Microsoftライセンスを確認する全方法!Windows・Officeの認証状態を完全把握

microsoft

「中古PCを買ったけど、ライセンスは正規品?」 「Officeが突然『ライセンスのない製品』と表示された…」 「会社のPC、ちゃんとライセンス管理できてる?」 「Windows 11にアップグレードできる?」

こんな不安や疑問を持っていませんか?

実は、Microsoftのライセンス確認は、複数の方法があって、それぞれ表示される情報が違うんです。正しく確認しないと、後で大きなトラブルになることも。

この記事では、Windows・Officeのライセンス確認方法について、コマンドからGUIまで、すべての方法を分かりやすく解説します。

特に「ライセンスの状態が心配」「監査対策をしたい」「中古PC購入を検討」という方は、この記事でライセンスの全てが分かるようになります!


スポンサーリンク
  1. 📋 Windowsライセンスの確認方法
    1. 方法1:設定画面から確認(最も簡単)
    2. 方法2:コントロールパネルから確認
    3. 方法3:コマンドプロンプトで詳細確認
    4. 方法4:PowerShellで確認
  2. 🏷️ Windowsライセンスの種類を理解
    1. ライセンスタイプの確認と特徴
    2. デジタルライセンスとプロダクトキーの違い
  3. 💼 Microsoft Officeライセンスの確認方法
    1. Office 2021/2019の確認方法
    2. Office 365/Microsoft 365の確認
    3. 複数バージョンの確認
  4. 🔍 ライセンスキーの確認方法
    1. インストール済みのプロダクトキーを調べる
    2. サードパーティツール使用
  5. 🔧 ライセンス認証のトラブルシューティング
    1. よくあるエラーと対処法
    2. ライセンス認証の再実行
    3. ライセンスのリセット
  6. 🏢 企業でのライセンス管理
    1. ボリュームライセンスの確認
    2. VAMT(Volume Activation Management Tool)
  7. 📊 ライセンスコンプライアンス
    1. 監査への準備
    2. ライセンス違反のリスク
  8. 🔄 ライセンスの移行と譲渡
    1. 別のPCへの移行
    2. ライセンスの譲渡可否
  9. 💡 便利なツールとコマンド集
    1. ライセンス確認コマンド一覧
    2. PowerShellスクリプト
  10. ❓ よくある質問
    1. Q1. プロダクトキーを忘れた場合は?
    2. Q2. 「ライセンスのない製品」と表示される
    3. Q3. 中古PCのライセンスは使える?
    4. Q4. Windows 7/8のキーでWindows 10/11は?
    5. Q5. 仮想環境でのライセンスは?
  11. まとめ:ライセンス確認は定期的に!トラブル防止の第一歩

📋 Windowsライセンスの確認方法

方法1:設定画面から確認(最も簡単)

Windows 11/10共通の手順:

  1. 設定を開く
    • Windowsキー + I
    • またはスタート → 設定
  2. システム → バージョン情報(Windows 11)
    • またはシステム → 詳細情報(Windows 10)
  3. 「Windowsの仕様」セクション確認 エディション:Windows 11 Pro バージョン:23H2 インストール日:2024/01/15 OSビルド:22631.3155
  4. 「デバイスの仕様」で認証状態確認
    • 「Windowsはライセンス認証されています」
    • または問題がある場合はエラー表示

方法2:コントロールパネルから確認

詳細情報を見る:

  1. コントロールパネルを開く
    • Windowsキー + R → 「control」
  2. システムとセキュリティ → システム
  3. Windows のライセンス認証セクション 表示例: Windows はライセンス認証されています プロダクトID:00330-80000-00000-AA123

方法3:コマンドプロンプトで詳細確認

最も詳しい情報を取得:

基本コマンド:

slmgr /dli

表示内容:

  • ライセンスの状態
  • 部分的なプロダクトキー
  • ライセンスの種類

詳細コマンド:

slmgr /dlv

表示内容:

  • 完全なライセンス情報
  • ライセンス認証ID
  • インストールID
  • 有効期限(該当する場合)

プロダクトキー確認:

wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey

※OEMライセンスの場合のみ表示

方法4:PowerShellで確認

より詳細な情報:

Get-CimInstance -ClassName SoftwareLicensingProduct | Where-Object {$_.Name -like "Windows*" -and $_.LicenseStatus -eq 1} | Select-Object Name, Description, LicenseStatus, PartialProductKey

ライセンスタイプ確認:

(Get-WmiObject -query 'select * from SoftwareLicensingService').OA3xOriginalProductKey

🏷️ Windowsライセンスの種類を理解

ライセンスタイプの確認と特徴

コマンドで種類を確認:

slmgr /dli

表示される種類と意味:

種類表示名特徴譲渡
OEMOEM_DM channelPC付属不可
リテールRETAIL channel単体購入可能
ボリュームVOLUME_KMSCLIENT企業向け不可
デジタルデジタルライセンスオンライン認証アカウント依存
MAKVOLUME_MAK大量ライセンス企業内のみ

デジタルライセンスとプロダクトキーの違い

デジタルライセンス:

  • Windows 10以降の新方式
  • ハードウェアに紐付け
  • プロダクトキー不要
  • Microsoftアカウントと連携

プロダクトキー:

  • 25文字の英数字
  • XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX形式
  • 手動入力必要
  • 紛失リスクあり

確認方法:

slmgr /dlv

「説明」欄で確認可能


💼 Microsoft Officeライセンスの確認方法

Office 2021/2019の確認方法

方法1:Officeアプリから確認

  1. 任意のOfficeアプリを開く(Word、Excel等)
  2. ファイル → アカウント
  3. 製品情報セクション確認 Microsoft Office Professional Plus 2021ライセンス認証された製品またはMicrosoft 365 Apps for enterpriseサブスクリプション製品

Office 365/Microsoft 365の確認

サブスクリプション状態確認:

  1. Office アプリ → ファイル → アカウント
  2. サブスクリプションの管理クリック
  3. ブラウザでアカウントページ表示
    • 有効期限
    • プラン名
    • 支払い状況

コマンドで確認:

cd "C:\Program Files\Microsoft Office\Office16"
cscript ospp.vbs /dstatus

表示内容:

  • ライセンスの状態
  • プロダクトキーの下5桁
  • ライセンスの種類

複数バージョンの確認

インストール済みOffice一覧:

Get-WmiObject -Class Win32_Product | Where-Object {$_.Name -like "*Office*" -or $_.Name -like "*365*"} | Select-Object Name, Version

🔍 ライセンスキーの確認方法

インストール済みのプロダクトキーを調べる

注意:セキュリティ上、完全なキーは表示されません

部分キー確認(下5桁):

slmgr /dli

レジストリから確認(上級者向け):

警告:レジストリ編集は慎重に!
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SoftwareProtectionPlatform
→ BackupProductKeyDefault

サードパーティツール使用

推奨ツール(自己責任):

  • ProduKey(NirSoft)
  • Belarc Advisor
  • ShowKeyPlus

使用上の注意:

  • 公式サイトからダウンロード
  • ウイルススキャン実施
  • 企業PCでは使用禁止の場合も

🔧 ライセンス認証のトラブルシューティング

よくあるエラーと対処法

エラー 0xC004F074

原因:KMSサーバーに接続できない
対処:
slmgr /skms kms.server.com:1688
slmgr /ato

エラー 0xC004C008

原因:プロダクトキーが既に使用されている
対処:
・別のキーを使用
・Microsoftサポートに連絡
・電話認証を試す

エラー 0xC004F050

原因:プロダクトキーが無効
対処:
・入力ミスを確認
・正しいエディション用か確認

ライセンス認証の再実行

手動で再認証:

# 管理者権限で実行
slmgr /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX  # キー入力
slmgr /ato  # 認証実行

電話認証:

slui 4

国選択 → 電話番号表示 → 確認ID入力

ライセンスのリセット

完全リセット(最終手段):

slmgr /upk  # プロダクトキー削除
slmgr /cpky  # レジストリからキー削除
slmgr /rearm  # 評価期間リセット
# 再起動後、新しいキーで認証

🏢 企業でのライセンス管理

ボリュームライセンスの確認

KMSクライアントの確認:

slmgr /dlv

確認項目:

  • Name: Windows, KMS client
  • KMS server
  • Activation Interval

MAKライセンスの確認:

slmgr /dli

残り回数の確認:

slmgr /dlv

VAMT(Volume Activation Management Tool)

一括管理ツール:

  • 複数PCのライセンス状態確認
  • プロダクトキー管理
  • 認証状態レポート
  • オフライン認証

基本的な使い方:

  1. VAMTインストール
  2. Active Directory連携
  3. コンピューター追加
  4. ライセンス状態収集
  5. レポート生成

📊 ライセンスコンプライアンス

監査への準備

必要な情報の収集:

# ライセンス情報エクスポート
Get-CimInstance SoftwareLicensingProduct | Where-Object {$_.LicenseStatus -eq 1} | Export-Csv -Path "C:\LicenseInfo.csv"

記録すべき項目:

  • PC名/資産番号
  • Windowsエディション
  • プロダクトキー(下5桁)
  • 認証日
  • ライセンスタイプ
  • 購入証明書

ライセンス違反のリスク

違反した場合の影響:

  • 🚫 機能制限
  • ⚠️ 警告表示
  • 💰 罰金(企業)
  • ⚖️ 法的措置
  • 🔒 サポート対象外

確認チェックリスト:

  • [ ] 全PCのライセンス状態
  • [ ] プロダクトキーの管理
  • [ ] 購入証明書の保管
  • [ ] 使用数と購入数の一致
  • [ ] 譲渡・移管の記録

🔄 ライセンスの移行と譲渡

別のPCへの移行

リテール版の移行手順:

  1. 旧PCでライセンス削除 slmgr /upk
  2. 新PCでプロダクトキー入力 slmgr /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXXslmgr /ato

デジタルライセンスの移行:

  • Microsoftアカウントでサインイン
  • 「デバイスの管理」から移行
  • 旧PCを削除、新PCで認証

ライセンスの譲渡可否

ライセンス種類譲渡可否条件
OEM❌ 不可PC本体と一体
リテール✅ 可能完全アンインストール必要
ボリューム❌ 不可組織内のみ
アップグレード△ 条件付き元のライセンス含む

💡 便利なツールとコマンド集

ライセンス確認コマンド一覧

# Windows ライセンス
slmgr /dli          # 基本情報
slmgr /dlv          # 詳細情報
slmgr /xpr          # 有効期限
slmgr /ato          # 認証実行
slmgr /upk          # キー削除

# Office ライセンス
cd "C:\Program Files\Microsoft Office\Office16"
cscript ospp.vbs /dstatus    # 状態確認
cscript ospp.vbs /unpkey:XXXXX  # キー削除
cscript ospp.vbs /inpkey:XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX  # キー入力

PowerShellスクリプト

全ライセンス情報取得:

# システム情報とライセンスをまとめて取得
$computer = Get-WmiObject Win32_ComputerSystem
$os = Get-WmiObject Win32_OperatingSystem
$license = Get-WmiObject SoftwareLicensingProduct | Where-Object {$_.LicenseStatus -eq 1}

Write-Host "コンピューター名: $($computer.Name)"
Write-Host "OS: $($os.Caption)"
Write-Host "ライセンス状態: $($license.LicenseStatus)"
Write-Host "プロダクトキー: $($license.PartialProductKey)"

❓ よくある質問

Q1. プロダクトキーを忘れた場合は?

A. 完全な復元は困難ですが:

  • デジタルライセンスなら不要
  • OEMならPCに貼付シール確認
  • 購入履歴から確認(Microsoft Store)
  • サポートに連絡(購入証明必要)

Q2. 「ライセンスのない製品」と表示される

A. 対処法:

  1. インターネット接続確認
  2. 日時設定確認
  3. ライセンス再認証
  4. Officeの修復実行
  5. 最終手段:再インストール

Q3. 中古PCのライセンスは使える?

A.

  • OEM版:PC本体に付属なのでOK
  • リテール版:前所有者の削除証明必要
  • ボリューム版:基本的にNG

必ず正規ライセンスか確認!

Q4. Windows 7/8のキーでWindows 10/11は?

A.

  • 無償アップグレード期間は終了
  • でも実際はまだ認証される場合が多い
  • 公式には新規購入推奨
  • デジタルライセンスに変換される

Q5. 仮想環境でのライセンスは?

A.

  • リテール版:1台のみ(物理or仮想)
  • OEM版:仮想環境NG
  • ボリューム版:契約次第
  • Microsoft 365:5台まで

まとめ:ライセンス確認は定期的に!トラブル防止の第一歩

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ライセンス確認のポイント:

  • 📋 複数の方法で確認(GUI、コマンド、PowerShell)
  • 🏷️ ライセンス種類を理解(OEM、リテール、ボリューム)
  • 🔍 定期的なチェックで問題早期発見
  • 💼 記録と管理でコンプライアンス対策
  • 🔧 トラブル時の対処法を事前に把握

今すぐやるべきこと:

  1. ✅ 現在のライセンス状態確認(slmgr /dli)
  2. ✅ ライセンスタイプの把握
  3. ✅ プロダクトキーの記録(安全な場所に)
  4. ✅ 購入証明書の保管
  5. ✅ 定期確認スケジュール設定

ライセンス管理の鉄則:

確認 × 記録 × 定期チェック = 安心・安全

ライセンスは、ソフトウェアを使う「権利証」。

正しく管理すれば、監査も怖くありません。

今すぐ確認して、クリーンな環境を維持しましょう!


関連記事もチェック:

  • Windows 11アップグレード条件確認ガイド
  • Office 2021 vs Microsoft 365 選び方ガイド
  • 企業のソフトウェア資産管理入門

コメント

タイトルとURLをコピーしました