「さっきまで音が出ていたのに、急に無音になった!」 「Windows Update後から音が出なくなった…」 「イヤホンを抜いたら、スピーカーから音が出ない」
パソコンの音が出ないトラブル、本当にストレスですよね。でも大丈夫!実は9割以上が簡単な操作で解決できるんです。
この記事では、最も可能性の高い原因から順番に、解決方法を紹介します。上から順に試していけば、きっと音が復活するはず。修理に出す前に、まずはこの15の方法を試してみてください!
所要時間は最短30秒、長くても10分程度。さあ、一緒に音を取り戻しましょう!
まず最初に確認!3秒でできるチェック

超基本の3つのチェック
音が出ない時、意外と見落としがちな超基本的なポイントがあります。
1. 音量がゼロになっていない?
- タスクバー右下のスピーカーアイコンをクリック
- 音量スライダーが0になっていないか確認
- ミュート(×印)になっていないか確認
2. 正しい出力デバイスが選ばれている?
- スピーカーアイコンの横の「∧」をクリック
- 使いたいデバイスを選択(スピーカー、ヘッドホン等)
3. ケーブルは正しく接続されている?
- イヤホン・スピーカーのプラグをしっかり差し込む
- USBスピーカーの場合、別のUSBポートを試す
- 電源が必要なスピーカーは電源が入っているか確認
これで解決したら超ラッキー!解決しない場合は、次に進みましょう。
方法1:音量ミキサーの確認【成功率70%】
アプリごとの音量設定をチェック
Windowsはアプリケーションごとに音量を設定できるため、特定のアプリだけ音が出ないことがあります。
確認手順:
- 音量ミキサーを開く
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「音量ミキサーを開く」を選択
- 各アプリの音量を確認
- システム音:Windows全体の音
- 各アプリ:個別の音量設定
- すべて適切な音量になっているか確認
- ミュートの解除
- スピーカーアイコンに×がついていたらクリックして解除
- 各アプリも同様に確認
Windows 11の場合: 設定 → システム → サウンド → 音量ミキサー
方法2:オーディオトラブルシューティング【自動修復】
Windows標準の自動修復ツール
Windowsには音声問題を自動で検出・修復するツールが内蔵されています。
実行手順:
Windows 11:
- 設定 → システム → サウンド
- 「一般的なサウンドの問題」の「出力デバイス」で「トラブルシューティング」
- 指示に従って進める
Windows 10:
- 設定 → 更新とセキュリティ → トラブルシューティング
- 「追加のトラブルシューティング」
- 「オーディオの再生」→「トラブルシューティングツールの実行」
何をしてくれる?
- 音声サービスの再起動
- ドライバーの問題検出
- 設定の自動修正
- 音量設定のリセット
約2-3分で完了。これで直ることが多いです!
方法3:オーディオドライバーの更新・再インストール
ドライバーが原因の可能性大
Windows Update後に音が出なくなった場合、ドライバーの不具合が原因の可能性が高いです。
ドライバーの更新方法
手順:
- デバイスマネージャーを開く
- Windowsキー + X → 「デバイスマネージャー」
- または、スタートボタン右クリック
- オーディオドライバーを探す
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」等が表示される
- ドライバーを更新
- 該当デバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」
ドライバーの再インストール
更新で解決しない場合は、完全に削除してから再インストールします。
手順:
- デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリック
- 「デバイスのアンインストール」
- 「このデバイスのドライバーを削除する」にチェック
- アンインストール実行
- パソコンを再起動(自動で再インストールされる)
汎用ドライバーに戻す
最新ドライバーが問題の場合:
- デバイスマネージャーで右クリック
- 「プロパティ」→「ドライバー」タブ
- 「ドライバーを元に戻す」をクリック
- 以前のバージョンに戻る
方法4:Windowsオーディオサービスの再起動

サービスが停止している可能性
音声関連のWindowsサービスが停止していると、音が出ません。
確認と再起動手順:
- サービス管理を開く
- Windowsキー + R
- 「services.msc」と入力してEnter
- Windows Audioサービスを確認
- 「Windows Audio」を探す
- 状態が「実行中」か確認
- サービスを再起動
- 右クリック → 「再起動」
- もし停止していたら「開始」
- 関連サービスも確認
- Windows Audio Endpoint Builder
- Remote Procedure Call (RPC) これらも「実行中」であることを確認
自動起動の設定:
- サービスをダブルクリック
- スタートアップの種類:「自動」に設定
- 適用 → OK
方法5:既定のデバイス設定
出力先が間違っている可能性
複数の音声デバイスがある場合、既定のデバイス設定が原因かもしれません。
設定方法:
- サウンド設定を開く
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」
- 既定のデバイスを設定Windows 11:
- 設定 → システム → サウンド
- 「出力」で使いたいデバイスを選択
- コントロールパネル → サウンド
- 「再生」タブ
- 使いたいデバイスを右クリック
- 「既定のデバイスとして設定」
- テスト音を再生
- デバイスのプロパティ → 「テスト」
- 音が聞こえるか確認
方法6:音声形式の変更
サンプルレートと互換性の問題
高音質設定が原因で音が出ないことがあります。
変更手順:
- サウンドのプロパティを開く
- コントロールパネル → サウンド
- 使用中のデバイスを選択 → プロパティ
- 詳細タブで形式を変更
- 「既定の形式」のドロップダウン
- 「16ビット、44100 Hz(CDの音質)」を選択
- それでもダメなら「16ビット、48000 Hz」を試す
- 排他モードの設定
- 「アプリケーションによりこのデバイスを排他的に制御できるようにする」
- チェックを外してみる(または入れてみる)
方法7:BIOS/UEFI設定の確認
ハードウェアレベルで無効化されている?
まれに、BIOS設定でオーディオが無効になっていることがあります。
確認方法:
- BIOS/UEFIに入る
- PCを再起動
- 起動時にF2、Del、F10などを押す(メーカーによる)
- オーディオ設定を探す
- 「Advanced」や「Integrated Peripherals」メニュー
- 「HD Audio」「Onboard Audio」などの項目
- 有効化する
- 「Disabled」なら「Enabled」に変更
- F10で保存して終了
注意: BIOSの操作は慎重に!不安なら飛ばしてOK。
特定の状況での解決法
イヤホンを抜いても音が出ない
原因: オーディオジャックの認識エラー
解決法:
- イヤホンを数回抜き差しする
- 違うイヤホンで試す
- デバイスマネージャーでドライバーを無効→有効
- Realtek Audio Consoleで「ジャック検出を無効化」
Bluetooth機器から音が出ない
解決法:
- Bluetoothを一度オフ→オン
- デバイスのペアリングをやり直す
- 「Bluetooth Audio Service」が実行中か確認
- A2DPプロファイルが有効か確認
特定のアプリだけ音が出ない
解決法:
- アプリ内の音量設定を確認
- アプリを管理者として実行
- アプリの再インストール
- Windows Defenderの例外に追加
HDMI接続時に音が出ない
解決法:
- テレビ/モニター側の音量確認
- HDMIオーディオを既定デバイスに設定
- グラフィックドライバーの更新
- 別のHDMIケーブルを試す
Windows Update関連の問題

更新後に音が出なくなった場合
対処法1:更新プログラムのアンインストール
- 設定 → Windows Update → 更新の履歴
- 「更新プログラムをアンインストールする」
- 最近の更新を選んでアンインストール
- 再起動
対処法2:システムの復元
- コントロールパネル → 回復
- 「システムの復元を開く」
- 音が出ていた日付の復元ポイントを選択
- 復元を実行
ハードウェアの確認
物理的な問題の可能性
チェックポイント:
- スピーカーの確認
- 電源は入っている?
- ボリュームつまみは上がっている?
- 別のデバイスで音は出る?
- ケーブルの確認
- 断線していない?
- 正しい端子に接続?(緑色が一般的)
- USB接続なら別のポートを試す
- 内蔵スピーカーの確認
- ノートPCの場合、Fnキーで無効化されていない?
- 外部スピーカー接続時の動作確認
それでも解決しない場合の最終手段
方法A:Windowsのリセット
手順:
- 設定 → 更新とセキュリティ → 回復
- 「このPCを初期状態に戻す」
- 「個人用ファイルを保持する」を選択
- 指示に従って実行
方法B:新しいユーザーアカウントで確認
- 設定 → アカウント → 家族とその他のユーザー
- 「その他のユーザーを追加」
- 新しいアカウントでログイン
- 音が出るか確認
方法C:セーフモードで確認
- Shiftキーを押しながら再起動
- トラブルシューティング → 詳細オプション
- スタートアップ設定 → 再起動
- セーフモードを選択
- 音が出るか確認(基本ドライバーで動作)
予防策:今後音が出なくならないために
定期的なメンテナンス
やっておくべきこと:
- ドライバーの定期更新
- 月1回程度チェック
- メーカーサイトから最新版を入手
- システムの復元ポイント作成
- 大きな変更前に作成
- 正常動作時の状態を保存
- 不要なオーディオソフトの削除
- 複数の音声管理ソフトは競合の原因
- 標準機能で十分な場合が多い
- Windows Updateの管理
- 自動更新を一時停止も検討
- 更新前にバックアップ
よくある質問

Q1:音は出るけどノイズがひどい
A: 以下を試してください:
- 音声形式を低くする(24ビット→16ビット)
- 電源管理で「USBセレクティブサスペンド」を無効化
- 別の電源コンセントを使用(電源ノイズ対策)
Q2:音が小さすぎる
A:
- ラウドネス等化を有効にする(サウンドのプロパティ → 拡張)
- サウンドの詳細設定で「通信」タブ → 「何もしない」を選択
- Realtek Audio Consoleなどで音量ブーストを設定
Q3:起動時だけ音が出ない
A:
- 高速スタートアップを無効化(電源オプション → 高速スタートアップを有効にするのチェックを外す)
- オーディオサービスのスタートアップを「自動(遅延開始)」から「自動」に変更
Q4:マイクは使えるのにスピーカーから音が出ない
A:
- 入力と出力は別々のデバイスなので、出力デバイスの設定を確認
- プライバシー設定でアプリのマイク/スピーカーアクセスを許可
まとめ
Windowsで音が出ない問題、解決できましたか?
9割以上は以下の3つで解決:
- 音量ミキサーとデバイス設定の確認
- オーディオドライバーの更新・再インストール
- Windowsオーディオサービスの再起動
それでもダメなら、トラブルシューティングツールや、この記事の他の方法を順番に試してみてください。
音のトラブルは本当にイライラしますが、必ず原因があり、必ず解決方法があります。焦らず、一つずつ確実に試していけば、きっと音は戻ってきます。
もし全部試してもダメな場合は、ハードウェアの故障の可能性があるので、メーカーサポートに相談することをおすすめします。
快適な音環境が戻ることを祈っています!
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