「さっきまで普通に使えてたのに、急に電源が切れた…」
「大事な資料を作成中だったのに、保存してない!」
「ゲーム中に突然ブラックアウト…また落ちた」
Windowsが勝手に強制シャットダウンされる問題は、本当にストレスですよね。
保存していないデータは消えるし、パソコンの故障じゃないかと不安になるし…何より、いつ落ちるか分からない恐怖と戦いながらの作業は精神的にきついです。
でも安心してください。原因を特定すれば、必ず解決できます。
今回は、Windowsが勝手にシャットダウンされる原因を一つずつ確認し、具体的な解決方法を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、安心してパソコンを使えるようになりますよ!
すぐ確認!勝手にシャットダウンされる5大原因

1. 熱暴走(オーバーヒート)
最も多い原因!パソコンが熱くなりすぎている
症状の特徴
- ファンがうるさく回っている
- パソコン本体が熱い
- 負荷の高い作業中に落ちる
- 夏場に頻発する
なぜ起こる?
CPUが高温になると、壊れるのを防ぐため自動的にシャットダウンします。 これは保護機能なんです。
2. 電源の問題
電力供給が不安定または不足
症状の特徴
- ゲームや動画編集中に落ちる
- 特定のアプリ起動時に落ちる
- コンセントを変えると改善することも
3. Windows Updateの自動再起動
更新後の再起動が原因
症状の特徴
- 決まった時間に再起動される
- 「更新のため再起動します」の通知
- 作業していない時間帯に多い
4. ハードウェアの故障
部品の劣化や不具合
症状の特徴
- ランダムなタイミングで落ちる
- ブルースクリーンが出る
- 異音がする
5. ソフトウェアの競合
ドライバーやアプリの問題
症状の特徴
- 特定のソフト使用時に落ちる
- 最近インストールしたソフトがある
- セーフモードでは問題ない
原因1:熱暴走の詳細と対処法
温度を確認する方法
現在のCPU温度をチェック
方法1:タスクマネージャー(Windows 11)
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャー
- 「パフォーマンス」タブ
- CPU の温度を確認
方法2:フリーソフトを使う
- HWMonitor(無料)
- Core Temp(無料)
- SpeedFan(無料)
危険な温度の目安
- 通常時:30~50℃(正常)
- 負荷時:60~80℃(やや高め)
- 85℃以上:危険域
- 90℃以上:強制シャットダウンの可能性大
熱暴走の対処法
すぐできる応急処置
- パソコンを涼しい場所に移動
- エアコンの効いた部屋へ
- 直射日光を避ける
- ノートPCスタンドを使う
- 底面の通気性を確保
- 100均のスタンドでもOK
- 冷却パッドを使用
- USB給電の冷却ファン付き
- 2,000円程度で購入可能
根本的な解決策
- 内部の掃除
必要なもの:
- エアダスター
- 柔らかいブラシ
- 掃除機(弱モード)
手順:
1. パソコンの電源を切る
2. ケースを開ける(デスクトップ)
3. ファンとヒートシンクの埃を除去
4. 通気口を掃除
- CPUグリスの塗り直し
- 3年以上使用なら検討
- 専門知識が必要
- ファンの交換・追加
- 壊れたファンを交換
- ケースファンを追加
設定で熱対策
電源プランの変更
- コントロールパネル → 電源オプション
- 「バランス」または「省電力」を選択
- 詳細設定で最大プロセッサを80%に
不要なスタートアップを無効化
- タスクマネージャー → スタートアップタブ
- 不要なアプリを「無効化」
- CPU負荷を軽減
原因2:電源問題の詳細と対処法

電源不足の診断
必要な電力を計算
電力不足のサイン
- グラフィックボード追加後に発生
- USB機器を多数接続時
- 高負荷時のみ落ちる
電源容量の目安
一般的なPC:300~400W
ゲーミングPC:500~750W
ハイエンドPC:750W以上
電源ユニットの確認
デスクトップPCの場合
- 電源容量の確認
- PC内部の電源ユニットに記載
- 型番で検索
- 劣化のチェック
- 3~5年で劣化の可能性
- コンデンサの膨張を確認
ノートPCの場合
- ACアダプターの確認
- 純正品を使用しているか
- ケーブルに損傷はないか
- 接続部分が緩んでいないか
- バッテリーの状態
- バッテリーレポートを確認
コマンドプロンプトで: powercfg /batteryreport
電源設定の最適化
高パフォーマンスを避ける
- 設定 → システム → 電源とバッテリー
- 電源モード:「バランス」を選択
- 画面とスリープ:適切な時間を設定
電源の詳細設定
- コントロールパネル → 電源オプション
- プラン設定の変更 → 詳細な電源設定
- 以下を調整:
- ハードディスク:20分後に電源オフ
- USBセレクティブサスペンド:有効
- PCI Express:省電力
原因3:Windows Updateの自動再起動を防ぐ
アクティブ時間の設定
作業時間中の再起動を防ぐ
- 設定 → Windows Update
- 詳細オプション
- アクティブ時間
- 「自動」または「手動で設定」
- 作業時間帯を指定(最大18時間)
例:9:00~3:00(18時間)に設定
更新の一時停止
緊急時の対処
- 設定 → Windows Update
- 「更新の一時停止」
- 最大35日間停止可能
注意:セキュリティリスクがあるため、必要最小限に
再起動の通知設定
事前に通知を受け取る
- 設定 → Windows Update → 詳細オプション
- 「更新の通知」をオン
- 「再起動が必要な場合は通知する」を有効化
グループポリシーで制御(Pro版以上)
より細かい制御
- Win + R → gpedit.msc
- コンピューターの構成 → 管理用テンプレート
- Windows コンポーネント → Windows Update
- 「自動更新を構成する」を設定
原因4:ハードウェア故障の診断と対処

メモリ(RAM)のチェック
Windows メモリ診断ツール
- Win + R → mdsched.exe
- 「今すぐ再起動して問題を確認」
- 自動的にテスト実行
- 結果をイベントビューアーで確認
MemTest86(より詳細)
- USBメモリから起動
- 数時間かけて徹底検査
ハードディスク/SSDのチェック
チェックディスクの実行
コマンドプロンプト(管理者):
chkdsk C: /f /r
S.M.A.R.T.情報の確認
コマンドプロンプト:
wmic diskdrive get status
「OK」以外が表示されたら要注意!
CrystalDiskInfo(フリーソフト)
- 健康状態を色で表示
- 温度も確認可能
イベントログで原因特定
エラーログの確認方法
- イベントビューアーを開く
- Win + R → eventvwr.msc
- Windows ログ → システム
- 赤いエラーマークを探す
- 「Kernel-Power」エラー = 電源関連
- 「WHEA-Logger」エラー = ハードウェア
- 詳細を確認
- エラーコードをメモ
- 発生時刻をチェック
原因5:ソフトウェア競合の解決
問題のあるソフトを特定
セーフモードでテスト
- セーフモードで起動
- Shift を押しながら再起動
- トラブルシューティング → 詳細オプション
- スタートアップ設定 → セーフモード
- 問題が発生するか確認
- 発生しない → ソフトウェアが原因
- 発生する → ハードウェアが原因
最近インストールしたソフトの確認
アンインストール手順
- 設定 → アプリ → インストールされているアプリ
- 「並べ替え」→「インストール日」
- 問題発生前後のアプリを確認
- 疑わしいアプリをアンインストール
ドライバーの更新と復元
デバイスマネージャーで確認
- Win + X → デバイスマネージャー
- 黄色い!マークを探す
- 該当デバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」
- または「ドライバーを元に戻す」
特に注意すべきドライバー
- グラフィックドライバー
- チップセットドライバー
- ネットワークドライバー
ブルースクリーン(BSOD)が出る場合
エラーコードの意味
主要なエラーコード
エラーコード | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE | ドライバー/メモリ | ドライバー更新、メモリテスト |
SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION | ドライバー競合 | セーフモードで原因特定 |
MEMORY_MANAGEMENT | メモリ不良 | メモリ診断、交換 |
CRITICAL_PROCESS_DIED | システムファイル破損 | sfc /scannow |
WHEA_UNCORRECTABLE_ERROR | ハードウェア故障 | 部品交換が必要 |
BlueScreenViewで詳細分析
ダンプファイルの解析
- BlueScreenView(無料)をダウンロード
- 自動的にダンプファイルを読み込み
- エラーの原因となったファイルを特定
QRコードの活用
Windows 10以降はQRコード表示:
- スマホで読み取り
- Microsoft公式の解決策を確認
予防とメンテナンス

定期的なメンテナンス項目
月1回は実施
✅ 物理的な掃除
- ファンとフィルターの埃除去
- 通気口の確認
✅ ソフトウェアメンテナンス
- Windows Update
- ドライバー更新
- ディスククリーンアップ
✅ システムチェック
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
監視ツールの導入
温度監視
- HWiNFO64
- Open Hardware Monitor
イベント監視
- WhoCrashed
- Reliability Monitor(信頼性モニター)
バックアップ体制
自動バックアップ設定
- ファイル履歴
- 設定 → 更新とセキュリティ → バックアップ
- 外付けドライブを指定
- 1時間ごとに自動バックアップ
- システムイメージ
- 月1回作成
- 完全復旧が可能
- クラウドバックアップ
- OneDrive自動同期
- 重要ファイルを保護
緊急時の対処フロー
突然シャットダウンしたら
即座に行うこと
- 30秒待つ
- ハードウェアのリセット
- 電源を入れ直す
- 正常起動するか確認
- イベントログを確認
- 原因を特定
- セーフモードで起動
- 問題が続く場合
データ救出の優先順位
- 作業中のファイル
- 自動回復を確認
- テンポラリファイル
- 重要なデータ
- 別のドライブにコピー
- クラウドにアップロード
- システムの安定化
- 原因の除去
- 必要なら初期化
よくある質問

Q1. 特定の時間に必ず落ちる
A. タスクスケジューラを確認してください。
確認方法:
- タスクスケジューラを開く
- 該当時刻のタスクを探す
- 無効化または削除
Q2. ゲーム中だけ落ちる
A. 電源不足かGPUの問題の可能性大。
対処法:
- グラフィック設定を下げる
- GPUドライバーを更新
- 電源ユニットの容量確認
Q3. スリープから復帰時に落ちる
A. 高速スタートアップが原因かも。
無効化方法:
- 電源オプション → 電源ボタンの動作を選択
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
Q4. 初期化しても改善しない
A. ハードウェアの問題の可能性が高いです。
確認項目:
- メモリテスト実施
- 電源ユニットの交換
- 修理業者への相談
まとめ:安定したWindows環境を取り戻そう!
今回はWindowsが勝手に強制シャットダウンされる問題について解説しました。
押さえておきたいポイント
📌 5大原因を順番にチェック
- 熱暴走(最も多い)
- 電源の問題
- Windows Update
- ハードウェア故障
- ソフトウェア競合
📌 熱暴走対策
- CPU温度を監視(85℃以下)
- 内部の掃除
- 冷却の改善
📌 電源問題の対処
- 容量不足をチェック
- ACアダプターの確認
- 電源設定の最適化
📌 Windows Update管理
- アクティブ時間の設定
- 更新の一時停止
- 通知設定の活用
📌 診断ツールの活用
- イベントビューアー
- メモリ診断
- チェックディスク
📌 予防策
- 定期的な掃除とメンテナンス
- 温度監視ツールの導入
- 自動バックアップの設定
勝手にシャットダウンされる問題は、必ず原因があります。
この記事の手順を一つずつ試せば、きっと原因が見つかり、解決できるはずです。
快適で安定したパソコン環境を取り戻して、安心して作業できるようになりましょう!
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