「Microsoftアカウントで電話番号の確認を求められたけど、どうすれば…」 「機種変更したら、SMSが届かなくなった!」 「そもそも電話番号を登録したくないんだけど…」
こんな悩み、ありませんか?実は、Microsoftの2段階認証で電話番号にまつわるトラブルは本当に多いんです。
でも安心してください。この記事では、電話番号の登録から変更、さらには電話番号なしで2段階認証を使う方法まで、すべて解説します。スマホを変えた時、海外に行った時、SMS が届かない時…どんな状況でも対処できるようになりますよ。
読み終わる頃には、Microsoftの2段階認証を完全にコントロールできるようになっているはずです!
そもそもなぜ電話番号が必要なの?

2段階認証の仕組みをおさらい
2段階認証は、パスワード+もう1つの確認でアカウントを守る仕組みです。
通常のログイン(危険):
- メールアドレス入力
- パスワード入力
- ログイン完了
2段階認証(安全):
- メールアドレス入力
- パスワード入力
- 電話にSMSでコードが届く
- コードを入力
- ログイン完了
この「もう1つの確認」として、電話番号が使われているわけです。
電話番号を使う3つの理由
1. 本人確認が確実
- 電話番号は基本的に1人1つ
- なりすましが困難
- 契約時に身分証明が必要
2. 誰でも持っている
- スマホ普及率は90%以上
- アプリ不要でSMSが使える
- ガラケーでもOK
3. 緊急時の連絡手段
- アカウントがロックされた時
- 不正アクセスの通知
- パスワードリセット
でも実は、電話番号以外の方法もあるんです(後で詳しく説明します)。
電話番号の登録方法|初めての設定
Step 1:Microsoftアカウントのセキュリティページへ
- ブラウザでアクセス
- https://account.microsoft.com にアクセス
- サインイン
- セキュリティ設定を開く
- 「セキュリティ」をクリック
- 「高度なセキュリティ オプション」を選択
Step 2:2段階認証を有効化
- 「2段階認証」セクションを探す
- 「追加のセキュリティ」の項目
- 「2段階認証の有効化」をクリック
- 設定を開始
- 「次へ」をクリック
- 説明を読んで進む
Step 3:電話番号を登録
- 認証方法を選択
- 「電話番号」を選択
- 国を選択(日本:+81)
- 電話番号を入力
- 最初の0を除いて入力
- 例:090-1234-5678 → 9012345678
- 認証方法を選ぶ
- 「テキストメッセージ(SMS)」推奨
- 「電話で音声通話」も選択可能
- 確認コードを受け取る
- 「コードの送信」をクリック
- SMSで6桁のコードが届く
- コードを入力して「確認」
Step 4:バックアップ方法も設定(重要!)
電話番号だけだと、スマホを失くした時に困ります。必ず予備の方法も設定しましょう。
おすすめのバックアップ:
- Microsoft Authenticatorアプリ
- 別の電話番号
- 予備のメールアドレス
電話番号の変更方法|機種変更・番号変更時
事前準備が大切
変更前にやること:
- 現在の電話番号でログインできることを確認
- バックアップ認証方法を設定
- 回復コードをメモしておく
電話番号変更の手順
- セキュリティページにアクセス
- https://account.microsoft.com
- 「セキュリティ」→「高度なセキュリティ オプション」
- 現在の電話番号を削除
- 登録済みの電話番号の横の「削除」
- 本人確認(現在の方法で認証)
- 削除の確認
- 新しい電話番号を追加
- 「新しいサインイン方法または確認方法を追加」
- 「電話番号」を選択
- 新しい番号を入力
- 確認とテスト
- SMSでコードを受信
- コードを入力して確認
- 一度ログアウトしてテスト
古い番号にアクセスできない場合
対処法1:バックアップ方法でログイン
- Authenticatorアプリ
- 予備のメールアドレス
- 回復コード
対処法2:アカウント回復申請
- サインイン画面で「アカウントにアクセスできない」
- 本人確認情報を入力
- 身分証明書のアップロード(場合による)
- 審査(数日かかる)
SMSが届かない!よくあるトラブルと解決法
トラブル1:SMSが一切届かない
確認ポイント:
- 電話番号の入力ミス
- 国番号は正しい?(日本:+81)
- 最初の0は除いた?
- ハイフンは入れていない?
- SMS受信設定
- SMS拒否設定になっていない?
- 海外SMSを受信できる設定?
- 迷惑メールフィルターの確認
- 電波状況
- 圏外になっていない?
- 機内モードはOFF?
- SIMカードは正しく入っている?
解決方法:
設定 → メッセージ → SMS/MMS →
海外からのSMSを受信:ON
トラブル2:コードが無効と言われる
原因と対策:
- 時間切れ(10分以内)
- 新しいコードを再送信
- 素早く入力する
- 入力ミス
- 大文字小文字の区別はない
- スペースは入れない
- 0(ゼロ)とO(オー)を間違えない
- 古いコードを入力
- 最新のSMSのコードを使う
- 複数届いた場合は最後のもの
トラブル3:海外でSMSが届かない
海外での注意点:
- 国際ローミング設定
- データローミングON
- SMS受信は可能か確認
- 高額請求に注意
- 現地SIMの場合
- 日本の番号は使えない
- 事前に変更しておく
- Wi-Fi環境でアプリ認証を使う
対策:
- 出国前にAuthenticatorアプリを設定
- 回復コードを印刷して持参
- 予備のメールアドレスを登録
トラブル4:格安SIMで届かない
格安SIM特有の問題:
一部の格安SIMでは、海外からのSMSが届かないことがあります。
対処法:
- SMS付きプランか確認
- 国際SMS受信対応か確認
- ダメなら音声通話認証を試す
- それでもダメならアプリ認証に切り替え
電話番号なしで2段階認証を使う方法

方法1:Microsoft Authenticatorアプリ(最もおすすめ)
メリット:
- 電話番号不要
- オフラインでも使える
- 複数デバイスで利用可能
- プッシュ通知で簡単認証
設定方法:
- アプリをダウンロード(無料)
- Microsoftアカウントを追加
- QRコードをスキャン
- 電話番号認証を削除(任意)
方法2:他の認証アプリを使う
使えるアプリ:
- Google Authenticator
- Authy
- 1Password
- LastPass Authenticator
設定方法:
- セキュリティ設定で「認証アプリ」を選択
- QRコードを表示
- アプリでスキャン
- 6桁のコードで確認
方法3:セキュリティキー(物理デバイス)
特徴:
- USBやBluetoothのキー
- 最も安全な方法
- 紛失リスクあり
- 初期費用がかかる(3,000円~)
おすすめデバイス:
- YubiKey
- Google Titan
- Feitian
方法4:バックアップコード
使い方:
- 事前に生成して保存
- 1回使い切り
- 緊急時のみ使用
- 印刷して金庫に保管
複数の電話番号を登録する方法
なぜ複数登録が必要?
メリット:
- メイン番号が使えない時の保険
- 家族の番号を予備として登録
- 仕事用と個人用を分ける
追加登録の手順
- セキュリティ設定を開く
- 「新しいサインイン方法を追加」
- 2つ目の電話番号を追加
- 「代替の電話番号」として登録
- SMSまたは音声通話を選択
- 優先順位を設定
- メインの番号を指定
- 予備は自動的にバックアップに
管理のコツ
ベストプラクティス:
- 最低2つの認証方法を設定
- 電話番号+アプリの組み合わせ推奨
- 定期的に動作確認
- 変更時は事前にテスト
セキュリティを高める設定のコツ
1. 信頼できるデバイスの管理
設定方法:
- 「このデバイスでは再度確認しない」は慎重に
- 共用PCでは絶対にチェックしない
- 定期的に信頼済みデバイスを確認
確認方法:
- セキュリティ設定→「信頼済みデバイス」
- 不要なデバイスは削除
2. ログイン履歴の確認
チェックポイント:
- 見覚えのない場所からのアクセス
- 深夜の不審なログイン
- 失敗した試行回数
確認場所:
- 「サインイン アクティビティ」
- 過去30日間の履歴が見られる
3. 回復情報の更新
定期的に確認:
- 予備のメールアドレスは有効?
- 電話番号は最新?
- セキュリティの質問の答えを覚えている?
4. パスワードレス認証への移行
最新のセキュリティ:
- Windows Helloとの連携
- 生体認証(指紋・顔)
- PINコード
- パスワード自体が不要に
よくある質問と回答
Q1:固定電話でも登録できる?
A: できます!ただし、SMSは受信できないので「音声通話」を選択してください。自動音声でコードを読み上げてくれます。
Q2:050番号(IP電話)は使える?
A: 基本的に使えません。SMSが受信できないIP電話は登録不可です。別の方法(アプリ認証など)を使いましょう。
Q3:海外の電話番号を登録できる?
A: できます。国番号を正しく選択すれば、世界中の番号が登録可能です。ただし、国際SMS料金に注意。
Q4:家族の電話番号を使ってもいい?
A: 技術的には可能ですが、セキュリティ上おすすめしません。その家族がコードを受け取ることになるので、プライバシーの問題があります。
Q5:電話番号を削除したらログインできなくなる?
A: 他の認証方法が設定されていれば大丈夫です。ただし、すべての認証方法を削除することはできません(最低1つは必要)。
Q6:SMSの料金はかかる?
A: 受信は基本無料です(日本国内)。ただし、海外ローミング中は料金がかかる場合があります。
Q7:複数のMicrosoftアカウントで同じ電話番号を使える?
A: 使えます!1つの電話番号を複数のアカウントで共有可能です。SMSにはどのアカウント用かが表示されます。
トラブル時の緊急対処法まとめ

緊急度別対処法
今すぐログインが必要な場合:
- バックアップ認証を試す
- 回復コードを使う
- 別のデバイスから試す
- 音声通話認証に切り替える
時間に余裕がある場合:
- SMS設定を見直す
- 別の電話番号を用意
- Authenticatorアプリを設定
- サポートに問い合わせ
完全にロックアウトされた場合:
- アカウント回復フォームを使用
- 本人確認書類を準備
- 30日間の待機期間覚悟
- 新規アカウント作成も検討
Microsoftサポートへの連絡方法
サポートページ:
- https://support.microsoft.com
- チャット、電話、メールから選択
準備するもの:
- アカウントのメールアドレス
- 登録した電話番号
- 最後にログインした日時
- 使用していたサービス
電話サポート:
- 0120-54-2244(日本)
- 平日 9:00-18:00
- 土日祝 10:00-18:00
まとめ
Microsoft 2段階認証の電話番号設定、これで完璧に理解できましたね!
押さえておくべき3つのポイント:
- 電話番号は便利だけど、それだけに頼らない – 必ずバックアップ方法も設定
- 変更前の準備が大切 – アクセスできる間に新しい方法を追加
- アプリ認証が最強 – 電話番号より安全で、トラブルも少ない
電話番号による認証は確かに便利ですが、機種変更や海外渡航など、トラブルの種にもなります。この記事で紹介したMicrosoft Authenticatorアプリとの併用が、最も安全で便利な方法です。
今すぐやるべきこと:
- 現在の設定を確認
- バックアップ認証を追加
- 回復コードを安全な場所に保管
セキュリティは「面倒」と思うかもしれません。でも、アカウントを乗っ取られてからでは遅いんです。今日、この瞬間から、あなたのデジタルライフを守る行動を始めてみませんか?
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