「Windows Liveメールを長年使っているけど、最近調子が悪い…」 「サポート終了って聞いたけど、このまま使い続けても大丈夫?」 「新しいメールソフトに変えたいけど、今までのメールはどうなるの?」
こんな不安を抱えている方、実はとても多いんです。
Windows Liveメールは2017年1月にサポートが終了しました。でも、使い慣れたソフトから離れられず、今も使い続けている方がたくさんいます。
この記事では、Windows Liveメールの現状から、安全な代替ソフトへの移行方法まで、すべてを分かりやすく解説します。大切なメールデータを守りながら、新しいメールソフトに移行する方法を一緒に見ていきましょう。
Windows Liveメールの現状を理解しよう

サポート終了って具体的にどういうこと?
2017年1月10日、マイクロソフトはWindows Liveメール 2012のサポートを終了しました。
サポート終了の意味:
- セキュリティ更新プログラムが提供されない
 - 新しい機能が追加されない
 - 技術的なサポートが受けられない
 - 公式サイトからダウンロードできない
 
つまり、何か問題が起きても、マイクロソフトは助けてくれないということです。
今も使い続けることはできる?
技術的には、インストール済みのWindows Liveメールは今でも動作します。
ただし、こんな問題が起きています:
- メールの送受信エラーが増えている
 - 新しいメールサービスとの互換性問題
 - セキュリティの脆弱性が放置されている
 - Windows 11では正常に動作しない
 
使い続けることはできますが、リスクが日々高まっているのが現実です。
なぜ多くの人がまだ使っているの?
主な理由:
- 操作に慣れていて使いやすい
 - 過去のメールが大量に保存されている
 - 移行方法が分からない
 - 新しいソフトを覚えるのが面倒
 - 「まだ動いているから大丈夫」という油断
 
気持ちはよく分かります。でも、突然使えなくなってからでは遅いんです。
使い続けるリスクを知っておこう
セキュリティリスク
サポート終了後の最大の問題はセキュリティです。
具体的なリスク:
- ウイルスやマルウェアの標的になりやすい
 - フィッシング詐欺メールを防げない
 - 個人情報が漏洩する可能性
 - アカウントが乗っ取られる危険
 
新しい脅威に対して無防備な状態なんです。
機能的な問題
よくあるトラブル:
- Gmail、Outlook.comなどで送受信できなくなる
 - 添付ファイルが開けない
 - 文字化けが頻発する
 - 急にクラッシュして起動しなくなる
 
これらの問題は、今後さらに増えていくでしょう。
代替メールソフトの選び方
マイクロソフト推奨の移行先
マイクロソフトは以下のソフトへの移行を推奨しています。
1. Outlook(有料)
- Microsoft 365に含まれる
 - ビジネス向け機能が充実
 - Windows Liveメールからのデータ移行が比較的簡単
 
2. Windows 10/11の「メール」アプリ(無料)
- Windowsに標準搭載
 - シンプルで使いやすい
 - 基本的な機能は十分
 
その他のおすすめ無料メールソフト
Thunderbird(サンダーバード)
- 完全無料で高機能
 - Windows Liveメールに似た操作感
 - データ移行ツールあり
 - 日本語対応完璧
 
eM Client(無料版あり)
- Windows Liveメールに最も近いインターフェース
 - 2アカウントまで無料
 - 簡単な移行ウィザード付き
 
Becky! Internet Mail(シェアウェア)
- 日本製で使いやすい
 - 30日間無料試用可能
 - 軽快な動作
 
Windows Liveメールからのデータ移行方法
移行前の準備
データを失わないために、必ず準備をしましょう。
準備すること:
- Windows Liveメールのバックアップを取る
 - メールアカウント情報をメモする
- メールアドレス
 - パスワード
 - 受信サーバー情報
 - 送信サーバー情報
 
 - 十分な空き容量を確保(最低10GB推奨)
 
メールデータのバックアップ方法
手順:
- Windows Liveメールを起動
 - 左上の「ファイル」タブをクリック
 - 「電子メールのエクスポート」→「電子メール メッセージ」
 - 「Microsoft Windows Live メール」を選択
 - 保存先フォルダーを指定
 - エクスポートするフォルダーを選択
 - 「完了」をクリック
 
これで、メールデータがeml形式で保存されます。
アドレス帳のエクスポート
連絡先も忘れずに保存しましょう。
手順:
- Windows Liveメールで「アドレス帳」を開く
 - 「エクスポート」をクリック
 - 「カンマ区切り(.CSV)」を選択
 - 保存先とファイル名を指定
 - エクスポートする項目を選択
 - 「完了」をクリック
 
Thunderbirdへの具体的な移行手順

最も人気の高い無料ソフト「Thunderbird」への移行方法を詳しく説明します。
Thunderbirdのインストール
手順:
- Mozilla公式サイトからThunderbirdをダウンロード
 - ダウンロードしたファイルを実行
 - インストールウィザードに従って進める
 - 初回起動時にメールアカウントを設定
 
メールデータのインポート
方法1:自動インポート
- Thunderbirdのメニューから「ツール」→「設定とデータのインポート」
 - 「すべてインポートする」を選択
 - 「Outlook Express / Windows Mail」を選択
 - 画面の指示に従って進める
 
方法2:手動インポート(確実な方法)
- ImportExportTools NGアドオンをインストール
 - メニューから「ツール」→「ImportExportTools NG」
 - 「mboxファイルをインポート」または「emlファイルをインポート」
 - バックアップしたデータを選択
 
アドレス帳のインポート
手順:
- Thunderbirdのアドレス帳を開く
 - 「ツール」→「インポート」
 - 「アドレス帳」を選択
 - 「テキストファイル」を選択
 - 保存したCSVファイルを指定
 - 項目の対応を確認して「OK」
 
Windows標準「メール」アプリへの移行
Windows 10/11に標準搭載されているメールアプリへの移行も簡単です。
メールアカウントの設定
手順:
- スタートメニューから「メール」アプリを起動
 - 「アカウントの追加」をクリック
 - メールサービスを選択(Outlook.com、Gmail等)
 - メールアドレスとパスワードを入力
 - 「サインイン」をクリック
 
過去のメールについて
残念ながら、Windows標準メールアプリは過去のメールの直接インポートに対応していません。
対処法:
- 重要なメールは転送して保存
 - PDFとして保存
 - 別のメールソフト(Thunderbird等)で管理
 
移行時のトラブルシューティング
メールが文字化けする場合
対処法:
- エンコーディング設定を確認
 - 日本語(ISO-2022-JP)に設定
 - UTF-8でも試してみる
 
パスワードが分からない場合
確認方法:
- Windows Liveメールの「ファイル」→「オプション」→「メールアカウント」
 - アカウントを選択して「プロパティ」
 - 「サーバー」タブでパスワードの文字数を確認
 - それでも分からない場合は、メールプロバイダーに再設定を依頼
 
添付ファイルが移行できない
解決策:
- 重要な添付ファイルは個別に保存
 - メール本文と一緒にPDF化
 - クラウドストレージに保存してリンク共有
 
移行後の注意点
新しいメールソフトに慣れるコツ
段階的に移行:
- まず1つのアカウントだけ移行
 - 1週間程度使ってみる
 - 問題なければ他のアカウントも移行
 - Windows Liveメールは削除せずしばらく残す
 
セキュリティ設定の確認
新しいメールソフトでも、セキュリティ設定は重要です。
確認事項:
- スパムフィルターを有効化
 - 画像の自動読み込みを制限
 - SSL/TLS暗号化を使用
 - 定期的なパスワード変更
 
よくある質問と回答
Q: Windows Liveメールはいつまで使える?
A: 技術的には使えますが、セキュリティリスクが高く、メールサービス側で拒否される可能性も増えています。早めの移行をおすすめします。
Q: 移行にお金はかかる?
A: Thunderbirdや標準メールアプリなら完全無料です。有料ソフトを選ぶ場合も、多くは無料試用期間があります。
Q: 10年分のメールデータも移行できる?
A: はい、可能です。ただし、データ量が多いと時間がかかります。重要なメールだけ選別することも検討してください。
Q: 移行に失敗したらデータは消える?
A: バックアップを取っていれば大丈夫です。必ず移行前にバックアップを作成してください。
Q: どのメールソフトが一番簡単?
A: Windows標準メールアプリが最も簡単ですが、機能は限定的。Thunderbirdは多機能で、慣れれば使いやすいです。
今すぐ行動すべき理由
待てば待つほどリスクが高まる
今すぐ移行すべき理由:
- メールプロバイダーの対応終了が進んでいる
 - Windows 11では動作保証なし
 - データ破損のリスクが日々増加
 - 新しいソフトに慣れる時間が必要
 
移行は思ったより簡単
多くの人が「難しそう」と思って先延ばしにしていますが、実際やってみると意外と簡単です。この記事の手順に従えば、1〜2時間で完了します。
まとめ:安全で快適なメール環境へ
Windows Liveメールからの移行は、避けては通れない道です。
移行のポイント:
- まずはバックアップを確実に取る
 - 自分に合った代替ソフトを選ぶ
 - 段階的に移行して慣れていく
 - 困ったら検索やサポートを活用
 - 早めの行動が大切
 
長年使い慣れたソフトを変えるのは勇気がいります。でも、新しいメールソフトは、より安全で、より便利な機能がたくさんあります。
この週末にでも、まずはバックアップから始めてみませんか?一歩踏み出せば、意外とスムーズに進むはずです。
大切なメールデータを守り、安全で快適なメール環境を手に入れましょう。この記事が、あなたの移行作業の助けになれば幸いです!
  
  
  
  
              
              
              
              
              

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