「Macってアプリをゴミ箱に入れるだけでしょ?」 「でも、なんか容量が減らない…」 「設定ファイルが残ってる気がする」
実は、あなたの直感は正しいんです。
Macでアプリをゴミ箱に入れても、 関連ファイルが大量に残っています。
この記事を読めば、 アプリを完全に、キレイさっぱり削除できるようになります。
ストレージの空き容量も増えて、 Macがサクサク動くようになりますよ!
【基本】3つのアンインストール方法

方法1:ゴミ箱にドラッグ(簡易削除)
最も簡単だけど、不完全な方法:
- Finderで「アプリケーション」フォルダを開く
- 削除したいアプリをゴミ箱にドラッグ
- ゴミ箱を空にする
メリット: ✅ 3秒で完了 ✅ 誰でもできる ✅ 小さいアプリなら十分
デメリット: ❌ 設定ファイルが残る ❌ キャッシュが残る ❌ ログファイルが残る
結果:最大で数GBのゴミファイルが残ることも!
方法2:Launchpadから削除(App Store限定)
App Storeからインストールしたアプリ限定:
- Launchpadを開く(F4キー)
- Optionキーを長押し
- アプリが震え始める
- 左上の「×」をクリック
注意点:
- App Store以外のアプリは削除できない
- これも関連ファイルは残る
- iPhoneと同じ削除方法
方法3:アンインストーラーを使う(完全削除)
開発元が用意している場合:
一部のアプリには専用アンインストーラーが付属。
確認方法:
- アプリケーションフォルダ内を確認
- 「〇〇 Uninstaller」を探す
- なければアプリ本体を右クリック→「パッケージの内容を表示」
Adobe Creative CloudやMicrosoft Officeなど、 大型アプリには必ず付いています。
【重要】アプリの関連ファイルが潜む5つの場所
隠れたファイルの居場所
Macでアプリをゴミ箱に入れても、 以下の場所にファイルが残っています:
1. ライブラリ/Preferences(環境設定)
~/Library/Preferences/
例:com.apple.Safari.plist
2. ライブラリ/Application Support(アプリデータ)
~/Library/Application Support/[アプリ名]/
ここに保存データやプラグインが格納
3. ライブラリ/Caches(キャッシュ)
~/Library/Caches/[アプリ名]/
一時ファイルやダウンロードデータ
4. ライブラリ/Logs(ログファイル)
~/Library/Logs/[アプリ名]/
エラーログや使用履歴
5. ライブラリ/Containers(サンドボックス)
~/Library/Containers/[アプリID]/
App Store版アプリのデータ
ライブラリフォルダの表示方法
「ライブラリって見当たらない!」
そう、標準では非表示なんです。
表示する3つの方法:
方法A:Finderで一時表示
- Finderを開く
- 「移動」メニュー
- Optionキーを押しながらクリック
- 「ライブラリ」が出現!
方法B:常に表示する設定
- ホーム画面でCommand + J
- 「ライブラリフォルダを表示」にチェック
方法C:直接移動
- Command + Shift + G
~/Library/
と入力
手動で完全アンインストールする手順
ステップ1:アプリ本体を削除
- アプリケーションフォルダを開く
- アプリが起動していないか確認
- Command + Option + Esc で強制終了
- アプリをゴミ箱へ
ステップ2:関連ファイルを検索
Finderの検索機能を使う:
- Command + F で検索窓を開く
- アプリ名を入力
- 「このMac」を選択
- 検索オプションで「システムファイル」を含める
探すべきキーワード:
- アプリの正式名称
- 開発元の名前
- Bundle ID(com.会社名.アプリ名)
ステップ3:発見したファイルを削除
削除して良いもの: ✅ ~/Library/内のアプリ名フォルダ ✅ .plistファイル(設定ファイル) ✅ Cachesフォルダ内のデータ
削除注意のもの: ⚠️ 共有ライブラリ(他アプリも使用) ⚠️ ドキュメント内の作業ファイル ⚠️ iCloud同期データ
ステップ4:ゴミ箱を空にする
- ゴミ箱を右クリック
- 「ゴミ箱を空にする」
- 確認ダイアログでOK
Tips: Command + Shift + Delete で即座に空に!
【楽したい人向け】無料アンインストーラーアプリ3選
1. AppCleaner(完全無料・日本語対応)
特徴:
- ドラッグ&ドロップで関連ファイル検出
- 削除前にファイルリスト表示
- 保護機能(重要アプリの誤削除防止)
使い方:
- AppCleanerを起動
- アプリをウィンドウにドロップ
- 関連ファイル一覧を確認
- 「削除」をクリック
評価: ⭐⭐⭐⭐⭐ 初心者に最もおすすめ!
2. Trash Me(App Store版)
特徴:
- Mac App Store公式
- アンインストール履歴機能
- スケジュール削除
価格: 無料(アプリ内課金あり)
評価: ⭐⭐⭐⭐ App Storeの安心感重視の方に。
3. AppDelete(シンプル設計)
特徴:
- 軽量・高速
- ウィジェット機能
- ログ解析機能
評価: ⭐⭐⭐ シンプルさを求める方向け。
要注意!削除してはいけないアプリ

絶対に削除NGなアプリ
システムアプリ(グレーアウトされているもの):
- Safari
- メール
- カレンダー
- システム環境設定
これらは削除できないように保護されていますが、 無理に削除しようとするとMacが不安定に。
削除は慎重にすべきアプリ
依存関係があるアプリ:
- Xcode(開発ツール)
- Java Runtime
- Python(プリインストール版)
- ドライバー関連ソフト
他のアプリが動かなくなる可能性があります。
アンインストール後のメンテナンス
再起動で完全クリーンアップ
アプリ削除後は必ず再起動しましょう。
理由:
- メモリから完全に削除
- キャッシュのリセット
- システムの最適化
ストレージの最適化
空き容量を確認:
- Appleメニュー→「このMacについて」
- 「ストレージ」タブ
- 「管理」をクリック
推奨事項を実行:
- ゴミ箱を自動的に空にする
- 古いファイルをiCloudに保存
- 不要なファイルを削除
定期的なクリーンアップ
月1回のメンテナンス:
- 使わないアプリを整理
- ダウンロードフォルダを整理
- キャッシュをクリア
- ディスクユーティリティで修復
よくある質問とトラブルシューティング

Q:アプリが削除できない「使用中」エラー
A: 以下を確認:
- アクティビティモニタで強制終了
- ログイン項目から削除
- セーフモードで起動して削除
- ターミナルで
sudo rm -rf
(上級者向け)
Q:削除したのに容量が減らない
A: 原因と対策:
- ゴミ箱を空にし忘れ → Command + Shift + Delete
- purgeable領域 → 再起動で解放
- Time Machineのローカルスナップショット → 削除
Q:間違えて削除してしまった
A: 復旧方法:
- ゴミ箱から戻す(まだ空にしていない場合)
- Time Machineから復元
- App Storeから再ダウンロード
- 開発元サイトから再入手
Q:Office/Adobeが完全に削除できない
A: 専用ツールを使用:
- Microsoft Office: 「Microsoft_Office_Uninstaller.pkg」
- Adobe CC: Creative Cloud Cleaner Tool
- 公式サイトからダウンロード必須
プロが使う上級テクニック
ターミナルで一括削除
find コマンドで関連ファイル検索:
find ~/Library -name "*アプリ名*" -type f
慎重に削除:
find ~/Library -name "*アプリ名*" -type f -delete
⚠️ 要注意:取り消し不可!
Homebrewでの管理
インストール:
brew install --cask アプリ名
アンインストール:
brew uninstall --cask アプリ名
依存関係も含めて完全削除!
スクリプトで自動化
Automatorでアンインストール作業を自動化:
- 新規ワークフロー作成
- 「シェルスクリプトを実行」追加
- 削除コマンドを記述
- アプリケーション形式で保存
まとめ:アンインストール方法の選び方
シーン別おすすめ方法:
小さいアプリ・たまに使う程度: → ゴミ箱にドラッグでOK
大型アプリ・Adobe/Office系: → 公式アンインストーラー必須
完全にキレイにしたい: → AppCleaner使用
大量のアプリを整理: → CleanMyMac等の有料ツール
開発者・上級者: → Homebrew + ターミナル
アプリの削除、意外と奥が深いでしょう?
「ゴミ箱に入れるだけ」から卒業して、 本当の意味でMacをクリーンに保ちましょう。
ストレージに余裕ができれば、 Macのパフォーマンスも向上します!
今すぐ使わないアプリを整理して、 快適なMac環境を手に入れてください。
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