「やばい、テストコードまでコミットしちゃった!」 「コミットメッセージを間違えた…」 「機密情報が入ったファイルをコミットしてしまった!」
こんな冷や汗もの経験、ありませんか?
でも大丈夫!VSCodeなら、マウス操作だけでコミットを取り消せます。しかも、状況に応じて3つの方法から選べるんです。コマンドを覚える必要もありません!
この記事では、VSCodeでGitコミットを安全に取り消す方法を、画面操作を中心に分かりやすく解説します。5分後には、もうコミットミスも怖くありませんよ!
コミット取り消しの3つのパターン(どれを使う?)

あなたの状況はどれ?
状況 | 使う方法 | ファイルの状態 | 履歴 |
---|---|---|---|
直前のコミットだけ取り消したい | Undo Last Commit | 変更は残る | 消える |
コミット内容も全部なかったことに | Reset –hard | 変更も消える | 消える |
履歴は残して打ち消したい | Revert | 新しいコミットで打ち消し | 残る |
初心者は「Undo Last Commit」が一番安全です!
【最速30秒】VSCodeでコミットを取り消す方法
方法1:Undo Last Commit(一番簡単で安全!)
直前のコミットを取り消して、変更は残す方法:
- VSCodeの左側「ソース管理」アイコンをクリック(Ctrl+Shift+G)
- 「…」メニューをクリック(ソース管理パネルの右上)
- 「コミット」→「最後のコミットを元に戻す」をクリック
たったこれだけ!
何が起きる?
- コミットは取り消される
- ファイルの変更はステージング状態に戻る
- 修正してもう一度コミットできる
方法2:コマンドパレットを使う方法
キーボード派の人向け:
- Ctrl+Shift+P(Mac: Cmd+Shift+P)でコマンドパレット
- 「Git: Undo Last Commit」と入力
- Enterキー
これも同じ効果です!
方法3:ターミナルでコマンドを使う
VSCode内のターミナルで:
# 直前のコミットを取り消し(変更は残る)
git reset --soft HEAD~1
# または(変更もステージングも残る)
git reset HEAD~1
Ctrl+` でターミナルを開いて実行!
状況別:より詳しい取り消し方法
ケース1:コミットメッセージだけ変更したい
最新のコミットメッセージを修正:
GUI操作:
- ソース管理パネルで「…」メニュー
- 「コミット」→「最後のコミットを修正」
- 新しいメッセージを入力
- Ctrl+Enter でコミット
ターミナル:
git commit --amend -m "新しいコミットメッセージ"
ケース2:特定のファイルだけ取り消したい
一部のファイルだけ前の状態に戻す:
- エクスプローラーで該当ファイルを右クリック
- 「変更を破棄」を選択
または、ソース管理パネルで:
- 変更したファイルの横の「↻」アイコンをクリック
- 「変更を破棄」を確認
ケース3:複数のコミットを取り消したい
2つ以上前のコミットまで戻る:
GitGraphエクステンション使用(推奨):
- 拡張機能で「Git Graph」をインストール
- ソース管理パネルの「Git Graph」ボタン
- 戻りたいコミットを右クリック
- 「Reset current branch to this Commit」
- 「Soft」を選択(安全)
ターミナル:
# 3つ前まで取り消し
git reset --soft HEAD~3
ケース4:すでにPushしてしまった!
リモートリポジトリにPush済みの場合:
⚠️ 警告:チーム開発では要相談!
方法1:Revert(推奨・安全)
# 打ち消しコミットを作成
git revert HEAD
git push
方法2:Force Push(危険・単独開発のみ)
# ローカルで取り消し
git reset --hard HEAD~1
# 強制プッシュ
git push --force
VSCodeでForce Push:
- 通常通りPushしようとする
- 「プッシュが拒否されました」と表示
- 「強制プッシュ」を選択(慎重に!)
VSCodeの便利な拡張機能
GitLens(必須!)
コミット履歴が見やすくなる:
- 各行の最終変更者を表示
- コミット履歴を視覚的に確認
- 簡単にRevertやResetが可能
インストール:
- 拡張機能アイコン(Ctrl+Shift+X)
- 「GitLens」を検索
- インストール
Git Graph
ビジュアルでGit履歴を管理:
- ブランチの状態を図で表示
- マウス操作でReset、Revert、Cherry-pick
- マージの状態も一目瞭然
Git History
ファイルごとの履歴を確認:
- 特定ファイルの変更履歴
- 差分を見やすく表示
- 過去のバージョンと比較
安全にコミットを取り消すためのチェックリスト

取り消し前の確認事項
必ずチェック:
- [ ] 現在のブランチは正しい?
- [ ] 変更内容は把握している?
- [ ] チーム開発なら他のメンバーに影響ない?
- [ ] リモートにPush済みかどうか?
- [ ] 重要な変更は別途バックアップした?
取り消し方法の選び方
スタート
↓
Pushした?
├─ Yes → Revertを使う(履歴を残す)
└─ No
↓
変更を残したい?
├─ Yes → reset --soft または Undo Last Commit
└─ No → reset --hard(完全に消去)
よくあるトラブルと解決法
Q1:「Undo Last Commit」が表示されない
原因と対策:
- コミットが存在しない → 一度コミットしてから
- VSCodeのバージョンが古い → 最新版にアップデート
- Gitが初期化されていない →
git init
を実行
Q2:間違えてreset –hardしてしまった!
まだ復旧できる可能性あり:
# 操作履歴を確認
git reflog
# 戻りたい地点のハッシュを確認
git reset --hard [ハッシュ値]
VSCodeのターミナルですぐ実行!
Q3:コンフリクトが発生した
解決手順:
- ソース管理パネルでコンフリクトファイルを確認
- ファイルを開くと「Accept Current」「Accept Incoming」が表示
- どちらか選択、または手動で編集
- 保存してコミット
Q4:デタッチドHEAD状態になった
元に戻す方法:
# ブランチに戻る
git checkout main
# または
git switch main
コミット前にミスを防ぐVSCode設定
自動フォーマット設定
settings.jsonに追加:
{
"editor.formatOnSave": true,
"files.trimTrailingWhitespace": true,
"files.insertFinalNewline": true
}
コミット前の確認を有効化
{
"git.confirmSync": true,
"git.confirmEmptyCommits": true,
"git.verboseCommit": true
}
.gitignoreの活用
よく除外するファイル:
# 環境設定
.env
.env.local
# IDEの設定
.vscode/
.idea/
# 依存関係
node_modules/
vendor/
# ビルド成果物
dist/
build/
# OS関連
.DS_Store
Thumbs.db
プロのテクニック:より安全なGit運用
ブランチ戦略で事故を防ぐ
開発の流れ:
- mainブランチから新規ブランチ作成
- 機能開発・修正
- コミット(ここでミスしても影響小)
- プルリクエスト
- レビュー後にマージ
VSCodeでブランチ作成:
- 左下のブランチ名をクリック
- 「新しいブランチの作成」
- ブランチ名を入力
ステージングを活用
部分的にコミット:
- ソース管理パネルで個別にステージング
- 関連する変更だけをコミット
- 論理的な単位でコミット履歴を作成
コミットメッセージのルール
良い例:
- ✅
feat: ユーザー認証機能を追加
- ✅
fix: ログイン時のエラーを修正
- ✅
docs: READMEにインストール手順を追加
プレフィックスを使う:
- feat: 新機能
- fix: バグ修正
- docs: ドキュメント
- style: コードスタイル
- refactor: リファクタリング
- test: テスト
- chore: その他
まとめ:もうコミットミスは怖くない!
VSCodeでのGitコミット取り消しは、思っているより簡単です。
絶対に覚えるべき3つのポイント:
- 基本は「Undo Last Commit」 ソース管理 → … → コミット → 最後のコミットを元に戻す
- Pushしたら「Revert」 履歴を残して安全に打ち消し
- 困ったら「git reflog」 ほとんどの操作は取り消せる
最初は慎重に、でも恐れずに使ってみてください。VSCodeの視覚的なインターフェースなら、Gitの操作も怖くありません。
ミスは誰にでもあります。大切なのは、そのミスを素早く、安全に修正できること。この記事の方法を使えば、あなたもGitマスターへの第一歩を踏み出せます!
今すぐ実践:
- VSCodeでテストリポジトリを作成
- わざとコミットして取り消しを練習
- GitLens拡張機能をインストール
練習あるのみ!安全な環境で試してから、本番で活用しましょう!
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