Midjourneyパラメーター 一覧&完全ガイド:2024-2025年最新版

プログラミング・IT
スポンサーリンク
  1. パラメーターの基本理解と重要性
  2. 基本パラメーター詳細解説
    1. アスペクト比(–aspect または –ar)で画像の形を決める
    2. カオス(–chaos または –c)で創造性をコントロール
    3. クオリティ(–quality または –q)で処理時間と詳細度を調整
    4. スタイライズ(–stylize または –s)で芸術性を調整
  3. モデルバージョンパラメーターの選択と特徴
    1. V7(2025年4月リリース、現在のデフォルト)
    2. V6.1とV6の特徴
    3. Nijiモード(アニメ・イラスト特化)
  4. 高度なパラメーターと最新機能
    1. Omni Reference(–oref)- V7の革命的機能
    2. ネガティブプロンプティング(–no)で不要な要素を除外
    3. タイルパラメーター(–tile)でシームレスパターン作成
    4. ビデオ生成機能の進化
  5. パラメーターの効果的な組み合わせ方
    1. 写実的な表現を求める場合
    2. 芸術的な表現を追求する場合
    3. キャラクター一貫性の維持
    4. 探索から完成までのワークフロー
  6. 実践的な使用例とプロンプト
    1. ポートレート写真の極意
    2. 風景画の創造
    3. 商品撮影のテクニック
  7. よくある間違いと解決方法
    1. 構文エラーの回避
    2. 互換性のない組み合わせ
    3. パラメーター効果の誤解
  8. 最新アップデートと新パラメーター(2024-2025)
    1. 実験的美学パラメーター(–exp)
    2. Turboモード(–turbo)
    3. リピートパラメーター(–repeat または –r)
  9. 初心者向けおすすめ設定と学習順序
    1. 第1週:基礎固め
    2. 第2週:スタイル制御
    3. 第3週:品質と多様性
    4. 第4週:高度なテクニック
    5. 推奨デフォルト設定
  10. まとめ:パラメーター習得への道
    1. 学習のポイント

パラメーターの基本理解と重要性

Midjourneyのパラメーターは、AI画像生成における「魔法の呪文」のような存在です。

プロンプト(指示文)の最後に「–」で始まる特別なコマンドを追加することで、画像のサイズ、スタイル、品質、ランダム性など、あらゆる側面をコントロールできます。

2024-2025年のアップデートにより、Omni Reference(–oref)やV7の新機能など、革新的なパラメーターが追加され、より精密な制御が可能になりました。

パラメーターを使いこなすことで、単なる「お任せ」の画像生成から、意図通りの作品創造へとステップアップできます。

例えば、写真のようなリアルな画像が欲しければ--stylize 25 --style rawを使い、芸術的な表現を求めるなら--stylize 750 --chaos 50といった組み合わせが効果的です。

基本パラメーター詳細解説

アスペクト比(–aspect または –ar)で画像の形を決める

アスペクト比は画像の縦横比を指定する最も基本的なパラメーターです。

デフォルトは1:1の正方形ですが、用途に応じて自由に変更できます。

主要な設定値と用途

  • --ar 1:1:InstagramやTwitterなどSNS投稿用の正方形
  • --ar 16:9:YouTubeサムネイルや映画のような横長構図
  • --ar 9:16:TikTokやInstagramストーリーズ用の縦長
  • --ar 2:3:ポートレート写真の標準的な縦構図
  • --ar 4:5:Instagramの縦長投稿に最適

最大値は各モデルバージョンで異なりますが、V7では極端な比率も対応可能です。

例えば、パノラマ風景なら--ar 21:9、縦長のポスターなら--ar 1:3といった設定も可能です。

カオス(–chaos または –c)で創造性をコントロール

Chaosパラメーターは、生成される4枚の画像がどれだけ異なるかを制御します。

デフォルト値は0で、値域は0から100です。

効果的な使い分け

  • 0-10:ほぼ同一の構図で、細部のみが異なる安定した結果
  • 20-50:適度なバリエーションで、同じテーマの異なる解釈
  • 70-100:予測不可能で大胆な違い、探索的な制作に最適

例えば「かわいいドラゴン –chaos 25」では、4枚とも愛らしいドラゴンですが、ポーズや色、表情が異なります。

一方「–chaos 100」では、全く異なるスタイルのドラゴンが生成され、思いがけない発見につながることがあります。

クオリティ(–quality または –q)で処理時間と詳細度を調整

Qualityパラメーターは、画像の処理時間と詳細度のバランスを制御します。

V7における設定

V7では1、2、4の値が使用可能で、デフォルトは1です。

  • --q 1:標準品質、バランスの良い選択
  • --q 2:2倍のGPU時間で詳細度向上
  • --q 4:4倍のGPU時間で最高詳細度(Omni Referenceとは非互換)

V6以前の設定

  • --q 0.25:最速処理、探索段階に最適
  • --q 0.5:やや低品質だが高速
  • --q 1:デフォルトのバランス設定

低い値はクレジット節約に有効で、アイデア探索時に活用できます。

最終作品には高い値を使うことで、細部まで精緻な画像を生成できます。

スタイライズ(–stylize または –s)で芸術性を調整

Stylizeは、Midjourneyの「芸術的解釈」の強さを制御する重要なパラメーターです。

値域は0から1000で、デフォルトは100です。

段階的な効果

  • 0-50:プロンプトに忠実、写実的な表現
  • 55-100:バランスの取れた解釈(推奨範囲)
  • 250-500:芸術的な解釈が強まる
  • 750-1000:高度に様式化された芸術作品

--s 25 --style rawの組み合わせは写真のようなリアリズムを実現します。

--s 750印象派絵画のような芸術性を生み出します。

初心者は100から始めて、徐々に調整することをお勧めします。

モデルバージョンパラメーターの選択と特徴

V7(2025年4月リリース、現在のデフォルト)

V7は2025年6月17日から新しいデフォルトモデルとなり、25%の高速化向上したプロンプト理解を実現しています。

主な特徴として、Draft Mode対応、内蔵パーソナライゼーション、そして革新的なOmni Reference(–oref)機能があります。

V7独自の機能

  • –expパラメーター:0から100の値で視覚的ダイナミクスを強化
  • –oref:人物、物体、車両など、あらゆる対象の一貫性を保持
  • Draft Mode:低GPU消費での高速生成

V6.1とV6の特徴

V6.1(2024年7月30日リリース)は、V6より25%高速で、より一貫性のある画像を生成します。

テキストレンダリングが改善され、商業デザインに適しています。

V6(2023年12月リリース)は、プロンプトの正確性が大幅に向上し、より詳細な指示に対応可能になりました。

Nijiモード(アニメ・イラスト特化)

–niji 6は最新のアニメモデルで、2024年6月7日にリリースされました。

日本語テキストのレンダリングが改善され、キャラクターの一貫性が向上しています。

Niji 5のスタイルオプション

  • --style cute:パステルカラーの愛らしいキャラクター
  • --style expressive:洗練された3Dアニメ風の表現
  • --style scenic:映画的な背景と環境描写
  • --style original:オリジナルNiji 5のデフォルトスタイル

高度なパラメーターと最新機能

Omni Reference(–oref)- V7の革命的機能

2025年に導入されたOmni Referenceは、画像生成における一貫性の問題を解決する画期的な機能です。

従来のCharacter Reference(–cref)を置き換え、人物、物体、車両、生物など、あらゆる対象に対応します。

使用方法と重み調整

プロンプト --oref [画像URL] --ow 100

Omni Weight(–ow)の効果

  • 25-200:スタイル転送、緩やかな参照
  • 400-1000:厳密なコピー、高い一貫性

ただし、2倍のGPU時間を消費し、Draft ModeやFast Modeとの初期互換性はありません。

ネガティブプロンプティング(–no)で不要な要素を除外

–noパラメーターは、画像から特定の要素を除外する際に使用します。

複数の要素を指定する場合は、スペースで区切ります。

美しい風景 --no 人物 建物 車

ただし、AIの限界により100%の除外は保証されません

より確実に除外するには、プロンプト自体で「人のいない」「建物のない」といった表現を併用することが効果的です。

タイルパラメーター(–tile)でシームレスパターン作成

–tileは、壁紙やテクスチャなど、継ぎ目のない繰り返しパターンを作成する特殊なパラメーターです。

ファブリックデザイン、ゲームアセット、建築表面パターンなどに活用できます。

V5以降で利用可能で、シンプルな幾何学パターンで最も効果的です。

ビデオ生成機能の進化

2025年のV1ビデオモデルにより、静止画からの動画生成が可能になりました。

従来の--videoパラメーターは生成過程のタイムラプスを作成しますが、新機能では実際のアニメーションを生成します。

動画生成の設定

  • --motion low:穏やかな動き
  • --motion high:ダイナミックな動き
  • 解像度:480p(標準)または720p(Pro/Megaプラン)

ビデオ生成は通常の画像生成の約8倍のGPU時間を消費するため、計画的な使用が重要です。

パラメーターの効果的な組み合わせ方

写実的な表現を求める場合

フォトリアリスティック設定:

プロフェッショナルヘッドショット --style raw --ar 2:3 --q 2 --s 50 --v 6

この組み合わせでは、--style rawでMidjourneyのデフォルト装飾を除去し、低い--s値で写実性を保ち、高い--q値で詳細度を確保します。

芸術的な表現を追求する場合

印象派スタイル:

花咲く庭園、印象派絵画スタイル --stylize 750 --chaos 30 --ar 4:3 --v 7

高い--stylize値で芸術的解釈を強め、適度な--chaosで変化を加えることで、絵画的な表現を実現します。

キャラクター一貫性の維持

キャラクター設定ワークフロー:

  1. 初期キャラクター作成:キャラクター詳細 --niji 6 --ar 2:3 --s 500
  2. 一貫性維持:新しいシーン --cref [URL] --cw 100 --niji 6
  3. 微調整:--cw 50で服装やポーズの変更を許容

探索から完成までのワークフロー

段階的アプローチ:

  1. 探索段階コンセプト --ar 16:9 --s 100 --chaos 50 --q 0.25
  2. 洗練段階改良コンセプト --ar 16:9 --s 250 --chaos 25 --q 1
  3. 最終段階最終コンセプト --ar 16:9 --s 500 --chaos 10 --q 2 --style raw

実践的な使用例とプロンプト

ポートレート写真の極意

プロフェッショナルポートレート:

スタジオポートレート、エレガントな黒いドレスの女性、繊細なレース、
ドラマチックな照明と柔らかい影、豪華なベルベットのドレープ背景
--stylize 80 --style raw --ar 16:9 --v 6.0

レンブラント照明効果:

男性モデルの顔にレンブラント照明、劇的な影、
頬に特徴的な光の三角形、暗い背景、強烈でムーディーな雰囲気
--stylize 80 --style raw --ar 3:4 --v 6.0

風景画の創造

映画的な風景:

砂漠の風景、溶けた時計が不毛の木に垂れ下がる、
サルバドール・ダリの夢のようなシュルレアリスム
--ar 4:3 --stylize 750 --v 6.0

ゴッホ風の星空:

静かな村の上に広がるゴッホ風の星月夜、
渦巻く筆致、鮮やかな色彩
--ar 16:9 --stylize 800 --v 6.0

商品撮影のテクニック

サイバーパンクヘッドフォン:

サイバーパンクヘッドフォンの商業写真、
パステルネオン背景、32k uhd、トライアディックカラーグレーディング
--s 75 --v 5.2 --ar 4:3

スチーミングカプチーノ:

テーブルの上の湯気立つカプチーノカップ、クローズアップショット、
コーヒー豆、プロフェッショナルカメラで撮影、
ソフトで暖かい照明、フラッシュなし
--v 5.2 --ar 16:9

よくある間違いと解決方法

構文エラーの回避

よくある間違い:

  • ドラゴン--ar 16:9(–の前にスペースがない)
  • ドラゴン - - ar 16:9(ダッシュ間に余分なスペース)
  • ドラゴン --ar 16:9,(パラメーターに句読点)
  • ドラゴン --ar 16:9(正しい形式)

パラメーターは必ずプロンプトの最後に配置し、テキストの後にパラメーターを追加しないよう注意が必要です。

互換性のない組み合わせ

いくつかのパラメーターは同時使用できません:

  • --relax--turbo(速度モードの競合)
  • --q 4--oref(V7での制限)
  • --tileと極端なアスペクト比(タイリングは正方形で最適)

パラメーター効果の誤解

–chaosは画像の品質ではなく、4枚の多様性を制御します。

–stylize 0は「壊れている」のではなく、最も写実的な結果を生成します。

–noパラメーターはAIの限界により、100%の効果は保証されません

最新アップデートと新パラメーター(2024-2025)

実験的美学パラメーター(–exp)

V7で導入された**–exp**は、視覚的ダイナミクスを強化する実験的パラメーターです。

値は0、5、10、25、50、100から選択でき、ディテール、ダイナミズム、トーンマッピング効果を追加します。

Turboモード(–turbo)

2024年にリリースされたTurboモードは、通常のFastモードの3.5倍の速度で画像を生成します。

約10秒で生成が完了しますが、2倍のGPU時間を消費します。

リピートパラメーター(–repeat または –r)

同じプロンプトで複数のバリエーションを一度に生成できます:

  • 基本プラン:最大4回
  • スタンダード:最大10回
  • Pro/Mega:最大40回

--chaosと組み合わせることで、効率的な探索が可能になります。

初心者向けおすすめ設定と学習順序

第1週:基礎固め

まずはパラメーターなしで基本的なプロンプティングを練習します。

その後--arだけを追加して画像の形を変える練習をします。

1:116:99:163:4など、異なるアスペクト比を試してみましょう。

第2週:スタイル制御

--stylizeの値を0、50、100、250、500と変えて、**写実的(低い値)から芸術的(高い値)**への変化を理解します。

--style rawを追加して、より写真的な結果も試してみましょう。

第3週:品質と多様性

--chaosを追加して4枚の画像に変化を持たせます。

--noで不要な要素を除外する練習をします。

--quality設定も実験して、速度と品質のバランスを学びます。

第4週:高度なテクニック

--seedで一貫性を保ち、--sref--crefなどの参照パラメーターを学習します。

複数のパラメーターを効果的に組み合わせる練習も行います。

推奨デフォルト設定

汎用アートワーク:

--ar 1:1 --s 100 --q 1 --v 7

写真スタイル:

--ar 3:2 --s 25 --quality 1 --v 6 --style raw

イラストレーション:

--ar 4:5 --s 250 --chaos 25 --v 7

まとめ:パラメーター習得への道

Midjourneyのパラメーターは、単なる技術的な設定以上の意味を持ちます。

それらは創造的なビジョンを現実化するための強力なツールです。

2024-2025年の革新的なアップデート、特にOmni ReferenceV7の新機能により、これまで以上に精密で創造的な制御が可能になりました。

学習のポイント

初心者の方は、まず2-3個のパラメーターから始めて、徐々に複雑な組み合わせに挑戦していくことが重要です。

「シンプルなプロンプト + 2-3個のパラメーター = 素晴らしい結果」という原則を忘れずに、実験を楽しみながら学習を進めてください。

パラメーターは魔法の呪文ではなく、あなたのビジョンに近づくための道具です。

最適なパラメーターの組み合わせは、求める結果を得られる組み合わせです。

恐れずに実験し、間違いから学び、独自のスタイルを確立していきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました