでなく、手書き入力も使いこなすことで、Macの可能性は無限に広がります。 アイデアスケッチ、電子署名、複雑な文字入力など、様々なシーンで活用してみてください。
デジタルとアナログの良いところを組み合わせて、より創造的で効率的な作業環境を作りましょう!
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